商談はなんのためにある? AP・ハタノの初めての商談失敗で得た学び

2024年11月19日

こんにちは、そして初めまして。ASUE株式会社アカウントプランニング課のハタノです。半年ほど前にASUE株式会社にアカウントプランナー(※弊社営業職)として入社し、今回ASUE通信初登場になります。

今回は、わたしが初めて初回ヒアリングの商談をしたときの失敗から得ることができた「商談とは何の場なのか」、そしてASUEがどのような考え方で商談を行なっているかを、実際にわたしが当時やってしまった失敗やそのとき学んだことを交えてお話ししたいと思います。

ハタノ

よろしくお願いいたします!

商談とは「相手の課題を解決するための場」である

商談で、自分たちの商品やサービスについて伝えたいことだけ話すだけでも提案自体は可能です。ただ、その提案が相手にとって有意義な提案なのか?その商談の時間は相手のためになっているか?という観点から考えると、そのような提案内容では全く足りていません。

つまり、商談は「相手の話を聞いて、今抱えている課題を解決できるものを提案する」目的でセッティングされた場です。

このことは、長く営業などの仕事をしている方には当然のことかもしれませんが、初回ヒアリングに臨んだわたしにはここの意識が薄く、これからご紹介する失敗が起きたのではないかと思っています。

「相手のための商談」にするには?

商談の流れは大まかに下記のような流れで行われます。

  • 1. 事前準備
  • 2. 挨拶や名刺交換、アイスブレイクなど
  • 3. ヒアリング
  • 4. 会社紹介 / 商品・サービス紹介
  • 5. クロージング

もちろんどの部分も大切ですが、わたしが特に「ここをもっと改善すべきだった」と感じた重要ポイントは、

相手のための商談にするための重要ポイント

  • 事前準備
  • ヒアリング
  • 会社紹介 / 商品・サービス紹介
  • クロージング

です。

具体的にわたしの失敗ポイントを交えつつ、何をすべきかをご紹介します。

事前準備

商談前の事前準備では、まず相手企業の情報や、商材・サービスの情報などを調べるところからスタートします。

失敗ポイント

  • 会社の情報収集だけで知った気になり、満足していた

この事前準備でのわたしの失敗ポイントは、「会社の情報収集だけで知った気になり、満足していた」こと。

商談では、相手に「この製品/サービスを導入すれば課題が解決できそうだな」とイメージしてもらうことが重要です。そのためには、事前準備では、単純な情報収集だけではなく、得た情報からどのような課題を持っているか・何でこのタイミングで問い合わせをしたのか?などの仮説を立てて、そこにわたしたちがどのように寄り添って解決できるかまでを考えていく必要があります。

お問い合わせいただくお客様によって悩みの粒度が違いますが、しっかりと相手の現状から仮説を立てて課題を特定することで、悩みが明確な方からは「そうそう!まさにそれに悩んでいて!」と共感をしてもらえますし、悩みが曖昧な場合は「言われてみれば確かにそうかも!」と課題特定のきっかけを作ることもできると思います。

ただの情報収集だけで商談に臨んでしまうと、下手をすれば先方の時間を無為に奪うだけの時間になってしまうので、お互いにとって有意義な時間にするためにも、情報収集だけでなく相手がどのような課題を持っていて、それをどのように解決できそうかまでしっかり考えるようにしたいと思います。

事前準備でやるべきポイント
  • 情報収集
    • 会社情報
    • 商材・サービス情報
    • 業界・競合などの情報  など
  • 得られた情報から考えておくべきこと
    • 先方が現状どのような課題をもっているかの仮説
    • その課題をどのように解決できるのか

ヒアリング

続いて、お客さまの状況をお聞きする「ヒアリング」です。

事前準備も合わせて、現在のお客さまの悩みを引き出し、どのような課題を感じているかを明確にするための本当に重要なパートです。さらに、次のASUEのサービス説明にもつながってくる部分になります。

