Google ショッピング広告をはじめてみよう!設定のキホンと成果を出すためのポイント
2021年08月24日
2024年07月10日
こんにちは!ASUE株式会社Webマーケティング課で広告運用をしているダリオ・ザンノーニです。
前回、ぼくのインタビューで「Googleのショッピング広告に関する記事を書こうかな……」ということになったので、今回からときどきショッピング広告に関するブログを書いていこうと思います!
日本語で読み書きはできますが、ブログの長文を書くのはまだちょっと苦手なのでN村さんに編集してもらいます!
よろしくね。
がんばります!
今回は、ショッピング広告の仕組みや目標の立て方などの基本と、やってしまいがちな成果の出にくい設定、成果を出すための最適化のポイントを簡単にご紹介できればと思います。
目次
ショッピング広告とは?普通の検索広告とどう違う?
ショッピング広告はその名の通り、eコマースサイトのようなインターネット上で取引を行うビジネス・サイトで利用できる広告です。
ショッピング広告も、通常の検索広告と同じようにGoogle 検索時にユーザーの検索した内容に応じて表示されます。ショッピング広告の場合は、検索結果に直接商品が表示されますが、他の検索広告やディスプレイ広告などと違って広告文などのクリエイティブやキーワードの設定は必要なく、表示される広告クリエイティブとターゲティングは商品データから自動で設定されます。
そのため、商品のデータを登録するための商品フィード(=サイトで販売されている商品の情報をまとめたファイル)が広告配信に必要となります。
ショッピング広告の掲載場所は、検索結果のここ!
通常の検索結果の上やパソコンであれば右側に表示され、テキストの検索広告と違って商品画像なども出るので非常に目立ちやすい広告です。その他、ショッピングタブにも掲載されます。
通常のショッピングキャンペーンは検索結果とショッピングタブのみに表示されますが、ショッピング広告には幅広い掲載面に表示される「スマートショッピングキャンペーン」というものもあります。
スタンダードのショッピング広告とスマートショッピング広告の違い
ショッピングキャンペーンとスマートショッピングキャンペーンの違い
- 通常のショッピングキャンペーン
- 検索結果 と ショッピングタブで表示
- キャンペーンの細かい設定ができる
- 分析用のデータが幅広く取れる
- スマートショッピングキャンペーン
- 検索結果、ショッピングタブ、リマーケティング、ファインド広告、YouTube広告、など幅広い掲載面に配信可能
- ほぼ完全自動(コントロールがほぼない、分析用のデータが出ない)
- 結果が良いときが多い
- うまく運用できるためにたくさんのデータが必要(低い予算にあまり向いてない)
ショッピング広告を配信できるキャンペーンは通常の「ショッピングキャンペーン」と「スマートショッピングキャンペーン」の2種類あります。
通常のショッピングキャンペーンは細かい設定が可能ですが、検索結果とショッピングタブにしか表示されません。データは幅広くとれるので、分析を行うことが可能です。なので、最初にショッピング広告を配信する際はこちらのタイプを利用することをおすすめします。
対して、スマートショッピングキャンペーンでは、機械学習を使って検索結果やショッピングタブだけでなく、その他の様々な掲載面に配信することが可能です。ただ、機械学習を利用しているため、自分で設定できる箇所が少なく、コントロールできなかったり分析できるデータもとれません。また、上手く運用するにはデータがたくさん必要になるため、予算があまりとれない場合には向いていません。
データをとって分析したい場合や少額の予算の場合は、普通のショッピングキャンペーンがいいことも多いですが、将来的にはスマートショッピングキャンペーンのみが残る可能性がある、とも言われています。
参考:参考:「Google 広告 ヘルプ:ショッピング キャンペーンとショッピング広告について」
https://support.google.com/google-ads/answer/2454022?hl=ja
参考:「Google 広告 ヘルプ:スマート ショッピング キャンペーンについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/7674739?hl=ja
検索結果に表示されるショッピング広告の商品はどうやって決まる?
ショッピング広告の表示の仕組み
- ユーザーが検索をする
- Googleが検索クエリとマッチしている商品があればオークションに参加するリストを作る。検索キーワードが商品情報(特にタイトル)にあるかどうかが重要。
- ランクの高い商品が表示される(マッチ度、情報の品質、入札単価、商品ページの品質)
さて、実際にショッピング広告として検索結果に表示される商品はどのように決められているのかというと、商品情報と検索クエリがマッチしているかで決定されます。
簡単に言うとユーザーの検索クエリと商品情報がマッチしている商品のリストをGoogleが作り、その中で広告ランクの高い商品が表示されるという仕組みです。
特に、商品情報のタイトルと検索クエリがマッチしていることが重要視されるそうです。
ショッピング広告、目標タイプはどうするのが適切?
さて、ショッピング広告に限らずWeb広告を運用するにあたって、目標をしっかり設定することが大切です。ショッピング広告では一般的な目標をROASで設定します。ROASとは「Return On Advertising Spend」——日本語では「広告の費用対効果」という意味で、要するに、広告費に対して売り上げとしてどれだけ見返りが得られたかを指す指標です。
一般的にはROAS300-600%が良いと言われていますが、実際のビジネス・ECサイトごとの商品の粗利率などを参考にして適切なROAS目標を設定する必要があります。
ショッピング広告を配信するために必要なもの
ショッピング広告の配信に必要な物
- Google Merchant Center アカウント
- 商品フィード
- サイトから自動連携:様々なECプラットフォームが自動連携が可能。(ex. EC CUBE, Shopify, BASEなど)
- 手動:定期的に商品情報をExelファイルなどにまとめて、Google Merchant Centerにアップロード
- フィードマネージャーを使用:専用のソフトを使って、Google Merchant Centerと商品データを連携
ここからは実際にショッピング広告を配信するために必要な設定などについてご紹介していきます!
