
2021年3月のWeb広告からSNSまでWebマーケ情報ツキイチまとめ「Google 広告、Cookie以外も個人特定技術不使用へ」「各種広告も総額表示必須に!」他
2021年04月06日

今月もWebマーケティングに関する最新情報をゆる〜くおとどけするツキイチのお時間がやってきました!MCのN山です。
なんと、本日でアシスタントMCのN奈ちゃんが卒業です……

最後の回も精一杯情報をお伝えしてまいります!
今月のトピックスはこちら!

目次から気になるところをご覧くださいね!
目次
Google 広告の最新情報
全ての広告において個人を追跡する技術をクッキー以外も使用しないことを発表
- 経緯
- 2022年までにサードパーティクッキーの利用を禁止(既報)
- 個人を特定できる技術が他にもあった(フィンガープリンティングなど)
- 今回の発表内容
- クッキー以外の「個人を追跡・特定するあらゆる技術を使用しない」と発表
- プライバシー保護優先でWebユーザーを一意に識別する技術の使用は停止
- ターゲティング広告のために、個人を特定する技術の代替手段として「プライバシーサンドボックス」を利用へ
- プライバシーサンドボックス概要
- 技術自体は既報
- 個人を特定せず、ブラウザでの閲覧習慣を分析
- 広告主は個別のユーザーではなく同様の関心を持つユーザーグループをターゲティングできる

本日の最初のトピックスはこちら。
プライバシー保護の観点から、クッキーの利用が制限されるなどの動きがあるWeb広告。クッキーに依存しないような手段であっても個人を特定されるような手段がありましたが、プライバシー保護のためという性質上問題を指摘されておりました。
今回の発表で、Googleはクッキーを使わない技術であっても個人を特定するような技術を使わないこと、代替手段としてプライバシーサンドボックスを用いていくことを発表しました。

クッキーやその他の個人を特定する技術でのターゲティングはなくなりますが、代わりのプライバシーサンドボックスでは同様の関心を持つユーザーグループをターゲティングすることが可能です。
実際の詳細な仕様やそれを利用した際の広告の配信情報などが気になるところですね。

続報があればまたお伝えします!
参考:「Charting a course towards a more privacy-first web(公式英語記事)」
https://blog.google/products/ads-commerce/a-more-privacy-first-web/
参考:「Google、全ての広告において個人を追跡する技術を使用しないことを発表 〜クッキー以外の手段も停止〜」
https://rtbsquare.work/archives/35794
Google Merchant Center経由のショッピング広告で総額表示が必須に
総額表示概要
- Google Merchant Centerを利用したショッピング広告・ショッピングタブの無料リスティングのLPで消費税込みの総額表示が必須に
- 2021年4月1日〜
- 総額表示になっていない場合は、要変更
- 未対応の場合、広告停止や無料リスティングに掲載されない可能性あり
- そもそもMerchant Centerを利用していなくても、法律的に対応の必要あり
- OK例
- 14,300円
- 14,300円(税込)
- 14,300円(税抜価格:13,000円) など、本体価格+消費税の総額がしっかり明記されていればOK
- NG例
- 13,000円(税抜)
- 13,000円(本体価格)
- 13,000円 + 税 など、本体価格+消費税の総額が明記されていない表記はNG
- また、総額の表示を極端に小さくする・見えにくい色にするなどもNG
- 総額表示が必要ない商材
- 時価など、変動する価格の商材
- オーダーメイドなど、見積りなどで価格を決めるような商材

こちらは2021年4月1日から法律上で義務化される「総額表示」に関する変更ですね!
そもそも、法律上義務化されることなのでGoogle Merchant Centerや広告は使ってないし……という企業様でも関係がある話題ですが、Google 広告においてはショッピング広告やショッピングタブへの無料リスティングなどは掲載停止の恐れがあります。