失敗ポイント

  • 一問一答形式で相手に質問を投げかけてしまった
  • 導入なしに質問をしてしまっていた

商談全体を通して必要なことですが、ヒアリングにおいて相手を知ろうとする姿勢・寄り添っていく姿勢は本当に重要です。ですが、わたしはヒアリング時に一問一答形式のように相手に質問をしていってしまいました。お聞きした内容にはお答えいただけましたが、質問以外の会話を広げられませんでした。

会話を広げることで、お客さまもわかっていない隠れた課題やニーズを見つけ出すきっかけになるので、一問一答のように聞くのではなく、会話の中で自然に話を聞けるようにするのがベストです。

また、聞く際に、前提となるような質問の意図など質問の導入をせずに聞いてしまい、質問の意図がわからないまま回答をいただいてしまい、認識のズレなどが発生することもありました。

悪い例

誰か

現状どれぐらいの売上がありますか?

お客様

○○万円ぐらいですかね。

誰か

ありがとうございます。目標はどれぐらいを想定されてますか?

お客様

○○万円ぐらいですかね。

誰か

ありがとうございます。その目標はいつ頃までに達成させたいといったスケジュール感はお持ちですか?

お客様

できるだけ早くですね。

このように、会話ではなく一問一答のように聞いてしまうと話も広がらず、お客さまのご状況についての情報を深く得ることが難しくなってしまいます。

良い例

ハタノ

まずは現状と理想を知ることでそのギャップを埋めるためのズレのない提案ができると思うので、まずはその現状と理想の部分を伺えればと思います。

お客様

はい!

ハタノ

現状ではどのくらいの売り上げがありますか?

お客様

○○万円ぐらいですかね。

ハタノ

オープンして○ヶ月目にしてはとても好調な数字に思えますが、いかがですか?

お客様

正直ここまで売れるとは思っていなかったです!

なので今商品の種類を増やす動きもしていて、もっと売っていけるんじゃないかと思っています

ハタノ

初動としてとても好調な印象を受けました!

当初はどれぐらいの売上を想定されていたんですか?

お客様

当初は○○万円ぐらい売れればいいと思っていたのでびっくりしました。

ですが今はもっと高みを目指して○○万円を目標として達成するためにWeb広告なども動かしていきたいんですよね。

この会話はほんの一例ですが、聞くべきことを聞きつつ上手く会話をすることで、質問内容の周辺の事項もいろいろ引き出すことができ、お客さまの課題やニーズを知るのに役立ちます。

ヒアリングで気をつけるべきポイント
  • 「質問」ではなく「会話」をする

会社案内 / サービス紹介

続いて重要なのが、実際の商談内でメインコンテンツとなる「会社案内 / サービス紹介」の部分。

ここで、わたしがやってしまった失敗はこちら!

失敗ポイント

  • 内容、流れともにテンプレ化したものをそのままやってしまった

どこの企業でもそうかとは思いますが、ASUEでは各営業担当者がスムーズに説明ができるように(そして説明内容に変な相違等が生まれないように)、会社案内やサービス紹介部分はある程度社内でテンプレ化しています。

わたしは初めての商談時、このテンプレをほぼそのままやってしまい、相手が興味のないセクションまでしっかり話してしまって相手にとって無駄な時間を作ってしまいました。

そこまでの会話の内容から、相手がこの部分には興味がなさそうだなと感じたら、簡単に済ましたり思い切って省略したりして、料金説明などに移った方が良かったなと感じています。

会社案内やサービス紹介は常に変わらない部分なのでテンプレ化しやすい部分ではありますが、そのテンプレに頼りすぎず、話の流れはテンプレ化せずに相手の興味に合わせて都度変更することが重要だということを学びました。

例1)相手が興味がなさそうな場合

ハタノ

現在バナー制作は御社内で行っているとお伺いしましたが、今後外部に委託する予定などありますか?

