こんにちは! ASUE株式会社広報のN村です。
さて、以前こんな記事を公開しました。
・ChatGPTでそのまま使える広告文は作れるのか? 試してみたら意外な結果に……
https://asue.jp/blog/?p=23138
話題になったChatGPT(無料版)を使って、広告文を作ろうとわたしが奮闘している記事です。こちらの記事でも触れているのですが、実はこのとき利用したChatGPT(無料版)はGPT-3.5とシステムのバージョンが低く、現在ではすでにGPT-4が発表されています。また、このときは対話型AIでの適切なプロンプトなどを一切考えることなく挑戦しておりました。
ということで、GPT-4を使用し、適切なプロンプトで出力を試みることで、そのまま入稿できそうなものができあがるのでは?という仮定のもと、今回も挑戦してみようと思います。
ちなみに、GPT-4はMicrosoft Edgeで使用できるBing Chatで体験できます!
目次
はじめに:GPT-3.5との差を見てみよう
まず最初に、前回入力したプロンプトと同様の内容でどの程度の出力ができるかを見てみましょう。
- プロンプト
- Web広告運用代行の会社が、自社のプロモーションのために出稿するGoogle 広告の検索広告での広告文を5パターン考えてください
内容としては、前回の記事で2つ目に入力した内容とほぼ同じです。これに対するBing Chatの返答がこちら。
Web広告運用代行の会社が、自社のプロモーションのために出稿するGoogle 広告の検索広告での広告文を5パターン考えるにあたり、以下の点に留意することをお勧めします。
- ターゲット層に合わせた広告文を作成すること
- キーワードを含めること
- 短く、わかりやすく、興味を引くようにすること
- 競合他社との差別化を図ること
- CTA(コール・トゥ・アクション)を明確にすること
以下は、Web広告運用代行の会社が、自社のプロモーションのために出稿するGoogle 広告の検索広告での広告文の例です。
- 「Web広告運用代行なら、○○株式会社」
- 「Web広告運用代行なら、効果的な広告を出稿できます」
- 「Web広告運用代行なら、初めての方でも簡単に広告出稿ができます」
- 「Web広告運用代行なら、他社とは違う効果的な広告を出稿できます」
- 「Web広告運用代行なら、今すぐお問い合わせください」
以上のような広告文を考えることができます。ご参考になれば幸いです。
広告文の出力以外に、広告文を考えるにあたって必要な情報・留意すべき情報についての補足を教えてくれました。なんかできる子感がすでにありますね。
適切なプロンプトを考える
今回も、Web広告運用代理店の広告文を考えることとして、広告文は「見出し」「説明文」「パス」のひとまとめとして、全部合わせた内容を考えてもらうことにします。
そこで、どのような内容をGPT-4に指示するか、適切なプロンプトを考えていきましょう!
基本的な条件(広告文のルール)
見出しの文字数は半角30文字、説明文の文字数は半角90文字、パスの文字数は半角15文字とし、見出しは3つ、説明文は2つ、パスも2つまでOKです。見出し・説明文・パスは広告文1つにつきそれぞれ最低1つずつ必要です。
また、説明文が短すぎるケースが多かったので、今回は文字数の上限だけでなく下限も設定します。ここでは、半角70文字以上とします。
文字数のカウントについては、英数字を半角1文字、ひらがな・カタカナ・漢字・記号を半角2文字とするように指示します。(ChatGPTはこう説明しないと半角全角の判断をつけないようだったので……)
使用文字についても、以下の条件を設けます。ChatGPTのときより厳しくしています。
・見出しの中には「!」を使用できない。
・広告文全体の中で「!」は1つしか使用できない。
・「""」「''」や括弧は言葉を区切る必要がある場合に使用できる。
・パスでは英数字とひらがな・カタカナ・漢字が使用できる。
・パスの中では記号は使用できない。
以上をまとめると以下の通り。
- 文字数は、英数字を半角1文字、ひらがな・カタカナ・漢字・記号を半角2文字としてカウントする
