こんにちは!ASUE通信編集部です。
Web広告において、適切なターゲット設定は成功のための重要ポイントのひとつです。Google 広告では、さまざまなターゲティングメニューが用意されています。

本日は、Google 広告のターゲティングメニューを一挙ご紹介していきたいと思います!
目次
人をターゲティングしたい場合
- ユーザー属性
- アフィニティ セグメント
- 購買意向の高いセグメント
- ライフイベント
- リマーケティング
- カスタマーマッチ
- 類似セグメント
- カスタム セグメント
「どんな人」に広告を見せたいかでターゲティングすることを、オーディエンス ターゲティングと呼びます。Google 広告では、ユーザーの属性や興味関心、購買意向などを利用してターゲティングできます。
オーディエンス ターゲティングは、ディスプレイ広告はもちろん検索広告や動画広告、ファインド広告などでも利用が可能です。

各ターゲティング方法の特徴やポイントなどをご紹介していきます!
ユーザー属性

- 通常のユーザー属性
- 性別
- 女性・男性・不明
- 年齢
- [18〜24才]から以降は10才刻みで[65才以上]までの6段階+不明
- 子供の有無
- なし・あり・不明
- 世帯収入
- 上位10%から、10%刻みで下位50%までと不明
- 性別
- 詳しいユーザー属性(オーディエンス セグメント内)
- 子供の有無
- 子供の年齢ごとに指定可
- 指定できる年齢は[0〜1歳の乳児]から[13〜17歳]までの5段階
- 配偶者の有無
- 独身・交際中・既婚の3パターン
- 教育
- [高校卒][学士号][大学院卒]の最終学歴または[現役の大学生]
- 住宅所有状況
- 住宅所有
- 賃貸
- 子供の有無
ユーザーの性別や年齢、配偶者や子供の有無、世帯年収……などの属性でターゲティングできる方法です。性別・年齢・子供の有無・世帯収入は[ターゲット設定]>[ターゲティングを追加]>[ユーザー属性]から、それ以外の詳しいユーザー属性は[ターゲット設定]>[ターゲティングを追加]>[オーディエンス セグメント]>[ユーザーの属性]から設定可能です。
例えば、20-30代の女性向けの商品であれば[女性][18〜24才][25〜34才][35〜44才]にチェックを入れるなど、商品のターゲットとなる属性を指定することで商品やサービスのターゲット層全体に広く配信できます。
参考:「Google 広告ヘルプ—ユーザー属性ターゲティング」
https://support.google.com/displayvideo/answer/6071542?hl=ja&ref_topic=2726036
アフィニティ セグメント
- ユーザーの興味や関心・習慣からターゲティングできる
- 主なカテゴリ(詳細カテゴリあり)
- スポーツ、フィットネス
- テクノロジー
- ニュース、政治
- フード、ダイニング
- メディア、エンターテイメント
- ライフスタイル、趣味
- 乗り物、交通機関
- 家庭、園芸
- 旅行
- 美容、健康
- 買い物好き
- 銀行、金融
アフィニティ セグメントは、[ターゲット設定]>[ターゲティングを追加]>[オーディエンス セグメント]>[ユーザーの興味や関心、習慣]から設定できます。
多くのカテゴリが用意されており、そのカテゴリに興味や関心を持っている(と思われる)ユーザーをターゲティングすることが可能です。
商品・サービスに直接関係あるカテゴリはもちろん、直接関係なくても商品・サービスを必要とするユーザーが興味を持ってそうなカテゴリなどを選択することで潜在層に向けた広告を出す……という使い方も。
参考:「Google 広告ヘルプ—アフィニティ カテゴリのターゲティング」
https://support.google.com/displayvideo/answer/6021489?hl=ja&ref_topic=2726036
購買意向の高いセグメント
- ユーザーが積極的に調べている情報からターゲティングできる
- 主なカテゴリ
- アパレル、アクセサリ
- アート、工芸用品
- イベントのチケット
- ギフト、行事
- コンピュータ、周辺機器
- スポーツ、フィットネス
- ソフトウェア
- デートサービス
- ビジネスサービス
- ビジネス、産業向けの関連商品
- 不動産
- 季節的な買い物
- 家庭、園芸
- 家電
- 就業状況
- 幼児、子供向け製品
- 教育
- 旅行
- 楽器、音楽の関連用品
- 美容、パーソナルケア
- 自動車、乗り物
- 通信
- 金融サービス
購買意向の高いセグメントは、[ターゲット設定]>[ターゲティングを追加]>[オーディエンス セグメント]>[ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画]>[購買意向の強いセグメント]から設定できます。
詳しいカテゴリを見てみると先ほどのアフィニティ セグメントと似たような内容にも見えますが、こちらはユーザーが積極的に情報を調べるなど、強く購入を検討している(と思われる)ユーザーに配信が可能です。
商品・サービスに関連するカテゴリを選択すれば、購入前の下調べや比較検討などをすでに行なっている(と思われる)ユーザーに対して広告を配信できます!
詳しいカテゴリーの内容はこちらの記事からどうぞ!

