
2021年2月のWeb広告からSNSまでWebマーケ情報ツキイチまとめ「Google 検索広告、絞り込み部分一致がフレーズ一致に統合へ」他
2021年03月02日
2021年03月03日

おはようございます!
今月もWebマーケティング情報をおとどけするツキイチのお時間がやってまいりました!MCのN山です。

アシスタントMCのN奈です!
今月はかなり盛り沢山になっております!わたしが購入した大量のチョコレートのように……
ということで、本日のトピックスはこちら!

目次から気になる媒体に飛んでくださいね!
目次
Google 広告の最新情報
絞り込み部分一致が廃止、フレーズ一致に統合へ
アップデート概要
- フレーズ一致の新仕様概要
- 絞り込み部分一致の動作が組み込まれる
- これまで一致しなかった違う語順や間に別の語句が入った場合でも一致する
- 語順の変更などで意味が変わる場合には一致しない
- 導入スケジュール
- 2021年2月から、一部の言語でフレーズ一致に絞り込み部分一致の動作が含まれるようになり、挙動の差がなくなる
- 2021年7月から、新規の絞り込み部分一致が作成できなくなる
- 年内には世界中でフレーズ一致に絞り込み部分一致の動作が組み込まれる
- 日本語は7月から実装
- 注意点
- 設定の変更などの必要はなく、自動で適用される(既存の絞り込み部分一致キーワードによる広告表示は、新しいマッチング動作で続行)
- 設定変更はないが、マッチタイプの挙動は変わるため、変更前後の掲載結果データを注視し、変化があれば必要に応じて入札単価、予算、ターゲティングなどの調整必要あり
- 除外キーワードのマッチタイプには影響しない

Google 広告の検索広告で、ユーザーが検索している語句と広告を一致させるために使用される単語やフレーズとしてキーワードの設定ができます。実際のユーザーの検索語句とキーワードがどの程度一致していればいいかの設定をマッチタイプといいますが、今までは下記の4つの種類がありました。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 絞り込み部分一致
- 部分一致
今回の変更で絞り込み部分一致がフレーズ一致に統合されていくことになりました。

事前の設定変更や準備などは特にないですが、新しいマッチタイプの仕様が適用された際は掲載結果を注視して調整する必要があります。
国内での適用は少し先になりそうですが、今後もチェックしておきましょう!

こちらのトピックスについてはまた詳しく別記事でご紹介予定です!
参考:「フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について」
support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja&ref_topic=3122868
参考:「検索広告を目的のユーザーに表示しやすくするために」
https://support.google.com/google-ads/answer/10346549
参考:「キーワードのマッチタイプについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/7478529?hl=ja
Googleマーチャントセンターのガイドラインが更新、商品価格と精算金額の不一致でアカウントが停止に
ガイドライン変更概要
- 2021年4月6日から適用
- マーチャントセンターにおいて、商品フィードの登録金額と精算時などの価格の不一致禁止に
- 商品フィードの登録金額
- ランディングページの提示額
- 実際の精算時の金額 などが一致しているか審査をする
- 違反していた場合
- 価格の不一致が見つかった場合、警告がある
- 修正のため、28日間の猶予期間あり
- 警告から猶予期間を経て修正されていない場合、アカウントが停止
- ※過失であってもガイドライン違反になる

ショップ内の商品情報を登録すればGoogle内に商品情報が表示できるようになるGoogle マーチャントセンター。昨年、広告掲載以外に無料リスティングも開始されたことが話題になりましたが、ガイドラインが更新されました。
商品フィードの登録時に登録した金額とランディングページでの商品の提示金額や精算時の金額が一致していない場合、ガイドライン違反となり、修正されなければアカウントが停止になります。
故意ではなくてもガイドライン違反になってしまうため、金額の不一致が起きないように気をつけましょう!

商品フィードは常に最新の情報に保つのが重要ですね。
不一致がGoogleに発見された場合、警告がアカウント管理者へ届きますが、28日間の猶予期間の間に修正が完了しない場合はアカウントが停止になるため、通知を見逃さないようにしてうっかりでアカウントが停止にならないよう気をつけましょう!

参考:「Googleマーチャントセンターで登録した商品価格とチェックアウト時の価格が一致しないとアカウント停止に」
suzukikenichi.com/blog/google-will-suspend-your-account-of-merchant-center-if-products-price-at-checkout-is-higher-than-the-price-shown-in-google-shopping/
参考:「【ニュース】Google、価格表示の正確性を欠いた広告主のGoogle Merchant Centerアカウント停止措置を開始へ」
https://unyoo.jp/2021/02/gmc_price_enforcement/
アトリビューションレポートにディスプレイ広告とYouTube広告追加
- ベータ版のため、利用できないアカウントもあり
- それぞれの配信のコンバージョンへの影響が把握しやすくなる

