
こんにちは、ASUE株式会社広報のN村です。
さて、"アレ"からもう一年が経ちました。経ってしまいましたね。そう、新型コロナウイルスが大きく話題になって、いろんな自粛がスタートしてからです。つい先日には8ヶ月ぶりに再び緊急事態宣言が一部の地域で出され、殊に感染リスクの高いと言われる「マスクを外しておしゃべり」をしてしまいがちな居酒屋やレストランなどの飲食店という場は宣言が解除されようともまだまだ大変なことも多いのでは、と思います。
わたしはと言いますと、大手のミュージカルの主催が一斉に2020年2月28日(金)から公演中止になり、3月に一瞬の再開はあれど数ヶ月にわたって興行がストップしてしまった自分のオタク史上もっとも空虚な期間を経て、劇場が再開してからはちらほらと精一杯気をつけながら観劇を再開しています。もちろん、遠征する回数はぐっと減っておりますが、Go Toキャンペーンが叫ばれていた秋頃あたりはしっかりと利用していました。ちなみに当然ですが全部一人での行動です。
さて、わたしには実は東京に「行きつけの店」と呼べる飲食店があります。わたしの大好物がとても美味しくて、劇場からのアクセスは微妙なのですが、他のお店のその料理を食べると「ん〜、なんか違うからあの店のが食べたいな☆」となるくらい気に入っているので、スケジュールさえ許せば大学生の頃から東京に行くたびにその飲食店へ行っていました。人気店だし、期間が空くことも多く、アルバイトの顔ぶれも社員の顔ぶれも(系列店が何店舗もあるからだと思われる)変わるため、お店側には覚えられていないけど、東京の人よりも行ってる自負があります。そして、昨年日本——だけではなく世界を襲ったコロナ禍、大打撃を受けた飲食店の話題を見るにつけ、名古屋にいるわたしは悲しい思いになりました。わたしは名古屋にいるから、あのお店のテイクアウトなんてできないし、某人気配達サービスはもちろん範囲外、なんの助けにもなれない——と。そして秋頃、遠征を再開したわたしは思い立ちます。
「劇場を危険に晒したくはないから、当然外で食べ歩くのは憚られる——けど、ホテルまで宅配しては!?」
でも、注文単価が安いとお店にも悪い——そう思ったわたしはお気に入りの前菜2品とお気に入りのメイン料理の3品を東京に行くたびにホテルから注文し続けました。毎回、何を勘違いしたのか二人分のカトラリーが入りました。当然、5kg太りました。
こんなふうに、わたしのように我が身(※1)を犠牲(物理)にしてお気に入りの飲食店を少しでも支えよう——という気持ちももちろん大事ですが、せっかくWebマーケティングの会社に勤めているならそういう方向で手助けがしたい!ということで、改めて飲食店——ひいては何かしらの店舗をお持ちのビジネスを経営している方のために、改めて店舗型ビジネスができること、やれるといいことをご紹介しておきたいと思います。それくらいもうやってるよ!ならもちろんそれでもいいので、振り返り替わりにでもどうぞ。