商品フィードとランディングページの価格設定が税込の総額表示で一致されているかをしっかりチェックして、掲載されなくなった!や広告が停止に!などの事態を避けるようにしましょうね。ショッピングタブの無料リスティングについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
また、ショッピング広告に限らず価格表示オプションなどを利用している方もきちんと対応しましょうね!
参考:「Google Merchant Center経由の商品掲載にはLPでの税込み総額表示が必要に」
https://www.suzukikenichi.com/blog/the-display-of-vat-is-required-on-product-landing-pages-in-japan/
参考:「日本での付加価値税(VAT)の表示に関する変更」
https://support.google.com/merchants/answer/10412534
参考:「Google Merchant Center ヘルプ:price [価格] > 税金欄」
https://support.google.com/merchants/answer/6324371?hl=ja
Google ホテル検索、無料掲載へ
ホテル予約リンク無料掲載概要
- ホテルやトラベルサイトが無料でホテル検索結果に情報掲載できるように
- 検索結果の上部にOTAなどの広告が掲載され、無料掲載分はその下に表示される
- 公式サイトを追加して上部に表示させたい場合は広告にする必要あり
- Googleと連携できるホテル管理システム(PMS)を使っていない場合は利用が難しいのが現状

先ほどもショッピングタブの無料リスティングの話が出てきましたが、Google上でショッピングに続きホテル予約も無料掲載が可能になったとのことです。コロナ禍のため、大きな効果が出るのはちょっと先になりそうですが、ホテル業界にとっては嬉しいニュースですね!
ただ、利用はできるけど連携できるシステムを使っていないと難しいのが現状のようで、広く使えるようになるのはまだ先かもしれませんね。詳細は参考記事の4つ目が一番詳しいと思いますので、詳しく知りたい方は参考記事をどうぞ!

ショッピングに続き、ホテルも掲載が無料化ということで、今後もGoogleではこのような傾向が続くかもしれませんね!
参考:「Googleトラベルでホテル予約リンクが無料掲載可能に、アフターコロナでの成長を見込んで」
https://jp.techcrunch.com/2021/03/11/2021-03-09-after-similar-moves-for-shopping-and-flights-google-makes-hotel-listings-free/
参考:「Google、ホテル検索の掲載を無料化」
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-hotel-search-is-now-free/
参考:「More choice for travelers with free hotel booking links(公式英語記事)」
https://blog.google/products/flights-hotels/more-choice-travelers-free-hotel-booking-links/
参考:「【違い】Googleトラベルとホテル広告(Google Hotel Ads) 両者の違いと利用時の注意点」
https://myzminpaku.com/archives/7325
Yahoo!広告の最新情報
価格の総額表示による広告掲載基準変更について
- 広告クリエイティブやリンク先のサイト内での価格表示を総額表示に変更する必要あり
- できていない場合、掲載不可のため広告停止へ

こちらもGoogle 広告のショッピング広告の項目でお話しした消費税込みの総額表示義務化に関するトピックスです。
広告クリエイティブやリンク先サイトで総額表示ができていないと、広告が審査落ちして掲載されなくなってしまうため要注意です!
参考:「広告掲載基準変更のお知らせ:消費税に関する表示(2021/4/1適用開始)」
https://promotionalads.yahoo.co.jp/support/announce/891379.html
Twitter広告の最新情報
プロモーションツイートでも使えるように!リプライ制限機能
プロモツイートでも使えるリプライ制限機能概要
- オーガニックツイートのみで使えたリプライ制限機能が広告ツイートでも利用可能に!
- 設定内容
- 全員:Twitter上のすべてのアカウントがリプライ可能
- フォローしているアカウント:ツイート元のアカウントでフォローしているユーザーだけがリプライ可能
- @ツイートしたアカウントのみ:当該ツイートで@をつけたユーザーのみリプライ可能
- 留意点
- リプライができないユーザーもリツイートや引用リツイートは可能

