こんにちは!ASUE株式会社のコバヤシです。今年4月、Webマーケティング課にWeb広告運用コンサルタントとして入社しました。
さて、昨今急速にオンライン化が進み、テレビ・新聞・看板などのオフライン広告から切り替え、Google 広告などのオンライン広告への予算を拡大する企業が増加しています。近年では、国内の総広告費の中でもインターネット広告の占める割合が最も高くなっています。
しかし、実際にインターネット上で広告を出稿してみようと思うと、意外とハードルが高くて、難しい!となってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。「インターネット 広告 出し方」などで検索してみても、カタカナやアルファベットの略章などの専門用語が多くて、一つ一つ調べると時間があまりにもかかってしまいます。
ということで、Web広告運用コンサルタントとしてまず覚えなくては話にならないGoogle 広告のアカウント開設から実際に広告を出稿するまでの方法を、入社して覚えたての僕が復習も兼ねてご紹介していきたいと思います!
今回の記事では「とりあえず、自分でGoogle 広告を出す」というところをテーマに、わかりやすくGoogle 広告の出稿方法に最低限必要な部分をご紹介するので、初めて会社の広告を出す方や僕のように就職や転職で勉強中!という方に復習がてら読んでいただければ幸いです!
Google 広告の出稿方法さえ覚えれば、Yahoo!広告などの他の広告媒体でも(細かい手順や設定方法・内容は違うものの)応用できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
はじめに:Google 広告とはなんぞや?
ここでは簡単にGoogle 広告についておさらいしておきます。
Google 広告とは、Googleの検索結果の上部や下部に加え、YouTubeおよびショッピングタブなどGoogleの関連サービス内や提携したWebサイトなどに表示される広告の総称です。Google 広告は、広告を出す地域や時間帯を指定でき、閲覧者の興味関心に基づいた広告を自動で配信します。
また、
- 低予算から広告の配信が可能な点
- 広告修正のしやすさ
- 機械学習を用いたターゲティング精度や予算管理など
が特徴であり、費用が広告を閲覧されただけでは発生せず広告がクリックされたときだけ発生するため、比較的低予算であっても広告を出稿することが可能なため中小企業なども利用しやすくなっています。また、従来のオフライン広告では購買や来店に繋がるかどうか数値的判断ができないブラックボックスであった部分が全て管理画面上で把握することができるのも特徴です。
Google 広告と一口に言っても、大きく分けて5種類の広告が存在します。
- 初心者〜上級者まで
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- ファインド広告
- 中級者・上級者向け
- YouTube広告
- ショッピング広告
検索広告
Googleの検索結果の上部および下部に出される広告です。ユーザーが検索したことばに直接広告を出すことができることから、自社の商材が解決できる問題や悩みのキーワードを設定する企業が多く、基本的には文章のみで表示されることから認知拡大を目的にする場合は、相性が悪い印象。
検索広告は、商品やサービスを必要としているユーザーに広告を届けやすく比較的低予算でも成果を上げやすいため、Google広告を始めるならまずは検索広告を覚えるのがおすすめです!
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、ブログなどのWebサイトやGmailなどのGoogle関連サービスなどに表示される画像広告です。検索広告はユーザーが検索した結果にテキスト中心で広告が表示されますが、ディスプレイ広告では画像広告がさまざまな掲載面に表示されることから幅広いユーザーに広告を見てもらいやすい形態です。
ファインド広告
ファインド広告とは、Googleが提供しているサービスに表示される画像広告です。ディスプレイ広告との違いとして、ファインド広告はGmailなどのGoogleが提供しているサービスに表示されるため、画像が崩れにくいことや配信量が比較的少ないことが特徴です。
YouTube広告
YouTube広告とは、YouTube上に表示される各種の動画広告のことで、主に動画を再生する前後に表示される広告です。
視覚と聴覚に訴えられる点から認知の拡大や検討段階のユーザーに訴求できる強みがあります。しかし、他の広告と比較すると、動画を事前に用意しなければならないため、工数や費用がかかりやすい点がデメリットです。
ショッピング広告
Google検索のショッピングタブや検索結果に画像や商品名などを表示できる広告です。キーワードが設定不要で商品の商品のページに直接ユーザーを誘導できる点が強みです。
Google 広告をはじめよう!必要なものは?
