こんにちは!ASUE株式会社Webマーケティング課のたかはしです。
店舗型のビジネスの広告を運用していると、広告の効果がどの程度なのかいまいち計りきれない……ということが多いですよね。
Google 広告などの媒体側でも位置情報等を使って来店コンバージョン計測を行う機能はありますが、ユーザーがGoogleアカウントにログインして位置情報をONにしていないと計測されないため推定値となってしまうなど、Web上でコンバージョンまで完結する場合と比較して計測しにくいのが実情です。
今回は、店舗型ビジネスで媒体上の来店コンバージョン機能は使わずに(使えずに?)、クライアントと協力して店舗への来店数増加のための施策を実施したので、その施策内容を詳しくご紹介していきます!
ちなみに、クライアントとしっかり連携してここまでやりきれると、純粋に達成感があります!
目次
はじめに
たかはしさん、相談なんですが……広告配信が来店に結びついてるか評価する方法はあるんでしょうか?
そうですね…… ちょうどご提案しようと思っていたのですが、広告のLPとクーポンやノベルティのようなキャンペーンを実施すれば、広告から店舗に来店した数をある程度正確に計測できると思います。
ただ、店舗のスタッフさんも含めて今以上にご協力いただくことになってしまうんですが……
そうなんですね。
スタッフへのオペレーションなどなどこちらも頑張りますので、ぜひやっていきたいです!
ありがとうございます!
それでは、協力して頑張っていきましょう!
事例:地方10店舗以上展開のアウトドアグッズショップ
- 某地方を中心に10店舗以上を展開するアウトドアグッズショップ
- 某地方では、アウトドアを趣味に持つ人には知名度が高い
今回のクライアントは、某地方に10店舗以上展開するアウトドアグッズショップです。全国的な知名度はあまり高くないですが、店舗のあるエリアではかなり知名度も高くなっています。
今回はこのそれぞれの店舗への来店数を媒体上にある来店コンバージョン測定機能を使わずに測定しつつ、店舗への来店数の増加を目指していこうと思います。
施策内容
- 割引キャンペーンを訴求して来店数の増加を図る
- 広告経由の来店数はバーコードを使用して計測
来店数の増加を図るために、広告限定の割引キャンペーンを実施し、その中で来店数も計測します。広告経由の来店数の計測方法は、クーポンバーコードを使用して計測します。
具体的な方法をご説明します!
(1) クーポンバーコードの発行
配信メニューごとにLPをスマートフォン向けのデザインで制作し、LPごとにそのLP限定のクーポンバーコードを発行します。
このクーポンバーコードについては、先方のレジシステムなどで利用可能なものを発行してもらう形になります。
(2) クーポンの訴求
LP内では、「この広告を見た方限定!」とクーポンバーコードを全力で訴求します。
このLPには広告以外からは基本的に流入がないようにし(サイト内にリンクの設置をしない、検索エンジンにインデックスさせない)、LP内では、クーポンをどこかにやらないようにブックマークやスクリーンショットを推奨しておきます。
デザイン例
また、クーポンは以下の内容のものを設置しました。
- 3,300円以上購入で使える1,000円オフクーポン
(3) 配信と最適化の設定
今回のキャンペーン期間は2週間の短期配信とすることにしました。
来店コンバージョンを使っての最適化はできないのと、短期間の勝負になるため、仮のコンバージョンポイントを設定し、それを用いてすぐ最適化させるように配信することにします。
仮コンバージョンポイントは、ある程度このセールやスポーツ用品に興味があって読んでくれているであろう人に最適化するため、Google広告では「ランディングページスクロール率95%」とMeta広告では「ランディングページビュー」をそれぞれ仮コンバージョンポイントとして設定しました。
また、配信エリアの設定は、各店舗の商圏を意識したエリア設定をクライアントと相談して綿密に設定しました。
各媒体の設定は以下の通り。
媒体 | 仮コンバージョンポイント | 入札戦略 |
---|---|---|
Meta広告 | ランディングページビュー | ランディングページビュー最適化 |
Google広告 | LPスクロール率95% | コンバージョン数の最大化 目標コンバージョン単価 |
また、配信期間はハイシーズン(ゴールデンウィーク)前の2週間、ターゲティングは顧客リスト類似・顧客リストリマーケティング・興味関心を使用しています。
(4) 計測 = 配信したバーコードの読み込み数をカウント
広告配信開始後、LPのクーポンをレジで使用するユーザー数をカウントし、来店コンバージョンとして計測します。
配信結果
今回はハイシーズンであるゴールデンウィークの前に2週間配信を実施しました。その配信結果がこちら!
媒体 | インプレッション | クリック数 | クリック単価 | 来店コンバージョン | 来店コンバージョン率 | 来店コンバージョン単価 |
---|---|---|---|---|---|---|
Meta広告(Instagram) | 145,000 | 1,300 | 104円 | 14 | 1.09% | 9,600円 |
Google 広告(デマンド) | 1,430,000 | 20,000 | 30円 | 46 | 0.23% | 13,000円 |
低クリック単価で広く配信した結果、Instagram・Google 広告のデマンドジェネレーションキャンペーンでまずまずの来店コンバージョン(クーポン利用のバーコード読み込み)が計測でき、来店コンバージョン単価も10,000円前後という結果となり、まずまずの結果となりました。
アナログな手法も侮れないですね。
まとめ
今回のような施策の場合、以下のことが必要です。
- LPの量産体制
- 配信媒体ごとにLPを作成する必要がある
- LP制作者との連携も必須
- クライアントとの協力体制
- 各種クーポンバーコードの発行
- 店舗オペレーションの整備(システムの整備やノベルティーの準備、スタッフへの周知など)
単なるWeb広告配信の枠組みを超えるようなところまでクライアントと話を詰めていき、クライアントにもご協力いただく必要が多々出てくるので実施までのハードルはそれなりに高いと思います。
ですが、その分達成感もありますし、広告の来店への寄与もしっかりと計測でき、今後の施策を考えるのにも役立つかと思います。
たくさんご協力いただき、本当にありがとうございました……!
こちらこそ、ありがとうございました!
来店への広告の寄与もしっかり確認できてよかったです!
今後も一緒に頑張っていきましょう!!
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この記事を書いた人
たかはし
2022年7月にASUEへ復活。
春夏はJリーグ・秋冬は釣りという趣味の二毛作を楽しむ広告運用者。