
こんにちは!ASUE通信、WM出張所の「うぇぶま!」編集部のよしはるです。
ウェブ広告運用のノウハウや解説記事をお届けする我々「うぇぶま!」では、皆さんから多くいただく質問やお悩みにお応えする記事を配信しています!
今回の記事では、Facebook広告のドメイン認証について解説していきます!

Facebook広告の配信をすることになったんですけど、、、ドメイン認証分かりません。

大丈夫、この記事を読めばFacebook広告のドメイン認証の方法が分かるよ。
Facebook広告の配信準備をしていく中で必要になるのが「ドメイン認証」です。
実際に準備をしていて「ドメイン認証」って何!?とつまづいた方もいるのではないでしょうか?
サイト側の設定が必要になるため、戸惑った方も多くいらっしゃるのではと思います。
ドメイン認証は、保有するドメインのセキュリティ対策や広告パフォーマンスの低下を防ぐために必須の作業となっています。
本記事では以下のような「ドメイン認証」のポイントを解説していきます。
- Facebookのドメイン認証とは?
- そもそも何のために必要なの?
- ドメイン認証のやり方を手順付きで知りたい
これから始める方も、一度つまづいてしまった方もぜひ参考に設定してみてください!
目次
Facebook広告のドメイン認証とは?
ドメイン認証は「ドメインの所有者であることをFacebookに証明するための手続き」です。
https://◯◯◯◯.jpの「◯◯◯◯.jp」の部分がドメインと呼ばれます。
広告主が所有するドメインをFacebookに登録し、所有権を認証してもらう作業がドメイン認証です。
Facebook上でドメイン認証を行うことで、保有するドメインの不正利用を防ぎ、誤った情報の拡散を防ぐなど、セキュリティを向上させることができます。
Facebook広告におけるドメイン認証の必要性
Facebook広告の配信にあたり、ドメイン認証が必須である理由は主に以下の2つです。
①保有するドメインおよび広告のセキュリティのため
②広告のパフォーマンスが下がる可能性があるため
ドメイン認証を行うことで、管理者が権限を付与した人しか広告を編集できなくなります。
それにより、外部のユーザーが不正に広告を編集したり、新たに広告を出稿したりできなくなるため、セキュリティ向上に繋がります。
広告の成果について、Meta(Facebook)社はドメイン認証をしていないリンクを広告に掲載した場合、広告パフォーマンスが下がる可能性があると公表しています。またAppleが発表したiOS14のポリシー変更で、Facebookのイベント測定に制限がかかり、iOS14デバイスからのイベント測定がうまく行かなくなりました。iOS14デバイスの計測のために導入されたのが「合算イベント測定」です。この合算イベント測定を設定するために、ドメイン認証が完了していることが必要になっています。

ドメイン認証はセキュリティと広告パフォーマンスの両方で重要なんですね。
Facebook広告のドメイン認証の設定方法
Facebook広告のドメイン認証を行う方法は3つあります。
①ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする
②HTMLソースコードにメタタグを追加する
③ドメインレジストラーでDNS TXTレコードを更新する
3つの方法の中では、反映に時間もかからず、WebサイトのHTMLを編集する必要がないため①がおすすめです。
ルートディレクトリへのアクセス権限があるなら①、WebサイトのHTMLソースコードを編集できるなら②、というように、やりやすい方法を選択してドメイン認証を行いましょう。
以下、それぞれの方法を順に解説していきます。
はじめに行うこと
①~③のどの方法でFacebookのドメイン認証を進める場合でも、まずはじめにビジネスマネージャーにドメインを登録する必要があります。
まずはビジネスマネージャーにドメインを登録して、登録したドメインに対して、認証をしていくという流れになります。ドメイン追加の手順は下記を参考にしてください。
①ビジネス設定より「ブランドセーフティ」>「ドメイン」とクリックして進む
②検索窓のとなりの青いボタン「追加」をクリック
③「新しいドメインを作成」を選択し「あなたのドメイン」に「◯◯◯◯.◯◯」を入力し追加する