- 見出しは3つまでとする
- 見出しの文字数は半角30文字までとする
- 見出しの中では「!」を使用できない
- 説明文は2つまでとする
- 説明文の文字数は半角70文字から半角90文字とする
- パスは2つまでとする
- パスの文字数は半角15文字までとする
- パスでは英数字とひらがな・カタカナ・漢字が使用できる
- パスの中では記号は使用できない
- 見出し・説明文・パスは広告文1つにつきそれぞれ最低1つずつとする
- 広告文内で「!」の使用は1度までとする
- 「""」「''」や括弧は言葉を区切る必要がある場合に使用できる
内容の条件
ここからは、具体的な出力内容の中身についての指定です。
また、前回の記事で最終的に出力された内容について、複数の見出しがうまくつながらなかったり、個々の見出しの内容が意味不明(例:「Web広告の」だけで終わっている等)で単独で意味をなさないケースが見られました。
そのため、「複数の見出しは連続して意味が繋がるようにする」「1つの見出しだけでも意味が完結する」の2点を条件に入れようと思います。
さらに、最初の「はじめに」の項で試した際の広告文作成で留意すべきこと(GPT-4の返答)を参考に、見出しについては短く、わかりやすく、興味をひくものにしてもらいたいと思います。
また、次項で設定するビジネスの詳細を元にして広告文を作成してもらいたいと思います。
- 複数の見出しは連続して意味が繋がるようにする
- 見出し1つずつでも意味が完結する
- 見出しは、短く、わかりやすく、興味をひくものにする
- ビジネスの特徴を広告文に盛り込む
ビジネスの特徴
前回は広告文のフォーマットに固執しておりましたが、今回はもっと実用性を意識していきたいと思います。Web広告運用代行業者、という設定は変えませんが、どんな会社かを詳しく設定しておきたいと思います。
考えるのが面倒なので、愛社精神が強い広報のN村なので、弊社のWebサイトに書いてある内容をもとにそれっぽいものを考えます。
また、これにプラスして(前回の記事でSEOやWeb制作の広告文を出力したので)広告したいビジネスは「Web広告運用代行業のみ」ということも指定しておきます。
- Web広告運用を軸としたマーケティング会社である
- 広告で宣伝したい事業はWeb広告運用代行業のみ
- 取り扱っている主なWeb広告は、Google 広告・Yahoo!広告のリスティング広告・ディスプレイ広告、SNS広告、ショッピング広告
- Web広告に付随してLP制作とバナーサブスクサービスも行う
- LP制作とバナーサブスクは広告にオプションとして宣伝する
- 広告に使用するWebページの改善提案も行う
- ディスプレイ広告やSNS広告では、バナーが改善できるバナーサブスクサービスが人気
- 広告・制作・解析を一貫して行う
- 実績は450社以上
- 運用者はGoogle 広告の認定資格やウェブ解析士の資格を持つ
- Web広告運用コンサルタントはコミュニケーションを重視し、伴走型のパートナーとして支援する
- ターゲットは、30代〜50代のビジネスマンで、事業や企業の決裁者
- ターゲットは、マーケティングに課題を感じている
- CTAは、閲覧ユーザーに資料請求をしてもらうこととする
対話型AIの適切なプロンプト
いくつか記事を読んだところ、このような対話型AIに対してのプロンプトでは、「役割」を指定し、「条件」を守って「命令」に従ってもらうような形が良いようです。
参考:「ChatGPTの精度を上げる、あらゆる質問の最後に置く「命令」優秀な壁打ち相手を作る、「チャットAI力」の高め方」
https://logmi.jp/business/articles/328359
ということで、こちらの記事の内容を元に今回のプロンプトを考えました。基本の型としては、「# 命令文:あなたは○○(役割)です。制約条件をもとに最高の△△(目的の成果物)を出力してください。」と「# 制約条件:・・・・(箇条書き)」と「# 出力文:(出力形式)」の3つを組み合わせて入力すれば良さようです。