Google 広告の管理画面から見られる「アトリビューションレポート」にディスプレイ広告・YouTube広告も表示されるようになりました。

広告配信の全体を把握できますし、今までディスプレイ広告やYouTube広告はコンバージョンへの貢献が見えにくかったですが、そこも見えるようになるのが嬉しいですね!
参考:「Attribution reports now include YouTube and Display ads」
https://support.google.com/google-ads/answer/10436829?hl=ja
参考:「Google 広告、アトリビューションレポートにディスプレイ広告を追加」
https://anagrams.jp/blog/attribution-reports-now-include-display-ads/
Yahoo!広告の最新情報
ディスプレイ広告(運用型)のターゲティング機能改善
アップデート概要
- 対象機能
- サーチキーワードターゲティング
- サイトリターゲティング
- プレイスメントターゲティング
- 改善内容
- 1つの広告グループに複数のリストを設定可能
- リストごとに入札価格調整率を設定可能
- プレイスメントターゲティングに「除外専用リスト」が追加

Yahoo!広告ではディスプレイ広告(運用型)のターゲティング機能が改善されました。
これまで、1つの広告グループに対して1つのターゲティングリストしか設定できませんでしたが、各ターゲティングのリストを配信と除外あわせて10件まで設定可能になりました。その他、設定したターゲティングリストごとに入札価格調整率を設定可能になったり、プレイスメントターゲティングに利用できる除外専用リストが1アカウントにつき1リスト作成できるようになりました。

これまでは複数のリストをターゲティングに使いたい場合、別の広告グループで設定する必要がありましたが、今後は1つの広告グループにまとめることが可能になるので運用がより効率的になりますね!
参考:「【ディスプレイ広告】ディスプレイ広告(運用型)ターゲティング機能改善について」
promotionalads.yahoo.co.jp/support/release/878388.html
参考:「【ニュース】Yahoo!広告、ディスプレイ広告(運用型)のターゲティング機能のアップデートを発表」
https://unyoo.jp/2021/02/yahoo_targeting_list/
検索広告で広告文に使える記号が追加
概要
- 検索広告のタイトル・説明文に今まで利用不可だった記号・括弧が利用可能になる
- 広告表示オプションには使えない
- アドカスタマイザーは記号類のみ利用可能
- 使用可能になった記号
- 記号類
- シングルコーテーション、ダブルコーテーション ''、“ ”
- から・チルダ 〜、~
- ハイフン -
- ドル $
- 括弧類
- 二重かぎかっこ 『』
- かぎかっこ 「」
- 角かっこ []、[]
- 山かっこ <>
- 二重山かっこ 《》、≪≫
- 記号類

広告内で利用できる記号がたくさん増えました!

ユーザーの接点となる広告文やタイトルで、いろんな工夫ができるかもしれませんね!〜は便利そう……。
使える記号は全角・半角などの指定もあるので、詳細は参考リンクからPDFをご覧くださいませ!
参考:「【検索広告】広告文に使用可能な記号の追加について」
https://promotionalads.yahoo.co.jp/support/release/888373.html
Facebook広告の最新情報
ニュースフィードのトピック除外コントロールのテスト開始
- 自社の広告と関連づけたくないトピック(犯罪、悲劇など)を広告の配信時に除外できる機能をテスト中
- Facebookでは広告が表示されるコンテンツを健全度によって細かく制御する「インベントリーフィルター」という機能を提供
- これまでニュースフィードは対象外だった
- 利用できたのはFacebookインスタント記事、Facebookインストリーム、Audience Networkなどのみ
- これまでは広告と、信条に反するトピック(社会を混乱させるニュースや政治的メッセージ性の強い投稿など)が並ぶことへの対処方法がなかった
- ブランドの価値観など、安全性を保てるようにできる

Facebook広告で、ニュースフィード内で出てほしくないトピックを除外できるという機能がテストされているようです。

ブランドの安全性を保つためにも、そぐわないような内容(犯罪や反社会的な投稿など)と広告が一緒に表示されてしまうと困りますよね。そういった事態を防げる機能になります。
もともとニュースフィード以外で利用できた機能です。ニュースフィードでのテストが開始しているそうなので、実装されればFacebook広告を出稿している広告主様にとって嬉しい機能ですね!
参考:「Facebook To Test Topic Exclusion Controls for Advertisers in News Feed」
facebook.com/business/news/testing-topic-exclusion-controls-for-advertisers
参考:「【ニュース】 Facebook、ニュースフィードのトピック除外コントロールのテスト開始」
unyoo.jp/2021/02/facebook-newsfeed-update/
Twitter広告の最新情報
広告リンクに「twiclid」のパラメーター付与
- 概要
- ウェブサイト誘導目的の広告をクリックすると、TwitterクリックID独自の識別子が自動的にURLに追加
- パラメーターは「twiclid」
- ユーザーがWebサイトにアクセスし、Twitter用のタグが発動することで、サイト訪問と広告クリックを結びつける
- 注意点
- クリックIDが付与されるのはウェブサイト誘導目的の広告のリンクのみ
- Google Analyticsなど、ウェブ解析ツール上でパラメーターごとに別URLとして認識されてしまうため、パラメーター除外を行っておくといい

