こんにちは、ASUE株式会社の広報のN村です。
弊社では、社内の調査機関である超局所マーケティング研究所にて、広報のN村が日常でどうしても気になったことなど「超局所的な」調査を実施しております。
目次
まえがき
わたしはASUE株式会社の社員である前に1人のミュージカルファンであることは一部の方には知られているかもしれません。ほぼ全ての有給をミュージカル鑑賞につぎ込むわたしが、ミュージカルの中で特に?大好きなものがあります。
デュエットシーンです。
1人で高らかに歌い上げるビッグナンバーも魅力的ですし、作品やシーンの世界観・状況などがわかる主にアンサンブルの市井の人々がみんなで歌うナンバーなども大好きですが、メインキャラクターが気持ちをぶつけ合ったり芝居の応酬が観られたりするデュエットナンバーが大好きです。
さて、ミュージカルでデュエットナンバーと聞くと、愛し合う男女が見つめ合って歌うようなシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。実はそれだけではなく、様々なシチュエーションで歌われるデュエットがあります。
デュエットナンバーを歌う2人が、どのような性別(男女で歌う/男性同士/女性同士)やどんな関係性なのか、昔の作品と今の作品では傾向に違いがあるのか、などから観客のニーズや世情の変化が見て取れるのではないかと考え、こちらを調査しました。
調査概要
- デュエットナンバーの定義
- 2人のキャラクターが主体的に歌う楽曲とする(少しハモっただけ等は含まない)
- アンサンブル等のコーラスが入る場合もある(コーラスパートがなくても曲としては成立する)
- 片方が台詞のみ、などのナンバーは含めない
- 歌詞の中で台詞の掛け合いやそれぞれのソロパートがあるナンバー
- 観たことがない作品については、海外版の音源を聴いたり、歌詞のパート割りを調査することでデュエットと判断
- 同じ曲のリプライズがある場合、同じ人同士で歌うものは1曲とカウント
- 性別の扱い
- 性別の振り分けはパート分けの意
- 基本的に男性の役者が歌うパート(声楽的にはバス・バリトン・テノール)を男性(パート)、女性の役者が歌うパート(声楽的にはアルト・メゾソプラノ・ソプラノ)を女性(パート)とする
- オールフィメール・オールメールなど、役者が同性のみのカンパニーの場合はキャラクターの設定された性別とする
- 例:キャラクターのとしての性別はないが、主に女性の役者が演じている死神の役はここでは「女性」として扱う
- 調査対象
- 主にN村が過去に観たことがある作品や有名作品など全45作品143曲のデュエットナンバー
- 各楽曲の作品のあらすじ・実際に歌われる場面や歌詞などを調査・集計した
調査報告
Nmura_asueさんによるミュージカルデュエットナンバー男女で歌うデュエットナンバーが圧倒的に多い結果となった。次いで男性同士、女性同士という結果だが、同性同士のデュエットナンバーは男女で歌う曲に比べて数が少ないことがわかった。
これは以前から言われていることで、ミュージカル俳優のコンサートに行くと「同性同士で歌える曲ってあまりないんですよねー」と言いながら大体同じような曲を歌われる。
年代別の傾向
次に、初演年ごとの統計は以下の通りとなった。
Nmura_asueさんによる初演年による推移調査初演年とは、調査した作品が世界で最初に公演された年のことを指す。N村の観劇経験作品や知っている作品が新しい作品寄りであるため、右にいくにつれ曲数が増える傾向にあるが、特に同性同士のデュエットに焦点を当てると1989年頃までほぼなく、5曲のみとなった。
1年ごとだと傾向がわかりにくいため、年代ごとにデータをまとめたものが以下である。
Nmura_asueさんによる年代別:ミュージカルデュエットナンバーさらに、1作品あたりの平均登場曲数も算出した。
Nmura_asueさんによる年代別/1作あたり:ミュージカルデュエットナンバー今回の 調査では同性同士のデュエットナンバーは横ばいだが、男女間のデュエット曲が減少傾向にあった。男女の関係だけではなく、同性の関係性を描くシーンを重要視する作品が増えたのかもしれない。しかしながら、サンプル数が少ないため、この傾向が正しいかどうかは今後追加の調査が必要である。ちなみに、2000年代に男性同士のデュエットナンバー数が増加しているのは、男性2人のみのキャストのミュージカルを調査対象としたためである。今回の調査範囲では、男女2人のミュージカルが2作品、男性2人のミュージカルが2作品あったが、女性2人のミュージカルはなかった。