▼登録が完了すると「ブランドセーフティ」>「ドメイン」で登録したドメインが表示される

ビジネスマネージャーにドメインを登録したら、登録したドメインの認証を行っていきます。ドメイン認証の3つ方法については以下で順に解説します。
方法①:ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする
メインドメインのルートディレクトリにFacebookが発行したHTMLファイルをアップロードする方法です。
方法①と同様に認証するドメインを表示して、以下の手順に従って認証を行います。
①ドメインを認証「オプションを1つ選択してください」より「ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする」を選択
②HTML verificationをダウンロードする
③認証したいドメインのルートディレクトリに②でダウンロードしたHTMLファイルを設置する
④Webサイトにアクセスし、認証コードが表示されるか確認する
⑤「ドメインを認証」をクリック

「ドメインを認証」をクリックして「未認証」が「認証済み」に変わればドメイン認証完了です。

エックスサーバーの場合のルートディレクトリは「public_html」です。
「public_html」に入れてくださいと言うと分かりやすい◎

※サーバーによってはルートディレクトリが違うこともあるからご案内は気をつけるように。
方法②:HTMLソースコードにメタタグを追加する
メタタグをWebサイトに直接追加してドメイン認証を行う方法です。
「ブランドセーフティ」>「ドメイン」より認証するドメインを表示して、以下の手順に従って認証を行います。
①ドメインを認証「オプションを1つ選択してください」より「HTMLソースコードにメタタグを追加する」を選択
②1.Copy this meta-tag下の文字列をクリックし、コピーする
③コピーしたメタタグをサイトの<head>~</head>の中に追加する
④3.部分に示されているサイトにアクセスし、HTMLソースにメタタグが含まれているか確認する
⑤「ドメインを認証」をクリックする

「ドメインを認証」をクリックして「未認証」が「認証済み」に変わればドメイン認証認証がされれば完了です。
方法③:ドメインレジストラーでDNS TXTレコードを更新する
①ドメインを認証「オプションを1つ選択してください」より「ドメインレジストラーでDNS TXTレコードを更新する」を選択
②2.のTXTレコードをクリックしてコピーしてドメインホストのDNSレコードのセクションを探す
③認証したいドメインのDNS設定にTXTレコードを追加する
④DNS TXT検索ツールを使ってすべてのサーバーでレコードがアップデートされたことを確認する
⑤「ドメインを認証」をクリック

「ドメインを認証」をクリックして「未認証」が「認証済み」に変わればドメイン認証認証がされれば完了です。
ドメインを代理店に共有する方法
Facebook広告のドメイン認証には、2通りの方法があります。
①代理店のビジネスマネージャーでドメインを登録し、ドメイン認証する方法
②広告主のビジネスマネージャーでドメイン認証を行い、権限付与してもらう方法
①の場合は、ここまで説明してきた方法でドメイン認証を行ってください。
②の場合は、広告主にドメインのパートナー割り当てをしてもらう必要があります。
以下で、ドメインを代理店にパートナー割り当てする方法を解説します。
「ブランドセーフティ」>「ドメイン」より以下の手順で代理店に権限を共有してください。
①パートナーを割り当てをクリック
②権限を付与するビジネスマネージャーのビジネスIDを入力し、全権限を選択して共有


認証が完了しているドメインのパートナー割り当てを行うことで、権限を付与されたビジネスマネージャーの管理者は、リンクやコンテンツを編集したり、広告を出稿したりできるようになります。
ドメイン認証の失敗事例と解決策
ここまでFacebook広告のドメイン認証を説明してきましたが、HTMLソースコードを触ったり、サーバーの設定を操作することになるため、うまくいかないケースが多くあります。
そこで本章ではよくあるドメイン認証の失敗事例と解決策をご紹介します。
既に他のビジネスマネージャーにドメインが認証されている
ドメイン認証の手順通りに進めたものの、いざ「ドメインを認証」をクリックした際に「ドメインはすでに他のビジネスが認証済みです。」と表示される例。

