
Google ショッピング広告をはじめてみよう!商品タイトルを最適化するためのルール
2021年09月22日
2024年07月10日
こんにちは!ASUE株式会社Webマーケティング課で広告運用をしているダリオ・ザンノーニです。
前回、ショッピング広告に関する基本を紹介したブログで最適化のポイントも簡単にご紹介しました。今回からは、より細かい最適化のテクニックについてご紹介していきたいと思います!

今回は「ショッピング広告の商品タイトルの最適化」についてご紹介します!
Google ショッピング広告で成果を上げるには、商品タイトルの最適化が一番大事だと行っても過言ではありません。タイトルは、商品の広告が検索結果上に表示されるかどうかを決定する上で最も影響力のある商品情報で、さらに、ユーザーにクリックしてもらうためにも重要になります。

ということで、どのような商品タイトルにすれば広告が表示されやすく、ユーザーにもクリックされやすくなるかをご紹介していきます!

例によって、わたしが編集します!
ちなみに「過言ではありません」はダリオさんからもらった原稿ママなので、本当はそのままブログを書けるのでは?と疑いはじめています。
目次
いい商品タイトルってどんなの?
いい商品タイトルを作るのに、大事なことはなんでしょうか。まず、Googleの商品タイトルに関する公式要件を見てみましょう。
商品タイトルに関するGoogleの公式要件
- 商品名 [title]
- 商品名 [title] 属性を使用すると、販売している商品が明確に識別されます。商品名は広告や無料リスティングで特に目立つ要素です。具体的で正確な商品名を登録することで、適切な購入者に向けて広告を表示することができます。
- 形式
- 型:文字列(Unicode 文字。推奨: ASCII のみ)
- 制限:1~150 文字(全角なら75文字まで)
- 繰り返しフィールド:不可
- 最小要件
- 関連性の高い商品名を使用して商品について明確に説明します。
- バリエーションがある商品を識別できるようにします。
- わかりやすく、文法的に正しい言葉を使います。
- 外国語の名前や商品名が広く使われている場合以外は、外国語の語句は使わないようにします。
- 強調する目的で大文字を使わないでください。
- 宣伝文を含めないでください。
- 余分なスペースを挿入しないでください
参考:「Google Merchant Center ヘルプ - 商品名 [title]」
https://support.google.com/merchants/answer/6324415?hl=ja
見てお分かりの通り、特に変わった要件はありません。どの商品であるかがわかりやすいような商品名・商品情報をタイトルに入れ、商品とは無関係な文字や宣伝等を避ければ大丈夫です。
では、この要件を満たした上でどのようなことを考えてタイトルを決定すればよいでしょうか?