まず、ショッピング広告を配信するにはGoogle Merchant Center アカウントが必要になります。この機能はECサイトの商品データの共有と管理に利用します。そして、この商品データの共有に必要なのが商品フィードになります。商品フィードは、商品の情報をまとめたファイルです。Google Merchant Center上から商品フィードをGoogleに共有することで、今回ご紹介している有料のショッピング広告だけでなく無料でショッピングタブへ掲載することも可能です。
商品フィードを作成すれば、他のフィードが必要なディスプレイ広告(ex.Google 動的リマーケティング広告、Yahoo 動的リマーケティング広告、Facebook to Instagramのショッピング広告など)も手軽に配信可能になります。
ショッピング広告でやりがち?「そのまま」の設定じゃ効果が出にくいかも…!
ショッピング広告でやってしまいがちなこと
- ECサイトの商品情報を全部そのまま見直しをせずに商品フィードに(特にタイトル)
- 商品データに、必要な項目のみを設定して、追加情報を追加しない。
- 商品カテゴリーを設定しない
- 全部の商品を区別をせずに、一つのキャンペンに入れてそのまま広告を開始。
- 除外キーワードを使用しない
ショッピング広告は、特にたくさん商品があるECサイトなど細かな設定を行うには手間がかかってしまうため、最低限の設定のみで配信をスタートしてしまうケースが多いです。広告代理店に依頼していても、「そのまま」の設定で配信してしまうケースも……。
例えば、ECサイト上の商品情報を全部そのまま見直しせずに商品フィードに入れたり、必須項目のみを設定してそのほかの追加情報は入れなかったり——もちろんこれでも配信は可能ですし、配信スタートまでの手間を減らしたり時間を短縮することは可能ですが、結果はあまり期待できません。
じゃあどうすればいい? ショッピング広告の最適化のポイント
ショッピング広告の最適化のポイント
- 商品情報の最適化
- 商品のグルーピングとグループ別配信
- キーワード別のキャンペンーンレイヤリング
ショッピング広告の効果的な運用には、念入りな設定と細かい運用管理が必要です。
前章でお伝えした通り最低限の設定だけで運用をスタートしてしまうケースがままありますが、ショッピング広告の結果を上げるのに効果的な方法がいくつかあるので簡単にご紹介します!
どれもチョット手間です……。
商品情報の最適化
商品の最適化の例
- 商品タイトルを広告にあったものにする
商品情報はより細かく設定しましょう。
広告のターゲティングの質も良くなり、広告が表示される回数も増える可能性があります。必須項目(タイトル・商品説明・商品画像など)、追加項目の設定(設定できる項目はは50個以上!)など、全部最適化できます。扱う商品が多いときには特に非常に手間かかる設定になりますが、期待できる結果が大きいです。
ちなみに、商品フィードにはいろいろな要件があるので、入力時には気をつけましょう!
商品タイトルの付け方については、次回のぼく執筆のブログでご紹介します!
参考:「Google Merchant Center ヘルプ:商品データ仕様」
https://support.google.com/merchants/answer/7052112?hl=ja
商品のグルーピングとグループ別配信
グルーピング例
- ブランド別
- タイプ別
- 利益率別
- セール商品
- ロスリーダー
- 注力商品のみ など
商品を全部一つのキャンペーンにまとめて配信を行うのではなく、共通項がある商品をグループに分けて配信すると、広告の効果が出やすくなります。似た商品をグループ分けすることで、細かく入札と予算を決めることが出来たり、配信を管理してるGoogleの機械学習の働きが良くなったりします。
キーワード別のキャンペーンレイヤリング(※通常のショッピングキャンペーンのみ)
ショッピング広告は、キーワードの設定を基本的にはできません。ですが、キャンペンーンをレイヤリングをすることにより、キーワード別の配信を設定することが可能です!
今回は詳しい設定方法などは省きましたが、どれも今後のブログでご紹介していく予定です。
まとめ
今回は、基本的な部分と簡単な設定のポイントなどをご紹介しましたが、ショッピング広告は奥が深く、細かい設定や運用を行うことで成果アップを見込めます。
今後はショッピング広告に関するより細かなテクニカルな部分をご紹介していけたらいいな……と思っていますので、ぜひ今後もお読みいただけたらうれしいです。
はじめてのブログでしたがどうでしたか……?
わかりにくかったらわたしのせいなのでお気になさらず……
ダリオさんの次回のブログが読みたい!ショッピング広告のノウハウが知りたい!などなど、今後もASUE通信が読みたいという方はぜひ↓↓↓からメールマガジンにご登録ください♪
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この記事を書いた人
ダリオ
旧Twitter2021年入社。イタリア出身で15年前から名古屋在住。母国語と日本語を含む4ヶ国語ができる。おすすめの旅行先は南イタリアだが出身は北イタリア。入社前の面談では「イタリア人っぽいイタリア人ではないので、みなさんの期待に答えられないかも……」と気にしていた。