
こんにちは、ASUEのミヤタです!

ナナミチです!

さて、第一回の「ミヤタ画伯のわかりやすいランディングページ改善講座 ステップ1『内容を見てもらおう』」と、第二回の「ミヤタ画伯のわかりやすいランディングページ改善講座 ステップ2『良さをユーザーに届けよう』」の二度にわたってお届けしている広告のランディングページのお話も今回で最後となります。

ちょっとさみしいですね…!

別れは必ず訪れるもの……( ˘ω˘)スヤァ
今回は最終回として、Web広告のゴールである「コンバージョン(CV)」をしてもらうための基本的なポイントについてお話したいと思います!
目次
はじめに――前回までのおさらい「内容を見てもらおう」と「ユーザーに良さを伝えよう」

まずはこれまでの振り返りです!
ステップ1では、「内容を見やすくするための最低限のポイント」、ステップ2では、「ユーザーに商品やサービスの魅力を伝えるための基本的なコンテンツ作りのポイント」をお話しました。
ステップ1. 内容を見てもらうためのチェックポイント
- テキストびっしりはNG
- ユーザーの閲覧環境を考える
- 商材はわかりやすく明記する
- 専門用語には気をつける
- 欲しい情報は見つけやすく整理する
- 読み込み速度に注意する

ステップ2. 魅力をユーザーに伝えるためのチェックポイント
- 誰のためのページなのかを考えて情報を伝える
- 競合をしっかりリサーチして自社の魅力を伝える
- ユーザーの目線で商品の良さや価値を伝える
- 自分以外の人の意見で安心感を伝える


内容を見てもらえて商品やサービスに魅力を感じてもらえたら、最後はアクション=コンバージョン(CV)してもらいたいですよね!
ステップ3:コンバージョン(CV)してもらおう

購入やお問い合わせといった、アクション=コンバージョン(CV)を起こしてもらうこと がWeb広告でのゴールです!
商品の魅力や価値を感じてもらえているのにコンバージョンしてもらえない場合は、「コンバージョンしづらい」状況になっている可能性があります。
今回は、コンバージョンしてもらうためのあと一押しとして、基本的に大切な要素を大きく3つに分類してみました。
- コンバージョンの導線
- コンバージョンボタン(CTA)
- 入力フォーム

ここまで来てユーザーの離脱は絶対に避けたいところですよね…!
「コンバージョンしてもらえない」よくある事例を3つの分類をもとに見ていきましょう!
コンバージョン(CV)への導線がない/導線が多い

まずはコンバージョンするための導線をチェックしましょう。
大抵の場合、コンバージョンするためにボタンやリンクが存在することが多いと思いますが、配置はどうなっていますか。
もし「ページ内のコンテンツを最後まで閲覧しないとコンバージョンできない」という状況になっていたら注意が必要です!

コンバージョンしたいと思ったタイミングでボタンやリンクが無いと、ユーザーのアクション機会を逃してしまっているかもしれません。
基本的には、ユーザーが「この商品・サービス、なんかいいかも」と感じたときに、すぐにコンバージョンできる導線があることが望ましいですね。

配置例としては、コンテンツとコンテンツの間にコンバージョンへのボタンやリンクを何度か挟んで設置したり、画面の上や下に常に見えるように固定で出しておいてもいいと思います。

文章の自然な流れは壊さないように気をつけながら、すぐにコンバージョンできるように設置箇所は考えましょう!

そうですね!
また、コンバージョンへのボタンやリンクが無さ過ぎるのも問題ですが、逆に導線が多すぎるケースもあったりします。

1ページ内にユーザーが行うアクションが複数混在すると、選択肢が増えてユーザーが判断に迷ったり、離脱してしまう可能性が高まります!

