アクティブユーザーとは?GA4での計測方法や活用法も紹介!

2023年10月02日

2024年07月10日

アクティブユーザーは、Webマーケティングにおいてよく使われる指標です。このブログでは、アクティブユーザーの定義、重要性、計測方法、そしてそのデータをマーケティングにどう活用するかを具体的に解説していきます。

アクティブユーザーとは?

アクティブユーザーは、特定の期間内にアプリケーションやウェブサイトを利用したユーザーの数を示します。通常、ログイン、ページの閲覧、商品の購入、コメントの投稿など、何らかのアクションを行ったユーザーを指します。特定の期間というのは、日別(DAU: Daily Active Users)、週別(WAU: Weekly Active Users)、月別(MAU: Monthly Active Users)などに区別され、サービスやビジネスの目的に応じて用いられます。

GA4(Googleアナリティクス4)では、左端のメニューバーから「レポート」を選択しすることでたどり着くことができます。

「レポート」の中には複数の数値、データが表示されるのでそこから「アクティブユーザーの傾向」を探しましょう。

GA4のメニューの中では、DAUWAUMAUが表示されています。

具体例を挙げると、ECサイトの場合、アクティブユーザーは、一定期間内にログインし、商品を閲覧または購入したユーザーを指します。この場合、日別アクティブユーザー(DAU)はその日にサイトを訪れたユーザーの数を表し、月別アクティブユーザー(MAU)は過去30日間にサイトを利用したユーザーの数を意味します。例えば、特定のキャンペーンを実施した月にMAUが大幅に増加した場合、そのキャンペーンがユーザーのエンゲージメントを高める効果があったと分析できます。

一方、SNSプラットフォームでは、アクティブユーザーは、アカウントにログインし、投稿を閲覧、いいね、コメント、シェアするなどのアクションを行ったユーザーとなります。ここでの週別アクティブユーザー(WAU)は、過去7日間に少なくとも1回はそのアクションを行ったユーザーの数を示し、プラットフォームの週間エンゲージメントを計測する指標となります。

おまけ

GA4内のレポートから、エンゲージメント>概要に入ると、「ユーザーのロイヤリティ」という指標を確認することができます。

この指標は、ユーザーがどれだけ継続してウェブサイトへ訪問しているかを計測しています。具体的には、以下3つの計算が行われています。

DAU÷WAU×100(%):過去1週間でアクティブだったユーザーのうち、過去1日でアクティブだった割合。
DAU÷MAU×100(%):過去1か月でアクティブだったユーザーのうち、過去1日でアクティブだった割合。
WAU÷MAU×100(%):過去1か月でアクティブだったユーザーのうち、過去1週間でアクティブだった割合。

アクティブユーザーの重要性

アクティブユーザーの数は、ウェブサイトやアプリのパフォーマンスを示すバロメーターとして非常に重要です。多くのユーザーが頻繁にアクセスし、積極的にコンテンツやサービスを利用することは、そのプラットフォームが魅力的であり、有用性があると捉えられていると考えていいでしょう。逆に、アクティブユーザーの数が減少している場合、サイトにエラーが発生している、ユーザーにとっての価値の低下、あるいは競合他社との差別化が不足しているなど、多岐にわたる原因が考えられます。

また、アクティブユーザーはマーケティング戦略の評価においても非常に重要です。例えば、あるウェブサイトがリマーケティング広告を出稿し、その結果アクティブユーザー数が増加した場合、この戦略が効果的であったことを示しています。さらに、アクティブユーザー数の増減は直接的に収益に影響を与えることがあります。多くのアクティブユーザーを有するプラットフォームは、広告枠や商品の販売を通じて高い売上を達成しやすくなります。逆に、アクティブユーザーが少ない場合、広告主やビジネスパートナーを引き付けるのが難しくなり、売上の機会が失われる可能性があります。

これらの理由から、アクティブユーザー数は、Webマーケティングにおけるプラットフォームの成功度を計るための重要な指標であり、ひいてはビジネス戦略の策定、実施、評価において欠かせない情報であると言えます。

アクティブユーザーの計測方法

定義の明確化

まず最初に、ビジネスやサービスにおいて「アクティブ」とは何かを明確に定義する必要があります。例えば、GA4では、以下の指標がアクティブな行動と定義されています。

1.エンゲージメント: エンゲージメントセッションが発生した場合。つまり、セッション時間が0 秒以上継続するか、コンバージョンイベントが発生するか、PV(ページビュー)が 2 件以上発生した場合。

2.その他特定のアクション:

ウェブサイトの first_visit イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
Android アプリの first_open イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
iOS アプリの first_open イベントまたは user_engagement イベント

の情報が収集された場合。

アナリティクスツールの利用

Google Analyticsなどのサイト解析ツールを用いてアクティブユーザーを計測することが一般的です。これらのツールを用いることで、ユーザーの行動をトラッキングし、指定されたアクションを行ったユーザーを定量的に評価することが出来ます。以下に計測の手順を紹介します!

