
こんにちは! ASUE株式会社広報のN村です。
デザイン制作の現場で起きがちな、デザインの修正・差し戻し。単純なテキスト修正等であれば良いですが、「色を変えたい」「全然違う素材に変更したい」などのように、ただ単純に差し替えれば終わるわけではない修正依頼がくることも。
先日、ASUEの制作課メンバーへの採用ブログのインタビューに参加した際、「(前職と比較して)ASUEではデザインの修正や差し戻しが少ない」というお話がありました。(参考:採用ブログ「ASUEではデザイン修正が少ない? 差し戻しで疲弊しないクリエイティブ体制」)
デザインの差し戻しが繰り返し発生したり、最初に作ったデザインから大きな変更が発生してしまうと、制作工数も確認工数もどんどん嵩んでしまいます。また、広告クリエイティブにおいてはある程度早いサイクルでPDCAを回した方が改善スピードが上がるため、差し戻しの頻発は発注者・制作者の両者にとっていい状況とは言えないでしょう。
ということで、どんなふうにデザインの制作を依頼したら、発注者側にとっても制作者側にとってもお互い良いだろうか?というお話です。
今回はバナーデザインを例に、ご紹介していきたいと思います。
目次
どうして起こる? 出来上がってからデザインの差し戻しが発生する原因
- コミュニケーションやヒアリングの不足
- 発注者側の要望が抽象的すぎる
- 発注者側と意見のすり合わせができていない
- デザインの方向性(訴求内容・トンマナ等)が定まっていない
まず、デザイン制作で過度な修正が起こりやすい状況とはどんな状況でしょうか。一言で言うと「どんなバナーを作るかがきちんと決まっていない/わからない状況」です。
コミュニケーションやヒアリングの不足
発注者側とのコミュニケーションや発注者へのヒアリングが足りていない場合に、これ以降の事態が起こりやすくなります。(多分)最大の原因です。
発注者側の要望が抽象的すぎる
「いい感じに作ってください」「スタイリッシュなデザインにしてください」などのように発注者側の要望が抽象的すぎるパターン。
いい感じやスタイリッシュなデザインでは抽象的であり、見る人によって変わる感覚です。そのため、できあがったバナーに対して、イメージと違った・こう言う内容を入れてほしいなど後から修正が発生しやすくなります。
制作者側は、発注者側の要望をできるだけ言語化・具体化して方針を確認しておくと、認識のズレが減り、差し戻しがされにくくなります。
発注者側の意見のすり合わせができていない
発注者側に複数の関係者がいる場合に、複数人の意見がまとまっていなかったり、認識のズレがあるがある状態で話が進んでしまうパターン。
例えば、窓口の担当者だけの意見を聞いてデザインを作成し、あとから別の人の意見が違ってしまうとデザインの修正が発生してしまいます。
制作者側は、依頼者側の意思決定者が誰か確認して、必要があれば関係者の意見を確認できる場を設けるなど、発注者全体の意見をすり合わせられるようにする必要があります。
デザインの方向性(訴求内容・トンマナ等)が定まっていない
最後に、細かいデザインの方向性が定まっていない・合意をとれていないのになんとなくで制作に入ってしまうパターン。
どのようなターゲットに向けてどのような訴求をしたいのか、イメージの相違がないようにデザイナーにきちんと伝えないと後から「思ってたのと違う!」というような大きな修正に繋がってしまうので、発注者側とバナー内容のすり合わせを行ったうえでデザイナーに伝えるのがベターです。
バナー制作時に決めておくと良いこと
- バナーの目的
- 配信予定の媒体
- CTAの内容(資料請求・問合せ・予約など)
- ターゲット
- 訴求内容
- メインコピー
- サブコピーなどで盛り込みたい内容があれば
- デザインの方向性(トンマナ)
- ブランドのイメージやターゲットによって変わる部分
- ブランドカラーの使用などの指定があればそれも
- その他:細かい仕様
- 作成するサイズ
- 希望納期
- 納品形式(デザインデータの納品有無)
- 素材について
では、どこまで決めておけば制作者と発注者の間で齟齬なくデザインを制作できるのでしょうか……大体どんな状況でも最低限必要だと思うのが上記のリストの通りです。
バナーの内容(訴求内容や配信媒体、CTA、デザインの方向性)やその他作成に必要な細かい仕様・条件(サイズ、納期、素材について)などここまで揃っていれば制作者側が回り道せずにデザインを作りやすいので、社内のデザイナーへ依頼する場合や、クライアントとデザイン制作について話す可能性のある営業担当者さんはぜひ参考にしていただければと思います。
ASUEの社内でのデザイン依頼ルール

ASUE社内ではどのようにバナー制作の依頼を行っているかというと、バナーの制作依頼用フォーマットをスプレッドシート上で作成し、それに沿って必要事項をまとめた依頼書を作成してから依頼をするフローになっています。

マーケティングチームや営業チームに対して、「制作の話をする場合は方針を明確に決めてほしい」というのを常に伝えるようにしています。

そのおかげで「とりあえず」でバナーを作ることがないので、助かっています!
まとめ
- 抽象的な要望であっても具体的な内容に落とし込んで合意を取る
- 関係者の間で認識の違い等が起きないように調整する
実際のデザインの現場では、クライアントと制作者の間に営業担当者が入ったりとどうしても伝言ゲーム的にデザイナーへ依頼が行く場合もあります。
そのせいで齟齬が発生して工数が嵩んでしまった、などの状況が起きないように、社内でもクライアントとの間でもしっかりコミュニケーションをとって必要な情報をしっかり得て、決めておくべきことを決めておくことで、発注者側にとっても制作者側にとってもよりよく進行できるようになるかと思います。

「いろいろ細かいこと聞くな〜〜〜〜」と思わず、「お互いwin-winで進めるために必要なんだな!」と思っていただけますと幸いです!
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この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
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