お客様

バナーは今のところ自社内で作ろうと思っています。

ハタノ

承知いたしました。一応弊社内でもバナー制作はできまして、資料にも制作事例等載せておりますのでもしご興味があればあとでご確認いただけますと幸いです!

こんな感じで、相手が興味がないなと思ったら資料のご案内だけして割愛するのが良いかと思います。ニーズや興味がないのにテンプレ通りに話してしまうと、相手にとっては無駄な時間となってしまい、その後の話にも入りづらくなるので、今後は気をつけていきたいです。

例2) 相手の興味が大きそうな場合

お客様

今の代理店さんでは月1回の数値のレポートの共有のみで、媒体の閲覧権限もないので、数値の把握がしにくいんですよね。

ハタノ

マーケティングをご担当されているのであれば、数値確認はしっかりしていきたいですよね。

ASUEでは……(以下、いつもより厚めにレポーティングに関する説明をする)。

相手が、サービスの特定の部分に大きく興味を持っていそうな場合は、そこを従来の説明より手厚く話をすることで、より深くお客様の悩みを聞き出せるなど、商談相手に寄り添ってお話をできるのではないかと思います。

会社案内 / サービス紹介で気をつけるべきポイント
  • 相手の興味の有無によって話す内容を柔軟に変更する

クロージング

最後の重要ポイントは、商談最後のクロージング部分です。

ここで、わたしがやってしまった失敗は、

失敗ポイント

  • 商談内容に関する所感を聞かずに、次回の連絡日時のみ設定

です。商談をした上で、クライアント側のここまでの正直な所感などをまったく伺わなかったため、次回連絡までただただ先方の意思決定を待つことになりました。

実際にサービスなどの説明を聞いた上で、先方がどのように感じたかをポジティブ・ネガティブに関わらず正直にお話いただければ、ASUEがどのように対応できるかなどの補足説明もできますし、それによって不安などを解消することもできたかもしれません。

例えば、ランディングページの制作にかかる金額が先方の想定よりも高かった場合。そのことを聞き出せていれば、「コンテンツやボリュームによっては制作金額の調整も可能なので、その場合のお見積りと内容を別途送付します。」のようにお伝えすることも可能です。逆に、先方の想定や希望に沿えない場合や解決できない場合はその旨を伝えることもできます。

クロージングでの重要ポイント
  • 先方が現段階でどのように感じているかを聞き出す
  • 必要に応じて、補足説明を行なったり条件に合う内容を提案する
  • ASUEで解決できないような部分はきちんと説明する
ハタノ

正直に所感をお話しいただくには、そこまでにしっかり会話を重ねていい関係を築いておくことも重要だなと思いました。

まとめ:相手とのズレをなくすのが重要

冒頭でお伝えしたとおり、商談は「相手の課題を解決するための場」です。

そのためには、相手が何に悩んでいるのか、どんな課題を抱えているのか、そこをきちんと読み取り、相手が求めていることをASUEがどのように解決できるのかを考える必要があります。

「なんか違う」「寄り添ってくれない」と思われるなど、相手とのズレが生じてしまわないように、しっかりとした事前準備をして臨機応変な対応やコミュニケーションをすることで、商談の時間を先方にとってより有意義な時間にしていきたいなと改めて感じました。

ハタノ

今後も精進していきたいと思います。

ASUE株式会社では、Web広告運用のノウハウや最新情報などを発信中です。また、改善事例集もダウンロードできますのでぜひ下記よりダウンロードしていただければ幸いです。

売り上げを増やすためのWeb広告成功事例集

  • CVは付くものの成約に繋がらない
  • 今の代理店に不満がある
  • 専任担当者がおらず知見・時間が無い
  • そもそも広告で成果が出ない

Web広告改善事例集見本

上記のようなお悩みを持った方へ
すぐに役立つASUEの広告改善事例を紹介します!

【無料】Web広告成功事例集をダウンロード