LP制作って実際は何をしている? ASUEのディレクターに聞いてみた

2022年09月27日

2024年07月10日

こんにちは! ASUE株式会社の広報のN村です。

「特定のサービスや商品のために広告を打ちたい!そのためのページを作りたい!」そう思ってランディングページ(以下、LP)制作サービスを探してみると、様々な金額でサービスを打ち出している制作会社さんが出てくると思います。

複数の会社さんで見積もりをとってみると、安ければ10万円台から高ければ100万円……と見積もり金額に大きな差が出ることも。

お客様

安い方が助かるには助かるけど、成果が出るかが不安かも……

そもそもLP制作でどんなことをしてるのかがわかれば、納得感があるかも……!!

広報のN村

その疑問にお応えすべく、弊社のディレクターにLP制作の流れなどを聞いてきました!

もちろん、制作会社さんによっても、具体的なLP制作の流れはさまざまありますが、今回は一般的に必要な工程とASUEでのやり方を、弊社ディレクターのイサオさんにお話をうかがいつつご紹介していきます!!

イサオさんは顔写真NGだったので、N村が似顔絵を描きました。

お客様

画伯(悪い意味)だし服のパンチがすごくない???

 

 

 

広報のN村

ということで、イサオさんよろしくお願いします!!

イサオ「こう見えてるの?」

ちなみに、トラ柄のシャツはトラの毛皮の柄ではなく、小さいトラがたくさんいるシャツです。

よろしくお願いします。

LP制作の準備 〜最も重要な分析とターゲット選定〜

広報のN村

まずは、LP制作の最初の準備のお話です。

イサオ

どの工程も重要ですが、ASUEではここが最も大事な部分だと考えています。

ASUEでは、基本的に広告運用とセットでLP制作をご依頼いただくことが多いです。そのため、LPの戦略設計は広告運用チームと一緒にスタートします。

この段階で、やるのがざっくりと以下の4つの工程です。

  • 市場理解
  • サービス・商品への理解
  • 競合調査
  • ターゲット選定

3C分析やカスタマージャーニーなど、これらの4つの工程につかえるフレームワークをまとめたスプレッドシートを用意して、案件ごとに最適なものや必要なものを選んで分析を行います。この辺の分析は、広告運用だけご依頼いただいた場合でも広告運用チームが実施しています。

・依頼前に知っておきたい!ASUEは広告配信前にどんな準備をしている?
https://asue.jp/blog/?p=15660

LPのプロジェクト開始時に実際に使用しているシートがこんな感じです。

これらの市場やサービス・商品、競合などの分析をもとに、ターゲットの選定やLPの戦略設計を行います。

イサオ

ターゲットや戦略を間違えるとLP自体の内容も大きく外れてしまうので、この上流工程で頭を使ってしっかり考えて……と時間をかけています!

 

お客様(=広告主様/発注者)が思い描くターゲット像が、実は一番いいターゲット像ではないことも多いです。そのため、お客様としっかりコミュニケーションをとってお話を伺いながら、分析結果をふまえてご提案しています。

広報のN村

LP制作というと、デザインとコーディングをついイメージしがちですが、その前段階に時間をたくさんかけているんですね。

続いて、ここで決定したターゲットや戦略から、具体的なLPの内容に落とし込んでいく工程をご紹介します。

LPの内容決定

イサオ

便宜上工程を分けていますが、実際は↑の分析・ターゲットと戦略の決定でほぼほぼLPの内容が決まっている状態になります。

この工程では、主に下記の3つを行います。

  • 構成
  • ライティング
  • ワイヤーフレーム

構成は、カスタマージャーニーなどの分析から、LPを閲覧したユーザーの心情が広告〜LPを通してどのように変化するか・変化してほしいかというストーリーを考えて、そのストーリーが叶うようにコンテンツを並べたものがそのまま構成になっています。

free web hopeさんやウェブライダーさんのようなLP制作で有名な会社さんの発信しているノウハウを学びつつ、ASUE社内でのやり方を日々改善しながら作っています!

ライティングでは、お客様側から必要な情報や原稿などをいただきつつ、ストーリーに合うような原稿作成、ユーザーを惹きつけるような工夫、商材・サービスによっては薬機法や景表法・広告審査などにも配慮しながらLP全体のテキストを決定していきます。

構成・ライティングから、LPの元となるワイヤーフレーム(主に図形・テキストでコンテンツを示すLPの設計図のようなもの)を作成し、お客様へご確認いただきます。

広報のN村

こういうのですね。

イサオ

まぁ……間違ってはないよ。

実際には、分析やヒアリングをもとに立てた戦略や実際のLPの構成をクライアントに見てもらうものにもなるので、内容がわかるものになっています。

広報のN村

構成が完成したら、Webデザイナーとコーダーが実際に公開されるLPを作っていきます!