主に、
- 検索クエリにマッチしやすくすること
- ユーザーに広告をクリックをしてもらいやすいこと
の2つが重要です。
検索クエリにマッチしやすいタイトルは?
いい商品タイトルには、実際のユーザーが検索する際に使用する単語が含まれています。そのようなタイトルであれば、検索結果に表示される可能性が高くなり、クリックをより多く獲得しやすくなります。
例)ハンドソープの場合
- 商品の特徴(架空)
- 「アスエ」というメーカーの商品
- 泡タイプのハンドソープ
- ラベンダーの香り
- 容量は250ml
- 商品名を「アスエ ハンドソープ ラベンダー」にした場合
- マッチしやすい検索クエリは
- アスエ ハンドソープ
- ハンドソープ
- ハンドソープ ラベンダー など
- マッチしやすい検索クエリは
- 商品名を「アスエ 泡ハンドソープ ラベンダーの香り (250ml) おしゃれ 泡タイプ」にした場合
- マッチしやすい検索クエリは
- アスエ ハンドソープ
- ハンドソープ おしゃれ
- 泡ハンドソープ
- 泡タイプ ハンドソープ
- ハンドソープ ラベンダー
- ハンドソープ 香り
- 泡ハンドソープ おしゃれ など
- マッチしやすい検索クエリは
このように、タイトル内に検索で使用される関連キーワードを多く設置すれば、商品がマッチしやすい検索クエリーの幅が広がります。そのため、広告が表示される機会も増えて、結果的にクリック数が増加しやすくなります。
ユーザーに広告をクリックしてもらいやすいタイトルは?
次に、ユーザーがクリックしやすいタイトルについて考えてみましょう。商品タイトルはショッピング広告内に必ず表示される4つの要素の1つなので、商品をアピールするための大事な要素です。(ちなみに、商品タイトル以外は画像・店舗名・値段が表示されます。)
商品タイトルを見たとき、商品の特徴が分かりにくいとユーザーはクリックしにくくなります。そのため、タイトルにはユーザーが興味を持ちそうな商品の属性を掲載すると、ユーザーの興味を引きやすくなり、他の表示されている広告商品よりもクリックしてもらう可能性が高くなります。
ただ、通常検索結果に表示されるショッピング広告のタイトルは16〜35字程度しか表示されません。ですので、ユーザーが商品を探す際のキーワードを考えて、商品の一番重要な属性をタイトルの冒頭に設置するのがベストです。
また、注意してほしい点ですが、検索結果上では長いタイトルの場合最後まで表示されませんが、他の掲載面(ショッピングタブ内の広告やスマートショッピングキャンペーンでディスプレイ広告内に単品の商品が表示される場合)ではタイトルが最後まで見えることも多いです。基本的にはクリックしてもらいやすくするためにはタイトルの冒頭部分が大切ですが、全体を通しても興味を引きやすい内容を考えましょう!
まとめ:理想的な商品タイトルのためのポイントは3つ
理想的な商品タイトルのためのポイント
- ユーザーが検索時に使用する関連キーワードを含む
- ユーザーの興味を引くためと理解するための商品属性と特徴を含む
- 最も重要な情報をタイトルの前部に配置する
商品タイトルの作り方の6つのルール