前置きの長さがすごい。
※1:腹のこと。
目次
情報発信を適切に行おう
さて、チェーン店以外の店舗について、ひょんなことから存在を知って「行ってみたい!」と思いグーグル検索——という経験は誰でもあるのではないでしょうか。そして、せっかく検索したのに、WebサイトもSNSアカウントも見当たらない・あっても最新情報が見当たらないから営業時間やお店の詳細が詳しくわからない!なんて経験も。お店に行きたいと思って調べたのに見つからないと、「悲しい……もうこんなに悲しくては夜しか眠れない……」なんて思っちゃいますよね。わたしは思う。
お店に行きたい!と思ってくれた人が、情報を拾えなくて「あ〜、やっぱり行くのやめようかなぁ」となってしまうのはとてももったいないですし、ことコロナ禍においては最新情報がわからないと営業時間は今もこのまま?予約制になってない?などなど、大事なことがわからず致命的です。
ということで、適切に情報発信を行うことが重要です。
手軽に情報発信に使えるツールとしては、Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSアカウント、Google マイビジネス、LINE公式アカウントなどが利用できます。複数を運用してもいいですが、どれもしっかり運用できない!という場合は一つにしぼるが吉です。ちなみに、わたしくらいのツイ廃になると乗り捨てたツイッターアカウントが過去に二桁個はありますし、Instagramは推しの投稿にいいねするくらいになっています。そんなわたしを反面教師にして、ちゃんと運用できそうなツールを選びましょう。
発信内容としては、営業時間の変更などの重要なお知らせ+営業日に「本日も○時から!」のようなお知らせや「今週のランチは○○です」など、こまめに営業状況を更新すると、来店を考えているお客さんにとっても嬉しいですね!
- 情報発信に手軽に使えるツール
- Google マイビジネス
- LINE公式アカウント など
- 注意点
- 運用できる分だけ手を出す

変な運(の悪さ)を持っているので、わざわざ定休日もきちんと調べて営業日に行ったら臨時休業……なんて経験があります。店の前で立ちすくんだあの日。
気軽に情報発信ができる今の時代は細やかに発信してもらえるとユーザー側としては嬉しいですよね。
店舗に来てもらえない今こそ、ネットでユーザーと繋がる
サイト・SNSがなくても使える!マイビジネスを使ってユーザーに情報をとどけよう
使える機能
- イートイン、テイクアウト、宅配の対応状況
- 最新情報更新
- 新型コロナ感染症対策状況(以下から選択)
- スタッフの検温あり
- スタッフはマスク着用
- 次の顧客の案内前にスタッフによる消毒
- 要マスク
- 要予約
- 要検温
マイビジネスを利用すれば、SNSアカウントやサイトがなくてもGoogle上にお知らせを掲載したり、営業時間をわかりやすく記載することが可能です。また、現在は店舗での感染症対策などについての表記も可能になっています。

実際にGoogle マイビジネスの機能を全て利用するには、郵送などでオーナー確認をする必要があります!
参考:「Google マイビジネスへようこそ」
https://support.google.com/business/answer/6300665?hl=ja&ref_topic=6300675
参考:「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響を受けているビジネス向けのガイダンスCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響を受けているビジネス向けのガイダンス」
https://support.google.com/business/answer/9773423?p=covid_19&visit_id=637484459577884039-3146412270&rd=1
インスタグラムの店舗型ビジネス応援機能を活用しよう
インスタグラムでは、中小ビジネスを応援する機能を2020年の春頃から次々導入しています。料理を注文機能やお店を気に入ったユーザーが使えるお店を応援機能、後述するショップ機能など、利用できる機能がたくさんあります。飲食店やアパレルなど、写真と相性のいい業種はインスタグラムの利用がおすすめです。