そうですね。
一般的には、ユーザーに行ってほしいアクションは1ページ内でなるべくひとつに絞るほうが、分かりやすく親切です。
どうしても複数ある場合は、会員登録であれば購入フォームの手前、来店予約であれば店舗の詳細の後など、コンバージョンの内容にあわせて、ユーザーが迷わず行動できるように配置箇所を整理してあげるといいと思います。

ユーザーがスムーズにアクションできる位置に、今必要なボタンやリンクを設置できているか、改めてチェックしてみましょう!
コンバージョン(CV)のハードルが高い

コンバージョンの導線については、目標となるアクションの「ハードルの高さ」にも注意が必要です。
住宅や車の購入など、ユーザーに比較的大きな決断を迫るような商材の場合、Web広告のコンバージョンは何にするのがいいでしょうか??

本来の売り上げに繋げるためには、「購入」してもらうことを目標としたいですよね。
でも、広告のランディングページでいきなり「家を購入しませんか!」と言われても心情的には難しいかも…。

何百万、何千万……というような高額な買い物は、ネット上で見ただけで「はい、これ買いましょう!」とはなり難いですよね。
別かもしれないですが……

目標となるアクションのハードルが高い場合は、本来行ってほしい行動よりも少し前段階に遡ったステップをコンバージョンのポイントにすることがおすすめです!

(今は5000兆円よりも100万円のお年玉……( ˘ω˘)スヤァ)

(それももう古い)

資料請求や見積もり相談等なら、購入に比べて簡単でハードルもかなり下がりますね。
ページ内だけで商品の良さを100%伝え切るのは難しいので、お試しや資料請求、無料相談などの工程を挟むほうが、安心して購入や申込みができる場面は多いかもしれません。

今回の例は住宅の購入ですが、特別高額な商材でない場合でも、コンバージョンの件数が少ないなあと感じるときは、目標のハードルが高くなりすぎていないか改めて考えてみましょう。
焦って難しい目標を設定するよりも、興味を持ってくれているユーザーとの接触機会を増やして、繋がったユーザーを育てていくという考え方も大切です!
コンバージョンポイント(CTA)に気付けない/押そうと思えない

導線を見直したあとは、コンバージョンのボタンやリンクについて考えてみましょう。

コンバージョンのボタンやリンクといったサイト内でユーザーにしてほしい行動のことをCTA = Call To Actionといいます。
CTA(ボタンやリンク)は、はっきりとわかりやすくアピールできていますでしょうか?

せっかく設置しているのにコンバージョンのボタンやリンク(CTA)が目立たないと、見逃されてコンバージョンしてもらえない可能性がありますよね。

色以外にも、コンテンツ内に埋もれてしまっていたりして、デザインが目立たないこともあります。
CTAのデザインによってコンバージョン率(CVR)に大きく差がつくことも多いので、下記のような内容には気を付けるようにしましょう!
CTAが目立たない例
- 背景と同系色で埋もれている
- デザインや配置によって他のコンテンツと同化している
- 特に装飾のないシンプルなテキストリンクなど、主張が弱い
- ボタンが小さく分かりづらい
- 見出しや画像などと勘違いされて、クリックできると思われていない

CTAにアイコンや画像をつけて視覚的にわかりやすくしたり、立体的な縁枠や、アニメーションを使って動きのあるボタンにしてみるのも効果的な場合があります。

他のコンテンツとの余白やバランス、CTAの色、形、フォント、大きさ などを今一度チェックして、「ここにいるぞ!」という主張をしっかり行うようにしたいですね!

CTAの改善のポイントとしては目立たせるだけでなく、押したいと思えない状態になっていないか、も考えたいです。
以下のような場合は、ボタン内のテキストに気を付けることが重要です!

ボタンの文言でコンバージョン率(CVR)が変化するのは知っておきたい点ですね。
文言で意識したいポイントは以下です!
CTAのテキスト例
- 行うアクションは具体的に明確にする(例:クリックする より、ダウンロードする)
- 行うアクションはなるべく簡単だと思わせる(例:簡単、たったの3ステップ、30秒で完了、お試し、○○するだけ)
- 緊急性やお得感をプラスする(例:限定、今だけ、無料、○○%OFF)
- アクションの視点はユーザー視点のほうが反応がいい可能性が高い(例:○○しましょう!より、○○する!)

