
ついに大台……!? 最近の日比谷チケット価格推移調査 Part.3 + 年末年始休業期間に関するお知らせ
2024年11月26日
2025年03月06日
こんにちは! ASUE株式会社広報のN村です。
さて、昨今の物価上昇は生活を送っていても実感することが多いと思います。弊社本社オフィスの近くにあるハンバーガー屋さんは、ランチの価格改定に加えてポテトが減量(体感)・具材の減少(ex. トマトとピクルスがなくなった)などがあり、日々の生活の随所で物価上昇を肌で感じています。
弊社では定期的に、広報のN村および社員の日常にまつわる超局所マーケティング調査を行なってゆる〜いブログとしてお届けしておりますが、今回は過去2回実施した舞台のチケット代に関する調査をお届けします。
前回(第二弾:https://asue.jp/blog/?p=26897)、2024年2月までのチケット代を調査・ご報告いたしましたので、今回は2024年3月から2025年2月までの1年分を新たに追加調査いたしました。
円安や物価高などがエンタメ業界にどのような影響を与えているのか、ぜひご覧ください!

その前に!!!
年末年始の営業等に関するお知らせをいたします。(いらっしゃらないかとは思いますが、)調査結果だけが見たい方は、目次のリンクをクリックの上、後半にお進みください。
目次
年末年始の営業に関するお知らせ
誠に勝手ながら弊社では、
- 2024年12月28日(土)〜2025年1月5日(日)
の期間を年末年始の休暇期間とさせていただきます。また、最終営業日の2024年12月27日(金)については、昼12:00までの営業となります。
上記休業期間内にいただきましたメールは、休業期間後の営業開始日(2025年1月6日(月))以降に順次対応いたします。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。
Webサイトの保守・管理をご契約中のお客様へ
修正のご依頼の対応可能期日
- 2024年12月18日(水)
- ご留意事項
- 修正の内容・分量によっては、年末年始休業期間後の対応となる可能性がございます。
- 休暇に関する案内等、休暇前に出す必要のある修正の場合、できるだけお早めのご依頼をお願いいたします。
Web広告運用代行をご契約中のお客様へ
出稿等のご依頼の対応可能期日
- 2024年12月18日(水)
- ご留意事項
- 審査状況やご依頼内容によって、年末年始休業期間後の対応となる可能性がございます。
- 媒体の審査スケジュールによって、対応可能日が前後する場合がございます。

Webサイトも広告も、休暇前に完了させる必要がある!という場合は、お早めに担当者までご連絡いただければ幸いです!
おまけ:各媒体の年末年始の営業に関するお知らせ

発表されてるのを発見したら追加していく予定です!
Yahoo!広告の年末年始スケジュール
- 年末年始の休業期間
- 2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)まで
- 銀行振込による入金
- 2024年12月27日(金)15時までの入金で年内にアカウント反映
- アカウント新規申込(代理店)
- 2024年12月24日(火)までの申込で2024年12月27日(金)までに確認完了予定
- 2024年12月28日(土)以降の申込は2025年1月6日(月)以降の確認
- 検索広告・ディスプレイ広告(運用型)の年内の掲載内容審査
- 2024年12月20日(金)まで
参考:「【Yahoo!広告】年末年始の営業に関するお知らせ」
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20241113/
日比谷の3つの劇場のチケット代推移調査
調査概要
- 対象劇場:N村が行く機会の多い日比谷にある劇場3つ
- 劇場C
- 劇場I
- 劇場N
- 対象期間
- 追加調査期間:2024年3月〜2025年2月
- 全調査期間:2021年3月〜2025年2月(4年間)
- 日程によって料金が違う場合、高い方の価格を採用
- 大体1ヶ月ごとに公演が切り替わるが、中途半端に公演が切り替わる場合もあるため、○年○月公演の定義がふわっとしています
今回新たに調査をしたのは、2024年3月から2025年2月までの1年間です。また、調査開始後の2021年3月からのデータも変化や傾向等を確認するために記載してまいります。
調査対象の劇場は、前回同様日比谷近辺にある3つの劇場です。
劇場Cは座席数600程度の比較的小規模な劇場で、座席区分がなく全座席同一料金で提供されています。続いて劇場Iは座席数1900程度の大劇場で、公演によりますがS席・A席・B席の3種類の席種が用意されていることが多い劇場です。最後に劇場Nは、座席数1300程度の劇場で、劇場Cと劇場Iの中間の規模となっており、こちらも公演によりますがS席・A席・B席の3種類の席種が用意されていることが多いです。
劇場Cのチケット価格推移
Nmura_asueさんによる2411_劇場Cのチケット価格推移座席数600程度の小規模劇場である劇場Cでは、上記の結果となりました。座席数が少なくどの席でも比較的近い距離で観られるこの劇場では、全席同価格でチケットが提供されています。
前回の調査では、若干値上がりしている部分もあれどほぼ横ばいを保つ結果となっておりましたが、2024年3月以降は微妙に値上がりしました。