ツイ廃なのでインスタグラムはROM専になりがちですが、飲食店やアパレルのアカウントだけはインスタグラムでちゃんとチェックしている……。
「料理を注文機能」でインスタグラムから料理を注文してもらえるかも?
概要
- インスタグラムからUberEatsなどの提携パートナーへ料理の注文ができる
- 利用条件
- インスタグラムのアカウントがビジネスアカウントであること
- 提携パートナーの加盟店であること
- 設置できる場所
- プロフィール画面に「料理を注文ボタン」
- ストーリーに料理を注文スタンプを設定
- 設定方法
- プロフィールページへ移動
- [プロフィールを編集]をクリック
- [ビジネスの公開情報]で[アクションボタン]を選択
- [ボタンを選択]から[料理を注文]を選択
- 加盟しているパートナーを選択し、URLを記入
- [完了]をタップして設定完了
コロナ禍が始まるくらいのタイミングで日本でも導入されたのがこの機能。店舗が提携パートナーの加盟店かつインスタグラムのアカウントをビジネスアカウントに変更すると利用が可能になります。プロフィール編集から自分の店舗の設定をすれば、プロフィール画面に[料理を注文]ボタンが追加されます。ちなみに、アクションボタンとしては[席の予約][予約]のボタンもありますが、そちらのボタンを設定している時に[料理を注文]を設定すると元のボタンは削除されるそうです。
また、設定するとストーリー上に注文ボタンを設置することも可能です。
参考:「Instagram、飲食店から料理を注文できる機能を日本でも導入開始」
https://about.fb.com/ja/news/2020/04/instagram-food-delivery/
参考:「Instagramプロフィールで「料理を注文」機能を設定する」
https://www.facebook.com/help/instagram/549257562658269?helpref=related
インスタグラムアカウントがあればファンが紹介してくれるかも?お店を応援スタンプ
インスタグラムのストーリー機能でお気に入りのお店を紹介できる「お店を応援」スタンプ機能もあります。こちらは一般ユーザーが使える機能ですが、インスタグラム運用でうまくお店のファンを増やせば、ストーリーでシェアしてもらえる可能性があります。
参考:「Instagram、中小ビジネス支援に向けてギフトカード機能を国内でも導入 「料理を注文」機能もパートナーを拡大」
https://about.fb.com/ja/news/2020/05/instagram-gift-card-sticker/

いくら応援のために課金しようとしたってしがないOLの限度なんかたかが知れている……ので、その代わりに紹介ができるってことです。
LINE公式アカウントでユーザーに重要な情報を伝えよう
緊急事態宣言下に使える?「新型コロナ対応無料配信」機能が1日2回まで利用可能
概要
- 1日に2回まで、重要事項に関する連絡を無料で送信可能
- 送信できる内容カテゴリ
- 営業時間のお知らせ
- 休業のお知らせ
- 中止のお知らせ
- テイクアウトについて
- デリバリーについて
- 宅配サービスについて
- 感染症対策について
- 利用対象
- 対象サービス:LINE公式アカウント
- 対象業種:飲食店・レストラン
- アカウントタイプ:プレミアムアカウント/認証済みアカウント
- 料金プラン:全て(フリープラン、ライトプラン、スタンダードプラン)
- 利用可能期間
- 緊急事態宣言期間中
LINE公式アカウントでは、緊急事態宣言下において1日2回まで「新型コロナ対応無料配信」機能が利用できます。この機能は2020年4月の緊急事態宣言のときにリリースされ、先日2021年1月に緊急事態宣言が出された際にも利用できるようになりました。期限付きでリリースされている機能ですが、宣言期間延長後も利用可能なため、万が一(考えたくないので億が一、兆が一とでも言っておきたい)3回目の緊急事態宣言が出された際にも利用できる可能性があるので、LINE公式アカウントがある方は積極的に利用したいですね!
参考:「1日2回まで無料でメッセージ配信!飲食店向けに「新型コロナ対応無料配信」機能が再リリース」
https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20200416/