参考:「Google 広告ヘルプ—購買意向の強いユーザーのターゲティング」
https://support.google.com/displayvideo/answer/6213232?hl=ja&ref_topic=2726036
ライフイベント
- 人生の大きな節目を迎えたり、計画しているユーザーへのターゲティングができる
- カテゴリ
- マイホームの購入
- 大学卒
- 定年退職
- 引越し
- 結婚
- 起業
- 転職
ライフイベントは、[ターゲット設定]>[ターゲティングを追加]>[オーディエンス セグメント]>[ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画]>[ライフイベント]から設定できます。こちらのセグメントでは、人生の節目となるようなイベント(ex.大学卒業や結婚など)をもうすぐ迎えるor最近迎えた人に向けてターゲティングすることが可能です。
リマーケティング

- 一度Webサイトに訪問したユーザー
- 特定のイベント(購入等のコンバージョン)をしたユーザー に対してアプローチする方法
- ユーザーはWebサイト上に設置されたタグによってCookieを発行→リスト化されそれを利用して広告が表示される
- サードパーティCookieの規制の動きにより、今後縮小する見込み
Webサイトを訪れたユーザーや、コンバージョンなどの特定のイベントを実行したユーザーに対して広告を出せる方法です。一度訪れているユーザーやすでに購入経験のあるユーザーなどに広告を出せるため、成果を出しやすいターゲティングメニューですが、近年ではサードパーティCookieの規制の動きが進んでいるため、今後は縮小されていく見込みです。
カスタマーマッチ

- 既存顧客のデータをアップロードしGoogle上のデータと照合することで、既存の顧客に対して広告を出すことができる
- 最低1000件のデータが必要
- 検索広告、ショッピング広告、Gmail広告、YouTube広告、ディスプレイ広告で利用可能
- 顧客の個人情報を扱うため、要注意
広告主様側が持っている顧客データを利用して、ターゲティングを行える方法です。このような顧客情報をターゲティングに利用する手法は、リマーケティングと違ってサードパーティCookieの規制の影響を受けないため、今後重要になってくると言われています。
個人情報を扱うことになるため、プライバシーポリシーを遵守し適切にデータを取り扱うなど、慎重に行う必要があるので要注意です。
また、この機能はGoogle 広告のポリシーの遵守実績や使用金額等の条件があるため、一部の広告アカウントではご利用いただけません。
参考:「Google 広告ヘルプ—カスタマー マッチご利用ガイド」
https://support.google.com/google-ads/answer/10550383
類似セグメント

