こんにちは、ASUE株式会社Webマーケティング課のタカハシです。

Meta広告で利用できる「Meta Advantage」をご存知でしょうか？ Meta Advantageとは、機械学習によって広告の配信を自動化するMeta広告のプロダクトラインナップであり、クリエイティブとリンク先さえ設定すれば自動で配信可能なためシンプルな設定で配信をスタートできます。

そのMeta Advantageに、ショッピング広告向けにリリースされた「Advantage+ショッピングキャンペーン」があります。文字通り商品販売に特化したメニューですが、Google 広告などのショッピング広告とは違いショッピング広告用の広告フォーマットがあるわけではなく、他の目的でも利用することが可能です。

ということで、今回はAdvantage+ショッピングキャンペーンでリード獲得を目的として広告配信を行った事例をご紹介します。

Advantage+ショッピングキャンペーンとは

Advantage+ショッピングキャンペーンとは、上述の通りMeta広告のショッピング向け広告です。購入件数を最大化させるための自動化キャンペーンであり、極論を言えば広告入稿・エリア設定（除外）・年齢設定（除外）をするだけで広告の配信をスタートできます。Facebookピクセル（=Meta広告のデータ計測を行うためのもの）とイベント「purchase」で設定した購入コンバージョンの設定が必須になります。

それ以外では、CVオーディエンスや顧客リストを学習リストとして使用可能です。

事例：エクステリア

今回運用したのは、エクステリア（柵やカーポートなど）の商材+施工を扱うクライアントです。toC商材ですが、商品単価が200万円〜と高額なため、コンバージョンポイントは問い合わせ・資料請求を設定しています。目標コンバージョン単価は15,000円です。

こちらと通常のキャンペーンをそれぞれ同時に3ヶ月程度運用した結果がこちら。

広告の内容（テキストや画像のクリエイティブ）はどちらのキャンペーンも同じ内容で入稿しました。

Adv+ショッピングキャンペーンの方がCPCが安くCTRは高くなっています。そのため、CPCも安く、CVR・CV数は通常キャンペーンに劣っていましたがコンバージョン単価は6,000円程度低く抑えることができていました。

今回ご紹介している結果は去年の年末〜今年の年始の約2ヶ月間での結果ですが、それ以降も似たような結果が出ておりAdv+ショッピングキャンペーンの方が良い成果となっています。

何が違った？ 2つのキャンペーンの結果の差異

勝ちクリエイティブ：差異なし

こちらは差異がほぼありませんでした。

Advantage+ショッピングで、勝ちクリエイティブへ配信が寄っていく動きや、後から入稿したクリエティブの配信量が伸びにくいところも通常キャンペーンと同様でした。

ちなみに、Advantage+ショッピングではクリエイティブ点数は10点以上を推奨されているため、可能なかぎり複数パターンを入稿することがおすすめです。（Metaサポートによる情報）

年齢層：差異あり（諸事情込み）

通常キャンペーン

通常のキャンペーンでは、60歳までしか配信設定をしていなかったため（※これが諸事情）、高年齢層にはあまり配信されていません。

こちらでは、35-44歳がCPAが最も安い結果となりました。

Advantage+ショッピング

Advantage+ショッピングの方が通常キャンペーンと比較して、高年齢層（55歳以上）の配信ボリュームが大きくなりCPAも安くなりました。

上述の通り、通常キャンペーンでは60歳までしか配信設定をしていなかったのですが、Advantage+ショッピングを配信したことで、高年齢層でも非常によく獲得できることが発覚しました。

しかも、Advantage+ショッピングでは高年齢層が最もCPAが安く多くのCVが獲得できています。一方、通常キャンペーンで最もCPAを低く抑えられた35-44歳では、配信ボリュームも伸びずCVも少なくCPAが最も高い結果となりました。

考察とまとめ（まだ要検証）

今回、ほぼ同じように配信した通常のキャンペーンとAdvantage+ショッピングで、CVをとれる・CPAを低く抑えられる年齢層に差が出ました。

通常のキャンペーンとAdvantage+ショッピングでは、CV獲得しやすい年齢・性別、配信面などに差が出てくる可能性があると感じています。（まだ言うには弱いので今後検証したいですね。）

今回の結果から、通常キャンペーンとAdvantage+ショッピングを両方配信しておいても損はないなと思うので、現在Meta広告でリード獲得系の広告を運用している方はぜひ試してみてください。

おまけ：広告セットの再学習もときどきやると良い

Meta広告では、成果が鈍化したときに定期的に広告セットの再学習（「情報収集期間」に戻すこと）を行うことで、成果が改善されるケースがあります。

Advantage+ショッピングは年末年始に停止をした影響で、配信再開後に『情報収集期間』に入り、結果的にCPAがさらに3,000円ほど安くなりました。

　

　

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