こんにちは!ASUE株式会社の広報のN村です。
2020年に発表されたGoogle 広告の広告表示オプション機能のひとつ「画像表示オプション」。ベータ版として一部のアカウントでリリースされておりましたが2021年5月末頃から、全世界で利用が可能になったそうです。(※要件を満たしたアカウントでも現時点でまだ利用できないアカウントがあるので、順次展開中かもしれません。)
2020年発表のGoogle 広告新機能の中でASUEの運用者が楽しみにしているランキング第一位(※N村調べ)の本機能ですが、詳しい使い方や実際に設定したアカウントの事例を簡単にご紹介します!
目次
画像表示オプションとは?
使い方
画像表示オプションの設定方法
- Google 広告へログイン後、左側のメニューから[広告と広告表示オプション] > [広告表示オプション]を選択
- [+]ボタンをクリック > [画像表示オプション]を選択
- [追加先]のプルダウンメニューから、設定したいキャンペーンor広告グループを選択
- [新規作成]または[既存のものを使用]のどちらかを選択
- 既存の場合は、以前設定した同じアカウント内の画像表示オプションの中から選択する
- 新規作成の場合は、[ウェブサイトをスキャン][アップロード][最近使用した画像]から選択
- 画像をアップロードする
- アスペクト比が仕様外(1:1、1.91:1以外の場合)はアップロード後にトリミングしたい画像をクリック > 変更後に[続行]
- 設定する画像ごとに繰り返す
- 20枚まで設定可能
- 掲載準備が整ったら、[保存]をクリック
他の広告表示オプションと大体同じような感じで設定できます。設定先のキャンペーン・広告グループの選択と新しく画像をアップするか既存の画像表示オプションを流用するかの選択、追加する画像の選択だけで簡単に設定可能です。設定したつもりが審査落ちてる!なんてことがないように、画像の仕様と要件(後述)は要チェックです。
参考「画像表示オプションについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/9566341?hl=ja
画像表示オプションの利用要件
- これまでポリシーを遵守してきた実績があること
- Google 広告アカウントが対象のカテゴリまたはサブカテゴリであること。画像表示オプションは、デリケートなカテゴリやサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツ、アルコール、ギャンブルなど)には未対応
- 開設から90日以上経過している Google 広告アカウント
画像表示オプションを利用するには、アカウントが上記3つの要件を満たしている必要があります。
どんな場面で使える?
画像表示オプションの利用について
- 基本的にすべてのビジネスで利用可能
- モバイル上でのユーザー行動に繋がりやすい
- 動的画像表示オプションは現在は英語圏のみ(今後他の言語にも拡張予定)
- 掲載面
- 検索広告
- YouTubeの検索広告(検索パートナーを有効にしている場合)
- 基本的には絶対設定しておきましょう!!
- N村の感想:要件を守っててもユーザーが嫌がりそうな画像はやめた方がいい
基本的に、すべてのビジネスで利用が可能です。商品や実際にサービスを利用している画像など、広告主様の商品・サービスに関連性の高い画像を設定することで検索広告を引き立たせたりブランドをアピールすることができます。
掲載先は、Googleの検索結果に表示されるほか、検索キャンペーン内で検索パートナーを有効にしておくとYouTubeで検索した際にも画像表示オプションが表示される場合があるようです。
参考:「画像表示オプションで魅力的な検索広告を配信する」
https://support.google.com/google-ads/answer/10700789
広告表示オプション自体は基本的に「できるだけ必ず設定すべきもの」なので、ビジネスに関連する画像をきちんと用意して設定しましょう!
が、わたしがユーザーなら絶対にクリックしないな!という用法を一個思いついたので……。
例えば害虫駆除などのサービスで「まさに!こいつを駆除します!」みたいな生々しい画像を使ってしまうと、必要に駆られているけどクリックしたくない層が絶対いると思うからやめてほしいな……(個人の感想です)
そういうときは上手くサービスに関連しているもの(ex.建物の写真など)にする等で対応しておきたいですね!
