
目次
リマーケティング広告とは
リマーケティング広告とは、ユーザーが閲覧したコンテンツに適した内容の広告を表示することができる追従型のディスプレイ広告の一つです。
1度アクセスしたWebサイトの広告が、その後のネットサーフィンで何度も表示される経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。その広告がリマーケティング広告と呼ばれるものになります。リマーケティング広告は、一度自社のウェブサイトに訪問して離脱したユーザーに対して、再度アプローチすることができます。一度サイトに訪れたことがあるユーザーは、商品やサービスに興味や購買意欲が高いため、コンバージョン率やクリック率が高い傾向にあります。そのためリマーケティング広告を用いることで、見込み客にピンポイントかつ効果的に広告配信を行うことが出来ます。
リターゲティングとの違いは
リマーケティングとよく似た言葉でリターゲティングというものがありますが、結論から言うとこの2つは呼び方が違うだけで、同じものを指します。
この2つの違う点は、サービスの提供元です。広告媒体がGoogleの場合はリマーケティング、Yahoo!などそれ以外の広告媒体ではリターゲティングになります。広告媒体によって呼び方は違うものの、仕組みは上述した通り、一度Webサイトに訪れたユーザーに対して広告配信を行うものになります。
リマーケティング広告の仕組み
リマーケティング広告の仕組みは、ブラウザに保存されたCookie情報を利用します。Cookieとは訪問したウェブサイトの情報を、一時的にパソコンに記録することができる機能になります。あくまでもウェブサイトの閲覧履歴や行動などのアクセス記録のみで個人情報の記録はされません。リマーケティング広告は、Cookieを利用して、ユーザーがいつ・どのようなWebサイトに訪問したかを識別し、その情報を基にして広告を表示させます。
リマーケティング広告の設定方法
扱う広告媒体によって細かい点は異なりますが、リマーケティング広告は大まかに下記の流れで行います。
1.リマーケティングタグの設置
上述した通り、個別にCookieを発行するためにサイト上にリマーケティングタグ(Google広告ではグローバルサイトタグ)を設置します。
広告媒体上からタグとなるHTMLコードを発行し、Google Tag Manager等タグ管理ツールか直接ソースコード上で実装を行います。
2.ユーザーリストの作成
どういったユーザーに広告配信をするか、を定義するためにユーザーリストを作成します。
例えば「直近の7日以内に商品ページに訪れたユーザー」といった形で、いつ・どこに訪問履歴があるのか?を設定します。
※リマーケティングタグが正しく設置されていないと、ユーザーリストは作成できません。
ここで設定したユーザーリストをターゲットとして広告設定に紐づけることで、リマーケティングが配信が開始されます。
リマーケティング広告の注意点
リマーケティング広告は、確度の高いユーザーにピンポイントで配信できることから、獲得向けとして強力な配信メニューですが、注意点もいくつかあります。
アクセス数の少ないWebサイトでは効果が薄い
リマーケティング広告はその特性上、一度訪問したことがあるユーザーにしか配信が出来ないため、自社サイトのアクセス数が少ない状態では効果を発揮できません。
具体的にはリマーケティングとは別に、リスティング広告やその他広告メニューと組み合わせたり、元から自然流入などでアクセス数が十分に担保できている必要があります。
商材によって向き・不向きがある
リマーケティング広告は基本的に検討期間の長い商材(高額商品の通販や、BtoBサービスなど)が向いています。
検討期間中に広告で接触機会を増やすことで、CVへのモチベーションを引き上げたり、サービスの認知に繋げられます。
一方で検討期間の短い商材、例えば水漏れ修理やカギ開けなど、緊急を要するものには不向きです。
これらを要するユーザーはGoogleなどで検索して解決策を得ようとするため、受動的に広告が配信されるリマーケティング広告のようなディスプレイ系の広告より、リスティング広告の方が有効となる傾向にあります。
また医療系やアルコール系など、そもそも広告媒体によってはポリシー上リマーケティングの配信自体が行えない商材もあります。
そのため事前に広告を行いたい商材が、リマーケティング広告に適しているかを確認する必要があります。
過剰な配信はユーザーの不快感に繋がる
何度も同じ広告が表示されるとユーザーは不快を感じ、そのブランドを避けたり、嫌悪感を抱いたりしてしまいます。リマーケティング広告を同じユーザーに過剰に配信することは、獲得効率を下げるだけでなく、中長期的な顧客獲得の機会まで失ってしまうため注意が必要です。
こういった事態を防ぐために設定するのがフリークエンシーキャップです。フリークエンシーキャップを設定することで、一人のユーザーに最大何回まで広告表示させるかを指定することができます。
ユーザー目線を忘れずにリマーケティングを活用しよう
この記事ではリマーケティング広告の基本的な仕組みや設定方法、注意点を紹介しました。
リマーケティング広告は、高い費用対効果で獲得数を底上げできるため、使用頻度の高い配信メニューです。
一方で過剰に配信するとユーザーが不快感を持ってしまうため、使い方には注意が必要です。
ユーザー目線を忘れずに、欲している人に適切に広告が届くように心がけてリマーケティング広告を活用しましょう。
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この記事を書いた人

田中祐晴
旧TwitterWebマーケティング課所属、リスティング広告運用歴3年。
「Google広告の検索広告認定資格」取得。
リスティング広告、SNS広告の運用をメイン領域として担当。