リファラースパムの除外設定【Googleアナリティクス】

2020年08月25日

2021年04月09日

こんにちは!ASUE通信編集部です。

普段からウェブ担当者の方は、Googleアナリティクスなどの解析ツールを見ていると思いますが、突如アクセスが急増して喜びも束の間 よく分からないサイトからのアクセスが増えていた、なんてことはありませんか?
これはいわゆるリファラースパムの影響で、参照元で確認できるかと思います。

予め防ぐことは難しいですが、今後の来訪を防ぐことは可能です。今回はリファラースパムの除外設定をご紹介します。

リファラースパムとは

リファラースパムとは、リファラー(参照元)を利用してスパムサイトへの誘導を図る迷惑行為のことです。

Googleアナリティクスではどのサイトから来訪したかを「集客」>「すべてのトラフィック」>「参照元 / メディア」から確認することができます。分析の際にどこからアクセスがあったのか参照元を確かめにいくこともありますので、このようなサイト運用者の行動を狙ってスパムサイトへの誘導を目的にリファラースパムを仕掛けます。

以下の赤枠の参照元はリファラースパムです。(とある日の参照元データ)

異常値と取れるような急激なアクセス増があった場合に参照元を調べてみると、普段見かけないドメイン、明らかにスパムな名前のドメインがあれば、リファラースパムが原因になっていることがほとんどです。

また、弊社は日本国内向けのサービスですので、海外からのリファラーが増えることは考えにくいです。そのため、参照元に他の言語のドメインがあればスパムを疑います。

ただしリファラースパムかもしれないと思っても直接そのURLにアクセスするのは避けましょう。ウイルス感染なども考えられますので注意した方が良いです。

リファラースパムの問題点

  • アクセスすると悪質な WEB サイトに誘導される可能性がある
    • リンク元を調べる際にスパムサイトにアクセスしてしまう可能性があります。海外のドメインや身に覚えのない参照元からのアクセスが急増している場合には注意する必要があります。
  • アクセス解析の際に自サイトへの流入を正しく計測できない
    • スパムサイトからの膨大なアクセスがあると正しくデータ分析ができません。

Googleアナリティクスでリファラースパムを除外する方法

リファラースパムをそのままにしておくと良いことはありませんので、以下の方法で対策をしておきましょう。

GAでのリファラースパム除外方法

  • Googleのボットフィルタリング機能を利用
  • Googleアナリティクスのフィルタ設定を使う

Googleのボットフィルタリング機能を利用

Googleアナリティクスの「ボットフィルタリング機能」を使う方法が簡単です。Googleがスパムと判別するアクセスを除外することができます。

1.「管理」>「ビュー設定」を開く

Googleアナリティクスの左メニューの最下部にある「管理」から右側のビューエリアにある「ビュー設定」をクリックして開きます。

2.「ボットのフィルタリング」にチェックを入れる

ビュー設定の中にある、ボットのフィルタリングのチェックボックスにチェックを入れ、下部の「保存」をクリックします。

これだけ操作で設定は完了です。簡単に設定できますのでまだチェックが入っていない場合は設定しておきましょう。

Googleアナリティクスのフィルタ設定を使う

ボットフィルタリングで除外しきれなかったアクセスを除外するためには、フィルタ設定を使うことが効果的です。フィルタ設定には様々なパターンがありますが、以下の対応が一般的かつ効果的な対策になりますので、こちらを説明していきます。

GAのフィルタ設定での除外方法

  • 特定の参照元からのアクセスを除外
  • 言語が「(not set)」のサイトからのアクセスを除外

特定の参照元からのアクセスを除外

冒頭で説明したようにスパムと思しき参照元が分かっている場合、そのURLを除外設定します。

1. 「管理」>「アカウント」>「すべてのフィルタ」をクリック

Googleアナリティクスの左メニューの「管理」からアカウントエリアにある「すべてのフィルタ」を開きます。

2. 「フィルタを追加」をクリック

「フィルタを追加」をクリックして、フィルタの設定に進みます。

3. フィルタの設定をする

フィルタ名、種類、除外の詳細を入力します。

フィルタ名

分かりやすいフィルタ名をつけます。

ドメインやリファラースパムであること、除外していることが分かるようにしておくと後日確認した際に分かりやすい。

フィルタの種類 「カスタム」を選択
フィルタフィールド 「参照」を選択
フィルタパターン

除外したいURLを入力。

例では「bot-traffic.xyz」を除外設定しています。

4. フィルタ設定を適用するビューを選択する

フィルタを設定しただけでは適用されないため、どのビューでフィルタを行うかを選択します。フィルタ設定画面の下部には以下のようなビューを追加するエリアがありますので、使用可能なビューから普段利用しているビューを選択し、「追加」をクリックします。

追加を行うと、右側の選択したビューに追加されるので、画面下の「保存」をクリックして完了です。

このフィルタ設定は複数のビューに適用できるので、複数のサイトを管理している場合などは一度の設定で対策が可能です。

フィルタ設定で除外できるURLは1つになるため、複数のリファラースパムをフィルタ設定で除外したい場合にはこの操作を繰り返します。

言語が「(not set)」のサイトからのアクセスを除外

リファラースパムの特徴の一つに「言語設定」が (not set) になっていることが挙げられます。Googleアナリティクスでは言語設定も計測できますので、これを利用して (not set) のアクセスを除外することで対策を行います。

フィルタの設定になるため、基本的な操作は先ほどと同じです。

1. 「管理」>「アカウント」>「すべてのフィルタ」をクリック

先ほどと同様に、Googleアナリティクスの左メニューの「管理」からアカウントエリアにある「すべてのフィルタ」を開きます。

2. 「フィルタを追加」をクリック

「フィルタを追加」をクリックして、フィルタの設定に進みます。

3. フィルタの設定をする

フィルタ名、種類、除外の詳細を入力します。
今回はフィルタフィールドを「言語設定」にし、フィルタパターンを「(not set)」にします。

フィルタフィールド 「言語設定」を選択
フィルタパターン 「(not set)」と入力
4. フィルタ設定を適用するビューを選択する

こちらも先ほどと同様に、ビューを選択し、「保存」をクリックして完了です。

他にも除外の設定はありますが、まずはGAで簡単に行える対処をしておくと良いですね。

Googleアナリティクスで正確な分析を

リファラースパムは放置しておくと、正しいデータ分析の妨げになるだけでなく、意図せずスパムサイトに誘導されるリスクになります。

比較的簡単な設定ですので、実際に参照元を確認して対策をしておきましょう。

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