さて、商品タイトルの重要度と気を付けるポイントがわかったところで、続いて簡単な商品タイトルの作り方ルールを6つ紹介します!
商品タイトル作成の6つのルール
- 1. 製品の関連する属性をすべてタイトルに入れる
- 2. 一目で商品の特徴がわかるような商品属性をタイトルに入れる
- 3. 最も重要な属性はタイトルの先頭に
- 4. 利用可能な全角75文字(半角150文字)をできるだけ使い切る
- 5. 商品タイトル内のパーツを「 」(空白、半角)で区切って読みやすく
- 6. タイトルに余計な文章を入れない
1. 製品の関連する属性をすべてタイトルに入れる
前章でご紹介した通り、具体的な商品の属性をたくさん入れておくことで、広告の表示が増える可能性があります。また、具体的なキーワードで探しているユーザーほど、コンバージョン率が高い傾向にあります。
2. 一目で商品の特徴がわかるような商品属性をタイトルに入れる
「探していたのはこれだ!!!」とユーザーの思ってもらえるように、商品の特徴をしっかりタイトルに入れるといいです。
3. 最も重要な属性はタイトルの先頭に
タイトルの前半だけが広告に表示されることが多いので、重要な属性はタイトルの前半に入れてクリックをしてもらいやすくしましょう。また、検索のアルゴリズム的にもタイトルの冒頭部分の内容は重要視されています。
4. 利用可能な全角75文字(半角150文字)をできるだけ使い切る
実際に広告に表示されやすいのはタイトルの前半部分のみですが、表示されない部分もしっかり活用して商品の属性・特徴を記載して検索での表示機会を増やしましょう!
5. 商品タイトル内のパーツを半角スペースで区切って読みやすく
タイトルを読みやすくしたりそれぞれの属性を強調したりするために、各キーワードの間は半角スペースなどで区切りましょう。過度でなければ()や【】などを使ってもいいですが、広告で見える文字数には限りがあるのでタイトルの前半には使わない方がおすすめです。
6. タイトルに余計な文章を入れない
あいまいな説明や売り手にしかわからない文字列、繰り返しになるキーワードなど、商品との関連性が低かったり検索にヒットするためだけのキーワードは入れないようにしましょう。また、「送料無料」や「40%OFF」等の宣伝文句はGoogleのポリシー違反になるのでタイトルに入れるのはNGです。
タイトルに宣伝文句が記入されてる場合、Googleからの警告やエラーメッセージなどがなくても商品の広告配信が制限されることがあるそうなので、要注意です。
商品カテゴリ別!おすすめのタイトル構造をご紹介します
続いて、実際の商品カテゴリごとにおすすめのタイトル構造をご紹介します!
商品カテゴリ別のタイトル構造・タイトル例
- 電子機器・家電など
- ブランド + 属性 + 製品タイプ + モデル(名、番号) + 特長
- 例:アスエ 65V型 4K液晶テレビ Superia AS-222J スマート Google TV 機能搭載
- 衣料品
- ブランド + 性別 + 製品タイプ + 特長 + 属性(色、素材、サイズ、)
- 例:ASUE 男性用 ポロシャツ 半袖 スリムフィット 夏2021 ブラック コットン Lサイズ
- 季節もの
- 機会 + 製品タイプ + 特徴 + 属性(サイズ、色、年齢層、パターン、素材)+ブランド
- 例:父の日 コーヒーギフトセット スーパーブラック (3種類×10缶) ASUEコーヒー
- 本
- タイトル + フォーマット + 作成者 + 属性 + 出版社
- 例: 指輪物語 ペーパーバック J.R.R.トールキン 全10巻セット ASUE出版
- スポーツ
- ブランド + スポーツ + 商品タイプ + 特徴 + 属性
- 例:ASUE 水泳 フィン 最速の泳ぎ シリコン オレンジ 大人用
- その他の一般商品
- ブランド + 商品タイプ + 特徴 + 属性
- アスエ 泡ハンドソープ ラベンダーの香り 250ml おしゃれ 泡タイプ
ブランドや商品によって、表記する属性や単語の順番を入れ替える必要などは出てきますが、これに沿ってタイトルを作成すればルールに合ったタイトルができるので、実際の商品のタイトル作成にぜひ役立ててみてください。
ブランド名の入れ方
ブランド名の入れ方のポイント
- 先頭or最後のどちらにブランド名を入れるか
- 基本は先頭にブランド名を入れることが多い
- 商品自体の認知度が高く、ブランド名を強く推す必要がない場合は最後でOK
- ブランドが商品の選択にあまり関わらない場合も最後でOK
- 表記揺れについて
- アルファベット/カタカナなど、ブランド名に表記揺れがある場合は使われやすい表記を選択
- ブランド名が長い場合は、短くするためにアルファベットを選択するのもあり
また、ブランド名については、入れ方にいくつか注意が必要です。
基本的に、ブランド名は最初に入れますが、商品自体の認知度が高い場合はブランド名をタイトルの最後に入れる場合もあります。また、ブランドが商品の選択に関わらないような場合も最後でOKです。また、ブランドによってはアルファベット/カタカナの表記揺れが発生する場合もありますが、よく使われる一般的な表記を広告上では用いるのがベストです。ブランド名が長い場合は、短くするためにアルファベット表記を選択するのもOKです。

