マーケティングにおけるエンゲージメントとは?計測方法も含めて解説!

2023年10月04日

2024年07月10日

「エンゲージメント」という言葉は多義語であり、文脈によって意味合いが異なります。しかし、その核となる意味合いは、「ヒトとヒト(またはモノ)の結びつき」になります。今回のブログではWeb施策における「エンゲージメント」について解説していきます。エンゲージメントの定義やその重要性について、一緒にもっと深く掘り下げてみましょう。

エンゲージメントとは

エンゲージメント」という用語は、ユーザーがブランドやコンテンツとどれだけ深く関わっているかを示す指標として使われます。具体的には、ウェブサイトの訪問時間、コメントの数、SNSでのシェアやいいねの数など、ユーザーの行動を通じてその関与度を計測することができます。エンゲージメントが高いと、ユーザーがコンテンツやブランドに強く関心を持っていることを示し、マーケティング活動の成功を示す重要な指標となります。

GA4では、Webサイトやアプリ上で操作のあった時間が「エンゲージメント時間」として計測されます。GA4 の左メニューバーより、レポート>エンゲージメント>概要に進むことで確認することができます。

なぜエンゲージメントは重要か

前述の通り、エンゲージメントの高さは、ユーザーがブランドに対してどれだけ関心を持ち、積極的に関わろうとしているかを示す重要な指標です。エンゲージメントが高いということは、ユーザーがコンテンツをただ見るだけでなく、いいね、シェア、コメントといった形で反応していることを意味し、これはブランドへの興味や関心の深さ、さらには顧客ロイヤルティ(顧客のブランドにおける愛着度)の形成に直結します。例えば、あるファッションブランドがSNSで実施したキャンペーンがユーザーから高いエンゲージメントを得た場合、それは単に多くの人がコンテンツを見たというだけでなく、ブランドに対する肯定的な感情や継続的な関心を持っていることを示しており、これらのユーザーは将来的にリピーターになる可能性が高いです。

さらに、エンゲージメントの高いコンテンツは、リード(新規顧客)の獲得にもつながります。エンゲージメントが多いコンテンツはSNSのフィードで優先的に表示されるため、より多くの潜在顧客にリーチすることができます。たとえば、ユーザーがブランドの投稿を共有することで、そのユーザーのフォロワーもブランドの存在を知ることになり、新たなリードが生まれる可能性があります。

また、エンゲージメントはSEO対策にも効果的です。検索エンジンはユーザーの行動を分析し、どのコンテンツが価値があるかを判断します。ユーザーがウェブサイト上で長時間過ごし、ページを深く読み込むほど、そのサイトは価値があると見なされ、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。例えば、ブログ記事に対するコメントの数や滞在時間が長いと、その記事は有益な情報を提供していると評価され、検索ランキングが向上することがあります。

これらの理由から、エンゲージメントはWebマーケティング戦略の中心に位置づけられます。ブランドが提供するコンテンツやキャンペーンがユーザーに積極的に関わられるよう設計されているかどうかが、そのブランドのオンラインでの成功を大きく左右するため、エンゲージメントを高めるための施策はマーケティング活動において極めて重要です。

エンゲージメントをどう計測するか

以下のようなWeb解析ツールを活用することで適切にエンゲージメントを計測することができます。

Google Analytics:サイトの滞在時間、PV(ページビュー)数、ユーザーの行動フローなどの基本的なエンゲージメント指標を取得できます。 特定のアクションや行動(例: ボタンのクリック、フォームの送信)をトラッキングすることで、ユーザーのエンゲージメントを具体的に把握できます。

SNSのインサイト:多くのSNS(Facebook, X(旧:Twitter), Instagramなど)では、投稿のリーチ(到達範囲)、いいねの数、シェア数、コメント数などのエンゲージメント関連のデータを提供しています。

ヒートマップツール:ヒートマップツールを使用することで、ユーザーがウェブページ上でどの部分に最も注目しているか、どの部分をクリックしているか(参考:CTRとは?)などの視覚的なエンゲージメントを計測できます。

ユーザーサーベイ:ユーザーの意見や感想を直接取得することで、コンテンツやサービスへの関心度や満足度を計測することができます。オンラインアンケートやフィードバックフォームを使用して、ユーザーからのフィードバックを収集します。

エンゲージメント率の計算方法

エンゲージメント率は以下の計算方法で求められます。

エンゲージメント率=(エンゲージメントの総数*1÷総リーチまたは総インプレッション*2)×100

*1 エンゲージメントの総数は、いいね、コメント、シェア、クリックなどのユーザーのアクションの合計を指します。

*2 総リーチまたは総インプレッションは、その投稿やコンテンツを見たユーザーの総数を指します。

嚙み砕いて言えば、アクションを取ってくれたユーザーの割合となります。

例えば、あるFacebookの投稿が1000人に表示され(リーチ)、その中で50人が「いいね」をし、30人がコメントをし、20人がその投稿をシェアした場合、エンゲージメントの総数は 50+30+20=100となります。

この場合のエンゲージメント率は、

エンゲージメント率=(100÷1000​)×100=10%

となります。

これにより、特定のコンテンツや投稿がどれだけユーザーとの相互作用を生んでいるかを評価することができます。高いエンゲージメント率は、コンテンツが受け入れられていることを示す一方、低いエンゲージメント率はコンテンツに改善の余地があることを示します。

エンゲージメントを高める方法

エンゲージメントを高めるためには、ユーザーが積極的に関わりたくなるようなコンテンツ、そしてプラットフォームを準備することが重要です。質の高いコンテンツを作成することは前提として、それに加えて、ユーザーが参加しやすいインタラクティブな要素を組み込むことで、より深いエンゲージメントが期待できます。たとえば、ある化粧品ブランドがInstagramで「#私のお気に入り」というハッシュタグを使ってユーザーに自分のお気に入りの製品を投稿するよう呼びかけたとします。これにより、ユーザーは自らの経験をシェアすることでブランドとの関わりを持ち、他のユーザーとの交流を通じてエンゲージメントが高まります。

また、SNSでの定期的な投稿は、ユーザーとのコミュニケーションを継続的に保つために不可欠です。新製品の発表、バックストーリーの紹介、ユーザーからの質問への回答などを通じて、ユーザーとの対話を促進することが大切です。迅速なフィードバックへの対応は、信頼を築くことにつながります。

さらに、ユーザー参加型のキャンペーンは、ユーザーの参加意欲を引き出し、コミュニティ感を醸成するのに効果的です。例えば、写真コンテストやアイデア募集など、ユーザーが自らの創造性を発揮できるキャンペーンを実施することで、ブランドへのエンゲージメントを促進することができます。これらの施策を通じて、ユーザーはブランドとの関係をより個人的なものと感じ、長期的な関係を築くきっかけになります。

売り上げを増やすためのWeb広告成功事例集

  • CVは付くものの成約に繋がらない
  • 今の代理店に不満がある
  • 専任担当者がおらず知見・時間が無い
  • そもそも広告で成果が出ない

Web広告改善事例集見本

上記のようなお悩みを持った方へ
すぐに役立つASUEの広告改善事例を紹介します!

【無料】Web広告成功事例集をダウンロード