こんにちは、ASUE株式会社アカウントプランニング課のイトウです。
先日、弊社でLINE公式アカウントのコンサルティングサービスを始めたというお知らせと、LINE公式アカウントがどのようなものかの紹介を本ブログでいたしました。
ということで、今回はLINE公式アカウントに関する第三弾、LINE公式アカウントの活用のポイントについてご紹介したいと思います!
目次
どんなときに活用すべき? LINE公式アカウント
- toCビジネス
- メルマガがあまり読まれていない
- 集客を強化したい
LINE公式アカウントは、(過去の記事でも紹介したように)老若男女問わず全世代でかなり高い利用率を誇るSNSアプリです。いまや日常的なプライベートの連絡ツールとして、電話・メール以上に利用している方も多いのではないでしょうか。そのため、性別問わず若い世代からシニア層まで、各世代の様々な属性のユーザーに向けた商品・サービスのマーケティングに活用できるツールです。
さらに、LINE公式アカウントの一斉配信メッセージの平均開封率は55%(2022年6月LINEヤフー調べ:https://campus.line.biz/line-official-account/courses/features/lessons/broadcast)であり、一般的に言われているメールマガジンの開封率20%前後と比べるとかなり高い水準となっています。また、開封後のクリック等の反応も一般的なメルマガと比較するとかなり高いと言われています。
ターゲットを選ばず利用できるツールであること、メッセージを受け取るユーザーの反応が高いことから、集客を強化したりリピーターを獲得したりするのにも有効なツールとなっています。
LINE公式アカウント活用の3つのポイント
では、どのようにLINE公式アカウントを効果的に運用すれば良いのでしょうか?
- 見込み顧客のリスト化 → CRMとして活用する土台作り
- ユーザーのフェーズに合わせた配信
- ユーザーの求める情報・役立つ情報の提供
見込み顧客のリスト化 → アンケート等でCRM/MAとして活用する土台作り
まず、活用するにあたってLINE公式アカウントに登録してくれるユーザーが増えないことには活用は難しいです。まずは登録者数を増やして、見込み客をリスト化することを目指します。
登録者数を増やす方法
登録者数を増やすには、オフライン施策・オンライン施策・広告施策の大きく3パターンがあります。それぞれの具体的な施策は以下の通りです。
- オフライン施策
- 店頭のポップやチラシ設置、スタッフからの声掛け、QRコード付きの名刺やショップカード配布
- 新規登録での商品・クーポン・ポイント等のプレゼントキャンペーンの実施 など
- オンライン施策
- Webサイトやメルマガなどに登録を促すバナーを設置
- 他のSNSでの宣伝 など
- 広告施策
- 友だち追加広告の活用
- 広告代理店に依頼
- LINEプロモーションスタンプの制作 など
オフライン施策
飲食店やアパレルブランド等の実店舗のあるビジネスの場合は、まずオフライン施策の導入が有効です。すでに店舗に来ているユーザーなので、リピーター獲得にも繋がります。レジにポップ等を置いて会計時に登録を促したり、飲食店であれば各テーブルにポップを置いておいたりするといいですね。LINE公式アカウント登録でデザートやドリンクサービス、値引き、クーポンプレゼント等のちょっとしたサービスがあるとより有効です。
サービス等がなく声掛けだけの場合でも、今後も店舗を利用するかも……と思えば登録するユーザーもいるので、地道に行うのがおすすめです!
参考事例:「店内告知とクーポン機能で友だち数8,000人突破!折り込みチラシも削減した業務用スーパーの友だちの集め方」
https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/endosyouji/
└業務用スーパーの事例
└店内での大々的な告知の設置
└各メーカーからの協賛品を使った友だち追加キャンペーン
オンライン施策
続いて、オンラインではWebサイト等へのLINE公式アカウントへの登録を促すバナー等の設置やSNSでの宣伝等をやると良いでしょう。
ECサイト等では、LINE公式アカウントとの連携(LINE連携)をできるようにしておき、クーポンをプレゼントしたりポイント付与を行うなどのサービスを見たことがある人も多いと思います。
ある程度他のSNS(InstagramやXなど)でフォロワーがすでにいる場合は、LINE公式アカウント開設の宣伝をそこでするのもおすすめです。
広告施策
画像参照元:「LINEヤフー for Business — 友だち追加広告 LINE広告(友だち追加)」
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/cpf/
最後に、友だち獲得にある程度予算を使える!という場合は広告を使うのも手です。
LINE広告では、友だち追加広告というぴったりな配信メニューがあるので、そちらを利用するという方法があります。
友だち追加広告:https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/cpf/
やろうと思えば自分で(自社内/インハウスで)運用もできますし、ノウハウがない場合は広告代理店に依頼することも可能です。(その際はぜひASUEにお声掛けください!)