今回の記事では、広告文を考えてもらうので、AIに与える役割は「プロのコピーライター」とします。また、制約条件には広告文の基本ルール、その他にビジネスの特徴とターゲットを盛り込んだプロンプトにすることにしました。
ということで、ここまでから考えたGoogle 広告の検索広告用の基本のプロンプトがこちら。(少し長いのでクリックしたら表示されるようにしてあります。)
# 命令文:
あなたは、プロのコピーライターです。以下の制約条件をもとに、ターゲットに向けた最高の広告文を3パターン出力してください。
# 制約条件:
・文字数は、英数字を半角1文字、ひらがな・カタカナ・漢字・記号を半角2文字としてカウントする
・見出しは3つまでとする
・見出しの文字数は半角30文字までとする
・見出しの中では「!」を使用できない
・説明文は2つまでとする
・説明文の文字数は半角70文字から半角90文字とする
・パスは2つまでとする
・パスの文字数は半角15文字までとする
・パスでは英数字とひらがな・カタカナ・漢字が使用できる
・パスの中では記号は使用できない
・見出し・説明文・パスは広告文1つにつきそれぞれ最低1つずつとする
・広告文内で「!」の使用は1度までとする
・「""」「''」や括弧は言葉を区切る必要がある場合に使用できる
・複数の見出しは連続して意味が繋がるようにする
・見出し1つずつでも意味が完結する
・見出しは、短く、わかりやすく、興味をひくものにする
・ビジネスの特徴を広告文に盛り込む
# ビジネスの特徴:
・ビジネスの特徴の条件(箇条書き)
# ターゲット:
・ターゲットの条件(箇条書き)
# 出力文
見出し 1 - 見出し 2 - 見出し 3
説明文 1
説明文 2
https://ドメイン/パス 1/パス 2/
で、今回の例に合わせた広告文作成のプロンプトがこちら。(少し長いのでクリックしたら表示されるようにしてあります。)
# 命令文:
あなたは、プロのコピーライターです。以下の制約条件をもとに、ターゲットに向けた最高の広告文を3パターン出力してください。
# 制約条件:
・文字数は、英数字を半角1文字、ひらがな・カタカナ・漢字・記号を半角2文字としてカウントする
・見出しは3つまでとする
・見出しの文字数は半角30文字までとする
・見出しの中では「!」を使用できない
・説明文は2つまでとする
・説明文の文字数は半角70文字から半角90文字とする
・パスは2つまでとする
・パスの文字数は半角15文字までとする
・パスでは英数字とひらがな・カタカナ・漢字が使用できる
・パスの中では記号は使用できない
・見出し・説明文・パスは広告文1つにつきそれぞれ最低1つずつとする
・広告文内で「!」の使用は1度までとする
・「""」「''」や括弧は言葉を区切る必要がある場合に使用できる
・複数の見出しは連続して意味が繋がるようにする
・見出し1つずつでも意味が完結する
・見出しは、短く、わかりやすく、興味をひくものにする
・ビジネスの特徴を広告文に盛り込む
# ビジネスの特徴:
・Web広告運用を軸としたマーケティング会社である
・広告で宣伝したい事業はWeb広告運用代行業のみ
・取り扱っている主なWeb広告は、Google 広告・Yahoo!広告のリスティング広告・ディスプレイ広告、SNS広告、ショッピング広告
・Web広告に付随してLP制作とバナーサブスクサービスも行う
・LP制作とバナーサブスクは広告にオプションとして宣伝する
・広告に使用するWebページの改善提案も行う
・ディスプレイ広告やSNS広告では、バナーが改善できるバナーサブスクサービスが人気
・広告・制作・解析を一貫して行う
・実績は450社以上
・運用者はGoogle 広告の認定資格やウェブ解析士の資格を持つ
・Web広告運用コンサルタントはコミュニケーションを重視し、伴走型のパートナーとして支援する
・CTAは、閲覧ユーザーに資料請求をしてもらうこととする
# ターゲット:
マーケティングに課題を感じている30代〜50代のビジネスマン
# 出力文
見出し 1 - 見出し 2 - 見出し 3
説明文 1
説明文 2
https://asue.jp/パス 1/パス 2/

では、早速作っていただきましょう!