アナリティクスアカウントの設定: ウェブサイトに対応するGoogleアナリティクスアカウントを作成し、アカウント名、ウェブサイト名、ウェブサイトのURL、業界カテゴリ、時差情報(タイムゾーン)など必要な情報を入力します。

トラッキングコードの設置: ウェブサイトの全ページにトラッキングコードを設置します。このコードがユーザーの行動を追跡し、データをGoogleアナリティクスアカウントに送信する役割を果たします。コードの設置が不正確だと、データの収集に問題が生じる可能性があるため、慎重に行いましょう。

データの計測: トラッキングコードが機能し始めると、アクティブユーザーを含むさまざまなデータの計測が開始されます。Googleアナリティクスでは、リアルタイムデータの表示や特定期間のアクティブユーザー数の計測が可能です。

レポートの分析と作成: 収集されたデータを基に、アクティブユーザーの傾向や行動パターンを分析します。Web広告代理店などのプロに受注した場合、カスタマイズされたレポートを作成し、アクティブユーザー数の変動や特定のキャンペーンの影響などを詳細に調査することが可能です。

継続的なモニタリング: アクティブユーザーの数は時間とともに変化するため、継続的なモニタリングが不可欠です。定期的なデータのチェックにより、ウェブサイトのパフォーマンスやマーケティング戦略の効果を監視し、必要に応じて戦略を調整します。

戦略の改善: データ分析を通じて得られた洞察を活用して、ウェブサイトやウェブマーケティング戦略を改善します。アクティブユーザーの増加に繋がるようなコンテンツの最適化、ユーザーエクスペリエンスの向上、効果的なリマーケティング広告の実施などが考えられます。

注意点

アクティブユーザーの定義や計測方法は、アプリやサイトの性質・目的に応じてカスタマイズする必要があります。例えば、ウェブサイトであればページビュー、セッション数など、アプリであればアプリ起動数やメッセージ送信数などが挙げられます。またアクティブユーザー数の増減は、ユーザーエンゲージメントやサービス・商品のパフォーマンスを示す指標として役立つものの、単独での数字だけにとらわれるのではなく、他の指標と組み合わせて全体的なパフォーマンスを評価するために用いると良いでしょう。

参考:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス

Webマーケティングでのアクティブユーザーの活用法

Webマーケティングでのアクティブユーザーの積極的な活用は、データ分析から始まります。まず、解析ツールを用いてアクティブユーザーの行動パターンを詳細に分析し、どのコンテンツや機能が彼らにとって魅力的かを理解します。ここでは、ユーザーがサイトを訪れる理由とその行動動機を理解することを目的とします。

次に、得られたデータを基に、アクティブユーザーのニーズに合わせたWebマーケティング施策を策定します。たとえば、ユーザーが関心を示すトピックに関する質の高いメールキャンペーンの実施や、関連するSNSでの発信が効果的です。ここで重要なのは、コンテンツの個人の趣味嗜好に合わせたカスタマイズを行うことで、より高いエンゲージメントを促すことができます。加えて、アクティブユーザーをターゲットとした特別なプロモーションを提供することも効果的です。たとえば、彼らが友人や家族をサイトに招待するとインセンティブが得られるようなシステムを導入することで、新規の見込みユーザー(リード)獲得につながります。

アクティブユーザーからのフィードバックは非常に価値が高いため、積極的に意見を収集し、それをサービス改善や新しい施策の開発に活用することも重要です。アクティブユーザーが直面している問題を解決し、UX(ユーザーエ体験)を向上させることで、より高いエンゲージメントとロイヤリティを促進することが可能です。

最後に、アクティブユーザーのエンゲージメントを持続させるためには、定期的に新鮮で魅力的なコンテンツや機能を提供し続けることが重要です。ユーザーが常に新しいものに触れられる環境を作ることで、サイト訪問の頻度を高め、結果的に売上の向上につながる長期的な関係を築くことができます。

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