こんにちは、ASUE株式会社Webマーケティング課のアイバです。
さて、Web広告の管理画面ではデフォルトで設定されてしまっていたりして、媒体側が勝手にこちらが意図していないことをして、意図せぬクリエイティブが配信されたりパフォーマンスに影響を与えてしまったりすることがよくあります。
このようなことが起きると、クライアントにも不信感を与えてしまう可能性があるのでできるだけ事前に防いでおきたいですよね。ということで、Google広告で注意したい設定をまとめました。
……なんでこの手の設定はわかりにくい場所にあるんだろう……。
騙し討ち……?
・上手く活用できている
・クライアントの合意が取れている ……などの場合はもちろん使っても大丈夫な設定です。
目次
アカウント最適化案の自動適用
- 最適化案とは
- Google 広告がキャンペーンの成果を改善できるように、アカウントごとにパーソナライズした各設定の最適化案を提案する機能
- 項目ごとに自動適用のオン・オフが可能
- 設定方法
- [最適化案] < [自動適用]
- 各項目のチェックを外す
一時期Google 広告がかなり推していた機能です。最適化案の種類には、「広告とアセット」や「入札単価と予算」、「キーワードとターゲット設定」などさまざまあるため、項目ごとに影響が大小さまざまあります。大きなところだと、勝手に予算を引き上げたり、入札戦略の設定を変更するなど、金銭に関わる内容やパフォーマンスへの影響がかなり大きい内容もあるので要注意です。
どの自動適用なら使えるか等の検討ができていないのであれば、一旦全部チェックを外しておくのがおすすめです。
参考:「Google 広告 ヘルプ — 最適化案の自動適用について」
https://support.google.com/google-ads/answer/10279006?hl=ja
アカウント単位の自動生成アセット
- アカウント単位の自動生成アセットとは
- 広告のパフォーマンス向上に繋がりそうな場合、アセットが自動作成→広告の下に表示される
- アカウント単位で自動生成されるアセット
- 動的サイトリンク
- 動的構造化スニペット
- 自動生成住所アセット
- 販売者評価
- 動的コールアウト
- ビジネス情報
- 動的画像アセット
- 設定方法
- [アセット] > [詳細] > [アカウント単位の自動生成アセット]
- > [自動生成住所] > [Google 広告に販売者の写真の使用を許可します。]のチェックも確認
アカウント単位の自動生成アセットは、設定された情報などから広告のサイトリンクや住所、画像などを自動で生成・掲載する機能です。
予期しないクリエイティブが自動で表示される可能性がありクライアントの目にも入りやすい内容なので、基本は全部オフにしておいて必要があれば合意を取った上での利用がおすすめです。
また、自動生成住所の設定では、[Google 広告に販売者の写真の使用を許可します。]という見出しでチェックボックスが設置されています。このチェックボックスにチェックが入っている場合、Google ビジネスプロフィール内の画像が画像アセットとして表示されてしまう場合があります。一般ユーザーがレビューなどで投稿した画像も使用される可能性があるため、外しておくのが無難です。
参考:「Google 広告 ヘルプ — アカウント単位の自動生成アセットについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/7175034?hl=ja
キャンペーン設定のディスプレイ面への配信拡張
- ディスプレイネットワークへの配信とは
- 検索キャンペーンからディスプレイ広告が配信できる機能
- キャンペーン作成時にデフォルトでオンになっている
- 設定方法
- キャンペーンの作成・編集画面 > [キャンペーン設定] > [ネットワーク] > [Google ディスプレイ ネットワーク(推奨)]
Google 広告で検索キャンペーンを新規作成すると、知らぬ間にそのキャンペーンでディスプレイ広告が配信されていた……!という事態が起きがちなのがこちらの設定です。
キャンペーン作成時にデフォルトでオンになってしまっていますが、基本的にはオフにするのがおすすめです。検索広告とディスプレイ広告では基本的にターゲットも違うので、ディスプレイ広告も配信したいのであれば別途ディスプレイ広告のキャンペーンを作成しましょう!