実践編:AIで広告文を作成しよう

前回やってみて学んだんですが、こういう子が一生懸命考えて答えを捻り出してると思うと、多少アレでも「愚かなのは"自分で考えようとしないわたし"……」とも思えてきます。ちなみにこれは画像の入れどころがなさすぎたので入れてみた挿絵です。可愛いですね。
GPT-4.0(Bing Chat)の出力結果と講評
前回ChatGPTで苦戦した、正しい出力形式に則った出力は簡単に達成できました!(後述しますが、今回のようなプロンプトを利用すればChatGPTでも問題なく出力できます。)
#出力文 1
Web広告運用代行で - マーケティングを効率化 - 伴走型のパートナーとして
450社以上の実績を持つWeb広告運用のプロが、Google 広告・Yahoo!広告・SNS広告・ショッピング広告などの運用を代行します。
LP制作やバナーサブスクサービスもオプションで提供。広告に使用するWebページの改善提案も行います。
https://asue.jp/web/kyoutsuu/
まずは1パターン目です。
見出し 1 - 見出し 2 - 見出し 3はそれぞれ「見出し 1:Web広告運用代行で(17文字)」「見出し 2:マーケティングを効率化(22文字)」「見出し 3:伴走型のパートナーとして(24文字)」であり、どれも30文字以内に収まっています。さらに、3つの見出しは並べたときに違和感もあまりないですね。「!」も使用されておらず、そのまま使用できそうです。
説明文 1と説明文 2は、「説明文 1:450社以上の実績を持つWeb広告運用のプロが、Google 広告・Yahoo!広告・SNS広告・ショッピング広告などの運用を代行します。(116文字)」と「説明文 2:LP制作やバナーサブスクサービスもオプションで提供。広告に使用するWebページの改善提案も行います。(95文字)」となり、どちらも文字数の制限を守れていませんでした。ただ、どちらも削る余地はありそうなので、少し手直しすれば使用できそうですね。
最後にパスについて、パス 1は問題ない気がしますが、パス 2はよくわからない内容になりました。
#出力文 2
バナーが改善できる - バナーサブスクサービス - Web広告運用代行について
ディスプレイ広告やSNS広告で効果を上げるためには、バナーの質が重要です。バナーサブスクサービスは、毎月最新のバナーを提供するサービスです。
Web広告運用代行と併せて利用すれば、広告・制作・解析を一貫して行えます。資格を持つ運用者がコミュニケーションを重視してサポートします。
https://asue.jp/banner/subs/
出力文 2では、バナーサブスクサービスを中心とした訴求になっていました。
「見出し 1:バナーが改善できる(18文字)」「見出し 2:バナーサブスクサービス(22文字)」「見出し 3:Web広告運用代行について(23文字)」となり、文字数制限はOKです。「!」も使用されていません。ですが、見出し 1〜3の意味の繋がりが少し微妙な結果となりました。いや、いいのか……?でも最後が「Web広告運用代行について」って変ですよね?
説明文については、「説明文 1:ディスプレイ広告やSNS広告で効果を上げるためには、バナーの質が重要です。バナーサブスクサービスは、毎月最新のバナーを提供するサービスです。(137文字)」「説明文 2:Web広告運用代行と併せて利用すれば、広告・制作・解析を一貫して行えます。資格を持つ運用者がコミュニケーションを重視してサポートします。(133文字)」という結果となり、こちらも文字数制限がうまくいきませんでした。
パスは……まあ無難な感じです。
#出力文 3
Web広告運用のプロが - あなたのマーケティング課題を解決 - 資料請求はこちらから
Web広告運用代行業のASUEは、Google 広告・Yahoo!広告・SNS広告・ショッピング広告などの運用を軸としたマーケティング会社です。
LP制作やバナーサブスクサービスもオプションでご利用いただけます。Web広告に関するお悩みは、資料請求でお気軽にご相談ください!