Google 広告に必要な4つのもの
- Google広告の用語を理解すること
- Googleアカウント
- Google広告アカウント
- クレジット(デビット)カード
Google 広告の用語について
Google 広告を作成するにあたって、カタカナやアルファベットの略称などの専門用語がわからないとちんぷんかんになってしまいます!
ということで、簡単にでもわかっておくとスムーズだと思います。
よく出てくる用語
- アカウント
- キャンペーン
- 広告グループ
- 広告
- キーワード
- コンバージョン(CV)
Google 広告はアカウント > キャンペーン > 広告グループ > 広告というように、階層構造で構成されています。アカウントの中にキャンペーンがあり、キャンペーンの中に広告グループ、広告グループの中に実際にユーザに届く広告が入っています。
このアカウントごとにログインや広告費用の支払い設定などを行います。キャンペーンや広告グループは、広告を区分けして管理するためのもので、キャンペーンは予算、言語、地域、広告の配信先ネットワークなどごとに設定し、さらにその中で商品やサービスなど同じテーマの広告やキーワードごとに広告グループを使って分けていきます。広告は実際にGoogle 検索結果の上部などに表示されてユーザーに見られる広告文等のクリエイティブになります。
また、キーワードは商品やサービスに関連する単語やフレーズで、ユーザーがどんな語句で検索したときに広告を表示するかを決定するためのものになります。
コンバージョンは、広告を閲覧したユーザーにしてほしい行動を設定するもので、広告の目標にあたります。例えばECサイトや商品のLPであれば「購入完了」、BtoBの事業会社や不動産関係等のサイトであれば「お問合せの完了」や「資料請求の完了」などを設定します。
今回は、設定準備に必要な最低限の用語についてご紹介していますが、これ以外にもさまざまな用語があります。Google 広告をはじめとした用語の詳細については、下記記事をご覧ください。
- これなんだっけ!?混乱しやすいリスティング広告etcの専門用語・略語をまとめてみた
https://asue.jp/blog/?p=18254
参考:「Google 広告ヘルプ—Google アカウントとは」
https://support.google.com/google-ads/answer/17779?hl=ja
参考:「Google 広告ヘルプ—Google 広告の構成について」
https://support.google.com/google-ads/answer/1704396
参考:「Google 広告ヘルプ—キャンペーンとは」
https://support.google.com/google-ads/answer/6304?hl=ja
参考:「Google 広告ヘルプ—広告グループとは」
https://support.google.com/google-ads/answer/6298?hl=ja
参考:「Google 広告ヘルプ—キーワードとは」
https://support.google.com/google-ads/answer/6323?hl=ja
Google アカウントの準備
Google 広告を始めるにあたって、まずGoogle アカウントが必要になります。このアカウントは、Googleのサービスを利用するために必要なアカウントで、「@gmail.com」のメールアドレスを取得するとアカウントも取得できます。
プライベートでGmailを使用している場合はそのアカウントでも広告を利用することは可能ですが、ビジネス用に別のアカウントを作成することをおすすめします。
https://ads.google.com/intl/ja_JP/home/から、広告に使用するGoogle アカウントにログイン(またはここからログインボタンを押した際にアカウントの作成も可能です)して、広告を始めることが可能です。
必要な情報を入力して作成しましょう。
参考:「Google アカウント ヘルプ—Google アカウントの作成」
https://support.google.com/accounts/answer/27441?hl=ja
Google 広告アカウントの開設方法と支払方法の設定(に必要なクレジットカード)については、次章以降で説明していきます。
Google 広告アカウントの開設方法
続いて、Google 広告アカウントの開設方法について説明します。
スマートモードとエキスパートモード
Google 広告アカウントには、スマートモードとエキスパートモードの2種類あります。スマートモードはGoogle 広告の簡易版であり、使用できる機能に制限があります。設定などの管理にかかる工数などを削減して広告を配信できるものなので、利用できるキャンペーンは「スマート アシスト キャンペーン」のみです。
スマートモードが適している人
- Google広告の簡易的な機能しか使えない
- Google広告アカウントを開設してすぐに広告を出したい人
- とりあえず、検索広告の広告をすぐに出したい人
スマートモードでは、使える機能が限られていますが、検索広告出稿後にもスマートモードからエキスパートモードに変更は可能なので、とりあえず最速で簡単に出したい!という方はまずはスマートモードを使って出稿するのが一番手っ取り早くなります。
エキスパートモードに適している人(おすすめ!)