こちらの失敗事例で考えられる原因は2つあります。
原因
①広告主のビジネスマネージャーですでにドメイン認証している
②前代理店様のビジネスマネージャーでドメイン認証されたままになっている
解決策
①上述した方法で現代理店にパートナー割当を行う
②前代理店様に解除を依頼し、その後改めてドメイン認証の手順を進める
広告主のビジネスマネージャーで既にドメイン認証を行っている場合は、上述したようにパートナー割り当てをしてもらうだけで解決です。
しかし前代理店様が行っている場合は、前代理店様に依頼してビジネスマネージャーから認証を解除してもらう必要があります。
Web広告代理店ではよくあることなので、そのまま「Facebook広告で〇〇のドメイン認証を解除してほしい」と伝えていただければOKです。解除の確認後、改めてドメイン認証の手順を進めましょう。
注意ポイント
ドメイン認証の解除は認証を行ったビジネスマネージャーでしかできません。Webサイト上にある、認証するためのHTMLソースコードを削除したり、ルートディレクトリからHTMLファイルを削除しても、既にされているドメイン認証を解除することはできません。

僕はこの注意ポイントやりました...。

認証への執着がすごい...。
HTMLファイルをアップロードしたのにドメイン認証されない
方法①で紹介した「ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする」方法でよくある失敗事例です。
考えられる原因は2つあります。
原因
①HTMLファイルをアップロードする場所を間違えている
②HTMLファイルの名前を変更している
解決策
①正しい場所(ルートディレクトリ)に設置しなおす
②ファイル名を変更せずにそのままアップロードしなおす
HTMLファイルはルートディレクトリに設置する必要があるので、アップロードする場所を間違うと、ドメイン認証がうまく行えません。
Facebookのドメイン認証の手順で発行するHTMLファイルの名称は、パスワードのように意味のない文字列になっています。そのため、ダウンロードする際や、広告主に送付した際にファイルの名称を変更している可能性があります。Facebookのドメイン認証は、HTMLファイルの名称を変更するとうまく行えません。
ルートディレクトリにアップロードするHTMLファイルは必ず元の名前のままにしましょう。
広告代理店から広告主にドメイン認証のためのHTMLファイルの設置をご依頼する際は、必ず「ルートディレクトリに」「ファイル名を変更せずに」という2点を伝えるようにしましょう。

ファイル名の変更は原因特定が難しすぎました。

この失敗例も経験済みなのか。
サブドメインを認証してしまっている
ドメイン認証をサブドメインで行うこと自体は可能です。
しかし、広告配信のリンク先にサブドメインのサイトを設定する場合は、プライマリドメインでドメイン認証をすることを推奨します。
理由として、サブドメインのみの認証だと「合算イベント設定」を行えないためです。
ドメイン認証の必要性で触れたように、iOS14デバイスの計測を行うためには、プライマリドメインでドメイン認証が完了していることが必要になります。
原因
・サブドメインで認証している(ため、合算イベントが設定できない)
解決策
・プライマリドメインでドメイン認証をする
ドメイン認証における、プライマリドメイン、サブドメインの関係性は以下になります。
プライマリドメインをドメイン認証 → 配下のサブドメインはすべてドメイン認証されたことになる
サブドメインのみをドメイン認証 → ドメイン認証をしたサブドメインのみが認証されたことになる。またサブドメインのみの認証では合算イベント設定が行えない。
例)サイトがhttps://bbbb.aaaa.jpというURLの場合
「aaaa.jp」がプライマリドメインにあたります。
「bbbb.aaaa.jp」がサブドメインです。
Facebook広告の遷移先がbbbb.aaaa.jpである場合も、合算イベントを利用する場合は「aaaa.jp」に対してドメイン認証を行う必要があります。
まとめ
本記事では、Facebook広告のドメイン認証について、3つの方法の手順とよくある失敗例を解説してきました。
- Facebook広告のドメイン認証ってとは?
- Facebook広告のドメイン認証の必要性
- Facebook広告のドメイン認証の設定方法
- ドメインを代理店に共有する方法
- ドメイン認証の失敗事例と解決策
ドメイン認証は行わなくても広告配信自体は行なえます。
ただしセキュリティの観点や、広告成果を正しく計測・改善するためには必要不可欠な作業です。
一見するとやや難しそうと感じてしまうかもしれませんが、作業自体は単純で短時間で済みますのでFacebook広告を配信する上では必ず行うようにしましょう。
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この記事を書いた人

田中祐晴
旧Twitterリスティング広告・SNS広告の運用歴3年以上
BtoBのリード獲得をメインとした領域の運用型広告コンサルを担当。
成約までを考えた広告設計・改善で伴走支援いたします。