この記事では、Google広告の自動入札を使用した場合の入札単価調整について解説します。
自動入札を使うときって、入札単価調整って適用されるんだっけ?
よくある疑問ですよね、するものとしないものがあるのでまとめますね!
Google広告における入札単価調整とは、ユーザーの地域や使用しているデバイス、時間帯などに対して、基準となる入札から「+30%」「-20%」のように入札単価の強弱を付けられる機能です。
手動入札においては、成果のよいデバイスに対してプラスの調整をしたり、成果に繋がらない時間帯や曜日はマイナスの調整をしたりしているかと思います。
では、これらの入札単価調整は「自動入札」にはどのように適用されているのでしょうか。
適用されるものとされないものがあるイメージは持っていても、完全に把握していない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、Google広告における自動入札の各入札戦略ごとに入札単価調整について、それぞれどのように適用されるかを紹介します。
各入札戦略ごとの入札単価調整の適用については表にまとめていますので、すぐに確認したい方は入札戦略ごとの入札単価調整の種類へどうぞ。
目次
基本的な入札単価調整
Google広告で入札単価を調整できる項目にはどのようなものがあるでしょうか?基本的な項目と対象・調整可能な範囲を紹介します。
▼デバイス
特定のデバイス(PC、タブレット、スマホ)でユーザーが検索した時に表示される広告の入札単価を調整します。
対象:キャンペーン/広告グループ
※キャンペーンと広告グループの両方に設定した場合は、掛け合わされず広告グループの設定が適用されます。
範囲:-100%~+900%
※特定のデバイスで広告を表示されないようにするには、調整比率を「-100%」にします。
▼地域
特定の国、都市、地域のユーザーに対して表示される広告の入札単価を調整します。
対象:キャンペーン
範囲:-90%~+900%
▼広告のスケジュール
特定の曜日や時間帯に対して表示される広告の入札単価を調整します。
対象:キャンペーン
範囲:-90%~+900%
▼ユーザー属性
特定の性別、年齢層、所得のユーザーに対して表示される広告の入札単価を調整します。
対象:キャンペーン/広告グループ
※キャンペーンと広告グループの両方に設定した場合は、掛け合わされず広告グループの設定が適用されます。
範囲:-90%~+900%
これらの入札単価を調整できる項目は、自動入札を使用している場合の調整はどのように適用されるのでしょうか?
下記で紹介していきます。
入札戦略ごとの入札単価調整の適用有無
GoogleのAIを利用した自動入札の場合、指定したコンバージョン目標に合わせて自動的に入札単価が設定されます。そのため、手動での入札単価調整は必要ありません。
以下は自動入札を使用している場合の、入札戦略ごとの入札単価調整の種類と適用される/されないの表です。
自動入札を用いる場合は、参照してみてください。
入札単価調整のタイプ | クリック数の最大化 | 目標インプレッションシェア | 目標コンバージョン単価 | 目標広告費用対効果 | コンバージョン数の最大化 | コンバージョン値の最大化 |
---|---|---|---|---|---|---|
デバイス | 〇 | -100%のみ | 〇* | -100%のみ | -100%のみ | -100%のみ |
地域 | 〇 | -- | -- | -- | -- | -- |
広告のスケジュール | 〇 | -- | -- | -- | -- | -- |
オーディエンス(RLSAを含む) | 〇 | -- | -- | -- | -- | -- |
通話 | 〇 | -- | -- | -- | -- | -- |
ユーザー属性 | 〇 | -- | -- | -- | -- | -- |
*目標が調整されます
「--」の部分は任意の調整が適用されません
一覧から分かるように「クリック数の最大化」以外の入札戦略では、デバイス、地域、ユーザー属性などの基本的な入札単価調整は適用されません。
目標コンバージョン単価では、デバイスの入札単価調整によって目標に設定している数値が調整されます。
自動入札を使用しているキャンペーンで特定の配信で成果が悪い場合も、入札単価の設定をしても実際は適用されていないため、注意しましょう。
配信したくない場合は除外しましょう
上記で取り上げている地域やスケジュール、ユーザー属性などは入札戦略によっては、入札単価を調整できないものがありますが、配信をしたくない場合はもちろん除外ができます。
地域やスケジュール、ユーザー属性は単価の調整ではなく配信設定をする際に除外しましょう。
そうすることで、成果に繋がらない配信に費用を使うのを防げるため、配信をしない場合はあらかじめ設定から除外しましょう。
まとめ
本記事では、Google広告の自動入札における入札単価調整をまとめました。
自動入札ではAIによる自動化によって配信が調整されることは分かっていても、入札単価調整などの運用者による細かい調整は適用されるのか完全に把握するのは難しいですね。
自動入札を使用する場合「クリック数の最大化」以外の入札戦略ではほとんど調整は適用されないので注意が必要です。
このように、自動入札を使用する場合適切な運用をするために、入札単価調整のルールを把握しておきましょう。
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この記事を書いた人
田中祐晴
旧TwitterWebマーケティング課所属、リスティング広告運用歴3年。
「Google広告の検索広告認定資格」取得。
リスティング広告、SNS広告の運用をメイン領域として担当。