デザイン

戦略設計や構成などのステップをもとに、各コンテンツのデザインを行います。戦略設計などで決まったデザイン全体の雰囲気や配色などを決定しつつ、細かいデザインを作成していきます。

  • 決定したターゲットなどから、全体の雰囲気や配色などの決定
  • 詳細なデザインの作成

実際のデザインにとりかかる前にイメージが似たLPやサイトを参考デザインとして提示したり、全体の雰囲気や配色がわかる程度に3割くらいのデザインをした状態のものをお見せしたりして、デザインの方向性に問題がないかは一度お客さまに確認します。

広報のN村

こういう感じですね!!!!!!

イサオ「もうなんでもいいや」

うん……

デザインを最後まで作成してから、「やっぱりこんな風がいい!」「メインの色を変えたいんだよね」「このサイトみたいな雰囲気に寄せたいんだけど……」などなど根底からひっくり返すようなご要望をいただくこともあります。その場合はデザイン工数が倍かかってしまうため、追加料金がかかってしまうことも多いです。

なので、要望がある場合は、デザインスタート前や参考サイトやデザインの方向性の確認を行うタイミングなどで共有いただけるとお互いにとっていいかと思います!

広報のN村

LPデザインのポイントって、何かありますか?

イサオ

一言で言うと、ポイントは「いかに成果が出るデザインを作るか」という点です。

LPは多くのコンテンツで構成されています。商品・サービスの紹介、実績やメディア掲載などの信頼性を示すコンテンツ、よくある質問やユーザーレビュー・サポート体制などの購入を検討するユーザーに安心感を与えるコンテンツなどなどさまざまなコンテンツがあります。

その中でも、ページに流入したユーザーが最初に目にする「キービジュアル(KV)」とユーザーに広告主側が期待するアクション(=購入、資料請求、予約など)を誘起する「CTA」の2つのコンテンツは特に重要視しています。

KVは流入したユーザーが最初に目にし、ページを見るかどうか判断するコンテンツのため、練りに練ったマーケティング戦略をしっかりと反映させる必要があります。また、CTAではユーザーがページを読んだユーザーに「アクションを起こしてもらう」ように後押しする必要があります。具体的に詳しいポイントまでお話ししてしまうと、本題の制作の流れからはずれてしまうので、気になる方は下記のページも合わせてご覧くださいませ。

・2秒で勝負!LPから直帰させないためのキービジュアルデザイン術|LPデザイン道場 第二回
https://asue.jp/blog/?p=13534

・こんなCTAが効果を出してきた!ターゲットの関心をガシ掴むノウハウとは|LPデザイン道場 第三回
https://asue.jp/blog/?p=14023

そもそもLPは、1ページで「商品やサービスを売る」という目的を達成するために制作されます。最初にしっかりと戦略や構成を考えていることが大前提ですが、その上でユーザーの動きや目線を意識したり見せ方を工夫することで、LPで伝えたい内容を正しく届けて行動を後押しするような役割をデザインが担っているので、その点を考慮できていることが制作の上でとても重要です。

イサオ

LPデザインをするにあたって大事な考え方や、LPなどのデザイン制作でやってしまいがちな失敗を紹介する記事もあるので、そちらも読み物としてどうぞ!

・できるデザイナーは知っている。「LPのかっこよさ」と「売れるかどうか」は別の話|LPデザイン道場 第一回
https://asue.jp/blog/?p=13493

・半分くらい供養だわもう!LP100本以上作ったデザイナーの黒歴史|LPデザイン道場 第五回
https://asue.jp/blog/?p=15860

広報のN村

デザインまで完成したら、いよいよインターネット上で見られる形に構築していきます!

コーディング

コーディングとは、作成されたデザインが実際にWebページとして見られる状態に構築する工程のことです。htmlやcssなどを使って行います。

  • htmlや画像ファイルなどを使用して、LPの内容を記述する
  • cssを使用して、デザイン通りの見た目にする
  • (必要があれば)メールフォームの作成・設置
  • ユーザーが使いやすいように技術的なサポート
  • 公開前のチェック               など

この工程では、デザインをそのまま再現するだけでなくLPを閲覧するユーザーが使いやすくなるように心がけています。

例えば、フォーム。LPに設置されたフォームは、閲覧したユーザーに起こしてほしいアクション(お問合せや予約、資料請求など)として設定されていることが普通です。商品やサービスに関心が高くLPを最後まで見てくれたユーザーでアクションを起こそうとしていたとしても、フォームの入力が面倒になって後回しにしてしまうこともあるんです。

広報のN村

身に覚えがありますね……

イサオ

(笑)

「このフォームの入力、もう嫌!」とユーザーがなってしまわないように、デザイン面・コーディング面共に気をつけています!

フォームの最適化についての詳細は、下記のブログをどうぞ。

・フォーム最適化できてる?今日から使えるEFOの極意を一挙公開!|LPデザイン道場 第四回
https://asue.jp/blog/?p=14877

それ以外には、LP公開後には状況によってはコンテンツの追加や修正などの改善を行うための保守性を考慮したマークアップを心がけています。また、ASUEでは、主なモダンブラウザとスマートフォン(iOS, Android)への表示に対応しています。

運用と改善

イサオ

実際のページの構築が完了して、関係各所のチェックが完了したらいよいよ公開して運用をスタートです!

