実際どうなの?Yahoo! ディスプレイ広告(YDA)の生成AI機能の使い方と実例まとめ

2024年09月11日

こんにちは、ASUE株式会社のアイバです。

最近の流行りといえばもっぱら生成AIで、猫も杓子もどの媒体も生成AIによる機能を何かしら搭載している、またはしようとしている気がします。Google広告、Meta広告、Yahoo!広告、LINE広告と画像用の生成AIや見出し・説明文用のテキストの生成AIと発表されていますね。

ということで、今回は2024年7月に登場したYahoo! ディスプレイ広告(YDA)のレスポンシブ広告の見出し・説明文を作成できる生成AI機能を試してみたので、使い方や注意点から実際にどんなテキストが生成されたかまでご紹介していきたいと思います!

参考:「【ディスプレイ広告(運用型)】広告文を生成AIが提案する機能の提供開始について」
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240703/

YDA レスポンシブ広告の生成AI機能について

この機能では、レスポンシブディスプレイ広告において、広告の最終リンク先URLなどを設定することで入力情報を元に生成AIがタイトルと説明文を提案します。

提案されたタイトルや説明文の確認・調整だけで広告文が作成できるため、広告作成の手間や時間を削減できるとのこと。

アイバ

言うほど上手くいく気はしませんが、試してみます。

また、利用の条件と注意点は以下の通りです。

利用可能な広告

広告タイプレスポンシブ
メインメディアの形式画像
レスポンシブ広告入稿タイプアセット(複数素材)

注意点

  • 生成AIによるタイトル・説明文の生成は1アカウントごとに1ヶ月最大30回
    • 上限に達すると翌月まで利用できなくなる
  • 生成AIによるタイトル・説明文は広告審査の承認を保証するわけではない
    • 広告掲載基準に準拠していないか、その他問題がないかは要確認
    • 必要に応じて修正すること

生成AI機能の利用には1アカウントにつき1ヶ月最大30回という上限があるため、無限に使える機能ではありません。上限まで達した場合は、翌月まで使えなくなるので注意しましょう。

また、管理画面上の機能である生成AIを使用して広告文を作成したからといって、その広告分が審査に通ったり媒体のポリシーや法律上問題ない内容であることが保証されているわけではありません。

この辺りはおそらくどの媒体でも同じ感じだと思うので、媒体に関わらず生成AIを使って作成されたタイトルや説明文の中身はよく確認した上で採用しましょう。

YDA レスポンシブ広告の生成AI機能の使い方

レスポンシブディスプレイ広告の新規作成 または 編集画面内の[タイトル・説明文を生成AIが提案]から利用できます(画像赤枠内)。

クリックすると、設定できる項目は以下の2つ。

項目必須/任意説明
最終リンク先URL必須広告に設定する最終リンク先URLを入力。
広告に使用しないURLは入力しないこと。
含めたい文言任意広告のタイトル・説明文に含めたい文言を最大3つまで入力可能。
入力した文言がそのまま使われるとは限らないので要注意。

設定画面はこんな感じ。

必要事項を入力の上、下部にある[生成を開始]をクリックすることで生成されます。生成された結果は、「アセット(タイトル)」、「アセット(説明文)」項目の入力欄に自動で挿入されます。項目内を別の内容で上書きした場合、生成AIの過去の提案内容や履歴は後から確認はできません。

YDAの生成AI機能を使ってみた

続いて、実際に運用している案件で生成AI機能を使用してどのようなタイトル・説明文が生成されるかを試してみました。

アイバ

機能を試してみただけで、実際に採用した広告文というわけではありません

商材(1)インドアゴルフ

タイトル・いつでもゴルフ練習
・[所在地名]の最高ゴルフ場
・24時間楽しめる
・最新設備でゴルフ
・会員制のゴルフ場
説明文・24時間営業だから、いつでも好きなときにゴルフを楽しめます。
・[所在地名]の会員制インドアゴルフ場、最高の環境を提供します。
・最先端シミュレーション機器で、楽しさが止まらないゴルフ体験。
・ひとりでも仲間とでも、自由にゴルフを楽しめる会員制ゴルフ場。
・忙しいあなたも安心、24時間開放でゴルフライフを満喫しよう。

