こんにちは!ASUE株式会社Webマーケティング課のヨシハルです。
広告を出稿する上でクリエイティブは一番重要な要素のひとつです。今回は、僕が担当したお客様の事例で、元々配信していた静止画のクリエイティブからテイストをガラリと変えた動画クリエイティブを配信してみたら成果が改善した事例がありました。
その事例を交えつつSNSでの動画広告配信におけるクリエイティブ作成のポイントをご紹介できればと思います!
目次
SNSの動画クリエイティブ作成のポイント
- 縦長の動画にする
- スマートフォンで見る形式に合わせると良い
- Metaのストーリーやリールに適したサイズで
- 15秒以内の動画にする
- SNS閲覧中のユーザーは長い動画をあまり見ない
- 冒頭で視聴ユーザーを惹きつける
- 何の広告かわかるようにする(飛ばされないように)
- ターゲットを明示する
- 字幕をつける
- サイレントモードでも内容がわかるようにする
- 最後にCTAをつける
一般的に、SNSの広告は主にスマートフォンユーザーを中心に閲覧される可能性が高いです。そのため、スマートフォンで見ることを考えた縦型の動画が適しています。
また、動画などを閲覧している場合でも興味がなければパパッと切り替えていく可能性が高いため、長い動画はあまり見てもらえないので、動画の時間を15秒以内にしたり冒頭でなんの商材・サービスの広告かがわかったり具体的なターゲットを明示しておくと見てもらいやすくなります。さらにスマートフォンで見る=移動中など公共の場等で閲覧する可能性も高いので、音を切った状態でも内容がわかるように字幕を入れておくことも必須です。
そして、最後に閲覧したユーザーにアクションを起こしてもらうためにCTAの設置も必須です。
要するに、ユーザーの閲覧環境(スマートフォンでの閲覧、SNS閲覧中、公共の場でも見られるなど)を考慮しつつ、興味を持つユーザーを惹きつけてアクションを起こしてもらえる工夫をしましょう!というところが基本のポイントになります。
事例:不動産関連(BtoB)
この事例では、居抜きオフィスを扱っており、コンバージョンポイントはお問い合わせ または 会員登録です。
- 商材:居抜きオフィス
- 媒体:Meta広告
- CVポイント
- 会員登録
- お問い合わせ
- 目標CPA:10,000円
- 許容CPAは20,000円
- 1万円台前半であればかなり良い所感
元々静止画バナーでの配信を行っていたところを成果の悪い静止画バナーを停止→動画バナーを追加して配信を行いました。
動画配信前の静止画バナー時の配信結果が以下の通りです。(CVがついたものを一部抜粋)
インプレッション | CPM | クリック数 | CPC | CTR | CVR | CV数 | CPA | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バナーA | 86,700 | 3,000円 | 530 | 480円 | 0.61% | 2.6% | 14 | 18,000円 |
バナーB | 9,000 | 2,200円 | 40 | 500円 | 0.44% | 5% | 2 | 9,900円 |
バナーC | 25,000 | 2,200円 | 160 | 360円 | 0.64% | 0.63% | 1 | 56,400円 |
続いて、動画バナーを追加して配信した結果がこちら。(CVがついたものを一部抜粋)
インプレッション | CPM | クリック数 | CPC | CTR | CVR | CV数 | CPA | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
動画バナーA | 53,400 | 3,400円 | 300 | 590円 | 0.56% | 4.7% | 14 | 12,900円 |
バナーA | 9,900 | 3,000円 | 68 | 440円 | 0.69% | 4.4% | 3 | 9,900円 |
バナーC | 1,500 | 1,900円 | 14 | 200円 | 0.93% | 7.1% | 1 | 2,821円 |
バナーにもよりますが、CPMやCPC、CTRは静止画のバナーの方が良い数値で配信されました。ですが、動画バナーAはCVRが高くCPAも改善して配信ができました。入稿後すぐにCVがつき、配信も動画バナーAに寄っていく傾向がみられました。
使用したクリエイティブについて
元々配信していたバナーは、SNSのフィードに掲載されることもあって、オーガニック投稿に溶け込むような文字などを入れない商材写真(オフィスの写真)を使用していました。
実際の写真とは異なりますが(こちらは素材サイトよりダウンロードしたものを使用)、こんな感じでオフィスや会議室の写真で利用後のイメージをしてもらえるようにしていました。
後から配信した動画がこんな感じ。最初にご紹介したポイントに則って制作された、よくSNSで見る感じの動画広告です。
※実際はもっと写実的な仕上がりです。
- 冒頭でターゲット明記
- 例:「オフィスを移転したい経営者」
- ニーズを訴求
- 例:「できるだけ安く済ませませんか?」
- メリットを訴求
- 例:「その内装工事費用が最大0円」
- 理由も明記
- 例:「内装や家具をそのまま使える!」
- 最後にユーザーにとってほしいアクションを明記
SNSの動画広告によくある構成ですが、商材の要点や動画広告のポイントがしっかり押さえられており、良い成果が出たものと思われます。
まとめ
今回の事例で配信した動画クリエイティブは、これまで同案件で配信してきたクリエイティブとはまるでテイストが違ったので、実際に配信をスタートするまでは効果が出るのか心配でした。ですが、上手くハマってよかったです。
運用状況や商材・ターゲットなどが上手くはまっていたことは前提ですが、静止画でいまいち成果がよくならない場合は思い切ってテイストを変えて動画クリエイティブの配信を行ってもいいかもしれません。
もうすでにかなり一般的になっている動画クリエイティブですが、まだまだ静止画と比べると制作ハードルも高いかもしれません。が、やっぱり上手く活用しておきたいですね!
このタイプの動画広告、本当に効果があるのかな……?と思っていたので、自分の運用で身をもって効果を知ることができてよかったです!
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この記事を書いた人
田中祐晴
旧TwitterWebマーケティング課所属、リスティング広告運用歴3年。
「Google広告の検索広告認定資格」取得。
リスティング広告、SNS広告の運用をメイン領域として担当。