こんにちは!
ASUE株式会社Webマーケティング課のナガオカです。
Yahoo!広告がリニューアルされ、2020年7月からYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の全アカウント提供が開始されました。全アカウントへの提供が開始されたものの、忙しくて移行が後回しになっている方も多いのではないでしょうか。
弊社では2020年4月頃からYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)を利用しているのですが、「分析しやすい、成果も良くなる、良いこと尽くし」と感じています。
本記事では、「Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)よく分からない!!!!」と移行に踏み切れていない広告主さま・代理店さまや、「リニューアルされたのは知っているけど、何が良くなったの?」と疑問を持ち、なかなか移行に踏み切れていない方に向けて、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の何が優れているのかを、弊社が実際に運用してみた結果を交えてご紹介していきたいと思います!

やり方によっては、1クリックで移行できるので、まだYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)を利用されていない方は、できるだけ早めに新プラットフォームへの移行を強くおすすめしたいです。
YDNからバージョンアップしているので、「過去にYDNを配信していたけど成果が出なくて止めてしまった…」という広告主さま、代理店さまは再度チャレンジしてみるのも良いと思います!
目次
Yahoo!が広告・サービスをリニューアル、生まれ変わった「Yahoo!広告」
Yahoo!広告リニューアルの主な変更点
- スポンサードサーチの名称を「検索広告」に変更
- Yahoo!プレミアム広告とYahoo!ディスプレイアドネットワークが統合して、名称を「ディスプレイ広告」に変更
- Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の提供開始
2019年11月27日から「Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)」へのサービスリニューアルが順次開始されています。
その中でも特に大きな変更となったのが、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の提供開始」です。配信アルゴリズムが変更されて、目的に合わせた最適な配信ができるようになりました。

運用者としては管理ツールのUIが新しくなり、直観的で操作しやすくなったこともうれしい点ですが、アルゴリズムの刷新は広告主さまにとってもいいアップデート内容なのではないかと思います!
どこが良くなった?Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の変更点
広告配信に大きく影響するYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の変更点
- 目的に合わせて配信が最適化されるようになった
- ターゲティング機能が刷新し、より的確なユーザーへ配信可能になった
- コンバージョン0件でも自動入札の設定が可能に
先ほど少しご紹介しましたが、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)になって配信アルゴリズムが変更されたり、管理ツールのUIが新しくなりしました。
今回は、その中でも広告運用に与える影響が大きいものを3つご紹介します。
1. 目的に合わせて配信が最適化されるように
「キャンペーンの目的」を設定できるようになりました。設定できる目的は6つあります。
設定できる「キャンペーンの目的」 | 最大化する指標 |
---|---|
動画再生 | 動画再生数 |
サイト誘導 | クリック数 |
アプリ訴求 | コンバージョン数 |
コンバージョン | |
商品リスト訴求 | |
ブランド認知 | ビューアブルインプレッション数 |
「キャンペーンの目的」を設定すると、その目的の指標を最大化するよう広告が配信されます。
リニューアル前は「キャンペーンの目的:サイト誘導」を中心に配信されていたので、クリック率の高い広告が評価されて、表示回数が増加する傾向にありました。
今回のアルゴリズムの刷新により、各目的に合わせて配信が最適化されるようになり、パフォーマンス向上が見込めます。
例えば、「キャンペーンの目的=コンバージョン」にした場合、コンバージョン数が高い広告が優先的に配信されるようになります。
2. ターゲティング機能が刷新し、より的確なユーザーへ配信可能に
ターゲティング方法に、新たに「オーディエンスカテゴリー」が追加されました。
「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」の3つのカテゴリーがあり、より的確なユーザーへ配信可能になります。
興味関心
特徴 | リーチを広げたり、幅広いユーザーにアプローチする際に効果的 |
---|---|
概要 | 該当カテゴリーを閲覧したり、関連キーワードを検索するなど、該当カテゴリーに定期的に興味関心を示しているユーザーに配信が可能です。 |
購買意向
特徴 | コンバージョンしやすいユーザーへアプローチする際に効果的 |
---|---|
概要 | 該当カテゴリーの商品を検索したり、カートに入れるなど、購買を検討しているユーザーや、旅行や結婚などイベントを計画しているユーザーに配信が可能です。 |
属性・ライフイベント
特徴 | 属性やライフイベントに絞り込み的確にアプローチする際に効果的 |
---|---|
概要 | 家族構成や年収、学歴や仕事など特定の属性を持っているユーザー、もしくは結婚や引越しなどのライフイベントを迎えるユーザーに配信が可能です。 |
各表の引用元:https://marketing.yahoo.co.jp/service/yahooads_renewal.html
「属性・ライフイベント」には、世帯年収や家族構成などのセグメントがありますので、組み合わせ次第では狙いたいユーザーにピンポイントで配信可能です。
※ターゲティング精度は100%ではないのでご留意ください。
3. コンバージョン0件でも自動入札の設定が可能に
これまでは、自動入札を設定できる条件が「コンバージョン15件の蓄積」でした。
今回のリニューアルにより、コンバージョン0件からでも自動入札の設定が可能になっています。自動入札の活用ハードルが低くなったのは嬉しいですね。
年々、広告運用は「自動入札をどう使いこなすか?」が重要になってきていると思います。
自動入札の設定をしたことのない方は、チャレンジしてみてはどうでしょうか?
どんなケースで活用できるの?
ここまでYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の特徴をご紹介してきましたが、どのようなケースで活用できるのか気になるのではないでしょうか。

