
こんにちは! ASUE株式会社広報のN村です。
過去六回実施している「マークシート式Web広告運用共通テスト模擬試験(←過去問一覧)」。今回からWebマーケティング共通テストと名前を変えつつ、第七回です!

奮ってご参加ください!(?)
目次
Webマーケティング共通テスト模擬試験受験要項
ということで、まずは試験に大切な受験要項からご説明します!
受験前によくよくご確認ください!
- 概要
- 受験資格:誰でも
- 試験方式:マークシート式
- 出題範囲:ツキイチシリーズ(2024年10月〜2025年3月)の内容に関連すること、その他ASUE通信記事内容を中心にWeb広告運用に関する内容を出題
- 制限時間:30分
- 注意点
- ノート等の持ち込み:不可
- 別タブ・別ウィンドウ等にフォーカスすると、自動で採点されます。
- 自動で別のソフトが立ち上がった!等で採点が走ることがあるので、ブラウザ以外のソフトを全て閉じた状態での受験をおすすめします。
制限時間を超えたり、別ウィンドウや別タブで調べようとすると検知して勝手に採点されますが、普通にやれば時間内で余裕でできると思うのでぜひぜひ奮って挑戦ください!!!
採点時には簡単な解説もご用意しております。
それでは準備はよろしいでしょうか?
受験準備ができた方は、「テストを開始する」のボタンをクリックしてテストを開始してください!
Webマーケティング共通テスト模擬試験(解答時間:30分)
問題 1
以下の文章を読んで、空欄に当てはまる数字を選択せよ。(配点:25点)
ある広告キャンペーンで、1ヶ月で広告費を150,000円使用して広告経由の売上は225,000円だった。インプレッション数は(1)[a. 7,500 / b. 10,000 / c.12,500 / d.15,000]、クリック数は1,000、コンバージョン数は15だった。このとき、CTRは8%、CVRは(2).(3)%である。また、CPAは(4)[a. 7,500 / b. 10,000 / c.12,500 / d.15,000]、ROASは(5)[a. 75 / b. 100 / c.125 / d.150]%となる。
解説
(1) 答え:c
インプレッション数 = クリック数 ÷ クリック率で求められる。そのため、インプレッション数は1000 ÷ 0.08 = 12500となる。
(2)、(3) 答え:1.5(%)
コンバージョン率 = コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100 で求められる。そのため、コンバージョン率は15 ÷ 1000 × 100 = 1.5(%)となる。そのため、(2) 答え:1、(3) 答え:5となる。
(4) 答え:b
CPA(コンバージョン獲得単価) = 広告費 ÷ コンバージョン数 で求められる。CPAは、150000 ÷ 15 = 10000(円)となる。
(5) 答え:d
ROAS = 売上 ÷ 広告費 で求められる。225000 ÷ 150000 × 100 = 150(%)となる。
問題 2
Google検索広告のオークションについて、次の問いに答えよ。(配点:20点)
(1) 検索広告のオークションについて、正しいものを1つ選べ。
- 1. 広告が掲載された場合、設定した入札単価が課金される
- 2. 広告掲載位置ごとにオークションが実施されるため、複数の広告掲載一に重複して表示される場合がある
- 3. 広告が表示されない広告グループを、同じ広告・キーワードのまま別のキャンペーンに移動させれば広告品質が高くなりオークションで勝って広告が表示される可能性が高くなる
- 4. 2つの広告主の広告間で広告ランクの差が大きい場合、ランクの高い広告か必ずオークションに勝つ
(2) 検索広告のオークション時の評価として誤っていると考えられるものを1つ選べ。
- 1. オークションが実施されたとき、それぞれの品質スコアを比較して広告の品質を評価する
- 2. オークションで評価される広告の品質には、ランディングページの利便性も寄与するため、その他の内容や構成が同じであればナビゲーションがついているページの方が品質の評価が高くなる可能性が高い
- 3. 広告品質の評価には、広告の中身などの広告主側の設定だけでなくコンテキストも重要視され、ユーザーの検索語句やユーザーシグナルなども考慮される
- 4. オークションに参加した広告によっては、オークションが実施されても掲載面に広告が表示されない場合もある
解説
(1) 答え:2
2025年2月から、オークションの仕組みに関するヘルプの記載が変更。広告掲載位置ごとに別のオークションが実施され、複数の広告掲載位置に重複表示される可能性があると記載されている。
参考:「Google 広告のオークションの仕組み」
https://support.google.com/google-ads/answer/6366577?hl=ja
1.入札単価の設定は、広告のクリック1回に最大いくら支払えるかの指定である。最終的な支払い金額はこれよりも少なくなる場合もある。
3.アカウント構造は広告の品質には影響しないため、広告グループを広告やキーワードの設定をそのままに別キャンペーンやアカウントに移動させても広告の品質は変わらない。
参考:「広告の品質について > 広告の品質に影響しないもの > アカウント構造」
https://support.google.com/google-ads/answer/156066
