広告バナーとランディングページの関連度アップで改善!CVRが2倍になった事例

2025年07月08日

こんにちは!ASUE株式会社Webマーケティング課のテラザワです。

通常、一つのランディングページに対して複数のバナーを使って広告を配信するケースが多いと思いますが、バナーとランディングページが合っていないと訴求力が落ちてしまい成果につながらないことも多いです。

今回は、バナーとランディングページを1対1で対応させて配信した結果コンバージョン率が2倍近くまで改善したよという事例です。

事例:50代以上向けのサプリメント

前提条件(状況)

  • 商材:サプリメント
  • ターゲット:50代以上の男女
  • コンバージョンポイント:購入完了
  • その他
    • 過去何年かASUEで運用、しばらく停止していたが再開
    • 過去にさまざまなLPを使用して検証、その中で成果が安定していた通常LPのみを運用
  • 媒体
    • Google広告(検索、ディスプレイ、P-MAX、デマンド)
    • Yahoo!広告(検索、ディスプレイ)←獲得の中心はYDA
    • Meta広告

今回の商材は50代以上など、比較的年配層向けのサプリメントです。過去に何年間かASUEで広告を運用していましたが、しばらく停止した後に再開した商材です。

コンバージョンポイントは購入で、過去の運用期間には記事LPも含めて何パターンかのLPを使って検証を行っていますが、最終的には成果が安定していた普通のLPのみを利用していました。

テラザワ

いくつかの媒体に出稿していますが、今回は獲得の中心であるYDAの中でリターゲティング配信部分を改善したので、そちらの話をしていきたいと思います!

課題:再開のタイミングで過去の訴求が使えなくなりCVR低下へ

  • 商材の特性上、審査落ちしやすい
  • 再開時にコンバージョンを獲得できていたランディングページが審査落ちに
  • これまで通りの訴求ができなくなり、コンバージョン率が低下した

商材の特性上、ちょっとした表現の差でランディングページやバナーの審査落ちも起きやすく、停止期間にポリシー等が強化された影響か過去に使用していたランディングページの審査落ちが起きてしまう事態に。

調整を行い、審査に通って広告の配信は可能になりましたが、これまでの訴求が使えず訴求内容が変わったせいかコンバージョン率が低下してしまうことに。

獲得単価(CPA)コンバージョン率(CVR)クリック単価(CPC)
以前1万円未満0.3%20円
再開後1.7万円0.15%28円

仮説:バナーとLPの訴求の関連度が下がったことでCVR低下

  • ランディングページが審査落ち
  • 修正したことでバナーの訴求内容とLPの訴求内容で別の悩みを訴求
  • バナーとLPの訴求の関連性が低くなったことで離脱が増え、CVRの低下を招いた?

前述の通り、以前まで使用していたランディングページが審査落ちしたことでランディングページのメインコピーなどを変更することになりました。

実際の商材とは違いますが、例えば目のサプリだとしたら、

変更前:「ぼや〜っに悩むあなたのためのサプリです」
    └症状として、白内障を軸にした訴求

変更後:「見えにくさに悩むあなたのためのサプリです」
    └症状として、老眼を軸にした訴求

のような感じです。(※実際の商材からは内容を差し替えているため、実際の訴求ではありません。)

一方、バナーは以下の内容。(ダミーのバナーです)

テラザワ

訴求を変更したことでアプローチする症状に微妙な違いが生まれ、成果が悪くなったのかも……

施策:訴求するお悩み毎にバナーとLPを用意

  • ターゲットのお悩みにあった適切なアプローチをする
  • 過去に使用していた記事LPがあったので再利用
    • ちょうど2つのお悩み別の記事LPがあった
    • 通常LPの訴求が全体的に弱まっていたため
    • 口コミ風のコンテンツでレビューを意識する比較検討層にアプローチできる可能性があったため
  • 新しい訴求のバナーを追加
    • デザインはターゲット層に馴染みの深い新聞広告風に
    • 旧バナーもデザイン刷新

ターゲットのお悩み毎に適切なアプローチしてお悩みそれぞれに訴求するためにLPを複数使用することにしました。過去に使用していた記事LPに、ちょうど変更前後の訴求に近い内容の記事LPがあったことと、口コミ風のコンテンツで比較検討層にアプローチできる可能性があると考えこちらを流用することに。

また、それぞれの訴求内容に合わせたバナーも作成しました。デザインはターゲット層に馴染み深い新聞の広告風のデザインにしました。

結果:CVRが約2倍に、CPAも-6000円

クリック率クリック単価CV数CVRCPA
再開直後0.31%28円70.15%17,000円
施策後0.34%30円140.28%11,000円

以前の配信のレベルまでは回復できていませんが、再開直後の悪化した状態から、コンバージョン率が2倍程度までアップし、獲得単価も6000円程度マイナスになりました。

ちなみに、バナーとLPの組ごとの配信結果は以下の通り。

バナークリック率CV数CVRCPA
訴求10.33%70.28%11,000円
訴求20.35%70.27%11,000円

それぞれの訴求でほぼ同水準のCVRに引き上げられました。

まとめ

  • CVR改善の要因
    • ターゲットのお悩みをきちんと把握し、適切なアプローチを心がけること
    • バナーとLPの関連性を高めたこと
  • 今後考えていること
    • 今回の施策はリタゲだけだったため、リタゲ以外のサイト未訪問ユーザーへの配信でも導入予定
    • 通常のLPでも訴求ができるように文言を模索中
    • 審査が通れば、通常LPでも訴求ごとにバナーとLPをそれぞれ分けた配信を予定

今回の改善の要因は、ターゲットのお悩みをきちんと把握してそれぞれに合わせた適切なアプローチを行ったことだと考えています。今回は主にリターゲティング配信だけの話ですが、今後はリターゲティング配信以外の各種配信でも同様の施策を検証していく予定です。

また、通常LPでもそれぞれのお悩みに対して訴求可能な文言を模索して、関連度の高いLPとバナーでの配信を実施していく予定です。

テラザワ

広告とLPの訴求を合わせるのが重要なんだなと改めて感じた事例でした!

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