- Google広告の全ての機能が解放
- Google広告のアカウントの開設のみしたい人
- まだどの広告方法で広告を出すか決めていない人
スマートモードは設定等がエキスパートモードと比較して簡便ではありますが、広告の配信を細かく自分で設定して配信面などをグリップするためには、すべてのキャンペーンやその他機能を利用可能なエキスパートモードをおすすめしています。
今回は、エキスパートモードでの方法を中心にご紹介します。
エキスパートモードでの開設方法
- 広告に利用するGoogle アカウントでログインした状態で、Google 広告トップ(https://ads.google.com/intl/ja_JP/home/)から、右上の[ログイン]または[今すぐ開始]をクリック
- 開いた画面はスマートモードの設定画面のため、下部の[エキスパート モードに切り替える]をクリック
- キャンペーンの目標選択画面で、左下の[キャンペーンなしでアカウント作成]をクリック
- ビジネス情報の修正・確認をして、[送信]をクリック
詳しくはスクリーンショットを利用してご紹介していきます。
エキスパートモードを選択する。
左下のキャンペーンなしでアカウント作成を選択する。
情報が間違っていなければ、送信する。
この画面が出てくれば広告アカウントの開設完了です!
今回は、検索広告とディスプレイ広告の入稿方法をご紹介します。
検索広告の入稿方法
続いて、キャンペーン作成〜広告の入稿までをご紹介します。まず「とりあえず」広告を出すときに始めやすい検索広告を中心にご紹介していきます!
キャンペーンの作成
まずは、[概要] > [新しいキャンペーンを作成] で、キャンペーン作成画面へ遷移します。
キャンペーンの目標を選択
- 今回は[見込み顧客の獲得]を選択
- 目標選択は広告の目的によるので、それに合わせたものを選択する
- 選択した目標によっては、選択できないキャンペーンタイプも
キャンペーン目標は、現在販売促進・見込み顧客の獲得・ウェブサイトのトラフィック・商品やブランドの比較検討・ブランド認知度とリーチ・アプリのプロモーション・来店数と店舗売上の向上(と目標の指定なし)があります。実際の目標設定は、広告の内容や目的に合ったものを選ぶ必要がありますが、キャンペーン目的によって選択可能なキャンペーンタイプが変わってくるので、要注意です。
ビジネスの目的にもよりますが、「とりあえず」広告を出して売り上げにつなげたい……という場合は、販売促進や見込み顧客の獲得を選択して検索広告から始めるのが鉄板だと思います!
