こんにちは! ASUE株式会社広報のN村です。
過去五回実施している「マークシート式Web広告運用共通テスト模擬試験」。今回は第六回です!
目次
Web広告共通テスト模擬試験受験要項
ということで、まずは試験に大切な受験要項からご説明します!
受験前によくよくご確認ください!
- 概要
- 受験資格:誰でも
- 試験方式:マークシート式
- 出題範囲:ツキイチシリーズ(2024年4月〜2024年9月)の内容に関連すること、その他ASUE通信記事内容
- 制限時間:30分
- 注意点
- ノート等の持ち込み:不可
- 別タブ・別ウィンドウ等にフォーカスすると、自動で採点されます。
- 自動で別のソフトが立ち上がった!等で採点が走ることがあるので、ブラウザ以外のソフトを全て閉じた状態での受験をおすすめします。
制限時間を超えたり、別ウィンドウや別タブで調べようとすると検知して勝手に採点されますが、普通にやれば時間内で余裕でできると思うのでぜひぜひ奮って挑戦ください!!!
採点時には簡単な解説もご用意しております。
それでは準備はよろしいでしょうか?
受験準備ができた方は、「テストを開始する」のボタンをクリックしてテストを開始してください!
Web広告共通テスト模擬試験(解答時間:30分)
問題 1
Google 広告の自動入札戦略について以下の文章を読み、小問(1)-(5)に答えよ。(25点)
自動入札とは、目標に応じて自動で広告掲載時のオークション入札を行う機能のことです。特に、 (a) を重視して最適化を行う自動入札を(b)スマート自動入札と呼びます。このスマート自動入札のうち、 (c) が検索・ディスプレイキャンペーンについて2024年から2025年にかけて段階的に廃止されることが発表されました。
(1) 空欄(a)について、当てはまる言葉として正しいものを選べ。
- 1. インプレッション
- 2. クリック
- 3. コンバージョン
(2) 下線(b)について、スマート自動入札にあてはまらないものを1つ選べ。
- 1. 目標コンバージョン単価
- 2. 個別クリック単価
- 3. コンバージョン値の最大化
- 4. 目標費用対効果
(3)空欄(c)について、正しいものを1つ選べ。
- 1. 個別クリック単価
- 2. 拡張クリック単価
- 3. コンバージョン数の最大化
- 4. コンバージョン値の最大化
(4)空欄(c)について、間違っている記述を1つ選べ。
- 1. 今回の検索・ディスプレイでの廃止によって、Google広告上で(c)が完全に廃止される。
- 2. 廃止のタイミングまでそのまま(c)を使用している場合は、個別クリック単価へ自動移行される。
- 3. 廃止後の推奨対応は別のスマート自動入札への切り替えだが、その場合入札価格の調整をすることはできない。
- 4. (c)では、平均クリック単価が設定した上限クリック単価を上回る場合がある。
解説
(1) 答え:3
スマート自動入札は、コンバージョンを重視して最適化を行う自動入札のことを指し、種類は以下のものがあります。
- 目標コンバージョン単価
- 目標広告費用対効果
- コンバージョン数の最大化
- コンバージョン値の最大化
- 拡張クリック単価(検索・ディスプレイで2025年3月廃止予定)
(2) 答え:2
個別クリック単価は、自動入札ではなく、手動入札戦略です。
(3) 答え:2
拡張クリック単価は、検索・ディスプレイで2025年3月廃止予定となっています。
(4) 答え:1
拡張クリック単価は、2023年にショッピングキャンペーンで、2024年〜2025年にかけて検索・ディスプレイキャンペーンで廃止されますが、ホテルキャンペーンではまだ残っています。
参考:「Google 広告 ヘルプ — 拡張クリック単価(eCPC)について」
https://support.google.com/google-ads/answer/2464964?hl=ja
参考:「Google 広告 ヘルプ —ホテル キャンペーンの拡張クリック単価入札戦略について」
https://support.google.com/google-ads/answer/9244171?hl=ja
問題 2
医療広告ガイドラインについて以下の文章を読み、次の問に答えよ。(25点)
医療広告ガイドラインとは、厚生労働省が定める医療関連の広告向けのガイドラインです。元来、医療は人の生命・身体に関わるため不当な広告で起こりうる被害が他の分野に比べて大きいことや、極めて専門性の高いサービスであるために質の判断が困難ことから、原則として禁止されていました。この原則をもとに、現在では利用者が正しい情報を得たり医療に関する適切な選択をすることが阻害されない場合のみ、(a)医療広告が認められています。(b)医療広告で広告できる内容は大きく制限されており、通常広告可能な項目は決まっています。ですが、(c)ある条件を満たすと広告可能になる場合があります。