作曲家別の傾向
今回調査を行った45作品の作曲家は、15人である。作曲家ごとのデュエットナンバーの性別の内訳は以下の通りである。
Nmura_asueさんによる作曲家別 デュエット曲数また、各作曲家の1作品あたりの平均内訳は以下の通りである。
Nmura_asueさんによる作曲家別/1作品あたり デュエット曲数同性同士のデュエットナンバーが、年代別では徐々に割合が増えている傾向があったため、若い世代の作曲家の方が同性同士のデュエットナンバーが多いのでは?と考えていた。しかし、今回の調査ではそのような結果が得られなかった。例えば、今回の調査では男性同士・男女・女性同士のデュエット曲数が同一だったソンドハイム氏は2021年に91歳で亡くなったミュージカル界の大御所作曲家である。
しかしながら、今回それぞれの作曲家のすべての作品を調べられたわけではないため、こちらについても今後調査を行っていきたい。
デュエットナンバーを歌う2人のキャラクターの関係性についての調査
続いて、デュエットソングを歌う2人の関係性について調査した。関係性については、わたしの主観も含まれるため、留意されたい。
Nmura_asueさんによる男女:恋愛関係のデュエットソング Nmura_asueさんによる同性:恋愛関係のデュエットソング男女で歌うデュエットナンバーは、圧倒的に恋人・夫婦関係やその他恋愛(のようなもの)が絡むナンバーが多く、合わせると8割以上がそのようなデュエットナンバーだった。ただ、「恋愛が絡む関係ではある」の欄については、グレーな関係性も多い。一方、同性同士で男性同士の場合にの恋人・夫婦関係が2曲、「恋愛が絡む関係ではある」が7曲だけで、女性同士では合計1曲とかなり少ない結果となった。最新のブロードウェイ作品はほぼ調査ができていないため、このようなナンバーが他にどの程度あるかは不明だが、今後これらのような楽曲も増えていくことを期待したい。
続いて、敵対している間柄のデュエットや、本来敵対関係ではなくてもなんらかで揉めている口論のようなデュエット曲がどの程度あるかを調査した。
Nmura_asueさんによる男女:敵対関係のデュエットソング男女間のデュエットでは恋愛関連の内容が多かったため、争うような内容の曲は7%程度と少なかった。「争う関係」「争う関係ではないが近い関係」の中には、恋愛関係のデュエットで「恋愛が絡む関係ではある」に振り分けた楽曲がいくつか含まれた。
Nmura_asueさんによる男性同士:敵対関係のデュエットソング続いて、男性同士のデュエットでは、争う関係・またはそれに近い関係を合わせると全体の半分近くにのぼった。これは、ライバル同士の関係や犯罪者とそれを追う警部、一人の女性を取り合う役などが見られた。このような男性デュエットは、激しい曲調のものが多い。
Nmura_asueさんによる女性同士:敵対関係のデュエットソング最後に女性同士の争う関係のデュエットは、近い関係と合わせて全体の4分の1程度だった。女性同士のデュエットについては、恋愛関係と敵対関係・争う関係以外の楽曲が多い結果となり、残りの楽曲がどのような関係性か調べたところ、お互いが同じような境遇で歌う楽曲が特に多かった(例:愛する男性を思って歌う など)。そのため、女性同士のデュエットは全体的にスローテンポな楽曲が多い。
まとめ
デュエットナンバーは、ミュージカルに欠かせないものです。今回の調査では大きな変化は見えにくかったですが、世情などの変化によって、作品のテーマとともにデュエットで描かれるシーンや関係性もある程度変わっていくのかもしれませんね。
調べててわたしは最高に楽しかった。(楽しかったのでほぼプライベートの時間で調べた)
厳密な統計をとるにはまだまだ作品数も足りず、古い作品のデータも少ないため、追加調査を進めるともっと変化が大きく見えてくるかもしれません。
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この記事を書いた人
2016年入社。ASUE株式会社広報を担当。メールマガジン「ほぼ週刊ASUE通信」もお送りしています。ほぼ週刊なので週刊ではない。月初に公開するWebマーケティング情報をまとめたツキイチシリーズはちゃんと月刊です。
趣味はミュージカル観劇。おすすめ作品を知りたい方はN村のTwitterまでお問い合わせください。
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