4.広告ランクの高い広告がオークションで勝つ確率が高いが、高いクリック単価を払うことで広告ランクの低い広告がオークションに勝つ場合もある。
(2) 答え:1
品質スコアは、広告の品質を確認するための指標ではあるが、オークション時にここの数値を比較するわけではない。
参考:「品質スコアとは」
https://support.google.com/google-ads/answer/140351
参考:「広告の品質について」
https://support.google.com/google-ads/answer/156066
問題 3
メルマガ配信に関する次の文章を読んで、以下の問いに答えよ。(配点:25点)
商品やサービスの宣伝には欠かせないメールマガジンの配信。ですが、メールマガジンの配信を行うにあたって、気をつけるべきことがいくつかあります。
(a)特定電子メール法では、広告宣伝活動の中での迷惑行為を防ぐために、企業や個人が広告宣伝のために営利目的でメールを送信の規制をしています。例えば、メール送信を行う場合はあらかじめ同意を得る必要がある( b )方式をとっているため、(c)同意をしていない者に対するメール送信が禁止されています。また、(d)送信するメール内にも表示義務のある項目や注意すべき点があります。
また、最近多くの人が使用しているGmailでは、迷惑メールを排除するためのメール送信ガイドラインを強化しました。(e)必要な対応ができていない場合、Gmail宛のメールが不通になる可能性があるため、絶対に対応しておきましょう。
(1) 下線(a)について、規制の対象とはならないものを1つ選べ。
- 1. 営利目的で送信するSMS(電話番号を用いたメッセージ送受信機能)
- 2. 営利目的で送信するメッセージアプリ(LINEなど)によるメッセージ
- 3. 営利目的で他者の営業のために送信する電子メール
- 4. 海外から日本国内に送信された営利目的の電子メール
(2) 空欄(b)について、当てはまるものとして正しいものを次から1つ選べ。
- 1. オプトイン
- 2. オプトアウト
(3) 下線(c)について、送信できない相手や状況として正しいものを一つ選べ。
- 1. メール送信の同意を得ていない取引関係にある者
- 2. 名刺を交換し、その名刺にメールアドレスの記載がある場合
- 3. メール送信の同意を得ていないが、自己のメールアドレスを通知した者に対して本文中に送信者と無関係の広告が挿入されるフリーメールのサービスを用いて広告宣伝メールを送る場合
- 4. 通信販売事業者である送信者が、メルマガ送信の同意を得ていない購入者(購入時にメールアドレスを通知)に対して広告宣伝メールを送る場合
(4) 下線(d)について、送信時の内容や方法について誤っているものを一つ選べ。
- 1. 送信者の住所や連絡先の記載が必要だが、記載されているリンクがあればそれでもよい
- 2. メールの受信解除が可能なリンクや連絡先の掲載が必要である
- 3. ブランド名やサービス名が記載されていれば、運営元(送信元)の企業名は記載しなくてもよい
- 4. 差出人のアドレスを偽ることは禁止されている
(5) 下線(e)について、必要な対応として誤っているものを一つ選べ。
- 1. メールを送信するドメインのSPF認証・DKIM認証・DMARC認証の実施
- 2. ワンクリックで登録解除ができるList-Unsubscribeヘッダの実装
- 3. 迷惑メール率0.3%未満の維持および0.5%を超えないようにする
解説
(1) 答え:2
メールアドレスや電話番号をメッセージ送信に使用する場合(一般的なEメール送信によるメルマガやSMSなど)は特定電子メール法の規制対象となるが、メッセージアプリ(LINEなど)を使用するメッセージは規制対象外である。
(2) 答え:1
あらかじめ同意を得る必要があるため、「Opt-In(オプトイン = 同意する)」方式と呼ばれる。同意を取り消すことは「Opt-Out(オプトアウト)」という。
(3) 答え:4
一般的に、特定電子メール法では事業者に対してメールアドレス等を通知した場合、メッセージ送信が可能である。通信販売事業者については、特定商取引法(オプトイン規制)があるため、別途メルマガ送信の同意を得る必要がある。
(4) 答え:3
特定電子メール法の規制対象内でメールを送信する場合、メール内には送信元の企業名を入れる必要がある。ブランド名・商材名ではなく、運営元の企業名を掲載が必須。
(5) 答え:3
正しくは、「迷惑メール率0.1%未満の維持および0.3%を超えないようにする」である。
問題 4
Google広告のキャンペーンのうち「P-MAXキャンペーン」と「デマンドジェネレーションキャンペーン」について、次の文の正誤を答えよ。(配点:15点)
(1) どちらのキャンペーンタイプでも、YouTubeショート、Gmail、Google ディスプレイネットワークへの広告配信が可能となる。
(2) どちらのキャンペーンタイプでも、カルーセル広告を入稿可能である。
(3) P-MAXキャンペーンが機械学習によって最適なオーディエンスを自動で選定する仕組みを持ち細かいターゲティング調整ができないのに対して、デマンドジェネレーションキャンペーンではオーディエンスを細かく設定・管理することができる。
解説
(1)答え:正
2025年3月から、デマンドジェネレーションキャンペーンでもGoogle ディスプレイネットワークへの配信が可能となる。