参考:「Google 広告 ヘルプ—Google 広告のキャンペーン目標について」
https://support.google.com/google-ads/answer/7450050?hl=ja
キャンペーンタイプを選択
- 今回は検索広告を作成するため、[検索]を選択
- 広告の目的等によって、合わせたものを選択します
キャンペーンタイプは、現在検索キャンペーン・P-MAXキャンペーン・ディスプレイキャンペーン・ショッピングキャンペーン・動画キャンペーン・ファインドキャンペーン・アプリキャンペーン・ローカルキャンペーン・スマートアシストキャンペーンがあります。
広告の目的や内容などによって、適切なキャンペーンタイプは違います。今回は、検索広告の出稿方法をご紹介しているので、ここでは検索キャンペーンを選択します。
参考:「Google 広告 ヘルプ—適切なキャンペーン タイプを選択する」
https://support.google.com/google-ads/answer/2567043?hl=ja
コンバージョンの設定
- コンバージョンが設定されている場合
- 目標選択後に、[これらのコンバージョン目標を使用してキャンペーンの掲載結果を改善する]という見出しに、設定されたコンバージョンが表示される
- 他のコンバージョンの設定が必要であれば、追加しておく
- コンバージョンが設定されていない場合
- 目標選択後に、[これらのコンバージョン目標を使用してキャンペーンの掲載結果を改善する]という見出しに、青い枠で目標が設定されていない旨が記載されている
- 上述した手順でキャンペーンタイプを選択すると、[見込み顧客のウェブサイト コンバージョンとしてのトラッキングを開始しましょう](選択した目標によって文言は変化)と表示される
- [コンバージョンアクションを作成]をクリック
- Google アカウントのメール宛にコンバージョン設定についてのメールが届くので、それに沿ってタグの設置を行う
- 作成用の画面が表示されない場合は、コンバージョン設定の項まで移動して新規コンバージョンアクションを設定する必要あり
- Google タグ マネージャーを利用する場合は、下記の記事も参照
└https://asue.jp/blog/?p=18411
広告の効果を測定するためにも、コンバージョンポイントを決めて、きちんと設定しておきましょう。コンバージョンの設定は、キャンペーン作成時に簡単に可能です。
また、コンバージョンアクションは、複数のアクション全てを測定することが可能です。そのため、お問合せ・資料請求・メルマガ登録……など、複数のコンバージョンポイントがある場合はそれぞれをコンバージョンアクションとして作成しておきましょう。
設定画面が表示されない場合やコンバージョンを追加設定したい場合は、記事後半の「目次:7.コンバージョンの設定」まで移動して設定してください。
表示された場合は、表示された[見込み顧客のウェブサイト コンバージョンとしてのトラッキングを開始しましょう]から、[コンバージョンアクションを作成]をクリックすると、コンバージョンアクションが作成されます。(他の目標を選択していると、表示される文言が違う場合があります。)
その際、設定用のメールが広告のGoogle アカウントのメールアドレスに送られるので、Webサイト上にタグの設置をしたり、GTMを利用してタグの設定を行えばOKです。
コンバージョンアクションを設定しておかないと、「コンバージョン数最大化」という自動化機能が使用できないため、絶対に1つ以上は設定しておくようにしましょう。
その後、[続行]をクリックして、キャンペーン名を設定します。
キャンペーン名は、どんな目的の広告なのか(商材名や、代理店であればクライアントの会社名など)など、社内の人間や自分がわかりやすいような名前をつけておく必要があるので、あらかじめどのような規則で命名するかを考えておくのがベストです。
その後、キャンペーンの細かい設定をしていきます。
設定は広告の内容等によってさまざまですが、今回は初心者の方におすすめな設定内容でお送りします。
全般設定
- ネットワーク
- [Google ディスプレイ ネットワークを含める]のチェックを外す
- 詳細設定
- 開始日と終了日
- キャンペーンURLのオプション
- 動的検索広告の設定
- 広告のスケジュール などから、必要な箇所があれば設定する
