【でらマーケ勉強会 Vol.33】AI時代を生き抜くための、個の戦略。マーケターのキャリア設計&セルフブランディングの極意|参加レポート

2026年05月12日

こんにちは!ASUE株式会社・広報のN村です。

ASUE株式会社では、名古屋の若手マーケター界を盛り上げていこう!という想いのもと、「マーケ×キャリア×ローカル」をテーマにした「でらマーケ勉強会」を運営しています。

第0回のトライアル開催から早7年(!)経ち、コロナ禍で開催できない時期を経つつ、この度33回を迎えました。(そして34回目の開催がもう間近に迫っております!)

32回から、わたしが参加できた回はASUE通信内で参加レポートを発信していこう!ということで、今回は2026年4月24日に開催された第33回のレポートをおとどけいたします!

AI時代を生き抜くための、個の戦略。マーケターのキャリア設計&セルフブランディングの極意——でらマーケ勉強会 Vol.33

第33回のテーマは、「AI時代を生き抜くための、個の戦略。マーケターのキャリア設計&セルフブランディングの極意」ということで、AI時代のためのマーケターのキャリア・セルフブランディングについてのお話。

ゲストはこちらのお二人です!

マーケター・データサイエンティストの松本健太郎さん(𝕏)と、でらマーケ勉強会二回目のご登壇となる株式会社AiKAGI 代表取締役CEOでビジネスMC(※詳しくは後述)デビュー戦の富家翔平さん(𝕏)にお越しいただきました!

松本健太郎さんのセッション

前半は松本健太郎さんのセッションからスタートです。

隣接領域を学ぼう!——これまでのキャリアとリスキリングの極意

その前に知っておきたいのがご本人のこれまでのキャリアについて。

新卒でセールス入社

エンジニア(7年)

営業企画

社会人をしながら大学院でデータサイエンスの勉強

社内でデータサイエンティスト

転職:マーケティングリサーチャー

転職:マーケター ・ ・ ・

セールスでの入社からエンジニア、データサイエンティスト、転職後にリサーチャー、マーケターと、幅広いポジションを経験。

このような新たな業務で必要となるスキルを習得することを「リスキリング」と呼びますが、松本さん曰くこの「リスキリング」は多くの場合、失敗してしまうそうです。

ですが、松本さんは4回リスキリングを経験しながらも、基本的には年収をアップさせる選択をしているとのこと。

松本さん:リスキリングの成功の秘訣は、「隣接領域を選ぶこと」。既存知識の50%が活用できる領域を勉強すると、知っていることから拡張しつつわからない部分を学ぶことが可能です。

セルフブランディングとは何か

さて、ここからセルフブランディングのお話に入っていくわけですが、まずセルフブランディングとはなんなのでしょうか?

よくあるセルフブランディングの疑問

そもそも、SNSを頑張っていたり、有名になりたかったりする人だけに必要なものなんじゃないの?
会社員のわたしには必要ないのではないでしょうか?

松本さん:そういうわけではありません。

セルフブランディングは社会全体に対してのみやるべきものではありません。有名になる必要も、SNSを頑張る必要もなく、自分や会社などの周囲や所属コミュニティ内に向けてでも成り立ちます。

松本さん曰く、セルフブランディングとは、対象となる周囲が「〇〇といえばあなた」と連想するような唯一無二の独自性をつくること

経営者やマネージャーのポジションの人たちが、全員を確実にフラットに評価できるわけではないので、評価者の中に自分のラベルを刻むことが重要とのことです。

広報のN村

確かに、社内で〇〇といえば……と思われると、質問されたり何か任されたり、みたいなことが起きる。それもセルフブランディングなんだなぁ……(感想)

セルフブランディングのために:「ちょっと下駄を履く」

さて、ではセルフブランディングのためにわたしたちは何をすればいいのでしょうか。

松本さん:嘘をつくわけではないけど、ちょっと下駄を履きましょう。

自分の中で得意な分野を、周囲の人にも得意だと思ってもらえるようにするのがセルフブランディング。商品を売り出す際に、良いコピーをつけたり良い写真を撮ったりするように、嘘ではないが自分がその分野でよりよく見えるような下駄の履き方をしましょう!とのことでした。