少し前から、通常のオーガニックツイートで利用が可能だったリプライの制限機能ですが、3月より広告ツイートでも利用可能になったとのことです。

リプライから別のユーザーへと広がる可能性もあるのでなんでもかんでもリプライを制限すればいい!というわけではありませんが、広告ツイートでも選択肢が増えたのは嬉しいですね!
参考:「Twitterプロダクトに関するアップデート > 2021年3月 > 広告ツイートの会話参加設定について」
https://business.twitter.com/ja/resources/jp-product-update.html
参考:「Twitter広告で「会話設定」が利用可能に|使い方から設定方法を解説」
https://anagrams.jp/blog/twitter-conversation-settings-for-ads/
参考:「会話への新たな参加方法のテストを行います」
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2019/testing-new-conversation-settings-ja.html
「今」つぶやいた人をターゲティングできる商品を電通が提供開始
- 従来のキーワードターゲティング
- 最大7日前まで遡ってターゲティング
- Twitter広告の管理画面から配信可能
- 今回リリースされたターゲティング
- 10秒以内にツイートした人を抽出
- ツイートから最短数十分で広告配信
- 電通の独占商品のため、利用には電通との契約が必要

電通を通してじゃないと利用できない配信方法のようですが、Twitterのリアルタイム性を生かしたターゲティング方法で面白いですね!
参考:「電通、Twitterで今つぶやいた人だけをターゲティングする商品を提供開始」
https://rtbsquare.work/archives/35755
参考:「国内初、"Twitterで今つぶやいた人"だけをターゲティングし広告配信する 「リアルタイムキーワードターゲティング」提供開始」
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0302-010343.html
LINE広告の最新情報
転居・職業に関するターゲティングが追加
追加されたターゲティング
- 行動 > 転居 > 直近3ヶ月以内に転居した
- 行動 > 転居 > 直近6ヶ月以内に転居した
- 属性 > 職業 > フルタイムワーカー
- 属性 > 職業 > パートタイムワーカー・アルバイト
- 属性 > 職業 > 専業主婦(主夫)

行動や属性でのターゲティングの中で転居・職業に関していくつかターゲティングできる項目が追加されたそうです。

3ヶ月以内or6ヶ月以内に転居した人や就業形態(フルタイムorパートタイム、専業主婦)でターゲティングが可能になったので、商材に合いそうな方はぜひご検討くださいね。

つづいてはN丸くんのアップデートハンターのコーナーです!
Instagramの最新情報
Instagramライブ、4人で利用可能に
インスタグラムライブ配信アップデート概要
- 配信ホストが招待できるユーザー数が1→3に
- 利用例
- トークショー
- ポッドキャスト
- 音楽セッション など

Instagramのライブ配信機能がパワーアップしました!
これまでは最大2人(ホスト1名と招待ユーザー1名)だったのが、最大4名(ホスト1名+招待ユーザー3名)まで参加可能になりました。

現実問題、音楽のセッションはタイムラグがあるので難しい気がするんですが(以前2人の配信で試している人がいた)、複数人でのトークショーやラジオのような感覚での利用は使う人も多そうですね!
参考:「Instagram、4人でライブ配信可能な「Live Rooms」(ややClubhouse似)」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/02/news061.html
参考:「Instagram、最大4名でライブ配信できる新機能「ライブルーム」を導入」
https://about.fb.com/ja/news/2021/03/liverooms/
若年層利用者を守るための取り組みをアップデート
- 若年層利用者を守るための新機能を追加
- 18歳未満の利用者と彼らがフォローしていない大人とのダイレクト機能を制限
- 不審な行動を取るアカウントとのやりとりを警告し、対応策を通知(2021年3月より数か国で提供開始し、より多くの国と地域で順次利用可能に)
- 18歳未満の利用者にのアカウント非公開を推奨する通知を表示
- 保護者向けInstagramガイドを一新→参考記事よりダウンロード可能
- 保護者が困ったときに参照できるウェブサイトを追加
- セキュリティの設定方法を追加
- 報告機能など、他者をサポートする方法を追加

小学生でもスマホを持つ時代、子供たちがSNSなどでトラブルに巻き込まれないか不安を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。
インスタグラムでは、保護者向けのInstagramガイドのアップデートや、若年層利用者がトラブルに巻き込まれにくくなるような機能追加を実施しました。