ネットワークでは、[Google ディスプレイ ネットワークを含める]を外すことをおすすめします。このチェックは、検索キャンペーンだけでGoogle ディスプレイ ネットワーク(※主にディスプレイキャンペーンで広告を掲載できる検索広告以外の掲載面)にまで広告を掲載することが可能になるというものですが、検索広告・ディスプレイ広告をまとめて1つのキャンペーンで管理してしまうと広告のデータもまとめられてしまい効果検証がしにくくなります。そのため、検索広告は検索キャンペーン、ディスプレイ広告はディスプレイキャンペーンと分けて広告を管理することをおすすめしています。
また、その下の[詳細設定を表示]をクリックすると、広告のスケジュール等の設定が出てきます。終了日の設定や、必要があれば広告の配信時間(曜日と時間で設定可能)などを設定できます。終了日はデフォルトで未設定になっているので、状況に応じて期間を設定しておくと良いです。特に、広告をすぐに出稿したくない場合(とりあえずアカウントだけ立ち上げたい場合)は、開始日を翌日以降に設定しておいて広告が誤配信されないようにしましょう。
ターゲティングとオーディエンス セグメント
- 地域
- 海外に配信することも可能
- [別の地域を入力する]から詳細なを設定することも可能
- 都道府県名や都市名などで設定
- 住所を設定してそこからの半径指定も可能
- 除外設定もできる
- 言語
- オーディエンス セグメント
続いて、地域・言語等の設定です。
地域は、[すべての国と地域][日本][別の地域を入力する]の3つを選ぶことができ、[すべての国と地域]ではGoogle 広告を出稿可能な全世界の国と地域に広告が表示されます。デフォルトは[日本]になっており、ローカルなビジネス以外はこのままでも大丈夫ですが、予算や商品やサービス内容によっては[別の地域を入力する]を選択して詳細な地域設定を行うのもおすすめです。
[別の地域を入力する]では、都道府県・市区町村名などでの設定や特定の住所からの半径指定、さらには地域の除外設定(ex. 愛知県の中で名古屋市だけ配信しない)なども可能です。
予算と入札単価
- 予算
- 一日の平均予算を設定する
- 日によって、この金額を上回ったり下回ったりする(最大設定した一日の予算の2倍)が、1ヶ月の請求額は一日の予算×1ヶ月の平均日数をかけた金額を超えることはない
- 単価設定
- 重視している要素は、今回は[コンバージョン]を設定
続いて、予算と単価設定です。
予算は1日の平均予算で入力しますが、これはあくまで全体の広告費の目安になるものであり、日によって予算を上下し最大1日の予算の2倍まで広告費がかかる場合があります。1ヶ月間広告を出し続けた場合、全体の請求金額は1日の平均予算に入力した金額×1ヶ月の平均日数(円)を超えることはないようになっています。ここは、広告の予算に合わせた金額を設定します。
単価設定では、重視している要素に[コンバージョン]を設定します。これで、コンバージョン数の最大化入札戦略が使用されます。
広告表示オプション
広告表示オプションは、広告に関する情報を追加することで広告のクリック率などの向上が期待できる機能です。
Googleは設定を推奨しており、基本的には絶対にできるだけ設定しておきましょう!という機能ですが、設定していなくても広告自体は出稿可能です。
今回は詳細は割愛するので、広告表示オプションについては下記の記事をご覧ください!
- 広告表示オプションでGoogle 広告の効果をアップしよう!種類と特徴・使い方まとめ
https://asue.jp/blog/?p=16464 - ついに正式リリース!Google 広告の画像表示オプションの使い方・利用要件と実際に使ってみた話
https://asue.jp/blog/?p=16712
最後に[保存して続ける]をクリックして保存して、広告グループの設定に移ります。
広告グループの作成
広告グループ名を設定し、キーワードの設定に移ります。
キーワードの設定
- ランディングページのURLを[関連するウェブページのURLを入力する]に入力
- [キーワードを取得]をクリック
今回は、「とりあえず」がテーマなので、この手順でキーワードを設定します。[キーワードを取得]をクリックすると、一瞬でできる運用者っぽいキーワードが表示されます!
入力したURLの情報からGoogleが単語を抜粋して作っているので、本格的に広告を運用しようと考える場合はこのまま使うのはおすすめしません。
キーワードの設定はとても奥が深いものなので、詳細についてはこちらでは割愛しますが、仕様の詳細については下記のブログをご覧ください。
- リスティング広告のマッチタイプが仕様変更!キーワードはどう変わった?
