こんにちは！ASUE株式会社の広報のN村です！

さて、わたしといえばTwitter（そうなのか？）……というくらい、わたしはTwitterが好きです。好きとかじゃない、もはや呼吸。息を吸うようにタイムラインを更新する——最近「APIの呼び出しの回数制限を超えました」を日に2-3回くらい見る気がするんですけど、公式アプリの仕様変更でもされたんですかね？——というくらい、Twitterを見続けています。

そしてその一方で、本ブログASUE通信内でツキイチシリーズでWeb広告媒体に関する最新情報などをまとめて毎月記事にしているのですが、なにぶん広告運用の経験がないのでたまに「これは……何が……あたらしいのか……？」という疑問が出ることも多く、そもそも元の機能を知らないとな〜と思う場面がよくあります。（※内容は運用者にチェックしてもらっています）

ということで、自分のためにも！Web広告に関するあれこれをまとめ中なのですが、今回はわたしの大好きなTwitterから、Twitter広告のターゲティング方法についてまとめたいと思います！

付加的ターゲティング（OR）と減点的ターゲティング（AND）

細かいターゲティングの種類をご紹介する前に、Twitterのターゲティングタイプについて簡単にご紹介しておきます。

後述する各ターゲティングは、すべて「付加的ターゲティング（=ORターゲティング）」と「減点的ターゲティング（=ANDターゲティング）」に分けられます。

付加的ターゲティングは、いわゆる「OR条件」でのターゲティング追加となり、条件1,条件2,条件3……と設定された場合は、いずれか1つを満たすアカウントに対して広告を配信します。こちらには、興味関心やイベント、キーワードといったターゲティングが含まれます。

対して減点的ターゲティングは、Google 広告等でいうところの「ユーザー属性」にあたるような内容で、地域・年齢・性別・言語（※）等のターゲティングが含まれます。こちらは「AND条件」でのターゲティングとなり、条件1,条件2,条件3……と設定した場合はすべてを満たすアカウントが広告配信の対象になります。（※言語ターゲティング自体はAND条件扱いですが、複数言語を指定した場合はそのうち1言語以上を理解するアカウントが対象になります）

付加的ターゲティングと減点的ターゲティングを混ぜて選択した「OR条件1+OR条件2+AND条件3+AND条件4」のような場合は、OR条件のいずれかとAND条件すべてを満たすアカウントに広告が配信されることになります。

オーディエンスの特性

オーディエンスの特性をもとにターゲティングする方法は、地域ターゲティング, 言語ターゲティング, 端末・プラットフォーム・Wi-Fiターゲティング, 年齢ターゲティング, 性別ターゲティングの5種類あります。

これらのターゲティングは減点的ターゲティング（AND条件）で追加されます。

地域ターゲティング

ユーザーのGPSやIPアドレスなどの複数の情報から位置情報を判断し、その位置情報によってターゲティングする方法で、国・地域・主要都市圏・市区町村・郵便番号などで指定できます。

複数の地域を指定したい場合は、[一括アップロード]から複数一度に指定が可能です。

言語ターゲティング

ユーザーが主に利用している言語（理解すると判断された言語）でターゲティングする方法です。2022年7月現在で使用可能な言語は46言語で、そのうち複数の言語を使用していると判断されたユーザーはそれぞれの言語でターゲティングの対象になります。

上述の通り、言語ターゲティングは減点的ターゲティングの1種で、基本的にはAND条件として設定されます。ですが、複数の言語を設定した場合は、いずれか1つの言語を利用するユーザーが対象になります。

たとえば地域の条件と端末条件と言語条件＋興味関心等のOR条件を1つターゲティング設定した場合、すべてを満たすユーザーに広告が配信されます。が、地域の条件と端末条件と言語条件複数＋興味関心等のOR条件を1つを設定した場合には地域・端末・興味関心等のOR条件（1つ）を満たし、複数の言語条件のうちいずれかの言語を利用しているユーザーがターゲティングされます。

複数の言語へのターゲティング設定をを利用する機会はそんなにないかもしれませんが、少し特殊なのでもし必要な際は注意しましょう。

端末・プラットフォーム・Wi-Fiターゲティング

また、Twitterに使用しているデバイスによってもターゲティングが可能です。OS・端末モデル・携帯電話会社の他、一定期間内に新しい端末を購入した利用者をターゲティングすることも可能です。

OSはたとえばiOSでしか利用できないサービスの広告や、古いバージョンのOSだと利用できないサービスの広告などに利用が可能です。また、[次の期間に新しい端末を購入した利用者をターゲティング]にチェックを入れた状態で端末モデルを指定すれば、周辺機器やアクセサリなどの広告にも利用できそうです。

年齢ターゲティング

ユーザーのTwitterプロフィールの誕生日に基づく年齢データか、誕生日を設定していないユーザーはフォローしているアカウントや興味関心などの属性からの推測による年齢でターゲティングできる方法です。

性別ターゲティング

設定された性別やTwitterが興味関心等からアカウントの類似性に基づいて判断した性別によってターゲティングすることができます。

ちなみに、ユーザーのTwitterの性別設定は、男性・女性の他に[性別を追加]から自由に性別を設定できるので、男性・女性以外の設定はそちらから個別に可能です。男性・女性以外の性別を設定した場合は、アカウントの類似性に基づいて広告が配信されるようです。

オーディエンスタイプ

前章のオーディエンスの特性によるターゲティングは、各社の広告媒体にもよくあるような内容がメインでしたが、ここからは会話ターゲティングやキーワードターゲティング、フォロワーが似ているアカウントのターゲティングなど、Twitterならでは！なターゲティング方法が登場します。