Google 広告側は推奨しているため、知らずに始めた初心者はそのままにしがちかも。
前述の「最適化案」でもこの設定をおすすめしてくることがあります。
参考:「Google 広告 ヘルプ — 検索キャンペーンのディスプレイ ネットワーク対応設定について」
https://support.google.com/google-ads/answer/7193800?hl=ja
キャンペーン設定のインテントマッチキーワード
- インテントマッチキーワード設定機能とは
- 検索キャンペーンに設定したキーワードを、完全一致・フレーズ一致などのマッチタイプにかかわらずインテントマッチとして配信する機能
- 検索キャンペーン作成時にデフォルトでオンになっている
- 設定方法
- キャンペーンの作成・編集画面 > [キャンペーン設定] > [インテント マッチ キーワード]
この機能がオンになっていると、検索キャンペーンで完全一致・フレーズ一致をキーワードそれぞれに設定している場合でもすべてインテントマッチ(旧部分一致)で広告が配信されます。
以前から少ないキーワードで広く拾っていこう、という考え方が媒体側から推奨されているところもありましたが、この機能をオフにしないと完全一致・フレーズ一致で設定したキーワードもすべてインテントマッチとして配信されるので、そのつもりがない場合はオフにしておくのがおすすめです。
フレーズ一致や完全一致をわざわざ設定しているだろうに、この機能って一体なに……!?の気持ちになる。←原稿の編集をしながら本気で不思議な気持ちになっている顔
参考:「インテント マッチ キーワードのキャンペーン設定について」
https://support.google.com/google-ads/answer/13389795?hl=ja
キャンペーン設定の自動作成アセット
- 自動作成アセットとは
- キャンペーン単位で設定可能な、自動で広告見出し・説明文を生成する機能
- ランディングページや既存の広告・広告グループのキーワードなどを基に生成
- 設定方法
- キャンペーンの作成・編集画面 > [キャンペーン設定] > [自動作成アセット]
こちらは自動で広告見出し・説明文を生成する機能です。ランディングページや既存の広告などに設定されたキーワードから生成されます。
見出しと説明文というクリエイティブの部分なので、設定していないものが勝手に出てしまうと不都合も多いかと思います。
こちらは別媒体の例ではありますが、媒体による見出し生成機能を使ってみたところ実際の商材にはそぐわない見出しが生成されてしまったこともあるので、この手の機能を使用する場合は実際にどのようなアセットが生成されているかをしっかり確認しておく必要があります。
参考:「Google 広告 ヘルプ — 自動作成アセットについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/11259373?hl=ja
最適化されたターゲティング機能
- 最適化されたターゲティングとは
- ディスプレイ広告、デマンドジェネレーションキャンペーン、YouTubeキャンペーンで設定可能
- ターゲット設定したオーディエンス以外にCVが獲得できそうな層に自動でターゲットを拡張する機能
- 設定方法
- 広告グループの設定編集画面 > ターゲット設定
この機能は、ディスプレイ広告などのキャンペーンでターゲット設定したオーディエンス以外にコンバージョンが獲得できそうな層を媒体側が自動でターゲットする機能です。
こちらの機能によって成果が改善されるケースも多いため、理解した上で使用する分には問題はありません。ですが、リマケの場合でもこの機能は作用してしまうので、よくわからずにオンのまま使用してしまうとリマケリスト以外のサイト未訪問者にも広告が配信されてしまいます。
この機能自体は使用している運用者も多いと思いますが、どんな機能かはきちんと分かった上で設定しましょう!
P-MAXの自動生成アセット
- P-MAXの自動生成アセットとは
- P-MAXではテキストアセットと最終ページURLの2つが自動生成される機能がある
- デフォルトでオンになっている
- 設定方法
- P-MAXキャンペーンの設定・編集画面 > 自動作成アセット > それぞれのチェックを外せば生成されない
P-MAXの自動生成アセットはデフォルトでオンになっている機能で、広告文等のテキストクリエイティブを自動で作成したり設定したリンク先URL以外に関連性の高いページを自動でリンク先として配信したりする機能です。
リンク先とクリエイティブのそれぞれ意図せぬ配信が起きてしまうため、気をつけて利用しましょう。
まとめ
今回ご紹介した機能は、それぞれうまく活用できればいい成果を得られる可能性もあります。
ですが、デフォルトでオンになっていたりなど自覚もないままこれら設定が機能してしまうと、配信するつもりのないクリエイティブが配信されたり、配信するつもりのない配信面に配信されたり……広告配信上で意図しないことが起こってしまいます。予定のない配信がされていればクライアントには不信感を抱かせてしまう可能性もありますし、広告のパフォーマンスが落ちてしまう可能性もあります。なので、とりあえずは使用しないでおくことを個人的にはおすすめします。
もし利用したい際には、関係者への確認や効果検証などを行って上手く活用できるようにしましょう。
ご覧いただきありがとうございました!
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この記事を書いた人
アイバ
2021年入社、Webマーケティング課所属。シーズン中はNBA観戦に夢中。