(1)下線(a)について、医療広告としてみなされないものを1つ選べ。
- 1. クリニックのSNSアカウント
- 2. クリニックのSNS等に使用するバナー画像
- 3. クリニックのWebサイト
- 4. クリニックの院内で配布するパンフレット
(2)下線(b)について、通常広告可能な事項として正しくないものを1つ選べ。
- 1. 診療科名(内科、外科、眼科 等)
- 2. クリニックの所在地や電話番号
- 3. 医療広告ガイドラインを遵守している旨
- 4. 紹介可能な他の病院などの名称や施設・設備等の共同利用などの連携について
(3)下線(b)について、以下のバナーのうち医療広告ガイドライン上問題ないと考えられるものを1つ選べ。ただし、このクリニックは二重手術においてトップクラスの実績数を持ち、美容家がSNSで口コミを投稿している。また、手術自体は即日で完了するが術後に抜糸や経過観察の通院はあるものとする。
(4)下線(c)について、このある条件を限定解除要件と呼ぶ。限定解除要件として正しいものを1つ選べ。
- 1. 保険診療の場合は、患者らが自ら求めて入手する情報であって容易に照会可能な問合せ先が記載されている場合に、治療内容や費用などの詳細を記載すれば限定解除が可能である。
- 2. 自由診療の場合は、医療行為ではないため限定解除をしなくても良い。
- 3. 自由診療の場合は、保険診療で必要な要件に加えて通常必要な治療内容・費用やそのリスク・副作用など診療内容に関する詳細を記載する必要がある。
- 4. 保険診療であっても、限定解除のために広告内ではリスク・副作用の表記が必要である。
(5)下線(c)について、限定解除要件を満たしていないと考えられるものを1つ選べ。
- 1. クリニックのWebサイト内で、保険診療に関して学会認定医や専門外来・手術件数などの記載を行った。その際、患者が容易に問合せ可能な連絡手段がヘッダー内に記載されている。
- 2. 美容クリニックのWebサイトの診療内容のシミ取りのレーザー治療ページで、治療内容について1〜2行程度の簡単な説明と治療の最低期間や最低通院回数、オプション料金等を含めた費用の詳細などを記載した。(保険診療と共通の要件は満たしているものとする。)
- 3. 歯科クリニックのWebサイトの診療内容に関する患者の請求資料のインプラントについてのページで、治療の流れや治療内容の詳細、治療にかかる期間や通院回数の範囲、オプションなども含めた治療費の詳細、リスクや副作用などの説明などを記載した。(保険診療と共通の要件は満たしているものとする。)
- 4. 皮膚科のクリニックが配信するメールマガジン内で、ニキビ跡の治療に関する情報を配信。保険適用外のため、治療内容の詳細や費用、治療にかかる期間・回数、リスク・副作用などを細かく紹介した。(保険診療と共通の要件は満たしているものとする。)
解説
(1)答え:4
医療広告ガイドラインで規制の対象範囲とされている広告の定義は、「利用者を誘引する意図があるもの」「医業または歯科医業を提供する者の氏名や病院等の名称が特定であるもの」の2つの条件を満たす必要があります。
院内で配布するパンフレットは、すでに来院している患者へ配布しているものであり、利用者を誘引する意図があるとはみなされず、広告扱いとはならない。
(2)答え:3
医療広告ガイドラインは、医業または歯科医業を提供する者が当然守るべき内容である。これを遵守していることを喧伝することは、利用者にそのクリニックを他と比較して優良だと誤認させる可能性があるため、広告可能事項ではありません。
(3)答え:1
2.のような他院と比較して優良であることを謳うことは比較優良広告と呼ばれ、医療関連の広告では禁止されています。3.の「即日完了」は、手術以外の通院などが必要な場合は、実際には即日で全ての治療が完了するわけではないのに即日で完了できるように誤認させる虚偽広告であり、NGです。4.のような著名人が推薦している文言は事実であっても比較優良広告であり、医療関連の広告ではNGです。
1. のクリニックの場所は、問題なく謳えます。
(4)答え:3
限定解除要件は以下の通り。
- 1. 医療に関する適切な選択に役立つ情報であり、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するWebサイトやそれに準じる広告であること