会話ターゲティング

会話ターゲティングでは、10,000種類以上の会話トピックの中から指定したトピックについて話しているオーディエンスをターゲティングできる機能です。現在は利用可能なのは主に英語圏ですが、日本語をはじめいくつかの言語でも一部機能します。

ターゲティングされる対象は、過去28日間に会話トピックについてツイートした・会話トピックについてのツイートにエンゲージした・会話トピックについてのツイートを長時間表示したアカウントが対象になります。

イベントターゲティング

実施される特定のイベントについて興味がある人・参加するユーザーに対してアプローチできるターゲティング方法です。

エンターテインメントやスポーツなどのカテゴリごとにイベントが追加されており、イベント開始2週間前から終了後3週間までのイベントのみが表示されます。例えば、2022年7月12日現在では[休日]内に2022年7月13日（日本時間？）のBastille Day（=パリ祭/フランス革命記念日で1789年のバスティーユ牢獄襲撃による）や[その他]内のAmazon Prime Day 2022などが表示されています。イベントは世界各国のものが追加されています。

スポーツの試合などに向けて、興味がある人に放送する有料チャンネルや配信サービスの宣伝などでも使えそうですね。

ツイートエンゲージャーターゲティング

ブランドのツイートを閲覧したり、いいねやRT、動画の再生などでエンゲージしたユーザーをターゲティングできる機能です。すでに一度コンテンツに触れたりエンゲージしているユーザーに対して広告を出せるリターゲティング的な手法になるので、効果的です。

動画再生については、再生時間等で視聴状態の指定ができる仕様になっています。

キーワードターゲティング

ユーザーの検索クエリや最近のツイート、反応したツイートのキーワードに基づいてターゲティングできる方法です。キーワードターゲティングでは除外設定も可能になっています。

会話ターゲティングとも似ていますが、こちらはカテゴリやトピックではなく自由に特定のキーワードを指定でき、そのキーワードを検索したりツイートしたりキーワードに関するツイートに反応したり……というユーザーのTwitter上でのキーワードとの関わりによってターゲティングをすることができます。ツイートの詳しい内容には左右されないため、キーワードに関するネガティブな内容であってもターゲティングされる可能性もあります。

例えば、「ミュージカル」で指定すると、「ミュージカル観たい」や「ミュージカルってなんで突然歌うの？」などのミュージカルに関するポジティブなツイートでもネガティブなツイートでもツイートしたユーザーや反応したユーザーがターゲティングされる可能性があります。

除外キーワードを設定した場合は、そのキーワードに関するツイートをしたり反応したユーザーやそのキーワードでの検索結果内への広告配信が除外されます。

映画とテレビ番組のターゲティング

映画やテレビ番組を見て、Twitter上で反応したユーザーに対して広告配信できるターゲティングです。広告配信が可能なのは映画や番組の放送中・放送前後のみですが、キーワードターゲティングと違って番組名の略称等にも対応できるようなので、テレビ番組や映画に関連して広告を配信したい場合にはおすすめの機能です。

興味関心ターゲティング

Twitterがユーザーのフォローしている人・リツイート・クリック・ツイート内容などのさまざまなシグナルに基づいて興味関心を判断し、それをターゲティングに利用できる方法です。

例えば、[趣味・興味]>[舞台芸術]を選ぶと、演劇・ミュージカルやバレエ・歌舞伎……といった舞台芸術系のコンテンツに興味関心を持つユーザーをターゲティングできます。ちなみに、日本国内+これだけの指定だと「オーディエンスサイズが小さすぎます！」って怒られます。

興味関心によるターゲティングは、広告の内容（商品・サービス）やクリエイティブが、選択した興味関心と一致したときに効果が出やすいターゲティングなので、そのような場合の利用がおすすめです。

フォロワーが似ているアカウントのターゲティング

このターゲティングでは、指定したアカウントのフォロワーとよく似た興味関心を持つユーザーにアプローチできます。

例えば、@TwitterBizJPというTwitterビジネスのアカウントを指定すると、Twitter広告などWebマーケティングに興味関心を持つアカウントをターゲティングすることができます。指定アカウントのフォロワーとの類似性は、リツイート・クリック・ツイート内容などから判断されます。

指定するアカウントが1つだけだと、十分なオーディエンスサイズにならない（可能性が高い）ため、キャンペーンごとに30程度はアカウントを指定することが推奨されています。

既存のオーディエンス

フォロワーターゲティング

既存のフォロワーに対しても広告を表示させたい場合は、ターゲティング機能の追加オプションで、[@xxxxx（アカウント名）さんのフォロワーもターゲティング（オプション）]にチェックを入れることで追加できます。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、広告主側が保持している顧客データのメールアドレスリストや、TwitterのWebサイトタグを利用して収集したサイトにアクセスをした人・モバイルアプリを使っているユーザーなどの収集したデータからリストを作成してターゲティングに利用できる方法です。

リマーケティングにあたる手法であり、効果が期待できる方法です。

まとめ

Twitter広告では、ユーザー属性はもちろんユーザーのツイート内容なども利用したTwitterならではのターゲティング設定が可能な媒体です。イベントの開催前後やテレビ・映画の放送前後しか広告を配信できないターゲティングもあるなど、面白いですよね。

商品やサービス・その他広告を届けたいユーザーを意識して、各ターゲティング方法をしっかり理解した上で適切なターゲティングが設定できるといいですね！

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