こんなときはこれ!グラフの種類と選び方

2024年06月11日

2024年07月10日

こんにちは、ASUE株式会社広報のN村です。

さて、働いていると、あらゆる場面でグラフを使うことがあるかと思います。

社内で稟議を通すための資料、クライアントに提案や報告を行うための資料、会社のブログに変な集計結果を載せる——これはわたしだけですね——などなど。(参考:https://asue.jp/blog/?cat=1037

いろいろな場面で、データの整理や分析などに使用するグラフ。実はたくさんの種類があり、目的やグラフ化するデータによって使用すべきグラフの種類は変わってきます。

ということで、今回はグラフの種類と、どのグラフをどんなときに使用するか実例を交えて簡単にご紹介していきたいと思います!

グラフの種類

  • 棒グラフ
  • 積み上げ棒グラフ
  • 折れ線グラフ
  • 積み上げ面グラフ
  • 円グラフ
  • 帯グラフ
  • ヒストグラム
  • レーダーチャート
  • 散布図
  • バブルチャート

グラフの種類には主に上記のようなものがあります。

それぞれに使える場面が違うので、主な使用場面ごとに分類してご紹介します。

量を比較する

棒グラフ

主な使用場面

  • 同じ年や同じ期間での項目ごとの量の比較

片方の軸(縦向きの場合も横向きの場合もある)にデータの値をとり、もう一方の軸の項目ごとに棒の長さでデータの値の大小を比較するのに使用するグラフです。

例えば、都道府県別のある商品の販売金額のグラフ化などに使用できます。

最もベーシックで使いやすいですが、データの内容によっては別のグラフの方がより適している場合もあるので要注意です。

例) 過去5年の作品ごとの観劇回数

Nmura_asueさんによる棒グラフ:過去5年間の作品ごとの観劇回数

積み上げ棒グラフ

主な使用場面

  • 同じ年や同じ期間での項目ごとの量の比較で、総量とその内訳まで比較したい場合
  • 通常の棒グラフ + 比較しているデータの内訳を見られる

複数のデータの値を積み上げる棒グラフ。合計量の違いと共にその内訳の違いなどを読み取るのに使えるグラフです。

例えば、複数の商品の販売金額を、都道府県別にグラフ化する際に使用できます。全体の売り上げは東京が高いが、この県では商品Aの売り上げが他と比較して大きい……のようなデータを読み取ることができます。

例) 過去5年の作品ごとの観劇回数と観劇地域の内訳

Nmura_asueさんによる積み上げ棒グラフ:過去5年の作品ごとの観劇回数と観劇地域の内訳

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 初級 — グラフの作り方(初級編) — 棒グラフ」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/4_graph/shokyu/bou-graph.html

連続的な量の変化をみる

折れ線グラフ

主な使用場面

  • あるデータ量の連続的な変化を見たり、その比較をしたい場合
  • 1年ごと、1ヶ月ごとのデータ量の推移を見ることができる

横軸に時間、縦軸にデータ量をとるグラフで、時系列のような連続的な変化を見るためのグラフです。

例) 2023年の観劇回数推移

Nmura_asueさんによる折れ線グラフ:2023年の観劇回数の推移

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 初級 — グラフの作り方(初級編) — 折れ線グラフ」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/4_graph/shokyu/oresen-graph.html

積み上げ面グラフ

主な使用場面

  • あるデータ量の連続的な変化とそのデータ量の内訳を見たい場合
  • 1年ごと、1ヶ月ごとのデータ量の推移とその内訳を見ることができる

また、積み上げ棒グラフと折れ線グラフ両方の性質を持つ積み上げ面グラフもあります。

例) 2023年の観劇回数と観劇地域の内訳の推移

Nmura_asueさんによる積み上げ面グラフ:2023年の観劇回数と観劇地域の内訳の推移

割合をみる

円グラフ

主な使用場面

  • 全体を100%としたときのあるデータの構成比を見たい場合

全体を100%としたときの、構成比を表すためのグラフです。

例えば社内での男女比など、割合をみたい時などに用いられます。

Nmura_asueさんによる円グラフ:ある作曲家のデュエット曲の内訳

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 初級 — グラフの作り方(初級編) — 円グラフ」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/4_graph/shokyu/pie-chart.html

帯グラフ

主な使用場面

  • 全体を100%としたときのあるデータの構成比と、その変化を見たい場合

円グラフと同様に全体を100%としたときの構成比を表すことができ、年代別などのデータで作成した帯グラフを複数並べることで構成比の変化を読み取ることに使えるグラフです。

例えば、1990年代・2000年代・2010年代のそれぞれの国ごとの輸出金額割合を帯グラフで表すことで、世代ごとの傾向の変化などを読み取ることが可能です。

Nmura_asueさんによる帯グラフ:年代別デュエット曲の内訳
広報のN村

Canvaで帯グラフがなかったので、横向きの積み上げ棒グラフを使っています(笑)