参考:「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて > デマンド ジェネレーション キャンペーンを使用する状況を把握する」
https://support.google.com/google-ads/answer/13695777?hl=ja
参考:「デマンド ジェネレーションと Google ディスプレイ ネットワークの統合」
https://support.google.com/google-ads/answer/15890515
(2)答え:誤
P-MAXキャンペーンでは、画像とテキストしか入稿できない。デマンドジェネレーションキャンペーンではそれに加えて動画・カルーセル広告も入稿可能。
(3)答え:正
P-MAXでは、オーディエンスシグナルや検索テーマなどを指定し、AIがファーストパーティデータや機械学習によって最適なオーディエンスにリーチするようにさまざまな面に配信されるため、細かい指定ができません。一方、デマンドジェネレーションでは、ディスプレイ広告のようにより具体的なターゲティング設定が可能です。
参考:「P-MAX に関するよくある質問への回答 > 質問: P-MAX キャンペーンとデマンド ジェネレーション キャンペーンは似ていますが、どのように使い分けるべきですか?」
https://support.google.com/google-ads/answer/14587068#performance-max-demand-gen
問題 5
以下の文章のうち、一般的にWeb広告を運用する際に好ましくないと考えられる設定や運用方法を3つ選べ。ただし、選択肢番号が小さいものから(1),(2),(3)の順に回答すること。(配点:15点)
- 1.検索広告を配信する際、指名キーワードと一般キーワードでキャンペーンを分けて運用した。
- 2.一部のCV獲得に近いキーワードを完全一致やフレーズ一致で設定しつつ、想定していないキーワードを見つけるために一部の関連キーワードをインテントマッチで設定した。
- 3.Google広告で検索キャンペーンで配信する際、ディスプレイネットワーク(推奨)にチェックを入れて配信を行った。
- 4.多くのキーワードをインテントマッチで検索キャンペーンを運用しているが、実際のクエリを確認しながら除外キーワードも設定している。
- 5.Google広告でディスプレイキャンペーンでリマーケティングの配信をする際に最適化されたターゲティングを使用した。
- 6.P-MAXキャンペーンの配信設定で、リンク先やクリエイティブで意図せぬ配信が起きないように、自動移行アセットのテキストアセットおよび最終ページURLのチェックを外した。
- 7.ある検索キャンペーの配信状況を確認すると、毎日夕方以降ほとんど配信されていなかった。また、その時間帯か.らインプレッションシェア損失率(予算)が上がっていたので、予算アップの検討やクエリの精査などを行った。
- 8.夏に需要が高まる商材の広告で、秋頃にコンバージョン数が半減して獲得単価も上昇したが、とりあえず減ったコンバージョン数を取り戻すために予算を倍にして運用した。
- 9.Google広告の管理画面で最適化案が掲載されていたので、最適化案の内容を検討して、必要ないものは非表示にした。
解説
答え:3,5,8
3.一般的に検索広告とディスプレイ広告では狙うターゲットが違う場合が多いので、特別な理由がなければオフにすることが多い。
5.最適化されたターゲティングは、設定したターゲットオーディエンス以外にCVが獲得できそうな層に自動でターゲットを拡張する機能。キャンペーンによってはコンバージョン拡大なども期待できるが、リマーケティング用のキャンペーンには不適な可能性が高い。
参考:「「どうしてこんな広告が…!?」 Google広告で意図せぬ配信を防ぐために気をつけたい機能7選」
https://asue.jp/blog/?p=33538
8.一般に予算を増やすとCPAも上昇する。需要が下がってCPAが悪化しているタイミングでは、予算を倍にしてもCV数が倍増する可能性は低く、CPAが悪化して全体の成果が悪くなる可能性が高い。適切なCPAで運用できる範囲の予算を設定するのがベスト。
参考:「予算を上げればその分獲れる……わけではない! 適正予算とCPAの話」
https://asue.jp/blog/?p=34350
まとめ(30分後)

終わりです。
試験おつかれさまでした!
いかがでしたでしょうか? ぜひぜひ、採点時に表示されるシェアボタンから結果をシェアしてみてくださいね!
今後も定期的に1ヶ月のWebマーケティング最新情報を振り返ることができる「ツキイチASUEシリーズ」の内容を中心とした模擬試験を実施予定です。
お時間がある際にぜひ挑戦してみてくださいね!
また、ASUE株式会社では、月初頃に公開する1ヶ月のWebマーケティングニュースまとめ「ツキイチ」シリーズなど、Web広告やSNSに関する情報をブログ・メルマガより発信しています。

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この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
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