- 2. 表示される情報の内容について患者等が容易に照会ができるように問い合わせ先を記載し、その他の方法により明示すること
- 3. 自由診療に係る通常必要とされる治療等の内容、費用等に関する事項について情報を提供すること
- 4. 自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること
保険診療では1, 2の要件を、自由診療ではすべての要件を満たす必要があります。
(5)答え:2
自由診療で限定解除要件を満たすためには、治療内容・費用やリスク・副作用などを詳細に記載する必要がある。治療についてはかなり詳細の表記が必要となり、以下のものが必要となる。
- 治療内容の詳細
- なんのための治療なのか
- どういったことをする治療なのか
- 治療全体はどのような流れで進むのか
- 通常必要な治療期間と回数(最低〜最高)
- 標準的にどのくらいかかるかの範囲を記載
- 治療期間だけでなく、回数も合わせて記載
- 通常必要な標準的な金額
- 標準的にかかる金額の範囲
- 検査や問診等でかかる費用や実際の施術費用、オプション等の費用などかかりうる費用の内容を詳細に記載する
- 治療におけるリスクや副作用
- 主なリスクや副作用を十分に記載する
- メリット等と同程度の記載をする(メリットだけ大きな文字、リスクは小さな文字 はNG)
治療期間や回数について、「2週間〜」や「3回〜」のような最低期間・最低回数のみの記載はNGとなります。
問題 3
Yahoo!広告の最近のアップデートについての以下の文について、正しいか誤っているかを答えよ。
(1) ディスプレイ広告(運用型)への提供がスタートしたオーディエンスリスト「広告アクションユーザー」では、広告に対してクリックまたはコンバージョンをしたユーザーデータ蓄積し、ターゲティングできる。
(2) ディスプレイ広告(運用型)では、商品閲覧履歴のあるユーザーには閲覧商品やその商品の関連商品を動的ディスプレイ広告で配信可能だが、商品閲覧履歴のないユーザーには配信できない。
(3) レスポンシブ検索広告でタイトルが1件のみでも表示されるようになり、その場合は別のタイトルが「説明文に連結したタイトル」として説明文の冒頭に掲載される。
(4) ディスプレイ広告(運用型)でコンバージョン数の最大化を最適化ポイントとするキャンペーン目的で、個別クリック単価を使用する場合でも最適化アルゴリズムの影響はある。
(5) Yahoo!広告では、検索広告でもA/Bテストができるようになり、動的検索連動型広告でもA/Bテストが可能になった。
解説
(1) 答え:誤
広告アクションユーザーとしてデータを蓄積しターゲティングに利用できるのは、指定した広告に対してクリック・コンバージョン・動画視聴の3つのアクションのうちの指定したアクションをした場合です。
(2) 答え:誤
2024年7月より、商品閲覧履歴のないユーザーへも配信が可能となり、商品閲覧履歴のあるユーザーにのみ配信の機能は提供が終了となりました。商品閲覧履歴のないユーザーへはWebサイト上の行動などからおすすめ商品が掲載されます。
(3) 答え:正
Google 広告に続き、Yahoo!広告でもレスポンシブ検索広告のタイトル1件のみでの表示が始まっています。2つ目のタイトルが説明文冒頭に連結して掲載されるのも同様です。
(4) 答え:誤
コンバージョン数の最大化を最t経過ポイントとしているキャンペーン目的で、個別クリック単価を利用している場合の配信仕様が変更され、個別クリック単価の場合は最適化アルゴリズムの影響がなくなりました。
(5) 答え:誤
検索広告でのA/Bテストは、2024年秋頃に開始予定であるが、検索広告アカウントのうち標準キャンペーン内のレスポンシブ検索広告のみで利用が可能である。ディスプレイ広告(運用型)では以前から利用可能。
参考:「Yahoo!検索広告 A/Bテスト機能について(PDF資料)」
https://yahoo.jp/HGafXn
問題 4
各種広告媒体の最近のアップデートについて、次の問いに答えよ。(25点)
(1) LINE広告でβ版から正式提供となった「自動ターゲティング機能」の仕様として正しいものを選べ。
- 1. キャンペーン目的として、「商品フィードから販売」を選んだ場合も使用可能
- 2. 自動ターゲティングを利用する際、地域・性別・年齢・OSも同時に指定可能
- 3. 自動ターゲティングの設定をONにすると配信開始後最大24時間以内にイベント実行が見込めるユーザーを探して最適なオーディエンスへ配信する
