Webマーケ界隈で、CTA(コール・トゥ・アクション:行動喚起)という用語を耳にしたことはありませんか?CTAを効果的に活用することは、顧客をコンバージョンへ導くうえで重要な鍵となります。このブログでは、CTAの定義から基本的な役割について、簡潔に解説します。
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目次
CTAとは何か?
CTA(コール・トゥ・アクション:行動喚起)とは、WebページやSNS広告、メールマーケティングなどにおいて、ユーザーに特定の行動(=コンバージョン)を促すためのメッセージやボタンのことを指します。CTAの目的は、ユーザーに対して何をしてほしいかを明確に示し、顧客をコンバージョンのステップまで誘導することです。例えば、商品の購入、ニュースレターの登録、ダウンロード、問い合わせなどがコンバージョンの例となります。効果的なCTAは、WebサイトのCVR(コンバージョン率)を大幅に向上させることができます。
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CTAの種類
CTAには様々な種類があり、それぞれ特定の目的に合わせて設計されます。
テキストリンク型CTA:テキストリンク型CTAは、シンプルで控えめなデザインが特徴です。このタイプのCTAは、テキストのみで構成され、ブログ記事やマーケティングメールの文中などに埋め込まれます。ユーザーに自然な流れでコンバージョンを促すために使用され、適切な文脈で挿入できれば非常に効果的です。例えば、「詳細を見る」というテキストリンクを記事の終わりに配置し、ユーザーを関連する製品ページやサービスの説明ページへ導くことができます。
ボタン型CTA:ボタン型CTAは、色や大きさで目立たせたボタン形式が特徴です。目立つ色やサイズのボタンを配置し、即コンバージョンを目指します。製品ページやLP(ランディングページ)などで目立たせたい行動を促すために使用されます。ボタン型CTAは明確で注目を引きやすく、ユーザーのアクションを促進します。例えば、「今すぐ購入」や「無料トライアルを開始」といったフレーズを鮮やかな色のボタンで表示し、その場での行動を促すことができます。
バナー型CTA:バナー型CTAは、ビジュアルを使用し、大きく目立つバナー形式が特徴です。期間限定のプロモーションやイベントの告知に使用されることが多く、強い視覚的インパクトで注目を集め、興味を引き出します。例えば、ウェブサイトのヘッダーやサイドバーに配置される大きなバナーで「限定セール開催中!」とアピールし、プロモーションページへの誘導を行います。
これらのCTAは、それぞれ異なる目的やターゲット層、コンテンツのタイプに応じて適切に選択することが求められます。例えば、教育コンテンツではテキストリンク型CTAが適しているかもしれませんが、オンラインショップではボタン型CTAが効果的です。さらに、大規模のプロモーションを展開する際はバナー型CTAが適していることがあります。これらのCTAを適切に使用することで、WebサイトやキャンペーンのCVR(コンバージョン率)を向上させることができます。
効果的なCTAの作成方法
効果的なCTAを作成するためには、いくつかの重要な要素があります。ここでは、ウェブサイト訪問者を具体的なアクションへと導くためのCTAの作成方法について詳しく解説します。
目的を明確にする: 効果的なCTAを作成するためには、まずその目的を明確にする必要があります。あなたはウェブサイトの訪問者に何をしてほしいのか、例えば商品の購入、メールへの登録、資料のダウンロードなど、具体的な目標を設定、提示します。また、 CTAの文言は簡潔で直接的でなければなりません。訪問者が一目で何をすべきかを理解できるような、具体的かつアクションを促す言葉を選びます。例えば、「今すぐ購入」「無料トライアルを始める」「詳細を見る」などが考えられます。
ターゲット層を理解する: CTAはターゲット層に響くように設計しましょう。ターゲット層の興味やニーズ、動機を深く理解し、それらに訴えるメッセージを作成することが重要です。例えば、若者をターゲットにする場合、トレンドやポップカルチャーを取り入れた文言が有効である場合が考えられます。一方で、ビジネスパーソンをターゲットにする場合は、生産性の向上や効率化といった要素を強調すると良いでしょう。また、ターゲット層の行動データ(過去の検索履歴など)があれば分析し、潜在顧客が最も関心を持つであろうコンテンツに基づいてCTAを作成します。
視覚的に目立たせる: CTAは視覚的に目立つようにデザインされるべきです。鮮やかな色、大きなサイズ、読みやすいフォントを使用し、他のページ要素とは一線を画すようにします。しかし、全体のデザインとのバランスも重要です。
適切な場所に配置する: CTAはウェブページ上で最も注目される場所に配置することが効果的です。コンテンツの流れや構成に沿った場所、例えばページの中央や下部などに設置します。
これらのステップに従い、ターゲット層に適した、視覚的に魅力的で分かりやすいCTAを作成することで、CVRを向上させることができます。
リードナーチャリングを意識したCTA作成法
リードナーチャリングとは、見込み客を購買段階まで育て上げるプロセスのことを指します(リードとは、見込み顧客のこと)。
リードナーチャリングにおけるCTAの作成は、リードが購入プロセスのどの段階にいるかを理解し、それに応じて個別具体的なアプローチを取ることが重要です。セールスファネル(顧客の認知から購買まで)の各段階に合わせたCTAの作成は、リードを顧客に変換する上で効果的です。