CTAをただ配置するだけでなく、押してもらうための工夫ができているか、という点はちゃんと意識したいですね。
CTAのデザインやテキスト内容は、比較的簡単に変更できる部分なので、いろいろ試して効果のいいものを見つけていきましょう!
コンバージョン(CV)するまでに手間がかかる

ボタンやリンクを押してもらえたあと、申し込みや購入に至るためには、多少なりともフォームの入力が必要なことがほとんどだと思います。
フォームの入力から購入、申し込みするまでのステップが手間すぎる…!!!と感じたことはありませんか?

- 必須項目・入力項目が多い/わかりにくい
- 電話番号や住所、日付の入力欄が細かくわかれている
- 感覚では答えにくい、回答に時間がかかる項目がある
などなど、例のような状態だと入力時のストレスが多く、せっかく入力しようというところまで来ても離脱してしまう可能性が高くなってしまいます。

フォームの入力内容から「ユーザーの特性や傾向などの情報を収集してマーケティング戦略に利用する」という企業も多いですが、そのせいで本来の目標を達成してもらえないと本末転倒になってしまいます……
必須を外したり、のちのちに別でアンケートを実施するなどの工夫が必要ですね。

フォームの入力は、ユーザーにとっては面倒な作業です!
本当に必要な項目を精査して、できるだけユーザーが入力しやすい状態を心がけられるといいですね!

入力フォームをつくるときのポイントは、以下です!
入力フォームをつくるときのポイント
- 入力項目、必須項目は必要最低限にする
- 細かく分ける必要がなければ入力項目は一つにまとめる
- 自動で入力切替(メールアドレス:英数字、電話番号:数字…等)ができるとスムーズ
- 入力フォーム内に記入例を入れておくと答えやすい
- 回答に時間がかかる、考える必要がある項目はなるべく無くす
- 入力ミスや入力漏れが会った場合、どこにエラーが置きているか分かりやすいよう目立たせる

入力の簡易化を意識して、ユーザーに優しいフォームを作成しましょう!

上記であげた以外にも、入力を補助する機能を取り入れてフォームの入力を楽にする方法もあります!
よくある入力補助機能例
- 郵便番号を入力したら自動で住所が入力される
- 氏名を入力すると、ふりがな欄もあわせて自動で入力される
- 日付の入力がカレンダーから簡単に選べるようになっている

このような機能も制作会社さんに確認すれば実装可能かもしれません。
ちょっとしたことで、フォーム入力の手間を軽減することができるので、どうすればよりスムーズに入力ができるのか工夫していきたいですね。

自分で一度入力してみるだけでも気づくことは多いと思うので、まずは実際にパソコン、スマホなど、実機を使って自身で操作してみるのもおすすめですよ~!
「ステップ3:CVしてもらおう」のまとめ

はい!今回もお待ちかねのまとめです~!!!

(結局最後までこのテイストなんだ……( ˘ω˘)スヤァ)
テキストでまとめるとこんな感じです。
「コンバージョンしてもらおう」のまとめ
- スムーズにコンバージョンできるようにCTA配置を考える
- コンバージョンはなるべく1つにしぼる
- 心理的ハードルが高い目標は少し遡ったステップをコンバージョンにする
- CTAは目立たせる
- CTAのテキスト内容は押したくなる工夫を
- フォームは必要最低限に項目を精査する
- フォームは入力のしやすさを意識する

ページを見てもらえて、内容もいいと思ってもらえたのに、最後のコンバージョンアクションをされなかった…という状況はとても惜しいので、最後まで気を抜かないようにしましょう!
おまけ:配信を始めた後には

おまけとして改善におすすめの基本ツールを最後に紹介したいと思います!
よりよく改善していくためには、状態を可視化できていたほうが近道ですよね!
分析ツールの導入

いろいろ考えてランディングページをつくると、サイトはユーザーにどんな風に見られているのか?、行った改善によって果たして何か効果があったのか?ということが気になってくると思います!