実際の自分の実力が70点なら、80点くらいに見せるようにする。そうすれば、指名で仕事がもらえる。経験をたくさん積んで自分を引き上げていく……そんな形が良さそうですね。

ちなみに、松本さんが下駄を履きすぎて失敗(?)したお話もセミナー中はされていましたが、ここでは割愛いたします。ご本人曰く鉄板ネタのようなので、お話を聞く機会があれば聞けるかもしれません。

セルフブランディングが必要ない人 = 「やりたいことがない人」

さて、有名人じゃなくてもセルフブランディングは必要、という話がありましたが、実はセルフブランディングが不要な人もいます。

それは「やりたいことがない人」。

セルフブランディングは、人生の目標を達成していくための戦略にあたるものなので、そもそもの人生の目的や目標がない人には、立てるべき戦略もなく、セルフブランディングが不要です。

行き詰まっている人はまず人生の目標を見つけることから始めましょう。」とのことでした。

広報のN村

ウィーーーーッス……

自分の独自性を見つけるためには

「〇〇といえばあなた」だと思ってもらえるような独自性を考えるには、以下の4つを考えると良いようです。

  • 嫌じゃないこと
  • 苦労なくやれること
  • やってる中で「向いてるな」と思うこと
  • 他の人が苦労しているのに、自分はそうでもないと思うこと

広報のN村

得意なこと・強みってついつい誰にも負けないことを考えがちですが、他人や世界と比べ始めたらキリがないし上には上がいる。嫌じゃなくて他の人より苦労せずできる向いてること……を見つけると良いようです。

書籍紹介:セルフブランディングの教科書 — 松本健太郎(著)

松本さん曰く「ビジネスパーソンはあんまりセルフブランディングに興味がないみたい……」ということだったんですが、当日のお話をうかがって、会社員でも役立つ・やれるとよいことだなと感じましたので、気になる方はぜひ書籍をご購入ください。多分セミナーよりも詳しく説明されていると思います!(※本レポートは参加者として勝手に書いているものであり、紹介マージン等はいただいておりません。)

ビジネスMC・富家翔平さんのセッション

後半はビジネスMC(ちなみに前半の松本さんセッション中は軽快なトークでぶん回していました)デビュー戦・富家さんのセッションです。

広報のN村

ちなみに本当に余談ですが、苗字の読みは「ふけ」さんなのですが、PCもスマホも変換ができずにずっと「とみいえ」と打ち続けているせいでわたしの脳へ混乱をきたしています。危ない。

さて、富家さんといえばでらマーケ勉強会Vol.33が実施された2026年4月24日(金)当日の朝、こんなツイートを。

ということで、当日がなんとデビュー戦(!)だったのです。

ビジネス系のイベント・セミナーでどうしても訪れることがある、退屈な瞬間 —— それをなくし、熱量が生まれる対話の設計・参加者のアクションを引き出す専門家、それがビジネスMC。依頼をご希望の方は富家さんまでお問い合わせください。(※本レポートは参加者として勝手に書いているものであり、紹介マージン等はいただいておりません。)

キャリアのスタートは「テレビショッピングのMCをやりたい!」

さて、富家さんのキャリアのスタートはなんと「テレビショッピングのMCをやりたい」と入社した某大手通販会社。

富家さん:39,800円!分割金利手数料は〜(以下略)

しかし、夢破れて(?)マーケティング部へ配属。そこから広告代理店や大手メーカーのマーケティング部署での最年少部長職、スタートアップ企業を経て、株式会社AiKAGIを立ち上げられました。

広報のN村

突然冒頭から高クオリティ通販番組が始まって、面白かったです。(ちょっとシーンとした。)

自分自身にラベリングする(=下駄を履くと同じ)

目指したい「憧れ(=目標)」を定めて、その憧れに向けて自分自身にラベリング(ex.BtoBマーケターなど)をすることで、目標を目指していきましょう、というお話からスタート。

要するに、松本さんのお話でもあった「下駄を履く」ということですね。(ちょっと違うのは、富家さんは「自分自身に嘘をつく」と表現されていたこと。)