Twitter広告内のリンクのURL末尾に自動で「?twiclid=xxxxxxxxxxxxxx」というパラメータが付与されるようになりました。

Facebookなどでもこのようなパラメーター「fbclid」がURLに自動で付与されますね。このパラメーターは例えばアプリなどからアクセスした場合にもSNS経由でのアクセスであることがわかるように付与されます。
ただ、これらのパラメーターの値は個々に付与されるため、Google Analytics上ではアクセスごとにURLが別扱いになってしまいます。解析時にノイズになってしまうので、パラメーター除外を行っておくといいかと思います。
参考:「パフォーマンス広告の進化に関するアップデート」
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2021/performance-advertising-on-twitter.html
参考:「【ニュース】TwitterがTwitterクリックIDの導入など複数のアップデートを発表」
https://unyoo.jp/2021/02/twitter-updates-clickid/
LINE広告の最新情報
新自動入札「動画視聴完了最適化」リリース
概要
- 動画の100%再生を最適化の対象にした自動入札
- 利用条件
- キャンペーン目的:動画の再生
- 入札戦略:イベント単価の目標を設定 のみ
- 最低目標CPV:¥2(整数のみ)

LINE広告に新しく動画の100%視聴を最適化の対象とした自動入札がリリースされました。

動画関連の最適化やオーディエンスの設定などなど、去年もいろいろアップデートしていましたが今年も早速ですね!
広告のコピー機能アップデート!
概要
- 別のキャンペーンの広告グループへコピーが可能に
- コピー後は下書きとして保存される
- 下書きの間は審査されず、ステータスが有効or一時停止になると審査される
- コピーする広告の広告フォーマットで利用可能なキャンペーンと広告グループのみが表示される
- コピー方法
- 1. コピーしたい広告にチェックを入れる
- 2. 編集の右の[▼] -> [コピー]をクリック
- 3. キャンペーンと広告グループを選択
- 下書きの状態で保存される

キャンペーンをまたいで広告のコピーが可能になったそうです!

ちょっとした機能ですが、こういう機能がつくと運用者としては無駄が省けて嬉しいですよね!

今月はWeb広告のアップデート情報がたくさんでしたね!
続いてはSNSアップデートハンターのお時間です。それではN丸くん、今月も気になる新機能を紹介してね!
Instagramの最新情報
クリエイターとビジネス向けツールをまとめたダッシュボードをアプリに追加
- ショップやバッジなどのツールが一箇所にまとめられたダッシュボード
- ビジネス/クリエイターアカウント(=プロアカウント)のみで利用可能
- 追加機能
- アカウントのパフォーマンス追跡ツール
- 情報提供コーナー

プロアカウントで使える機能をまとめたダッシュボードができたそうです。

インスタの機能、どこに何があるの!?って結構なりがちなので、まとめてもらえると使いやすいですよね!
参考:「Instagram、クリエイターとビジネス向けツールをまとめたダッシュボードをアプリに追加」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/26/news082.html
削除した投稿が30日間ゴミ箱へ——復活も可能に!
概要
- 1度削除した投稿を一定期間復活可能になる
- 写真・動画(フィード投稿)
- リール
- ストーリー
- IGTV など
- 削除したコンテンツはゴミ箱フォルダに30日間保存、ストーリーのみ24時間保存
- 復活手順
- 最新版Instagramアプリから[設定]
- [アカウント]
- [Recently Deleted(最近削除したもの)]
- 現在、新機能はロールアウト中

これは誰でも使えそうな機能ですね!
消したコンテンツが一定期間ゴミ箱フォルダに保存され、復活させることができる機能です。基本的には30日間保存されますが、ストーリーだけは24時間しか保存されないので気をつけましょう。

うっかり削除してしまったり、削除した後、やっぱり消すんじゃなかった!となったコンテンツなど、復活できるのは嬉しいですね!
まあわたしは滅多に投稿もしないので消すものもないです。
参考:「Instagram、削除した投稿が30日間ゴミ箱に保存されるように」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2102/03/news101.html
Twitterの最新情報
DMで音声が送れる!?140秒の音声を送信可能に
概要
- 対応機種
- iOS
- Android
- 最大140秒までを1つのボイスメッセージで送信できる

文章だとうまく伝えられない!口頭で言いたい!そんなときに使える音声DMがTwitterで利用できるようになるそうです。

ツイ廃してると、Twitter上で音声で伝えたいタイミングあるのか?という疑問は残る。
参考:「ダイレクトメッセージについて」
https://help.twitter.com/ja/using-twitter/direct-messages
参考:「Twitter Japanが「音声ダイレクトメッセージ」を実装 140秒までの音声を送信可能に」
https://www.excite.co.jp/news/article/Itmedia_nl_20210217075/
まとめ

今月はいろんな広告媒体のニュースがありましたね!
また続報などあれば次回のツキイチか別の記事でご紹介いたします。

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それでは、また来月のツキイチでお会いしましょう!
この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
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