例えば、ファネルの初期段階にあるリードには、ブランドや製品に関する一般的な情報を提供する「もっと知る」や「資料請求」などのCTAが適しています。これにより、リードはブランドや製品に対する関心を深めることができます。
中間段階のリードには、製品やサービスに関する具体的な情報を提供する「製品デモを見る」や「詳細を比較する」などのCTAが効果的です。これにより、リードは自分のニーズに最適な選択肢を検討するための情報を得ることができます。
最終段階のリードには、購入に直結する「今すぐ購入」や「限定オファーを利用する」などのCTAを用いることで、リードを購入に導くことができます。これらのCTAは、リードが購入を決断するための最後の後押しとなります。
また、リードの関心や行動に基づいてセグメント化し、それぞれのグループに合わせたカスタマイズされたコンテンツを提供することも重要です。これにより、リードにとって関連性の高い情報を提供し、顧客の関心を維持することができます。
CTAの例
異なる目的に合わせたCTAの具体例をいくつか挙げます。(注)あくまで例として挙げているので、デザインの最適化は行っておりません。
これらのCTAは、製品ページや販売促進キャンペーンの中で使われ、訪問者に即座の購入を促します。色は目立つが強すぎないものを選び、ボタンのデザインは簡潔でわかりやすいものにします。
これらのCTAは、ウェブサイトのサイドバーやフッター、ブログ記事の終わりに配置することが多いです。訪問者が価値ある情報を逃さないよう、メリットを強調することが重要です。
このタイプのCTAは、ブログ記事やニュースページによく見られ、SNSへの流入を増やすことを目的としています。アイコンやリンクを用いて、直感的に行動を促します。
CTAの自然な設置法
CTAとコンテンツの連携をシームレス(なめらか)にすることによって、訪問者のエンゲージメントとCVR(コンバージョン率)の向上が期待できます。コンテンツの各セクションが自然に次のアクションへと導くよう設計されていることで、訪問者は情報を消化しながら、次に取るべきステップについても明確に理解できるようになります。このアプローチにより、コンテンツとCTAの間に存在するギャップがなくなり、訪問者がコンバージョンへとスムーズに進むことが可能になります。
また、コンテンツ内で提供される情報の価値を高めるために、CTAは訪問者の即時のニーズや興味に応えるものであるべきです。情報提供型のコンテンツでは、「さらに詳しい情報はこちら」のように、訪問者がより深く掘り下げて学べる機会を提供するCTAが適しています。一方で、製品紹介やプロモーションコンテンツでは、「期間限定オファーを利用する」や「今すぐ試してみる」といった、よりダイレクトなアクションを促すCTAが効果的です。
CTAの配置についても、コンテンツの構造と訪問者の読み進める流れを考慮する必要があります。コンテンツの最初にCTAを配置することで、訪問者の注意を引きつけることができますが、逆にコンテンツの最後にCTAを配置することで、提供された情報を基にした意思決定を促すこともできます。また、コンテンツの中間にCTAを挿入することで、読者の興味が最高潮に達した瞬間にアクションを促すことも可能です。サービスや商材の特性によってCTA配置の戦略を考えることが求められるのです。
効果的なCTAは、訪問者の行動や興味を深く理解し、それに応じた戦略を立てることが求められます。例えば、ブログ記事の内容に基づいて、関連する製品やサービスのデモを試す機会を提供するCTAを設置することで、訪問者の興味を具体的なアクションへと結びつけることができます。このように、CTAはコンテンツの流れの中で自然に訪問者を次のステップへと誘導するための重要な役割を果たし、最終的には企業のCVR向上に貢献します。
CTAの改善
CTAは一度設置したら終わりではありません。CTAの改善には、継続的な最適化とテストが不可欠です。A/Bテストを実施して異なるCTAバージョンを比較し、最も高いCVR(コンバージョン率)を達成するものを見つけることが効果的です。例えば、色、テキスト、サイズ、位置などの要素を変更して効果を検証することが一般的です。また、ターゲット層の特性に合わせてCTAをカスタマイズすることも重要です。効果的なA/Bテストを構築するためには、テストする要素を特定し、特定のKPI(重要業績評価指標)に結びつけ、良質なデータを活用し、適切なターゲット層を選定することが推奨されています。例えば、カスタマージャーニーマップを作成して、UX(ユーザー体験)のどの部分が最も改善の余地があるかを特定し、それに基づいてA/Bテストを行うことも有効です。また、テストのバリエーションをユニークにすることで、ユーザー行動に大きな影響を与える可能性が高まります。例えば、CTAの配置やサイズを変更することは、単に色合いを変えるよりも影響力があります。これらのプロセスを通じて、最も効果的なCTAを見つけ出し、WebサイトやLP(ランディングページ)のパフォーマンスを向上させることができます。
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この記事を書いた人
田中祐晴
旧TwitterWebマーケティング課所属、リスティング広告運用歴3年。
「Google広告の検索広告認定資格」取得。
リスティング広告、SNS広告の運用をメイン領域として担当。