周囲からの見え方で答え合わせができるので、ラベリングしてから、そのラベルに相応しい振る舞いをしていきましょうということでした。

また、この中で富家さんが心がけていたのが「依頼を断らないこと」とのことでした。

広報のN村

「依頼を断らないこと」というお話は松本さんもしっかり同意していたので、大事なんだなぁと思いました(感想)。

不可逆性の高い意思決定を積み重ねる

富家さんが大事にしているのが「不可逆性の高い意思決定」をしてきたかどうか、という視点。

不可逆性とは、その決断をしたらどれだけ元に戻りにくいか、ということ。人間は基本的に不可逆性の低い(=安全な)選択をしがちですが、振り返ってみると、戻りにくい決断をしてきた人ほど立ち振る舞いに厚みが出る、とのこと。

実際に富家さんは大企業を辞めてスタートアップに転職した際、そのまま勤めていたら手にしたであろう多額の退職金や充実した福利厚生を手放しています。PL(損益計算書)的には短期でマイナスでも、BS(貸借対照表)的には自分の資産価値が上がっている——という経営者的な感覚でキャリアを捉えているそうです。

富家さん曰く、「とはいえ、取り返しがつかない失敗なんてそうそうない。だったら、より不可逆性の高い方を選んでみるのも手なんじゃないかと思います。」とのことでした。

「いい人」でいよう

紹介と口コミでビジネスが動く世界では、「いい人である」ことが最も合理的で戦略的、と富家さん。

面白い(=ユニーク)なだけで尖っていると悪いインプレッションが広がるだけで長続きしない。まずいい人であることが前提で、その上でユニークさを出していくのが大事だそうです。

富家さん曰く、「最初は嘘でもいいから「いい人」を演じると、自然といい人が集まってきて、結果的に本当にいい人になれます。」とのことでした。

また、自分の周囲にいる面白い人たちから刺激を受けることで、「あれ、自分も話すことを仕事にできるかも」といった気づきが生まれる。だからこそ、何ができるか、何が語れるか、何に情熱を持てるか、人やことの出会いに時間を使えているか——この4つを意識することが大切だと語っていました。

AI時代に前提が変わった

最後に富家さんが触れたのが、AIによる前提の変化について。

これまでは地頭の良さや知識量で差がつけられていたけれど、AIの登場でその情報格差が埋まりつつある。結局のところ最後に差がつくのは「体力・環境・習慣」の3つだという結論に。

また、AIの登場によって「学びの期待値」も変わったとのこと。以前はとにかくアクション量で成果を出す時代だったけれど、今は1時間学んだ方が事業KPIへのインパクトが大きくなる可能性がある。「業務時間中に本を読んではいけない」という常識も、見直すべき時期に来ているのではないか、と問いかけていました。

松本さんからは、生成AIを使いこなせるのは「偏差値50以上」の人、つまりその分野である程度の基礎力がある人がパワードスーツ的に活用するのが実態ではないか、という補足も。

質疑応答・公開キャリア相談会

その後、Slidoに寄せられた質問などにざっくばらんに回答していくコーナーへ。

  • Q.有名企業にいた頃にやっておけば良かったこと、やって良かったことはありますか?
    • A.大企業には大企業の生態系がある。その世界を知れたことが一番の収穫。(富家さん・松本さん共通)
  • Q.今の会社で給料を上げるにはどうしたらいいですか?
    • A.正直、今の延長で劇的には上がりにくい。副業で別の収入源を作るか、一度外に出て希少なスキルを持ち帰ってカムバックするのが現実的。(松本さん)  など

広報のN村

質疑応答コーナーは基本的に参加者(およびアーカイブが公開されるメンバー企業さま)特典のため、割愛させていただきます!

まとめ:でらマーケ勉強会、次回もぜひご参加ください!

第33回も非常に面白い、実りあるトークをうかがうことができました!

記事内ではお話ししきれなかった松本さん鉄板エピソードや、質疑応答での生々しいキャリア・年収トーク、マネジメント論など、かなり面白くて濃いお話も……(この辺は参加者さまの特権ということで!)。

もっと濃いお話が聞きたい!という方は、ぜひぜひご興味のある回に遊びに来てみてください!

次回は、第34回!テーマは「AI時代の支援会社はどう戦う?ツール活用でなく、「組織と成果」の考えてることぶっちゃけます!」。

2026年5月22日(金)開催です。ご興味のある方はぜひお申し込みください!

広報のN村

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