https://asue.jp/blog/?p=17148
レスポンシブ検索広告の作成
さて、いよいよメインイベント(?)の広告作成です。2022年6月30日から、検索キャンペーンで作成できる広告タイプは「レスポンシブ検索広告」になるので、今回はレスポンシブ検索広告の作成をご紹介します。
レスポンシブ検索広告とは、見出しや広告文をそれぞれ複数パターン作成して入稿するもので、Googleがユーザーの検索語句ごとに検索ニーズを満たしそうな見出しと説明文を組み合わせた最適な広告を表示するものです。
最終ページURL
広告をクリックしたユーザーに対して見せたいページのURLを入力します。基本的には広告用に作ったランディングページなどを使用します。
表示パス
表示される広告URLのドメイン移行の文字列を自由に変更することが可能です。商材名や所在地、対象にしたいユーザーの年齢や商品・サービスのアピールポイント等を設定します。
広告見出し
見出しは、広告内で一番大きく表示される青い文字部分を指します。半角30文字(漢字・ひらがな・カタカナの場合は15文字まで)入力可能で、1つの広告につき最大15個設定できます。
良い商品やサービスを扱っていても、広告の見出しでユーザーが魅力を感じないとなかなかクリックしてもらえません。そのため、見出しは広告の重要ポイントの一つです。
表示されるのは最大3つです。
説明文
半角で90文字(漢字・ひらがな・カタカナの場合は45文字)まで入力が可能な、広告の商品・サービスについての説明文です。見出しでは伝えきれない概要・アピールポイントを記載します。
レスポンシブ検索広告では1つの広告につき最大4つ設定でき、広告内では最大2つが表示されます。
支払方法の設定
ここまで設定すると、支払いの設定画面が表示されます。
- 請求先の国等の設定
- お客様情報(住所・企業名・名前)
- 支払方法(クレジットカードの情報)
- 規約を確認→同意にチェック
お客様情報やクレジットカード等の必要な情報を入力後、規約を確認し同意のチェックを入れて、[送信]をクリックすることで入金設定が完了します。
掲載開始
広告を作成した後は、管理画面の左メニューから[キャンペーン] > 作成したキャンペーン名をクリック > [広告と広告表示オプション]をクリックすると、キャンペーン内の広告の一覧が表示されます。
Google広告は、ひとつひとつの広告に対して、Googleが設けた広告の審査基準を満たしているか判断しています。この部分が有効になった場合だけ広告を配信することができます。審査が降り、有効状態になった広告アカウントは、入金が完了していれば、広告が配信されます。
表内のステータスから、「審査中」「有効」「無効」などと記載されているので、自分の希望する状態になってるかを確認しましょう。
ディスプレイ広告の作成
続いて、ディスプレイ広告の入稿方法をご紹介します。こちらでは、アカウント立ち上げ後の管理画面からご紹介します。
キャンペーンと広告グループの作成
[キャンペーン] > [+(キャンペーンの作成)]で、キャンペーンの作成画面へ移動します。
キャンペーンの目標とキャンペーンタイプを選択
- ディスプレイキャンペーンを選択できるキャンペーン目標
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのトラフィック
- ブランド認知度とリーチ
- 目標の指定なし
ディスプレイキャンペーンを選択できる目標は、現在販売促進・見込み顧客の獲得・ウェブサイトのトラフィック・ブランド認知度とリーチ・(と目標を指定なし)があります。
今回は、検索広告と同じ[見込み顧客の獲得]を選択し、[続行]を押した後[ディスプレイ キャンペーン]を選択します。
キャンペーンのサブタイプの選択
ディスプレイキャンペーンには、通常のキャンペーンとスマート ディスプレイ キャンペーンの2つがあります。
- 通常のディスプレイ キャンペーン(おすすめ)
- スマート ディスプレイ キャンペーン
- 設定や管理が簡素化されているキャンペーンタイプ
- 自動最適化されるが、細かい調整ができない(デバイス設定や性別の除外等)
ディスプレイ キャンペーンを選択する場合、キャンペーンのサブタイプの選択画面が表示されます。ディスプレイ キャンペーンには通常のディスプレイ キャンペーンとスマート ディスプレイ キャンペーンの2つがあり、今回はおすすめしている通常のディスプレイ キャンペーンをご紹介します。
スマート ディスプレイ キャンペーンは、設定等も簡単でより簡便に広告を出稿でき自動で最適化されるなど、知識が少なくても広告を配信しやすいメリットもありますが、スマートフォンやPCなどデバイスで広告を出し分けたい・性別などによって広告を出し分けたいという細かい調整ができないため、商品やサービスには適さない場合もあります。一方、通常のディスプレイキャンペーンは設定が細かくできるため、このサブタイプは変更できない点を考慮して通常のディスプレイキャンペーンで出稿することをおすすめしています。