- 既存のリマーケティングリスト
- 既存のカスタマーマッチのリスト のユーザーに類似したユーザーへ広告を配信できる
リマーケティングのリストやカスタマーマッチのリストに含まれる商品やサービスの購入経験があったり購入可能性が高そうなユーザーの類似ユーザーに広告を配信する手法です。購買意向や興味関心が強そうなユーザーに配信できます。
参考:「Google 広告ヘルプ—類似ユーザーをターゲットに追加する」
https://support.google.com/google-ads/answer/7139569?hl=ja&ref_topic=3122880
カスタム セグメント
- 関連性の高いキーワード・URL・アプリを設定することで、独自のオーディエンスを作成できる
- 以前は興味関心に基づく「カスタム アフィニティ」と購買意向に基づく「カスタム インテント」だったが、統合され「カスタム セグメントに」
カスタム セグメントでは、広告で扱う商品・サービスに関係のあるキーワードやターゲット層が閲覧していそうなWebサイト・使用していそうなアプリなどを設定することで、独自のオーディエンスを作成しそこにアプローチすることが可能です。
例えば、ランニングシューズを販売するブランドが「熱心なマラソン愛好家」に広告を出したい!と思った場合、
- 興味/関心(キーワード)
- 5 キロ走
- トライアスロン選手
- 長距離ランナー
- URL
- ランニングやトレーニング スケジュール
- マラソンに役立つ栄養学 などマラソン関連のコンテンツを扱っているWebサイト
- アプリ
- Google Fit など、熱心なマラソン愛好家が関心を持っている可能性が高い「健康とフィットネス」カテゴリのアプリ
のような設定を行うことで、そのようなユーザーにアプローチしやすくなります。
参考:「Google 広告—カスタム セグメントについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/9805516?hl=ja
参考:「カスタムリスト ターゲティング」
https://support.google.com/displayvideo/answer/7583366?hl=ja&ref_topic=2726036
その他:配信先ユーザーを広げる機能
- オーディエンス拡張
- 最適化されたターゲティング
また、その他に直接セグメントを指定するのではなく、設定したセグメントに類似のセグメントへターゲットを拡張するオーディエンス拡張や、リアルタイムのCVデータをもとに成果が見込めるユーザーにターゲットを拡張する最適化されたターゲティングなどの機能もあります。
必要に応じて、利用していきましょう!
こちらの詳細については下記のブログをどうぞ。

検索広告では「モニタリング」を使用しよう
- 検索広告ではオーディエンスセグメントが設定可能
- ディスプレイ広告とは違い、「モニタリング(推奨)」と「ターゲティング」の設定ができる
- モニタリングとは
- 広告表示先を指定したオーディエンス セグメントだけに限定せず、設定したキーワードでの検索に対して広告を出す(広告の出し方はオーディエンスセグメントを設定していない状態と変化なし)
- モニタリングを設定することで、そのセグメントでの広告配信データの確認や入札単価の調整などができるようになる
- 検索広告はすでにキーワードで広告表示を絞っているため、ターゲティングで設定すると機会損失につながる可能性があるので要注意
先述の通り、検索広告でもオーディエンス セグメントを設定することが可能です。が、検索広告ではディスプレイ広告などとは違う部分があり、それが「モニタリング」設定です。
検索広告は、指定したキーワードでの検索時に広告が表示されるため、その時点で広告の配信先のターゲットがある程度絞れています。その状態でオーディエンス セグメントをターゲティングしてしまうと、機会損失につながってしまいます。