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 初級 — グラフの作り方(初級編) — 帯グラフ」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/4_graph/shokyu/obi-graph.html

分布をみる

ヒストグラム

主な使用場面

  • データの分布を見たい場合

データをいくつかの階級に分け、そのデータの分布をみるためのグラフです。

例えば、100点満点のテストの点数を10点以下、11〜20点、21〜30点、……、81〜90点、91点以上の分けたときに、それぞれの階級に何人ずついるかを示すことができます。

例) 2021年以降の日比谷のミュージカル公演のS席チケット代分布

Nmura_asueさんによるヒストグラム:日比谷のミュージカル公演S席チケット代

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 初級 — グラフの作り方(初級編) — ヒストグラム」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/4_graph/shokyu/histogram.html

複数項目を比較する

レーダーチャート

主な使用場面

  • 複数の項目の比較や、バランス・傾向などをみたい場合

正多角形(データの項目数による)の形で、正多角形の中心〜頂点までに各項目のデータをプロットし、プロットした点を繋げる形のグラフです。通常、レーダーチャートは各項目のデータが大きいほど良くなるような項目を選びます。

例えば、5教科のテストのある生徒の点数とクラスの平均点をプロットすることで、その生徒のテストの成績(良かった教科、悪かった教科など)を読み取ることができます。

人の能力などを視覚化し、複数項目で比較する際などに役立ちます。

例) スポーツ or バトル漫画のキャラクター紹介によくあるやつ

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 上級 — グラフの作り方(上級編) — レーダーチャート」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/9_graph/jyokyu/redar.html

データの相関関係をみる

散布図

主な使用場面

  • 2種類のデータの相関関係を見たい場合

横軸と縦軸に別々のデータをとることで、2種のデータの相関関係をみることができるグラフです。

例えば、年間で時期によって売れ行きに差が出る商品について、週ごとの平均最高気温とその週の売り上げ金額を散布図にプロットすることで、気温と商品の売り上げ金額の相関関係を調べることができます。

注意点としては、相関関係があってもイコール因果関係ではないことと、相関関係がグラフ上あるように見えても実際は相関関係がない場合もあること(擬似相関)です。

例) 都道府県別劇場・音楽堂設置数と人口の関係

Nmura_asueさんによる散布図(相関関係あり):都道府県別劇場・音楽堂設置数と人口の関係

この例のように2つのデータに相関関係があり、プロットが右肩上がりになる(一方の数値が増えると、もう一方の数値も増える)状態を正の相関関係、右肩下がりになる(一方の数値が増えると、もう一方の数値は減少する)状態を負の相関関係と呼びます。

広報のN村

劇場や音楽堂などは一般に需要が高い都市部に設置されることが多く、人口が増えると設置数も増える傾向にあることが読み取れますね。

例) 都道府県別劇場・音楽堂設置数と面積の関係

Nmura_asueさんによる散布図(相関関係なし):都道府県別劇場・音楽堂設置数と面積の関係

一方、プロットの位置に規則性がなく、ばらばらの状態は相関関係がないと判断できます。

広報のN村

※北海道の面積が外れ値すぎてグラフが読みにくいのでここでは除外しています

例) 都道府県別劇場・音楽堂設置数と年間ゴミ排出量の関係

Nmura_asueさんによる散布図(擬似相関):都道府県別劇場・音楽堂設置数と年間ゴミ排出量の関係

また、この散布図は一見正の相関関係がありそうなデータに見えませんか? 実はこのようなデータでも、実際は相関関係がないものもあります。

劇場・音楽堂設置数も年間ゴミ排出量もそれぞれ人口と相関関係があるため、擬似的な相関関係がグラフ上にも見られます。これを擬似相関と呼びます。

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 上級 — グラフの作り方(上級編) — 散布図」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/9_graph/jyokyu/sanpu.html

バブルチャート

主な使用場面

  • 3種類のデータの相関関係を見たい場合

散布図のデータに、量的なデータも加わったグラフになります。散布図でプロットする点の代わりに、量的なデータの大きさに応じた大きさの円を使用し、縦軸・横軸・円の大きさの3つのデータの関係を見ることができるグラフです。

例) 都道府県別劇場・音楽堂設置数と人口・人口密度の関係

Nmura_asueさんによるバブルチャート:都道府県別劇場・音楽堂設置数と人口の関係
広報のN村

バブルチャートを使うのに良い例を思いつかず、あまりいい例じゃないです……

参考:「統計局 — なるほど統計学園 — 上級 — グラフの作り方(上級編) — バブルチャート」
https://www.stat.go.jp/naruhodo/9_graph/jyokyu/bubble.html

まとめ

グラフの種類はたくさんあって、どれを使うべきか迷う場面もあるかもしれません。

これまでなんとなく選んでいた方も、何を使えばいいかわからなくなる方も、それぞれのグラフの特徴を確認して、正しいグラフの選択にお役立ていただけたら嬉しいです!

広報のN村

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