LPは基本的に広告と一緒に運用スタートするため、運用中には広告の運用状況に合わせた改修や広告用のバナーの作成などを制作チームが担当します。

ASUEでの広告運用についての詳細は、次の2記事もご覧ください。

・配信中は何をするの? ASUEが広告運用中に大事にしていること
https://asue.jp/blog/?p=16010

・依頼前に知っておきたい!ASUEは広告配信前にどんな準備をしている?
https://asue.jp/blog/?p=15660

それ以外にも、KVでの訴求が複数パターン考えられるときにテキストを変更したKVを複数用意してA/Bテストを実施したり、戦略設計で考えたストーリーとユーザーの行動が合致しているかをヒートマップをつかって答え合わせしたりしています。

広報のN村

成果があまり出ない・当初の仮説とズレていた!というときはどうしていますか?

イサオ

その場合は、訴求やターゲットの再検討が必要なので、最初の戦略設計に戻ってやり直す場合もあります。

最初の戦略はしっかり時間をかけて立ててできるだけズレがないようにしていますが、うまくいかない場合には運用結果も含めて戦略設計からやり直して適切な訴求が何かをあらためて検討します。

成果が出ないままだとお客様からの信頼も損ねてしまうので、ここの動きはできるだけ早くできるように心がけていて、最初の準備段階で二の矢・三の矢を用意していることもあります。

 

 

イサオ

以上が、大まかなLP制作の流れになります!

制作が終わった後も、広告と共にLPの効果測定をしっかり行い、改善を繰り返しながらクライアントの成果が上がるように尽力しています!

広報のN村

ありがとうございました!

結局、料金の差はどこで出ているの?

お客様

LP制作をするにあたって、いろんなことを考える必要があって、さらに各工程でいろんな人が関わって制作されているんだな〜というのがわかりました。 簡単にお安く……というわけにはいかないのも納得ですね!

では、Web検索すると出てくるお値打ち価格で制作されているところがあるのはどうしてなんでしょう……?

イサオ

基本的に、価格を抑えているLPの場合は「LP制作の工程のどこか」を簡略化することで制作を効率化し、価格を抑えている場合が多いと思います!

 

LP制作のコストを抑える方法例

  • ペライチ・Wix等の無料サービスで制作
    • デザイン・コーディングの簡略化
  • 社内でデザインをテンプレート化し、それを流用して制作
    • デザイン・コーディングの簡略化
  • LPの長さを短くする、コンテンツの種類を減らす
    • デザイン・コーディング・ライティングの簡略化
  • 外部フォームを利用する、スマホに特化したLPにする
    • コーディングの簡略化
  • 原稿を発注側ですべて用意する
    • 戦略設計・ライティングの簡略化

例えば、無料でWebページを制作できるペライチやWix等のサービスを使用して制作している場合や社内でデザインのテンプレート化を行っている場合は、デザインやコーディングなどの工程を簡略化することができ、1本あたりにかかる制作時間を抑えられるため制作コストを下げられます。

また、短いLP・フォーム等がない(外部のフォームを使用など)・発注者側で原稿を用意する、なども前述のLPの制作工程のどこかを簡略化しています。

これらの制作コストを下げる方法が複数組み合わせられていれば、さらにコストを抑えることも可能です。

お客様

なるほど……ということは、安いLPだとデザインがテンプレートで微妙だったり、「安かろう悪かろう」になるんでしょうか……?

イサオ

いえ! 一概にそういうわけではありません。

例えば、簡易的に作成されるLPは、複数の訴求やターゲット向けに広告を試してみたい際などにテストマーケティングに有用です。

また、ユーザーがCVするハードルが低い商品(無料トライアルなど)や、認知度や信頼性が高い商品・サービスであれば短いLPなどコンテンツに制限があっても十分です。社内にデザイン部署はないがマーケティング戦略をしっかり立てられる場合は、デザインが得意な制作会社さんにデザイン・コーディングのみを依頼するという手もありますね。

お客様

安いものと高いものの「理由」をきちんと理解した上で、ケースバイケースで使い分けられるといいということですね!

そのほかに注意事項などはありますか?

イサオ

コードを書かずに簡単にLPを制作できるサービスや、外部フォームを使用する場合は、コンバージョンの測定が適切に行えるかどうかはきちんと確認しておく必要がありますね!

 

ちなみに、ASUEでも現在1. すべての工程を全力で行うLP制作サービスと、2. デザイン・コーディングをテンプレート化して簡略化することで価格を抑えたLP制作サービスをご用意しております。

2. のLP制作サービスでは、戦略設計などはそのままに予め社内で用意したデザインにあてはめて簡易的に制作することができます。

イサオ

LP制作をご検討の際はぜひ、ASUEにご相談いただければ幸いです!

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