その他、LINEの公式ブログでは公式アカウントでも設定しておくべき機能がいろいろあるので、設定していなければ設定しましょう。
プロフィールにテイクアウトなどの対応状況を記載したり、あいさつなどの応答メッセージを修正したり、トーク画面の下部に表示されるリッチメニュー内の内容を営業時間の変更やコロナ対策に関するお知らせにするなど、いろいろできることがあります。
参考:「LINE公式アカウントでコロナ対策|店舗営業で活用できる設定・機能まとめ」
https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20200602/
店舗にはきてもらえないけど……通販をもっと効果的に活用したい!
また、店舗に実際に来られないユーザーとでもECがあれば繋がることが可能です。ユーザーが商品にアクセスしやすくなるように、各種サービスと連携させておくと便利です。
- Google ショッピングの無料リスティング
- Instagram・Facebookのショップ機能
Google ショッピングの無料リスティング
- ショッピングタブの無料リスティング掲載ポイント
- 1. 商品フィードに属性を入力
- 2. 商品フィードを最適な状態に保つ
- 3. 掲載後はMerchant CenterのレポートとGoogle アナリティクスを使って確認
- 4. 設定金額とランディングページ内の金額・実際の精算金額が一致するように要注意 ←NEW!
- 標準リスティングで入力必須な属性
- id [ID]
- title [商品名]
- link [商品リンク]
- image_link [商品画像リンク]
- price [価格]
Googleの検索画面に出てくるショッピングタブでは、去年10月頃から国内でも無料で商品が掲載できる無料リスティングが開始しました。ECサイト内の商品を商品フィードに登録しておけば、Googleのショッピングタブに商品が表示されるようになります。最低限、商品名やリンク、画像、価格、IDなどの必須項目だけあればフィードの登録が可能です。
注意点としては、2021年2月にマーチャントセンターの規約がアップデートされ、商品フィードへの登録価格とランディングページの表示価格や実際にサイトで買った際の商品金額が違う場合、警告後に修正されないとアカウント停止措置がとられるそうです。

過失であってもガイドライン違反で停止する可能性もありますし、アカウントが止まったら大変なので、しっかりチェックや商品フィードを最新&最適な状態に保つように心がけましょう!
ショッピングタブに関する詳細は下記の記事からもどうぞ!

参考:「Googleマーチャントセンターで登録した商品価格とチェックアウト時の価格が一致しないとアカウント停止に」
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-will-suspend-your-account-of-merchant-center-if-products-price-at-checkout-is-higher-than-the-price-shown-in-google-shopping/
Instagram・Facebookのショップ機能
- Facebook・Instagram上にショップを作成できる
- Instagramの場合はビジネスアカウントかつFacebookページへのリンクが必要
- 商品情報はFacebookカタログからCSV/手動で追加可能
- Instagramショップのあるアカウントでは…
- 投稿
- IGTV
- リール に商品をタグ付け可能
- モバイルアプリの下部のメニュータブにショップアイコンあり
- 商品をタップすると設定されたWebサイトのページに遷移
洋服や雑貨などの商品をInstagramで探すユーザーも多く、Instagramでもよりショッピング体験がしやすくなるような機能が2020年に加わりました(IGTV、リールへの商品タグ付けなど)。動画で商品を紹介してそのまま買ってもらう……ということも簡単にできるようになっています。

アパレルショップの店員さんが商品紹介のインスタライブをして、そこから直接商品ページまで遷移できるので、うっかり買っちゃうなんてことも……!
出品できない商品もあるので(成人向け、アルコール、医薬品など)、詳細はヘルプページのコマースポリシーをご覧くださいませ!
参考:「Facebookショップについて」
https://www.facebook.com/business/help/2343035149322466?id=1077620002609475
参考:「Instagramショッピング」
https://help.instagram.com/337910740093030/
まとめ
マスクをつけて手をしっかり洗ってアルコールで消毒して検温して……どれもこれも長く続きすぎてもう日常となってしまいましたが、大変なこともまだまだ多いと思います。今回ご紹介した内容はごくごく基本的なことですが、少しでも「そんな機能あったの!?」「これ、うちでも使えそう!」といった気付きになれば幸いです。
また、インスタグラム運用については現在ASUEでもご支援させていただいておりますので、ビジネス用にインスタグラムを始めたいという方はお気軽にご相談くださいませ。
SNSやGoogle、Yahoo!などの広告媒体の新機能や変更点といったアップデート情報をご紹介するメールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」を配信しております。その他Webマーケティングでの気になるニュースなどもご紹介するので、ぜひ興味のある方はご登録ください!

ちなみに、わたしは現在太った5kgをどうにかするために鋭意運動をしています。まずこの止めどない食欲をどうにかしたいです。
みなさんもコロナ太りには気をつけましょう!

(締め方がおかしい……)
この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
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