https://asue.jp/contact/request/
「見出し 1:Web広告運用のプロが(19文字)」「見出し 2:あなたのマーケティング課題を解決(32文字)」「見出し 3:資料請求はこちらから(20文字)」となりました。意味の繋がり等はあまり問題なさそうですが、見出し 2は文字数オーバーですね。
続いて、説明文について。「説明文 1:Web広告運用代行業のASUEは、Google 広告・Yahoo!広告・SNS広告・ショッピング広告などの運用を軸としたマーケティング会社です。(121文字)」「説明文 2:LP制作やバナーサブスクサービスもオプションでご利用いただけます。Web広告に関するお悩みは、資料請求でお気軽にご相談ください!(123文字)」となり、今回も文字数制限は守れていません。
パスはありそうなページURLになってしまいました(ありません)。
GPT-3.5(ChatGPT)の出力結果と講評
前回の記事で苦戦した出力形式について、今回のプロンプトでは概ね解決できました。なぜか「」が見出しについていますが、今回これは文字数にはカウントしないことにします。
広告文1:
「Web広告代行なら!」-「運用から制作まで」-「信頼のプロ集団」
広告運用にお困りの方へ、Web広告代行のプロ集団が全力サポート。Google広告・Yahoo!広告など、主要Web広告に加え、LP制作やバナーサブスクサービスも行っています。運用から制作まで、安心してお任せください。
https://asue.jp/広告代行/サービス
まず、見出しは「見出し 1:Web広告代行なら!(17文字)」「見出し 2:運用から制作まで(16文字)」「見出し 3:信頼のプロ集団(14文字)」のようになりました。文字数制限や内容は概ね良さそうです。が、見出し 1に「!」が含まれる結果に。
続いて、説明文は「説明文:広告運用にお困りの方へ、Web広告代行のプロ集団が全力サポート。Google広告・Yahoo!広告など、主要Web広告に加え、LP制作やバナーサブスクサービスも行っています。運用から制作まで、安心してお任せください。(196文字)」となりました。説明文は2つまでOKですが、1つだけ、さらに文字数も大幅にオーバーしています(90文字 × 2 = 180文字よりも多い不思議)。
パスはいい感じです。
広告文2:
「Web広告ならココ!」-「バナー制作から解析まで」-「あなたのビジネスを加速」
Web広告のことならお任せください。Google広告・Yahoo!広告など主要Web広告をはじめ、バナー制作や解析、提案までトータルサポート。あなたのビジネスを加速するお手伝いをします。
https://asue.jp/広告代行/サービス/解析
「見出し 1:Web広告ならココ!(17文字)」「見出し 2:バナー制作から解析まで(22文字)」「見出し 3:あなたのビジネスを加速(22文字)」となりました。内容や文字数は問題ないですが、またも見出し 1に「!」が含まれました。
説明文は、「説明文:Web広告のことならお任せください。Google広告・Yahoo!広告など主要Web広告をはじめ、バナー制作や解析、提案までトータルサポート。あなたのビジネスを加速するお手伝いをします。(168文字)」となり、上手く2つに分割できれば問題ない文字量でした。ただ、「。」で区切れる位置では説明文 1と2に分けられる箇所はなかったので、今回はNGです。
パスはなぜか3つ出力されてしまいました。2つまでだよ。
広告文3:
「Web広告なら!」-「実績450社以上」-「さらなる成果を手に入れよう」
Web広告代行で実績450社以上!主要Web広告からLP制作、バナーサブスクサービスまで、運用者はGoogle広告の認定資格やウェブ解析士の資格を持ち、あなたのビジネスを徹底的にサポート。さらなる成果を手に入れましょう。
https://asue.jp/実績/成功/
「見出し 1:Web広告なら!(13文字)」「見出し 2:実績450社以上(13文字)」「見出し 3:さらなる成果を手に入れよう(26文字)」で、内容や文字数には問題ありませんが、今回も見出し 1に「!」が含まれました。
説明文はまたも「説明文:Web広告代行で実績450社以上!主要Web広告からLP制作、バナーサブスクサービスまで、運用者はGoogle広告の認定資格やウェブ解析士の資格を持ち、あなたのビジネスを徹底的にサポート。さらなる成果を手に入れましょう。(203文字)」となり大幅オーバーです。
パスは問題なさそうです。
出力内容の差についての考察(?)