そんなときは、サイト上でのユーザーの動きをアナリティクスやヒートマップなどの分析ツールを使ってチェックすることをおすすめします。
ユーザーによく見られている、または見られていないコンテンツ、多くのユーザーが離脱してしまうポイントなど、サイト内でのユーザーの動きを数値化、可視化することができるため、ページの内容を改善しようと思ったときには必須ツールです。
有名どころで言うと「Google Analytics」が、Google広告との連携も簡単で使いやすいと思います。
よく使われる分析ツール(Google中心、ほんの一例です)
- Google Analytics:訪問者数等の数値データ確認ができる
- ヒートマップ:ユーザーがページ内のどこを見てどこで離脱したかがわかる
- Google Search Console:Googleからサイトがどのように見られているかがわかる
- Google PageSpeed Insights:ページ表示にかかる時間と表示速度の改善点がわかる

分析ツールでデータ分析して改善を繰り返すことで、ユーザーがコンバージョンしやすい導線づくりを考えていきましょう!
迷ったときおすすめはABテスト

ここは直したほうがいいのでは……と思っても、変更を加えたことで成果が落ちないか心配で直しにくい……なんてこともありますよね。

そういうときはA/Bテストを使うといいかもしれません!
Google Optimize等のA/Bテストツールを利用することで手軽にテストが可能なので、現状と見比べて慎重に改善を行いたいときにはおすすめです。

メインビジュアルやボタンの色、訴求内容など、試してみるとよりよい形が見つかるかもしれませんね!
まとめ

広告を配信するならまずランディングページのことも最低限ちゃんと考えてあげよう!というお話を、3回に渡ってご紹介させていただきました!

デザインのトレンドとか、ユーザーの見やすさ・使いやすさは、デバイスの変化やユーザーの層によっても変化するので、「作ったまま」ではなく適宜修正や改善を行えるのが理想的ですね。

そうですね!
ランディングページの制作では
- 見やすい工夫をする
- ターゲットを想定する
- 会社が推したい部分ではなく、ユーザーが価値を感じる部分を推す
- ユーザーのコンバージョンシーンを想定する
というところは最初に最低限考慮して制作してから広告配信を考えていきたいです。

- そもそも広告専用のページじゃなくサイトにある既存のページを使っていて十分に魅力をアピールできないかも……
- たくさんのことを考えてチェックして改善なんて、なかなか社内で時間や人を確保できない……
- 今のページを直すべきか、新規でページを作るべきか迷っている…
という場合には、ASUEでは制作やページの改善提案も行っているので、ぜひご相談いただければ嬉しいです!

ASUEでは、広告の役割を十分に発揮して成果を出すために、ページの改善提案や、LP制作+広告運用を一貫して行うこともできるので、興味のある方は下のボタンから自社の状況やご希望をお気軽にご相談くださいませ~。

(何この雑なボタン……!!!!!!!)

今回ご紹介した内容はあくまで最低限の基本的な部分でお話させていただきました。
作り方がわからない、初めて作る、という場合には参考内容のひとつとして見ていただけたり、すでに広告を配信されている方にも、当たり前のことだけど意外とできていなかった……!などの気づきが少しでもあれば幸いです。
最低限の基本をおさえて、プラスアルファで自社の特徴を出していきましょう!
せっかく制作したLP、成果出てますか?
- ブランディング色が強く訴求がおろそかに……
- なんのサービスかがわかりにくい
- ターゲットに刺さりにくいデザインになっている
- CVRが低い・成果に繋がっていない
本資料では、上記のやりがちな失敗を踏まえて
売れるデザインにするための効果的な方法を分かりやすく紹介!
この記事を書いた人

ミヤタアヤノ
2015年秋入社、2020年秋退社した元ASUE社員。好きなものは芋栗カボチャと映画と米津玄師。出社最終日は遅刻した。
今後のミヤタさんのご健闘をASUE一同お祈りしています。