劇場Iや劇場Nがコロナ前(2016〜2019年あたり)にこのくらいの価格だったので、とうとう劇場Cもここまできたか……という感慨があります。
全集計期間の平均チケット価格の推移が以下の通りです。
期間 | 平均チケット価格 |
---|---|
期間1:2021年3月〜2022年2月 | 11,475円 |
期間2:2022年3月〜2023年2月 | 11,267円 |
期間3:2023年3月〜2024年2月 | 11,758円 |
期間4:2024年3月〜2025年2月 | 12,667円 |
期間1〜期間3の間は平均チケット価格が11,000円台に収まっておりほぼ横ばいとなっておりますが、期間4では平均12,667円となっており昨対比で1,000円弱値上げされています。
元々劇場Cは、人数の少ない小規模公演が多く若手や比較的マイナーな輸入作品を積極的に起用するチャレンジングな公演も多い劇場です。これまで、チャレンジングな作品は価格を抑えている印象でしたが、期間4ではそのような作品もほとんど一律でチケット代が引き上げられました。
以下の2023年と2024年のチケット代比較をご覧いただくとわかりやすいですが、2024年と2023年のチケット代の最大価格はほぼ変わっていませんが、2024年下半期は2023年の最大価格と同額のチケット代が続いています。
Nmura_asueさんによる2411_劇場Cのチケット前年比較コンサートや国内で制作した朗読劇(※大規模なセットや舞台機構が必要ない、朗読による劇)など、価格を抑えやすいもの以外は今後もこのくらいの価格のチケット代が続くと予想されます。
劇場Nのチケット価格推移
Nmura_asueさんによる2411_劇場Nのチケット価格推移続いて、座席数1300程度の中規模劇場である劇場Nのチケット価格推移です。
2024年6・7月については、前年同時期と同様都内の小学校向け招待公演を某劇団が実施しているため、チケット価格が0円となっております。8月・11月は長期公演がなかったため集計対象外としました。また、2024年3月・9月・2025年1月・2月については、S席・A席の二種類のみの価格設定となっています。
多くの公演で土日千秋楽と平日のチケット代に差が見られますが、土日千秋楽公演のチケット代が16,000円前後で安定していた印象です。前年までは14,000円程度の作品も見られたため、こちらもかなり値上がりしていると考えられます。
それでは、それぞれの席種の1年ごとの平均価格を確認してみましょう。(※チケット代が設定されていない公演は除外して算出しています。)
期間 | S席の平均チケット価格 | A席の平均チケット価格 | B席の平均チケット価格 |
---|---|---|---|
期間1:2021年3月〜2022年2月 | 13,833円 | 9,083円 | 4,700円 |
期間2:2022年3月〜2023年2月 | 13,500円 | 8,286円 | 4,600円 |
期間3:2023年3月〜2024年2月 | 13,667円 | 9,000円 | 5,250円 |
期間4:2024年3月〜2025年2月 | 15,750円 | 10,500円 | 5,500円 |
S席・A席の平均価格は、期間4では期間3と比較して1,000〜2,000円程度引き上げられています。B席の平均価格はまだそこまで上がっていない印象ですが、B席が設定された最新の公演(2024年12月)では6,000円となっており、来年以降のB席価格は現在の平均チケット価格よりは上がるかもしれません。
また、2024年と2023年のチケット代の比較は次のとおりです。
Nmura_asueさんによる2411_劇場Nのチケット前年比較S席の最大価格は2023年の方が上回っていますが、どの席種も2024年の公演は価格が微増しているのがわかります。
劇場Iのチケット価格推移
Nmura_asueさんによる2411_劇場Iのチケット価格推移最後に、座席数約1,900の大規模劇場である劇場Iのチケット価格推移が上の通りです。
劇場Iでは、2025年3月から建て替えのため一時閉館が予定されており、今回新たに調査した期間は現在の劇場Iの最後の一年にあたるあたる期間です。クロージングラインナップとして、気合の入った演目も多く、また記念公演的な内容のものもあるため、全体的にチケット代は上昇している傾向にあります。2024年12月〜2025年2月は、ミュージカル映画としても大人気だった人気ミュージカル作品が3年半ぶりの再演かつ現劇場I最後のミュージカルということで、2月のラスト1週間はチケット代が上がっています。
また、2023年にチケット価格が大きく引き上がる皮切りとなった公演が2024年6・7月あたりで再演されており、そこの期間は前年同様B席も大きくチケット代がアップしています。
ところどころ価格が下がっている期間は、前年までと同様に某事務所関連の演目となります。
では、1年ごとの平均チケット価格の推移を見てみましょう。
期間 | S席の平均チケット価格 | A席の平均チケット価格 | B席の平均チケット価格 |
---|---|---|---|
期間1:2021年3月〜2022年2月 | 14,122円 | 9,389円 | 5,429円 |
期間2:2022年3月〜2023年2月 | 13,958円 | 9,375円 | 5,250円 |
期間3:2023年3月〜2024年2月 | 15,366円 | 11,042円 | 7,929円 |
期間4:2024年3月〜2025年2月 | 17,000円 | 11,750円 | 7,625円 |
期間1〜期間2ではS席の平均価格が14,000円前後、A席は9,400円弱、B席は5,000円台前半とほぼ横ばいとなっていますが、期間3からどの席種も1,000円〜2,000円程度平均価格が上昇しています。期間4ではB席の価格はほんの少し下がりましたが、S席・A席ともに上昇しました。
前述の期間3の夏の公演でB席を含めて大きくチケット代が上昇し、S席についてはそれ以降その価格が基準となったため、期間3・4での平均価格が大きく上昇したと考えられます。
また、2023年・2024年のチケット代比較は以下の通り。
Nmura_asueさんによる2411_劇場Iのチケット前年比較S席・A席については全体的に価格が上昇し、B席は最大値は下がったものの最小値は上昇する結果となりました。また、某事務所関連の公演(各年チケット代が下がっている期間)についても同一公演で比較すると微増傾向にあります。
また、今回の集計には含めませんでしたが、2024年12月〜2025年2月の作品が終わった後、2月の後半は現劇場Iの閉館記念として豪華キャストによる出演者日替わりの大規模な記念コンサートが実施されます。完全なラスト公演のため、記念公演の意味合いも強いのかチケット代がかなり高騰していたため参考にご紹介します。
席種 | 金額 |
---|---|
プラチナ席 | 37,000円 |
SS席 | 32,000円 |
S+席 | 27,000円 |
S席 | 22,000円 |
A席 | 18,000円 |
B席 | 13,000円 |
U-18席 | 5,000円 |
上位2席種は特典グッズ付き、最安値の席種は18歳以下のユーザー限定となっています。
席種が細分化されているためこれまでの席種と単純な価格比較は難しいですが、価格がかなり上昇しているのがわかります。