「モニタリング」を設定することで、広告配信のボリュームを減らすことなく、そのセグメントでの広告配信データを取得できたり、入札単価の調整をしたりすることが可能になります。
例えば、女性用のライダージャケットを販売するビジネスで、ターゲットを「女性のオートバイ愛好家」とした場合にユーザー属性「女性」アフィニティ セグメント「オートバイファン」を選択するとします。
ターゲティングの場合は、関連キーワードで検索したユーザーのうち、「ユーザー属性:女性/アフィニティ セグメント:オートバイファン」のみに広告が表示され、オートバイに興味のある女性のみに広告が表示されます。
一方、モニタリングにした場合は、設定したセグメントによって広告のリーチは制限されず、設定したセグメントの掲載結果が確認可能です。これによって、指定したセグメントのユーザーのボリュームや実際にそのセグメントへの広告掲載が効果的かどうかなどがわかるため、入札単価を調整したりそのセグメントをターゲットとした新たな広告を作成するなどの施策ができます。
参考:「Google 広告—「ターゲティング」と「モニタリング」設定について」
https://support.google.com/google-ads/answer/7365594?hl=ja
広告の掲載面でターゲティングしたい場合
- プレースメントターゲティング
- キーワードによるコンテンツターゲット
- トピックターゲット
「どんな人」に広告を出すかではなく、「どんな場所」に広告を掲載するか……というターゲティング方法もあります。
こちらは、基本的にGoogle ディスプレイネットワーク(GDN)に広告が表示される場合やYouTubeなどで設定が可能であり、ファインド広告や検索広告では使えません。
商品やサービスと関連のある有益な情報を提供するページや、ターゲットとなるユーザーが閲覧しそうなコンテンツに広告を掲載できます。AIなどがページの分析を行なってページの内容を読み取って、各ページがどのようなトピックやテーマのページか判断して掲載面に反映するいわゆるコンテクスチュアル広告(キーワードによるコンテンツターゲット、トピックターゲット)や、具体的なWebサイトやアプリを設定できるプレースメントターゲティングがあります。
配信ボリュームとしては、一般に手動で具体的な掲載場所を指定するプレースメントターゲティング < キーワードによるコンテンツターゲット < トピックターゲットの順に増えていくため、施策の内容によって適したものを利用しましょう。
現在、「人」を対象にするターゲティングは個人情報保護の観点などから仕様が変化したりサードパーティCookie廃止でほぼ使えなくなる見込みのものなどもあるため、場所を基準にターゲティングする手法は今後各媒体でも改善などが進んでいきそうです。
プレースメント
- 特定のプレースメントを指定して広告を配信できる
- 指定可能なもの
- WebサイトやWebサイト内の特定のページ
- モバイルアプリ
- 動画コンテンツ などを具体的に指定可能
- メリット
- 特定のプレースメントを選択して広告表示が可能
- ユーザーが利用している特定のWebサイトなどをプレースメントに指定可能
- プレースメントごとの入札単価を調整し、トラフィック量の管理が可能
具体的に広告を掲載したいページやアプリを指定できるターゲティング方法です。
すでにターゲットユーザーが利用するWebサイト等がわかっている場合は、そこをプレースメントに設定することも可能なので、効果的にターゲットにアプローチすることができます。
手動でWebサイトやページを指定することになるので、キーワードによるコンテンツターゲットやトピックターゲットと比較すると配信ボリュームが少なくなります。
参考:「Google 広告ヘルプ—プレースメント ターゲティングの概要」
https://support.google.com/google-ads/answer/2470108?hl=ja&ref_topic=3119139
キーワードによるコンテンツターゲット
- 商品やサービスに関連するキーワードなどを設定することで、商品・サービスに関連する情報を提供するWebサイトなどに広告を掲載できる
AIがページの内容を分析し、設定したキーワードに関連するページに広告を掲載できるターゲット方法です。主に、商品やサービスに関連するキーワードすることでピンポイントで商品・サービスに関わるページに絞って広告を掲載することが可能になります。
指定したキーワードが少なかったり、ニッチすぎるキーワードのみを指定していると、広告の配信ボリュームが限定されてしまうため要注意ですが、関連性の高いページに広告が掲載でき費用対効果も見込める配信メニューです。
参考:「Google 広告ヘルプ—キーワードによるコンテンツ ターゲット」
https://support.google.com/google-ads/answer/2769374?hl=ja
トピック ターゲット
- 対象のトピックを選択すると、トピックに関連するWebページやアプリ、動画に広告を掲載できる
- トピック ターゲットが適しているケース
- 特定のトピックに関連する幅広いWebサイトに広告を掲載したい場合
- ブランドの認知を広げたり、自社とライフスタイルを結びつけたい場合
- キャンペーンの予算に余裕や柔軟性がある場合
- 広告の配信ボリュームを増やしたい場合
- 目標コンバージョン単価に余裕がある場合 など
トピック ターゲットでは、ターゲットユーザーが興味を持ちそうなトピックに関連するページに広告を掲載できます。キーワードによるコンテンツターゲットとも似ていますが、もっと広いカテゴリを指定するため、より多くの配信ボリュームが期待できるターゲティング手法です。
認知を広げたい場合や配信ボリュームを増やしたい場合などに適しています。
参考:「Google 広告ヘルプ—トピック ターゲットについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/2497832?hl=ja
その他のターゲティング
- 地域
- すべての国と地域/日本/別の地域を入力する
- [別の地域を入力する]では、都市名や特定の住所からの半径などで指定可能
- 除外も可能
- 曜日・時間帯
- 平日・土日・各曜日ごとの何時から何時まで……という設定が可能
- デバイス
- デバイスの種類:パソコン・モバイル・タブレット
- OS:Android・BlackBerry・Windows Phone・iOS・webOS
- モデル:Android・iOS・Windows Phone・その他/不明・不明(サブカテゴリあり)
- ネットワーク:Wi-Fi・国や地域ごと
人や掲載面以外に、ビジネスや商品・サービスの種類によっては、地域を限定したり(ローカルビジネス)曜日・時間帯を絞り込んだり(BtoBで平日/日中のみ など)デバイスの種類等で絞り込むことも有効です。
まとめ
Google 広告にあるさまざまなターゲティング方法。
それぞれの違いや特色などを理解して、それぞれの施策に適切なターゲティングを設定しましょう!

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この記事を書いた人

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