ここまで設定したら、検索キャンペーンと同様にキャンペーン名を設定し、[続行]をクリックすると細かい設定に移ります。
キャンペーン設定
- 地域
- 海外に配信することも可能
- [別の地域を入力する]から詳細なを設定することも可能
- 都道府県名や都市名などで設定
- 住所を設定してそこからの半径指定も可能
- 除外設定もできる
- 言語
- その他の設定
- 広告のローテーション
- デバイス
- 開始日と終了日
- キャンペーンURLのオプション
- 動的検索広告の設定
- 広告のスケジュール
- コンバージョン
- コンテンツの除外 などから、必要な箇所があれば設定する
配信地域等は検索広告の設定と同様なので、割愛します。
また、その他の設定からは必要な項目を設定します(開始日・終了日は設定しておきましょう!)。
予算と入札単価
- 予算
- 一日の平均予算を設定する
- 日によって、この金額を上回ったり下回ったりする(最大設定した一日の予算の2倍)が、1ヶ月の請求額は一日の予算×1ヶ月の平均日数をかけた金額を超えることはない
- 単価設定
- 重視している要素は、今回は[コンバージョン]を設定
こちらも、検索広告と同様なのでここでは割愛します。
ターゲット設定
- 人(オーディエンス)に向けたターゲティング
- ユーザー属性
- オーディエンス セグメント
- 面(コンテンツ)に向けたターゲティング
- キーワード
- トピック
- プレースメント
ディスプレイ広告の大きなポイントがターゲット設定です。検索広告と違い、キーワードは設定せずターゲティングの設定によってどんなユーザーに広告を表示させるかを決定します。
ターゲティングはかなり奥が深いので、そこについてお話しするとさらにブログが長くなってしまうので(笑)今回はは商品・サービスのターゲットユーザー(性別・年齢などのユーザー属性のみの指定)で簡単に配信してみましょう。
レスポンシブディスプレイ広告の作成
ここまで設定したら、あとは広告の作成です。検索広告と違って、画像や動画などのクリエイティブも必要になってくるので、用意しておきましょう!
- 最終ページURL
- 会社名
- 画像
- 最大15枚まで
- ストック画像もある
- ロゴ
- 動画
- 広告見出し
- 半角30文字(漢字・ひらがな・カタカナの場合は15文字まで)
- 5個まで追加可能
- 長い広告見出し
- 半角90文字(漢字・ひらがな・カタカナの場合は45文字まで)
- 1つだけ設定可能
- 説明文
- 半角90文字(漢字・ひらがな・カタカナの場合は45文字まで)
- 5個まで追加可能
レスポンシブディスプレイ広告では、レスポンシブ検索広告と同様に複数の見出し等がランダムに組み合わさってユーザーに表示されます。
ここでは、最終ページURLと会社名、複数の画像とロゴ、複数の広告見出しと長い広告見出し、複数の説明文を設定しておきましょう。
広告が完成して、[次へ]をクリックし確認が完了したら、[キャンペーンを公開]でキャンペーンの完成です。
その他の広告の作成方法
今回は検索広告とディスプレイ広告を詳しくご紹介しましたが、最初にお伝えした通りGoogle 広告には他にもショッピング広告やファインド広告・YouTube広告などもございます。
それぞれ中上級者向けの広告で、最初は検索広告・ディスプレイ広告から始めることをおすすめしておりますが、運用に慣れてより成果を出していきたい!という方は是非挑戦してみてくださいね。
どの広告も、管理画面を多少触ったことがあれば広告の配信設定自体はそこまで難しいものではありませんし、特にファインド広告はディスプレイ広告とほとんど出稿方法が変わりません。Gmail・DiscoverフィードなどのGoogleのサービスに特化したディスプレイ広告というイメージでスタートしやすいかと思います。(YouTubeは動画のクリエイティブを用意する必要があるので、ハードルが少し高いかもしれません。)
ショッピング広告については、ECサイトを運用されている企業様にはおすすめの広告です。こちらは検索広告やディスプレイ広告とちがって、商品の登録等が必要で少し登録やポイントが違うため、詳しくは下記のブログをご覧くださいませ。
Google ショッピング広告をはじめてみようシリーズ一覧
- 第一弾:設定のキホンと成果を出すためのポイント
https://asue.jp/blog/?p=17175 - 第二弾:商品タイトルを最適化するためのルール
https://asue.jp/blog/?p=17341 - 第三弾:最適な商品情報とは?
