
本記事では、リーセンシーの意味やWeb広告での活用方法、フリークエンシーとの違いを解説します。
目次
リーセンシーとは
リーセンシー(Recency)とは、広告と特定のユーザーが接触する間隔、ユーザーがある広告に触れてから再び同じ広告に接するまでの期間を表す指標です。
Web広告を出稿する際、1人のユーザーに対して「どの程度の間隔で」「何回表示する」のかを指定できるケースがありますが、この「どの程度の間隔で」がリーセンシーです。
リーセンシーは、自社サイトを訪問したことがあるユーザーをターゲットにしたリターゲティング(リマーケティング)広告を運用する際に良く用いられる指標で、一般的には間隔を短くするほどコンバージョン率が高まるとされています。
一方でリーセンシーを短くし過ぎると、コンバージョンの可能性があるユーザーを取り逃がしてしまう可能性があるため、広告を運用する際は適切な設定をすることが大切です。
フリークエンシー・リーセンシー効果との違い
リーセンシーと混同しやすい用語に「フリークエンシー」と「リーセンシー効果」があります。
どちらもWeb広告を運用する際に覚えておきたい用語なので、意味やリーセンシーとの違いを理解しましょう。
フリークエンシーとは
一般的に、リーセンシーはフリークエンシーとセットで使われるケースが多いです。
フリークエンシー(Frequency)とは、同一のユーザーに対して広告を表示させる頻度のことを指します。Web広告を出稿する際に設定できる、「どの程度の間隔で」「何回表示する」の「何回表示する」に該当するのがフリークエンシーです。
ほとんどのユーザーは短期間に同じ広告を何度も目にすると不快感を抱くため、ユーザーに自社の広告に対する不快感を抱かせないためにはフリークエンシーを適切に設定することが重要です。
フリークエンシーとリーセンシーは非常に似た指標ですが、前者が広告を掲載する間隔、後者が広告を掲載する頻度や回数なので、混同しないようにしましょう。
リーセンシー効果とは
リーセンシー効果とは、ユーザーが直前に接触した広告が購買行動に影響を与える効果を指します。
例えば、コンビニなどのレジ横にあるPOPを見て、ついつい商品を手に取って購入してしまったという経験がある方は多いのではないでしょうか?これは代表的なリーセンシー効果のひとつです。
Web広告においても、何度も同じ広告を見ているうちに次第に気になって購入してしまうといったケースは多いかと思いますが、これもリーセンシー効果です。
リーセンシーとリーセンシー効果は同じワードが使われているものの、前者は広告を掲載する間隔、後者は広告がユーザーに与える影響を意味します。それぞれ違った意味合いのワードなので、それぞれの意味をしっかりと把握しておきましょう。
リーセンシーの活用方法
ここまでリーセンシーの意味や「フリークエンシー」「リーセンシー効果」との違いを解説してきました。
以下では、Web広告の効果を高めるためにリーセンシーをどのように活用するかを解説します。
リターゲティング広告
Web広告の分野では、リーセンシーは主にリターゲティング(リマーケティング)広告に活用されています。
リターゲティング(リマーケティング)広告とは、自社サイトへの訪問履歴があるユーザーに対して、広告を表示するというWeb広告手法です。企業などのWebサイトを訪れるユーザーは、大半がコンバージョンに至ることなく離脱していますが、このようなユーザーは類似の商品・サービスと比較している場合があるため、再度広告でアピールすることでコンバージョンに至る可能性を高めることができます。
配信する商材やサービスの検討期間を考慮したリーセンシー設定を行い、サイト訪問履歴のあるユーザーに効果的に広告を表示しましょう。
リーセンシーが長いユーザーの除外
リーセンシーが一定期間以上のユーザーを配信から除外するのも、広告効果を高めるのに効果的です。
一般的にリーセンシーが短いユーザーほど、コンバージョンする可能性が高く、リーセンシーが長くなればなるほどコンバージョンの可能性は下がります。
コンバージョンに繋がりにくいユーザーに対して、同じ広告を表示し続けると不快感を与えてしまい、商品やサービスの印象を悪くしてしまったり、無駄な広告費をかけてしまうことになります。
コンバージョンする見込みが大きいユーザーに効果的に配信をするためにも、リーセンシーの指標を活用して広告表示を調整しましょう。
リーセンシーを理解して広告に活用しよう
本記事では、リーセンシーについて意味や似た用語との違い、Web広告での活用方法を紹介しました。
リーセンシーは正しく理解し活用すれば、Web広告のコンバージョンを増やすことができます。ユーザーにとって最適なタイミングで広告表示できるよう、リーセンシーを活用していきましょう!
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この記事を書いた人

田中祐晴
旧Twitterリスティング広告・SNS広告の運用歴3年以上
BtoBのリード獲得をメインとした領域の運用型広告コンサルを担当。
成約までを考えた広告設計・改善で伴走支援いたします。