画像の要件について
画像の仕様 | |
---|---|
画像の形式 | PNG, JPG, 静止 GIF |
アスペクト比 |
スクエア(1:1):必須 横向き(1.91:1):任意(推奨) |
画像の解像度 |
スクエア(1:1):最小300×300, 推奨1200×1200 横向き(1.91:1):最小600×314, 推奨1200×628 |
最大ファイルサイズ | 5120 KB |
推奨される画像のセーフエリア | 最も重要なコンテンツは画像の中央80%の範囲内に配置 |
画像はPNG, JPG, 静止GIFの形式で設定必須のスクエア(アスペクト比1:1)と任意で設定できる横向きの画像(アスペクト比1.91:1)があります。画像は管理画面へのアップロード時にもトリミング可能で、1つの画像表示オプション設定に対して20枚まで設定可能です。
画像のNG要件
画像表示オプションの画像のNG要件
- テキストまたはグラフィックのオーバーレイ
- 空白が多すぎる画像
- コラージュ
- ぼやけた画像や不鮮明な画像
- 乱れた画像
- 切り抜きに問題がある画像
- 禁止コンテンツ
また、細かい画像のNG要件も定められています。ざっくり言うと、「テキストやイラストを重ねちゃダメ!・主題のわからない画像はダメ!・不適切な画像はダメ!」という感じですが、詳しくは以下から。
テキスト・グラフィックのオーバーレイ
- 写真にテキストを重ねたものや、イラストなどを重ねたものをアセットにするのは不可
- ロゴを含む画像やロゴ画像をそのままアセットにするのも不可
- →ただの写真を設定しよう
テキストまたはグラフィックのオーバーレイを含む画像は禁止されています。また、ロゴを含む画像やロゴそのものをアセット化したものも禁止されており、基本的にはただの写真を設定する必要がありそうです。
ヘルプページの許可されない例としてはテキストが入ってるものばかりですが、多分イラストもダメそうにみえる……
あってますかね?(聞くな)
空白が多い画像
- 過度に空白が多い画像
- 商品やサービスの内容を認識できない構図 はNG
過度に空白が多くて被写体が端っこに小さく……のような画像だと、目にしたユーザーが「これは何の写真?」となってしまいます。被写体が適切なサイズでわかりやすく写っているようにする必要がありますね。
コラージュ
- 撮った写真を編集で結合させたりコラージュさせたものは不可
- 被写体がアルバムやものをコラージュのように配置させた……など、自然とコラージュ状態になっているものはOK
複数の写真を編集で結合・コラージュさせるのはNGです。被写体がアルバムやカタログ・絵葉書・スクラップブックなど、自然とコラージュ状態になっている場合はOKなので、そういう商品・サービスだ……!という方はご安心ください。
ぼけていたりエフェクトなどで乱れて不鮮明・わかりにくい画像
- 「画像の主題がわかりやすいもの」が大前提
- NG例
- 被写体がボケてる
- 逆さま
- 謎のエフェクト
何の画像かよくわからない状態
- 同上で、「画像の主題がわかりやすいもの」が大前提
- 変な位置でトリミングしてあって何かよくわからない!はNG
- トリミングを適切に
- 文鳥さんかわいいね
2つまとめて、「なんの画像かわかりにくいもの」はNG!ということで、被写体がボケボケの画像を使わない・画像に変なエフェクトをかけない(点描にしたり歪ませたり)・変なところでトリミングしないという3点も気をつけましょう。
小さい画像しかないから無理やり拡大して……も多分ダメだと思うので、その場合は使えるサイズの画像を用意しましょう。
不適切なコンテンツ
- 性的な示唆がある画像
- 過度な露出があるもの(水着姿・下着姿など) などはNG
- 例えば水着屋さん・下着屋さんの広告ではマネキンに着せた写真や物撮りなどで対応しましょう
最後はいわゆる「不適切なコンテンツ」について。画像表示オプションでは性的な示唆がある画像や、人が過度に露出度の高い服装で肌が広範囲で露出されている格好をしている写真などはNGです。
なので、水着ブランドや下着ブランドがモデルの着用画像を画像表示オプションで利用するのはNGとのこと。普通の服であっても肌の過度な露出があればNGのようなので要注意です。もし、水着や下着の広告で画像表示オプションを利用したい場合は平置きしたものの写真(着用していない画像)やマネキンなどに着せた写真であればOKなので、そのように対応しましょう!
これは個人の感想(※重要)ですが、害虫駆除などのサービスで使われそうな生々しい画像がNGの要件に入ってないの普通に解せぬ……。こっちはドラッグストアの虫駆除グッズの棚を目をつぶって通ってるんだぞ……。
参考:「画像表示オプションのフォーマットの要件」
https://support.google.com/adspolicy/answer/10347108
実際に社内の案件でも使ってみた
案件概要
- 業種
- フィギュアなどのホビーの買取・販売専門店
- 実装時期
- ベータ版を2020年10月末頃から利用
- 導入前後の設定したキャンペーンの変化
- imp数:特に大きな変化なし
- クリック率:0.7%上昇
- CV数:14件増加
- CV率:0.2%上昇
そして画像表示オプションそのものの結果がこちら。
2020年11月(導入直後) | 2021年5月(直近) | |
---|---|---|
表示回数 | 3,627 | 33,925 |
クリック数 | 415 | 6,697 |
クリック率 | 11.4% | 19.7% |
導入直後はなかなかオプション自体が表示されなかったそうですが、最近ではかなり表示回数も増えてきたそうで(ちなみにブログを書くにあたってわたしのスマートフォンからも表示が確認できました)、画像表示オプションが表示されたときのクリック率は約20%でした。
広告表示オプション自体は上位に表示されるものなので、クリック率が高いのはまあ当然ですが、画像表示オプションを設定して画像が入ったり、その他の広告表示オプションもしっかり設定しておくことで、検索結果の画面を広く占有できるのも嬉しいですよね。
画像表示オプションをはじめとする広告表示オプションは、これを使っているから差がつけられる!という機能では決してありませんが、広告ランクにも関わってくる設定が推奨される機能です。正式リリースのタイミングで、すでに使える方はぜひぜひ設定しましょう!
まとめ
正式リリースで、世界中から利用が可能になった画像表示オプション。
利用ができるようになったアカウントではぜひぜひ設定してみてくださいね。
また広告表示オプションとは関係なく、広告運用で成果が出ていないなどなどお悩みの方はぜひASUEにご相談くださいね(大声)
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この記事を書いた人
2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。
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