スキップはあり?なし? YouTube広告のスキップ可能なインストリーム広告とバンパー広告を比較してみた

2023年11月21日

2024年07月10日

こんにちは!ASUE株式会社Webマーケティング課のアイバです。

皆さんはYoutube広告を配信する際に、どのフォーマットを選ぶ事が多いでしょうか。
色々な案件を見ていると主にスキップ可能なインストリーム広告か、バンパー広告を利用されるケースが多いように思います。バンパー広告は認知向けプロモーションに使われるという話はよく聞きますが、実際にインストリーム広告の配信結果と比べてどの程度の違いがあるのでしょうか?

そこで今回はインストリーム広告と比較したバンパー広告の特徴を、実際に並行配信した一例の数値をもとに紹介していきます!

YouTube広告の種類

  • インストリーム広告
    • スキップ可能なインストリーム広告
    • スキップ不可のインストリーム広告
  • バンパー広告
  • インフィード動画広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告

事例についてお話しする前に、簡単にYouTube広告の種類についてご説明します。

インストリーム広告とは、視聴する動画コンテンツの前後や途中に流れる広告のことです。厳密には前に流れるものをプレロール広告、途中に流れるものをミッドロール広告、最後に流れるものをポストロール広告と呼びます。

インストリーム広告には、途中でスキップが可能なものと、スキップできず最後まで視聴しなくてはいけないものの2種類あり、スキップ可能なインストリーム広告は推奨の長さが12秒〜3分(5秒視聴でスキップ可能)、スキップ不可のインストリーム広告は7秒以上15秒以下(最長15秒まで)となっています。

バンパー広告は、6秒間のスキップできない動画広告のことです。インストリーム広告同様、動画コンテンツの視聴前後や途中に再生されます。

6秒間だけの短い動画広告になるので、伝えたい内容やメッセージを簡潔に伝えられ、ユーザーにストレスがかかりにくいのが特徴です。

インフィード動画広告は、YouTubeのフィード(ホーム画面の動画一覧内など)に掲載され、広告をクリックすることで動画が流れるタイプです。動画コンテンツの視聴時に流れるわけではなく、能動的に再生する動画広告なのでネガティブな印象を与えにくいです。

アイバ

三枚目で急激にYouTubeへの解像度が上がっていて怖い。

広報のN村

この画像は完全に今回のブログのために新しく作ったんですが(前2枚は前のデータを使い回し)、最近YouTubeをとてもよく見ているからです。

アウトストリーム広告は、YouTube内ではなくGoogle 広告のパートナーサイト内に配信される動画広告です。自動再生される場合もありますが、その場合はミュート状態で再生されます。

画像引用元:「Google 広告 ヘルプ — YouTube マストヘッド」
https://support.google.com/google-ads/answer/9709826?hl=ja

マストヘッド広告は、YouTubeのトップ画面の上部に掲載される動画広告です。元は国ごとに1日1広告を買い上げる方式での配信のみでしたが、現在はインプレッション単価での配信も可能です。基本的には資金力のある大企業向けの広告になります。

事例紹介:女性向けの美容クリニック

女性をターゲットにした美容クリニックで、同期間に15秒の動画とそれを短くした6秒の動画でそれぞれYouTube広告のスキップ可能なインストリーム広告とバンパー広告を配信しました。

その結果が以下の通りです。

表示回数視聴回数平均視聴単価クリック数平均クリック単価
スキップ可能なインストリーム広告187,879122,4951.2円157931円
バンパー広告219,4980-312261円

インストリーム広告における視聴の定義は、「30秒間再生された」「30秒未満の動画が最後まで再生された」「広告が操作された」のいずれかになります。今回は15秒の動画を使用したので、「30秒未満の動画広告が最後まで視聴された」「広告が操作された」のいずれかの回数が上記の通りとなり、その平均視聴単価は1.2円でした。

バンパー広告では「視聴」というカウントはされず(※YouTubeの動画は10秒以上見ないと視聴したカウントがされず、6秒以内のバンパー広告には視聴扱いにはなりません)広告動画のスキップもできないため、表示回数 = 視聴と仮定して考えると、視聴単価は「全体費用 8.1万円 ÷ 表示回数 21498 = 0.37円」となります。

そのため、視聴単価の時点ではバンパー広告がインストリーム広告の3分の1〜4分の1程度に抑えられる結果となりました。

続いて、クリックについて。インストリーム広告ではクリック率0.08%、CPCが931円だったのに対してバンパー広告では0.14%、261円となりました。視聴単価(表示単価)が安くクリック率が高いため、結果CPCが大幅に安く抑えられる結果となりました。

認知拡大目的ならバンパー広告もおすすめ

バンパー広告は、瞬間的に視聴者へ認知を持ってもらうための広告フォーマットになります。そのためインストリームと比べると表示単価が安い傾向にあり、費用対効果良く露出機会を増やすことが出来ます。特に認知目的のプロモーションに向いていると言ってよいでしょう。

注意点としては、バンパー広告では6秒以内の動画素材が必要になることです。通常動画広告は15秒〜30秒程度のものが多く、インストリーム広告もそのくらいの長さの動画を利用します。そのためクリエイティブ制作前にバンパー広告を実施すること決めておき、別途制作する必要があります。6秒以内で伝えられるのは1メッセージが限界ですので、何を動画内で訴求するのか情報の取捨選択が重要ですね!

アイバ

注意点もありますが、予算やクリエイティブの制作などに問題がなく認知拡大を目的とする場合ならバンパー広告はおすすめです!

まだ試したことがないという広告主様はぜひご検討ください。

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