https://asue.jp/blog/?p=17473 - 第四弾:スタンダードショッピングキャンペーンとスマートショッピングキャンペーンの違い
https://asue.jp/blog/?p=17852 - 第五弾:デフォルト機能だけでできるキーワードごとの入札単価調整
https://asue.jp/blog/?p=17996
コンバージョンの設定
コンバージョンはいくつか設定してキャンペーンに利用することが可能です。コンバージョンアクションを新規追加したい場合の方法をご紹介します。
- 管理画面右上のメニューから[ツールと設定]を選択
- [測定]内の[コンバージョン]をクリック
- [新しいコンバージョン アクション]をクリック
- コンバージョンの種類の選択
- Webサイト(今回はこれを説明)
- アプリ
- 電話件数
- インポート
- ウェブサイトのコンバージョンアクションを作成
- 目標とアクションの最適化:購入・リードフォームの送信等の内容から最適なものを選択
- コンバージョン名はわかりやすい&管理しやすいもの
- 値:すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる:コンバージョンに対して価値を設定
- カウント方法:商品購入などは全件、見込み顧客の獲得や登録等は初回のみで設定
- その他の設定:必要に応じて設定
- クリックスルーコンバージョンの計測期間:広告のクリック後に広告コンバージョンとして計測する最大期間、デフォルトは30日間
- エンゲージビューコンバージョンの計測期間:動画のエンゲージメント後に広告コンバージョンとして計測する最大期間、デフォルトは3日間
- ビュースルーコンバージョンの計測期間:ユーザーに広告が表示された後に広告コンバージョンとして計測する最大期間、デフォルトは1日間
先述の通り、コンバージョンアクションは全てのコンバージョンポイントに対してそれぞれ設定しておく必要があります。
Google 広告を出す際は、「広告を利用して、会社全体の売上を上げたい」「広告経由でお問い合わせを増やしたい」など何かしらのゴールを設定しているでしょう。その決めたゴールをGoogle上できちんと測定するのがコンバージョン設定であり、お問合せ・メールマガジンの購読登録など、会社単位や商材単位でコンバージョンを設定することも可能です。例えば、ASUEのようなBtoB向けのサービスを行なっている会社であれば「資料請求」「お問合せ」や「申込」と「メールマガジンの登録」などをコンバージョンとして設定することが多いです。
ビジネスによって、設定するポイントは様々なので、今回ご紹介した方法を基準に適切な設定をしておきましょう!
Google 広告の出稿でビジネスを広げませんか?
インターネットの普及、そしてWeb広告の躍進によって手軽に広告を出すことができるようになりました。
今回は手軽に出稿する手順をご紹介してきましたが、実際のWeb広告運用は(最近はある程度自動化で作業が楽になってきているとはいえ)効果測定をして、データを確認して、仮説を立て、改善をしていく……という運用業務や、Web広告に関する情報をきちんと集めて新しい機能や変更などの情報収集を行い、それを自社の広告に使えそうなものを積極的に取り入れていく姿勢なども必要になってくるため、ビジネスの規模などにもよりますが、社内で別の業務との兼任でやるにはかなり負担の大きい業務です。
Google 広告やその他のWeb広告を利用して本格的に集客を行いたい!という方は、もしよければASUEにご相談いただければ幸いです!
Google 広告運用、社内でうまくいかないなら
Webマーケティングのプロに相談する売り上げを増やすためのWeb広告成功事例集
- CVは付くものの成約に繋がらない
- 今の代理店に不満がある
- 専任担当者がおらず知見・時間が無い
- そもそも広告で成果が出ない
上記のようなお悩みを持った方へ
すぐに役立つASUEの広告改善事例を紹介します!
この記事を書いた人

コバヤシ
2022年新卒入社で、現在Webマーケティング課所属。
小学生の頃に親がホットケーキにハマって週5でホットケーキを食べ続けたのが少しトラウマ。