今回、こんな商材だったらこんな風にターゲティングして配信できそう……という3つの活用例を考えてみました!
参考になれば嬉しいです!
配信例1) アプリのダウンロードを増やしたいゲーム会社
商材 | 新作スマホRPG |
---|---|
目的 |
ダウンロード数の増加 |
ターゲティング |
▼キャンペーン目的 アプリ訴求
▼オーディエンスカテゴリ 興味関心 > ゲーム > ロールプレイングゲーム |
オーディエンスカテゴリーの「興味関心」では、該当カテゴリに定期的に興味関心を示しているユーザーをターゲティングできます。
該当カテゴリに定期的に興味のあるユーザーとは、分かりやすく言い換えると「そのカテゴリのファン」です。
潜在層の集客に重宝するターゲティングですね。
配信例2) 購入数を増やしたいジュエリー店
商材 | 婚約指輪、結婚指輪 |
---|---|
目的 | 購入数の増加 |
ターゲティング |
▼キャンペーン目的
▼オーディエンスカテゴリ ・購入意向 > 結婚指輪、婚約指輪 ・属性・ライフイベント > 近々結婚予定、最近結婚した
▼性別 男性 |
オーディエンスカテゴリーの「属性・ライフイベント」には人生での出来事に関するセグメントが多く用意されています。
就職、出産、引っ越しなどなど。
あなたの商材が人生の節目に関わることなら、活用できるターゲティングだと思います。
配信例3) 認知を増やしたい自動車会社
商材 | 高級輸入車の新作モデル |
---|---|
目的 | 認知の増加 |
ターゲティング |
▼キャンペーン目的
▼オーディエンスカテゴリ ・興味関心 > 高級車好き ・属性・ライフイベント > 世帯年収収1,000万円以上1,500万円未満、1,500万円以上 |
「まずは多くのユーザーに自分の商材を知ってほしい!」というときは、キャンペーン目的の認知の増加が活用できます。
自動車の新作モデルなど、何か新しいことをユーザーに知ってほしいときに使ってみてはどうでしょうか。
オーディエンスカテゴリーの「属性・ライフイベント」には世帯年収も用意されているので、高価格商材などに活用できますね。
※ターゲティング精度は100%ではないのでご注意ください。
実際にASUEで運用した事例をご紹介

最後に、実際にASUEで運用している健康食品販売会社さまのディスプレイ広告(運用型)への移行前後の配信結果を簡単にご紹介したいと思います!
移行前 (2020年2月-4月) |
移行後 (2020年6月-8月) |
|
---|---|---|
CVR(コンバージョン率) | 0.14% | 0.31% |
CPA(コンバージョン獲得単価) | 4,606円 | 2,111円 |
グラフ・表の通り、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)への移行後にCPAが減少し約半分、CVRは約2倍にまで向上しました。
CPA減少の要因は色々あると思うのですが、その中でもアルゴリズムの刷新が大きいと考えています。キャンペーン目的にあわせて配信を最大化させるアルゴリズムがしっかり機能していると感じています。

YDA移行後、Web経由の販売数が増えていると実感できています!
この調子でもっと販売数増やしたいですね。

そうですね!
今後は潜在層の獲得も注力して販売数を増やしていけたら…と思っています!そのためのLP制作も進めているところです。
売上を伸ばしつつ、広告主さまのブランド価値を高めていきたいと思っています!
まとめ
ここまでご紹介してきたとおり、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)にリニューアルして、広告媒体としてより一層強くなったと感じています。
現在はまだ移行期間中ですが、2021年度に完全切り替えが予定されていますので、今のうちに移行して運用ノウハウを蓄積しておきましょう。

過去にYDNを配信していて成果が出なかった広告主さま、代理店さまもこの機に再度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ASUEでは今回のようなWebマーケティングの最新情報をおとどけするメールマガジンを配信しているので、もしよろしければご登録くださいませ!
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この記事を書いた人

ナガオカ
旧Twitter2018年に新卒で入社し、Webマーケティング課マネージャーを務めた後、2021年退職。得意なモノマネはジャ○アン。
今後のナガオカさんのご健闘をASUE一同お祈りしています。