同じかつ適切なプロンプトを使用した場合、GPT-3.5とGPT-4.0での出力内容にどの程度の差が出るのかを比較するために、今回はChatGPTとBing Chatを使用してそれぞれ広告文を作成してみました。
プロンプトの内容をしっかり練ったこともあり、それぞれかなり「広告文っぽい」内容で出力することに成功しました。少しだけGPT-4の方が性能(出力された文章の内容)が良いとは感じましたが、しっかり練ったプロンプトではそこまで大きな差は感じられませんでした。
ただ、苦手な部分(?)も見えてきました。
まずは文字数の制限。これは前回の記事でChatGPTを試した際にも感じていましたが、文字のカウントが下手です。GPTでは、テキストデータを解析して適切と思われる文章が出力されます。ですが、その解析上に半角や全角のような概念がないのか、「半角を1文字、全角を2文字としてカウントする」のような指示ではカウントがまるで上手くいきません。そのため「英数字を1文字、ひらがな・カタカナ・漢字・記号を2文字」という風にカウントするよう指示していました。今回はこの命令でうまく行ったかと思いましたが、見出しの文字数がどちらのツールでも概ね守られているのに対して、説明文はオーバーする傾向にありました。プロンプトを見直したところ、文字数制限がうまくできた見出しでは、「見出しは30文字までとする」という指示なのに対して、文字数制限が働かなかった説明文では「説明文は70文字から90文字とする」という書き方をしていました。「90文字まで」という書き方をしなかったことで、「70文字から」だけを採用されたのかもしれません。
試しに以下の実験。


また、GPT-4では見出しで使用不可能な「!」が見出しに入ることはありませんでしたが、GPT-3.5ではどの広告分でも見出し 1に「!」が入っていました。GPT-4を使用すれば問題なさそうですが、GPT-3.5は使用文字の制限が苦手なのかもしれません。


「た」のない文章を作ってもらって、「た」を入れた文章にして、たぬきのイラストを添えたかったのにだめでした。
もう一つ感じたのが、ビジネスの特徴を盛り込むにあたって「並列に羅列したものはほぼそのまま全部使用しちゃうんだな」という点です。取り扱いサービスとして、広告媒体を「Google 広告・Yahoo!広告のリスティング広告・ディスプレイ広告、SNS広告、ショッピング広告」と記載しました。広告文に、この内容が盛り込まれる際は「Google 広告・Yahoo!広告・SNS広告・ショッピング広告」とそのまま使用されています(わたしだったら「など」でまとめちゃう……)。今回、90文字までの文字数制限を理解できていない可能性があるので、そこをクリアすればこの辺りも解決してくれるのかもしれません。
ただ、全体の内容としては、若干条件を守れていない/変な部分はありつつも概ね少しの手直しで使える範疇の出力結果となったのではないでしょうか。

まだ使用できない部分もありますが、プロンプトをしっかりと練るだけで、ここまで出力内容がパワーアップしたのは驚きですね……!
ちなみに、文字数制限の書き方を「○○文字以下」などわかりやすくして入力してみたところ、それぞれさらに長い説明文を生成してくれました。なんでやねん。多分本当に文字数制限得意じゃないです。
個人的な使い勝手としては、ChatGPTの方がちゃんと回答してくれる傾向にある気がしたので(Bing Chatはよく「I'm sorry」や、似た内容をすぐ打ち込むと「別のトピックを話しましょう」とか言い出す気がする)、安定して使いやすいなという印象でした。気のせいかもしれません。
まとめ
今回のトライでは、かなりしっかりとした内容の広告文を出力することに成功しました。
まだまだ手直しは必要ですが、いいプロンプトのフォーマットを利用し、ビジネスの特徴などを適切に指定することで、対話型AIからビジネスに合った広告文案を作成することができそうだな……という印象です。
ただ、結局「どんな商品・サービス/ブランドの広告文を作るか」「そのためにどんな情報を食わせるか」という、作成の元となる情報は主に人間が考えなくてはいけないと思います。なので、試行錯誤しつつAIと上手く付き合っていきたいですね!
ちなみにわたしはアシモフのロボット三原則が好きなんですが(ロボットなど、学習性の非生物が登場するたびに、こいつはロボット三原則を守るのだろうかと考える)、今回ChatGPTに聞いてみました。

わりとちゃんと守ってくれそう。

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この記事を書いた人

2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。パーソナルカラーはイエベ春。
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