(2) LINE広告では、動画視聴経由コンバージョンの計測機能が提供開始となったが、仕様として間違っているものを選べ。
- 1. レポート画面では、動画視聴経由コンバージョンを単独で確認できない
- 2. 動画視聴経由コンバージョンを使った最適化は現在未実装
- 3. 動画の10秒以上再生(10秒以下の動画の場合は再生完了)を経て1週間以内にコンバージョンがあった場合動画再生経由コンバージョンとして計測される
(3) Microsft広告において、入札戦略「コンバージョン値の最大化」が使用可能ではない広告タイプはどれか。
- 1. 検索広告
- 2. オーディエンス広告
- 3. ショッピング広告
(4) Google 広告のキャンペーンの中で、デマンドジェネレーションキャンペーンへアップグレードされるまたはされたものとして誤っているものを選べ。
- 1. ファインドキャンペーン
- 2. 動画視聴キャンペーン
- 3. 動画アクションキャンペーン
(5) Meta広告のAdvantage+ショッピングキャンペーンで、ターゲティングできる(発表されているものも可)オプションとして正しいものを選べ。
- 1. カスタムオーディエンス
- 2. 詳細ターゲット
- 3. 商材への興味はあるがまだ購入していない人
解説
(1) 答え:2
キャンペーン目的「「商品フィードから販売」のみ利用不可。また、自動ターゲティングは設定して配信開始後最大48時間で最適なオーディエンスへの配信を開始する。
参考:「自動ターゲティングを利用する」
https://www.lycbiz.com/jp/manual/line-ads/tracking_023/
(2) 答え:3
動画再生経由コンバージョンの有効計測期間は3日間である。
参考:「LINE広告アップデート情報 2024年8月 動画視聴経由コンバージョンの計測が可能に! > 1.動画視聴経由コンバージョンの計測開始」
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202408/#jump01
(3) 答え:2
コンバージョン値の最大化の入札戦略は、もともとスマートショッピングキャンペーンのみで利用可能でしたが、今年4月から検索・ショッピング広告で利用可能になりました。オーディエンス広告では利用できません。ポートフォリオ入札戦略にも今後追加予定。
参考:「入札単価の管理は入札戦略を用いて Microsoft Advertising に任せましょう > コンバージョン値の最大化」
https://help.ads.microsoft.com/#apex/ads/ja/56786/1/#MaximizeConversionValue
(4) 答え:2
ファインド広告は2023年8月にデマンドジェネレーションキャンペーンへアップグレードされた。動画アクションキャンペーン(VAC)は来年アップグレードされることが9月に発表されている。
参考:「Drive better performance by upgrading Video Action Campaigns to Demand Gen」
https://blog.google/products/ads-commerce/video-action-campaigns-demand-gen-upgrade/
(5) 答え:3
Advantage+ショッピングキャンペーンは基本的に簡単なデモグラ程度の設定のみで自動ターゲティングされるキャンペーンです。ですが、オプションとして、製品やサービスに興味を示しているがまだ購入していない人を設定可能になることが発表されています。
参考:「Meta Adds New Insight and Targeting Options for Advantage+ Shopping Campaigns」
https://www.socialmediatoday.com/news/meta-adds-new-insight-and-targeting-options-for-advantage-shopping-campaig/711896/
30分後(まとめ)
試験おつかれさまでした!
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この記事を書いた人
2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。
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