少し前に、海外のドキュメンタリー映画で女優さんが12歳の女の子のふりをしてSNSで友達を募集したら……という映画が話題になっていたのをTwitterで見かけました。
今や生活とは切り離せない存在になってきているSNS、子どもにやるな!というのも難しいので、いろんな危険性諸々をちゃんとわかってもらった上で自衛したり、良識ある大人たちで守れるようにしていきたいですね……。
参考:「「保護者のためのInstagramガイド」を一新 機能のアップデートを反映、セキュリティや他者のサポート情報を新規追加」
https://about.fb.com/ja/news/2021/03/parentguide/
参考:「Instagram、若年層の利用者を守る3つの新機能を発表 フォローしていない大人とのダイレクト機能を制限など」
https://about.fb.com/ja/news/2021/03/teensafetybundle/
Twitterの最新情報
新型コロナワクチンのデマへの取り組みをスタート
COVID-19ワクチンのデマへの対応概要
- COVID-19に関する誤解を招く有害情報をTwitter上から削除
- ツイートの削除措置は後述のストライク制で「2ストライク」としてカウント
- COVID-19に関する誤解を招く情報を含んだツイートにラベルを付与
- ツイートのラベル付与措置は後述のストライク制で「1ストライク」としてカウント
- 当該ツイートにラベル・警告メッセージを適用
- 当該ツイートの共有やいいねを行おうとするユーザーに警告を表示
- ツイートの拡散を抑制したりおすすめから除外
- いいね・返信・リツイートを無効化
- 補足説明のためのリンクを表示
- ストライク制の導入:COVID-19について誤解を招く特定の説をツイート・拡散のためのアカウントだとTwitterが判断した場合、凍結の根拠になり、ポリシー違反が繰り返された場合ストライク数に応じた対応がとられる
- 1ストライク:アカウントレベルでの対応なし
- 2ストライク:12時間にわたるアカウントのロック
- 3ストライク:12時間にわたるアカウントのロック
- 4ストライク:7日間にわたるアカウントのロック
- 5ストライク以上:永久凍結
- 誤ったロックor凍結の場合は異議申し立てを提出可能
- その他、信頼できる正確な情報を提供できるような取り組みも実施
- 現在は英語のみ、徐々に他言語まで拡充予定

Twitterではコロナ禍以前もワクチンなどを検索すると警告が表示されるなど、デマに対する取り組みを行なっていましたね。
今回はCOVID-19に関するデマや誤情報への対応が詳しく策定され、ツイート削除やラベル付け・ポリシー違反を繰り返すアカウントに対しては違反回数をカウントして場合によっては永久凍結……という措置をとることになるそうです。

現在は英語での実施のようですが、国内でもこの手のデマは尽きないので早く対応されると嬉しいですね。Twitterはアカウントを作るのも簡単だし、消したりラベルをつけてもイタチごっこにはなってしまいそうですが、対応がないよりはずっといい……
本当はもっとハッピーなTwitterの話がしたいので、楽しいアップデートも待っています!!!
参考:「Twitter、新型コロナワクチン誤情報のラベル付け開始 「ストライク制」適用も」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/02/news058.html
参考:「COVID-19ワクチンの誤情報に対する取り組みのアップデート」
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2021/updates-to-our-work-on-covid-19-vaccine-misinformation.html
参考:「COVID-19について誤解を招く情報に関するポリシー」
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/medical-misinformation-policy
まとめ

3月もトピックスが盛りだくさんでしたね!
ASUE株式会社では毎月Webマーケティングニュースをおとどけするツキイチの他に、メールマガジンでも情報発信を行なっております。もしよかったらぜひご登録くださいね。

今月はアシスタントMCのN奈さんが番組をご卒業とのことで……

今までありがとうございました!
これからもASUEとツキイチをよろしくお願いします!!

それではまた来月お会いしましょう!
この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
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