また大手企業や予算が潤沢にある場合は、LINEプロモーション用のコラボスタンプを制作するという手もあります。(費用がかなりかかるため、中小企業には向かないので割愛しています。)
CRM / MAとして活用するための土台作り
LINE公式アカウントは、アプリやWebサイトと比べるとLINEアカウントさえあれば簡単に登録できることが多く、ユーザーの登録ハードルが低いのが特徴の一つです。
登録してもらい、その上でアンケート等を実施して顧客の細かい属性情報などを取得できれば、後々のマーケティングに活かしやすくなっていきます。
LINE公式アカウントのデフォルトの機能では難しいですが、顧客ごとの属性情報等を取得できるアンケート機能がついた拡張ツール等を利用すれば、それらをマーケティングに活かしていくことが可能になります
また、来店時にポイント等をつけることができるショップカード機能などを活用したりすることで、来店や購入などユーザーの行動にうまくスコアリングをつけることなども拡張ツールを利用すると可能になります。
費用や運用コストはかかりますが、ただのメッセージ配信ツールやポイントカード機能だけではなく、一歩進んだ活用がしたい場合には、そのような拡張機能を選べばCRM(顧客関係管理)やMA(マーケティングオートメーション)としても利用することができるので、おすすめです。
ユーザーのそれぞれのフェーズに合わせた施策
見込み顧客のリストができたら、次は見込み顧客それぞれの状況に応じた施策をしていくことが必要です。
方法は状況や利用できる機能によって様々ありますが、例を簡単にご紹介します。
新規登録したユーザーへのステップ配信でナーチャリング
画像参照元:「LINEヤフー for Business — ステップ配信」
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/step-message/
LINE公式アカウントには、新規登録を起点として、ステップ配信を行うことが可能です。
登録直後にお礼メッセージ等を送付したり、登録から○日後にブランドのストーリーやおすすめ商品、新商品の事前告知やクーポン配布などメッセージ等の送信が設定でき、配信を行うことで、登録だけで終わらせずに来店や購入を促すことができます。
参考:「LINEヤフー for Business — ステップ配信」
https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/step-message/
絞り込み配信で効果的な配信
LINE公式アカウントでは、一部のユーザーに対してだけメッセージを配信することも可能です。
デフォルトの絞り込み配信機能では、「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「エリア」の5つの属性を使って絞り込むか、過去のメッセージのリンクをクリックしたユーザー(クリックリターゲティング)や過去のメッセージを開封したユーザー(インプレッションリターゲティング)など予め用意されたオーディエンスに配信することも可能です。
絞り込み配信:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/broadcast-demographic/
属性 | 絞り込める内容 |
---|---|
友だち期間 | ・6日以下 ・7〜29日 ・30〜89日 ・90〜179日 ・180〜364日 ・365日 |
性別 | ・男性 ・女性 |
年齢 | ・14歳以下 ・15〜19歳 ・20〜24歳 ・25〜29歳 ・30〜34歳 ・35〜39歳 ・40〜44歳 ・45〜49歳 ・50歳以上 |
OS | ・Android ・iOS など |
エリア | ・都道府県 ・北海道 ・東北地方 ・関東地方 ・甲信越 ・北陸地方 ・東海地方 ・関西地方 ・中国地方 ・四国地方 ・九州 ・沖縄 |
- オーディエンス
- メッセージクリック
- メッセージインプレッション
- リッチメニュークリック
- リッチメニューインプレッション
- 友だち追加経路
- チャットタグ
- 予約
- ユーザーIDアップロード
- ウェブトラフィック
オーディエンス:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/messages-audience/
さらに、拡張機能を利用している場合は、拡張機能を使って集めたアンケート回答などのデータを利用することで、より細かい属性に対してセグメント配信をすることが可能です。
例えば、
- 商品を紹介するメッセージに反応したユーザーにその商品の活用例やタイムセールなどのお得な情報を送る
- 誕生月のユーザーに誕生日クーポンを配信
- 初めてお買い物する方限定のクーポン配布
- リピーター向けのクーポン配布
- スコアリングが高いユーザー向けに無料相談会のお知らせ
など、状況によってやれることがたくさんあります。
上手に絞り込み配信することで、関係ない情報・興味のない情報などが配信されたときのブロックなども防げますし、配信数の節約も可能なので有効活用していきたいですね!
ユーザーにとって役立つ情報の提供
最後に、ユーザーにとって役立つ情報を提供することです。
上述のフェーズごとに合わせた施策の話でも紹介したクーポンのような物理的に役立つ内容はもちろん、それ以外にも商材やサービスに関わるノウハウ・お役立ち情報などを提供するのもおすすめです。
例えばハウスメーカーのような商材の金額が大きくユーザーが比較検討を細かく重ねた上で成約や購入に至るような商材の場合は工務店の選定のポイントや借入額の計算についてなど、比較検討中のユーザーにとって役立つ情報を配信することで良い印象を残したりすることも可能です。他にも、人材紹介サービスでは自己分析や自己PRの実施方法、履歴書の必勝ガイドや面接対策など、商材・サービスに合わせてさまざまな内容が考えられます。
そのメッセージ1つで即成約等に繋がらないものでも、継続して役立つ情報の配信を続けておくことでいざ購入等に至る際に選ばれるきっかけになるなど、長期的に効いてくる可能性があります。
頻繁に送りすぎるとブロックなどに繋がる可能性もあるので、適度に細く長く役立つ情報などユーザーとの接点を保つようにしましょう!
まとめ
LINE公式アカウントはメッセージ配信ツールとしてだけでなく、ショップカード(スタンプカード)やクーポン配布などさまざまな機能があり、場合によってはCRM / MAとしても活用できるツールです。
まだ導入しておらず、集客のお悩みがある方はぜひご相談いただければ幸いです!
この記事を書いた人
イトウ
2018年Webマーケティング課入社。クライアントの利益を第一に考える運用を心掛けている。愛猫のりんごちゃんは天使。