まずは会員制の屋内ゴルフ練習場の広告文です。

特別良い広告文が生成できたわけではないですが、商材の特徴やメリットがわかりやすく押さえられており、違和感も特にありません。特に修正をしなくても最低限使用が可能そうな内容になりました。

アイバ

このくらいの内容であれば、できるだけ手をかけずにそのまま配信したい場合や、このベーシックな内容の広告文を手直しする程度で配信したい場合には十分に使えそうですね。

商材(2)不動産投資

タイトル・見つける自分の物件
・賢い物件選び
・理想の住まい探し
・便利な[サービス名]
・夢のマイホームを
説明文・理想の物件がここに。[サービス名]で自分にぴったりの住まいを見つけよう。
・[サービス名]で賢い物件選び。理想の住まいが簡単に見つかります。
・夢のマイホームを[サービス名]で手に入れよう。簡単な手続きで安心。
・[サービス名]で便利に住まい探し。理想の住空間を簡単に見つける。
・[サービス名]なら、夢の住まいがすぐに見つかります。簡単検索で楽々。

続いて、不動産投資に関する広告文。

タイトル・説明文ともに、投資用物件の話ではなくマイホームの家探しとしてランディングページの内容が認識されていそうです。

ここまで正しく読み取れていないと、もしやランディングページの内容に問題があるのでは……?と思い、内容を改めて精査しましたが、見出しタグ等にもしっかり「(不動産)投資」のようなテキストが入っており、どうやら生成AI機能側の読み取り方がおかしいようです。

アイバ

こちらは商材(1)の場合と比べて全然駄目ですね。

商材(3)ASUE株式会社

タイトル・最適な広告運用
・Google正規代理店
・Yahoo!広告運用
・ビジネスのパートナー
・Web戦略の達人
説明文・課題に応じた広告運用を提案。ビジネスの成功を支援します
・Google広告の正規代理店だから安心。効果的な運用を実現
・Yahoo!広告運用ならお任せ。成果を追求する戦略をご提案
・ビジネスのパートナーとして課題解決と成果を目指します
・Webプロモーションの専門家が戦略構築から運用まで対応

説明文はまずまずですが、タイトルが短く単純なものばかりな結果となりました。できれば、文字数制限内で情報を盛り込みたいですね。

ただ、今回の場合はレスポンシブディスプレイ広告用の広告文であり、画像もセットなのでこの程度でもギリギリ使えるかな……という印象です。

アイバ

ギリギリ使えなくはないですが、多分使いはしません。

まとめ

YDAに新登場したレスポンシブ広告のタイトル・説明文を生成AIが提案する機能。試した3商材のうち2つが一応使用できそうな内容となりました。「絶対使えないだろう……。」と正直思っていたので、意外と悪くない結果ではありますが、最終リンク先URLさえあれば簡単に設定できる反面、使える内容であったとしてもさすがに凡庸な印象は否めません。  また、不動産投資に関しては、商材内容と全く違うタイトル・説明文を生成してしまっており、LPによっては内容の解釈を間違えてしまう場合もあるようです。

さらに、タイトル・説明文ともに文字数上限の半分程度しか使われないケースが多く、訴求内容がどうしても情報不足になりそうです。これに関しては以前弊社の広報のN村も以下のブログで話しているのですが、生成AIはどうやら文字数のカウントは得意ではない模様……

対話型AIで適切な広告文は作れるか? GPT-4で試してみた
ChatGPTを使用した広告文作成の検討
 2023年4月11日対話型AIで適切な広告文は作れるか? GPT-4で試してみた

ちなみにChatGPTで数えた様子はこんな感じ。

アイバ

たったこれだけでも間違えるようです。

今回試してみた印象では、(もちろん過信はできませんが)全く使えないわけではなく、ヒント程度にはなりそうだったので、ぜひ試してみてください!

アイバ

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