2万円台をすっ飛ばしていきなり3万円台までいくとは……。
まとめと所感
各劇場の価格推移を見ると、今後もチケット価格上昇は避けられないかもしれません。ですが、チケット価格を上げすぎると即日完売するような人気公演以外は売れ行きが悪い傾向を感じているため、(記念コンサートのような公演は除いて)天井知らずに価格が引き上げられていくことはないのではないかと考えています。
そのため、以下のような形でバランスをとっていくのではないかと考えています。
- 人気公演や集客力の高いキャストを使った公演を中心に全体的に価格を引き上げる
- 上記に加えて新作を導入しつつ、作品によっては価格を低め(※現状からできるだけ引き上げない)に抑える
月給が多少上がっても手取りはそこまで上がらないことが多いため、わたしの周囲の年間100公演以上観劇するようなシアターゴアーでもそれぞれ観劇数の減少・同一作品のリピート数の減少・観劇作品の選定ハードルの引き上げをしている人が多いです。
また、チケット価格の上昇によって若年層・初心者の観劇ハードルも高いため、ファンとしてはこのまま進んでいくと業界としては先細りなのでは……という不安も大きいので、上手くバランスを取っていってほしいものですね。

作品選びのハードルが上がったので、今年は月によっては観劇予定がないこともありました……びっくり。
ASUE株式会社では、ほぼ週刊でWebマーケティングなどに関する気になる記事をご紹介するメールマガジンを配信中です。本ブログの更新もお知らせしていますので、ゆる〜くWeb広告やWebマーケティングに関する情報収集をしたい方はぜひ下記フォームよりご登録いただけますと嬉しいです!
この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
得意なこと
文章を書きます。
ひとこと
メルマガにご登録いただけると泣いて喜ぶかもしれません。