クロスセルとは?アップセル、ダウンセルとの違いを詳しく紹介!

2023年10月04日

2024年07月10日

マーケティングや営業の仕事をしていると、効率的に売り上げを伸ばすことが求められると思います。そんな時に役立つのが「クロスセル」という施策です。この記事では、クロスセルの基本から、その効果的な活用方法までを紹介します。近似概念のアップセルやダウンセルとの違いも掘り下げ、クロスセルがビジネスにどのように貢献するかを見ていきましょう。

クロスセルの基本概念

クロスセルは、顧客が購入を検討している商品に関連する別の商品を提案することを指します。顧客の購入範囲を拡大し、1回の取引での購入アイテム数を増やすことを目的にします。ECサイトでは、商品ページやカートページで「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という形でよく見られる手法です。

クロスセルのメリット

クロスセルの最大のメリットは、顧客の購入範囲を拡大し、1回の取引での購入アイテム数を増やすことができる点です。顧客にとっても、関連する商品を一緒に提案することで、必要な商品を見逃すことなく、一度の購入で全てを手に入れることができるというメリットがあります。

アップセル、ダウンセルとの違い

クロスセルアップセルダウンセルとしばしば混同されることがありますが、それぞれ異なった手法です。アップセルは、顧客が考えている商品よりも高価なものや、追加の特典や機能がついたバージョンを提案する手法です。ダウンセルは、顧客が高価な商品の購入をためらっている場合や、購入をキャンセルしようとしている場合に、より手頃な価格の商品を提案する手法です。一方、クロスセルは、前述の通り、顧客が購入しようとしている商品に関連する別の商品を提案することを目的としています。

例えば、広告主が特定の商品の広告キャンペーンを開始する際、広告代理店が「この広告キャンペーンと併せて、ターゲット層に合わせたリマーケティング広告もセットで実施するのはいかがでしょうか?」と提案するのが「クロスセル」です。一方で、広告主が基本的な広告プランを選択した時、「追加料金でプランをアップグレードし、より多くのユーザーに露出するのはいかがですか?」と提案するのが「アップセル」です。しかし、広告主が最初に高額な広告キャンペーンを選んだが、その予算に悩んでいる場合に、広告代理店が「基本プランもございます。高額なキャンペーンよりは露出は少なめですが、予算を抑えられます」とより予算に合わせたプランを提案するのが「ダウンセル」です。

クロスセルの具体的な手法

クロスセルを効果的に実施するための手法はいくつかあります。

顧客のニーズ理解: まず、顧客の購入履歴、閲覧履歴、クリックパスなどの行動データや、アンケートやヒアリングを通じて得られる情報などを元に、その顧客のニーズや関心を把握します。これにより、どのような商品が顧客に合致するかの方針を策定します。

関連商品の選定: 既に興味を示している商品やサービスに関連するものを選定します。関連性が高い商品の方がクロスセルの成功確率は高まります。また、各カテゴリ内でのベストセラーや高評価商品も訴求力があるので、優先してご案内します。

価値の強調: 選定した関連商品が、どのように顧客にとっての価値があるのかを明確に伝えるメッセージを作成します。商品の画像、説明、レビューなどの情報をフル活用し、魅力的に、そして分かりやすくプレゼンテーションすることが効果的です。

適切なタイミングでの提示: 顧客の購入プロセス中、特にカートに商品を追加する直前やチェックアウトの際など、クロスセルに適切なタイミングで関連商品を提示します。

追加のインセンティブ提供: 限定の割引やセット価格、送料無料など、クロスセル商品を購入するインセンティブを提供することで、購入意欲を刺激します。

フィードバックの収集と改善: A/Bテストなどを活用し、実施したクロスセルの結果を定期的に評価し、顧客からのフィードバックを収集します。これをもとに、提案の精度やプレゼンテーション方法などを継続的に改善していきます。

クロスセルの注意点

クロスセルは低コストで行える便利な販促戦略である一方、その実施にあたってはいくつかの注意点が存在します。まず、クロスセルの提案は顧客のニーズや関心に合致していなければなりません。無関係な商品やサービスを強引に推奨することは、顧客の混乱や不信感を招き、顧客の購入体験を損なう恐れがあります。

また、過度なクロスセルの提案は、購入のプロセスを煩雑にしてしまい、カート放棄率(カートに商品を入れたままサイトを離脱してしまう割合)の増加を引き起こす可能性があります。

さらに、個人の情報を基にしたターゲティングを軸としたクロスセルの場合、顧客のプライバシーを尊重することが不可欠です。情報の取り扱いに関して透明性を持ち、顧客の購入情報を扱うための適切な許可を得ることが重要となります。総じて、クロスセルの成功の鍵は、顧客の利益とニーズを最優先に置くことであり、そのバランスを取ることで、信頼性の高い長期的な関係を築くことができます。

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