AdWordsの「完全一致」が使えなくなる!…と思ったら、そうではなかったという話

2014年08月22日

2020年11月09日

こんにちは! 明日の休みが待ち遠しくて仕方のないASUEの健です。お盆休みは明けた後が辛いですね…。 さて、リスティングに携わっている方々は、すでにご存知かもしれませんが、お盆明けにAdWordsの完全一致に関してちょっとした混乱がありました。今日はそのことについて書こうと思います。 140622_e

いきさつ

事の始まりは、お盆が明けた8月18日。TechCrunchさんから「Google AdWords、キーワードの『完全一致』オプションを廃止」というタイトルの記事が投稿されました。(現在はタイトルが変更され、「Google AdWords、『キーワードの類似パターン』オプションを廃止」となっています) ぱっとタイトルを見ると、「完全一致が使えなくなる」と思ってしまいますよね。僕もそう思っていました。しかし、Twitterを見てみると…。

と、お二方が呟かれているのを見て、完全一致がなくなるわけではないことを理解しました。その後、もう一度記事をよく読んだら、類似パターンのことを言っているのが分かりました。ちゃんと読まなきゃダメですね。 他に、18日のうちにSEM-LABOさんや、SEMHACKSさんがブログに書かれていました。8月19日にはAdWordsの日本版公式ブログでも今回の件に関する記事が投稿されましたね。 TechCrunchさんの記事を見て「完全一致が使えなくなる」と受け取っている方が、僕以外にもいらっしゃいましたが、これらの呟きやブログを見て、間違いに気づいたという方も多いのではないでしょうか。

で、類似パターンって何?

「完全一致がなくならないのは分かったけど、類似パターンって何?」という方もいるかと思います。結局、AdWordsの今回の変更でどのように変わるのでしょうか。 今まで、完全一致とフレーズ一致は「誤字や表記ゆれなどの類似パターンを含める」と「類似パターンを含めない」のどちらかを選択する形式でした。 キーワードマッチ 例えば、「振り込み」というキーワードだと下記のようになっていました。

キーワードマッチ 検索クエリ
誤字や表記ゆれなどの類似パターンを含める 振り込み、振込
類似パターンを含めない 振り込み

「類似パターンを含めない」だと、「振り込み」のみに広告を配信することができます。 しかし、今後は「誤字や表記ゆれなどの類似パターンを含める」しか使えなくなります。そのため、検索クエリ「振り込み」のみに広告を配信することができなくなるということです。 現在でも、キャンペーンを作成する際、最初から「誤字や表記ゆれなどの類似パターンを含める」にチェックされています。そのため、「類似パターンを含めない」を選択している人は少ないかと思います。よって、この変更による影響はそこまで出ないと思われます。

「絶対に避けたいキーワードがそこにはある」という方へ

「広告表示を避けたい類似パターンがある」という方もいるかと思いますが、そのような場合は除外キーワードを設定することで防ぐことができます。このことはAdWords日本語版公式ブログでも触れられていました。

誤字や略語、表記ゆれなどのリストアップに割いていた時間を、広告を表示したくない類似パターンなどの除外キーワードの選定にあてることで、費用対効果や広告の利便性を高めることができます。 AdWords では、検索語句と正確に一致するキーワードを優先して広告を表示します。掲載結果が大幅に異なる類似パターンがあれば、その語句を独立したキーワードとして追加し、入札単価を調整してください。

引用:AdWords日本語版公式ブログ「完全一致およびフレーズ一致キーワードの類似パターンに関するお知らせ

「類似パターンを含めない」完全一致を利用して、略語、表記ゆれキーワードのリストアップをするよりは効率的になるかと思います。

最後にまとめ

9月下旬から完全一致とフレーズ一致のすべてのキーワードで、誤字や表記ゆれなどの類似パターンが含まれるようになる。 「類似パターンを含めない」を選択している人は要チェック! 変更は9月下旬とのなので、まだ1ヶ月ほどありますが、対応は早めに取ったほうがよいかと思われます。 ちなみに、類似パターンの設定の変更ですが、キャンペーンを選択→設定→詳細設定(下の方にあります)→キーワードマッチで確認・変更できますので、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。