商品ごとの状況によって、ベストなタイトルをつけるようにしましょう!
どうやって管理する?ECサイトでの広告用商品タイトルの変更方法
ショッピング広告を出稿する際、商品フィードをGoogleに共有します。基本的には、ECサイト上のデータを利用してフィードを作成するパターンが多いでしょう。ですが、ECサイト上の商品タイトル(商品詳細ページのタイトル・商品名などの部分)と広告用の商品タイトルにはそれぞれ別の役割があるため、ECサイト上のタイトルをそのまま広告用の商品タイトルに用いることは注意が必要です。
ECサイトの商品タイトルを変えずに、商品フィード内の広告用商品タイトルだけ変更するには、下記のような方法を使えば可能です。環境・商品の数・商品情報の更新頻度によって適切な方法を選びましょう。
商品フィード内の商品タイトル調整方法
- 専用のフィード管理ツールを利用
- 専用のフィード管理ツールを使えば商品データのカスタマイズが可能
- データ全体のカスタマイズが可能だが、有料・設定の手間が多いものも多い
- 例:dfplus.io
- ECシステムで使えるGoogle ショッピング連携機能を利用
- ECシステムによってはGoogle ショッピング広告の利用がしやすい連携機能が搭載されていたり、機能拡張することが可能
- 使っているシステムによって、機能はさまざま……
- 連携が可能な主なECシステム
- Shopify
- futureshop
- makeshop
- カラーミーショップ など
- Google Merchant Centerの補助フィード機能を利用
- 補助フィード機能を利用して、商品タイトルのみ入れ替える方法
- 個人的に、手間が少ないのでよく使っている方法
- 細かい方法は後述!
- Google Merchant Centerのフィードルールを利用
- 他のフィード情報を使って商品タイトルを調整する方法
- 例:タイトルの前にブランド名を設置 など
今回は僕が普段からよく使用している、補助フィードを使った商品タイトルの書き換え方法をご紹介します。
Google Merchant Centerの補助フィードで簡単!商品タイトル管理
こちらの方法は、商品数が多くない場合に利用可能です。手間が少なく、商品フィード内の商品タイトルを自由に変更可能です。
1. Google スプレッドシートで補助フィードを作成
補助フィード用のGoogle スプレッドシートを作成し、商品ID(id)と商品タイトル(title)の列を作成します。
商品タイトルを更新したい商品のIDと広告用の商品タイトルを入力します。作成時以外にも、商品タイトルを変更したいときや新しい商品を追加した際にはこちらのファイルに入力し、更新します。
2. Google Merchant Centerに補助フィードとして登録
1. のスプレッドシートが完成したら、Google Merchant Centerに補助フィードとして登録します。
まず、[商品] > [フィード] > [補助フィード] > [補助フィードを追加]から、補助フィードの追加画面へ。
続いて補助フィードの名前を入力し、Google スプレッドシートを選択して[続行]をクリックします。スプレッドシートへのアクセス権限を要求された場合は、指示に従ってアクセス権限を付与します。
[既存のGoogle スプレッドシートを選択]をクリックし、1. で作成した商品タイトル変更用のスプレッドシートを選択します。アップロードスケジュールは基本は変更しなくても大丈夫です。
最後に、商品タイトルを書き換えたい商品フィードを選択し、[フィード作成]をクリックすれば完了です。
これで、ショッピング広告上では補助フィードに登録された商品情報を使用するようになります。補助フィード内に登録していない商品は情報を書き換えずに配信されます。
まとめ
今回の記事では、Google ショッピング広告での商品タイトルの重要性についてご紹介しました。いい商品タイトルを使うことで、広告の表示回数やクリック数が増加しやすくなり、最終的に広告からの売上をアップすることにもつながります。
広告用に商品タイトルをすべて修正・調整するのは面倒……!と思われるかもしれませんが、本記事でご紹介している補助フィードを利用すればある程度簡単に変更可能です。
全ての商品を最初から一気に変更する必要はないので、まずECサイトの売れ筋商品など、一部の主力商品からだけでも広告用のタイトルを改善に挑戦してみてくださいね!

細かい調整が手付かず!という方も、ぜひ少しずつ改善してみてくださいね!
今後もショッピング広告のテクニックを紹介するブログを更新予定なので、もし興味がある方はぜひメールマガジンへのご登録をよろしくお願いします。
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この記事を書いた人

ダリオ
旧Twitter2021年入社。イタリア出身で15年前から名古屋在住。母国語と日本語を含む4ヶ国語ができる。おすすめの旅行先は南イタリアだが出身は北イタリア。入社前の面談では「イタリア人っぽいイタリア人ではないので、みなさんの期待に答えられないかも……」と気にしていた。